ニュージーランドから嬉しい顔。

2018年10月5日(金曜日)

本日気温が上がり暑さを感じる日和だった。
そんな日にニュージーランドから懐かしいJ・M氏と奥
様がいらした。
氏は高校時代柿崎に1年間交換留学生として来日し、
吉川高校へ通った。私たちもホストファミリーS氏のお
手伝いをして、ちょうど今ごろから3ヶ月間一緒に暮ら
した。
お父さん、お母さんと馴染んでくれて家族同様に過ご
した生活はとても楽しかった。

それが当地を気に入り、帰国後も度々柿崎や大潟を訪
ねて来てくれる。
母国では日本語翻訳を仕事とし、美しいフランス語教師
の女性と結婚され、この度の来日となった。

ニュージーランドのワインや地勢と観光、国旗変更問
題や、予め2時間かけて砂浜にWill You Marry Me? ♡
と大書し、高い山の上からそれを見せたプロポーズのこ
となど話尽きなかった。

小規模なロータリークラブに於いて熱心に交換留学と取
り組まれたS氏のご努力に、今更ながら敬意を禁じ得な
い。

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リンドウの花言葉とお年寄り。

2018年10月4日(木曜日)

10ほど前、急に勢いを失くしたリンドウが、いつの頃か
らかトクサの中で猛烈に増えている。

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トクサノ中や周囲に、生後数年というチビちゃんを入れれば、
何十本どころか百や二百本はある。

そこで過日、小さな株を掘り出して多少陽当たりの良い場所
に移植したところ元気に推移している。
今週末の開館前に幼い株を中心に更に場所替えをしてみた
い。

ところでリンドウの花言葉は尊敬、正義のほかに「悲しいあ
なたに寄り添う」というような意味があるようだ。それには
群れずに一本一本別々に咲くから、という説明が多く見られ
ている。
しかし当庭のはトクサの中で我が意を得たりとばかり賑やか
に生えている。

だが群れようが孤立していようが、この花の色の気品、気高
さは素晴らしい。さらに悲しいあなたに寄り添う、をどこか
に込めて、お年寄りへの贈花に勧められているようである。

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幼い花は愛嬌もある。

寄り添う、で言えばかって同居する娘さんとの事で、次のよ
うに愚痴を仰ったおばあさんがおられた。

“うちの娘は60半ばになって、自分も忘れっぽくなっている
のに、私の事をボケだ認知症だと責めてばかりいるのです。
もうイヤになっちゃったから、早く先生に来てもらって、枕
元で「あっ、こりゃもう駄目だと」言ってもらいたいです”

昔から何かにつけ愚痴を仰る方だが、この時は妙にリアルな
表現をされ、返って可笑しくなった。娘さんを愚痴る時も、当
の本人が付き添い、後ろで笑っておられるので「こりゃ大丈
夫だ」と、思うわけです。

風台風が去って 停電と電柱と電線。

2018年10月2日(火曜日)

午前中、風は残っていたものの強風の一団は遠ざか
った本日、美術館の落ち葉は6個のゴミ袋が必要だっ
たという。

また浜松の友人の電話で二日間停電に見舞われ,冷蔵
庫など家電は駄目、冷水でシャワーをし、信号機は消
えたままだったという。そして今夕のニュースで、静
岡市ではまだ停電が続いていると伝えていた。

ところでどうなのだろう、嵐や豪雪の停電は年中行事の
ようになっているが、電線を埋設すれば相当防げる、と
考えられる。
先進の我が国の道路と空が電柱と電線だらけというのも、
美しい国という普段の自画自賛からすれば少々残念な現
実と言わざると得ない。

 

1
昨日のコスモスが立ち直っていた。

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昼のベンチと空。

本日午後、庭の掃除を終えた皆様が来館され、館内の雰
囲気が明るく変わった。

風の日 ノートのイラストに着色してしまいました。

2018年10月1日(月曜日)

昨夜遅くから台風の風が吹き始め、日中は吹き返しという
のか飽かず吹き続けた。
風なら晩秋~冬の季節風である程度馴れてはいるが、本
日は極めて執拗に吹いた。

 

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煽られっぱなしの近くの雑木林。

 

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ススキは背を丸め、コスモスは手を繋ぎ合って風に耐え
ている。

 

 

 

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仕事場の駐車場に吹き溜まった落ち葉。主に桜の葉であり、
まだみな青い。そばの樹の上部はほぼ丸坊主にされていた。
酷暑の夏、よく降った9月、そして本日の大風、樹木も大
変だったことだろう。
もしかしたら今秋の紅葉はあまり期待できないかもしれな
い。

 

さて美術館の丸テーブルのノートに皆様が描かれたイラス
トを時々紹介させて頂いています。このたび楽しくもダイ
ナミックな絵がありました。
黒ボールペンが使われていましたが、先日から4色のカラ
ーボールペンを置かせて頂いた所です。
本日絵を見るうちにむずむずしてきて、大変に申しわけな
かったのですが、とうとう色を付けてしまいました。

img037 - コピー
妙高から当地のホテルに向かわれる途中、4人でお寄り下
さったのですね。
まことに有り難うございました、来年は是非お会い致しまし
ょう。折角の絵にいたずらをしまして申し分けありませんで
した。

只今夜8時50分ころですが、まだザーザー、ヒュウヒュウ
と風が吹いています。

台風前に妙高カントリークラブのゴルフ。

2018年9月30日(日曜日)

一週間前から雨が予報されていた本日日曜日、妙高カ
ントリークラブで18名のコンペがあった。
強い台風24号の直前で曇天、かろうじて風雨を免れ
た。どういう訳か今年のゴルフはお天気に恵まれない。

本日、同組のパートナーがホールインワンを出した。
大変美しい球筋で飛び、見事なショットだった。
私は18人中いつものように真ん中へんですが、いつ
ものように楽しく回りました。

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コースの傍らにノコンギクがいっぱい。

 

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帰路の空に現れていた乳房雲(ちぶさくも、にゅぼうぐも)。
これまで何度か掲載しましたように、台風や強い低気圧が
近づくとたまに見られます。

本日の食事 当日の栄養は前日のものを用いるイメージ。

2018年9月29日(土曜日)

今日は特別な話題が無いため一日で口にした物(食事)を
記載しました。
5,6年前から続いている朝食。牛乳100㎖と野菜ジュース
を約100リリットルずつ、果物小ボール半分、総熱量150~
180㎉であろう。

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病院食風の朝食。牛乳が少ないが、今夕肉の予定があり腎
に配慮して控え目にしている。

 

2
昼食は美術館で。まず妻の昼食「お通し」と呼んでいる野
菜中心の煮物を分けてもらう(この日は多めでした)。

 

3
続けてほぼ決まったようにカフェのメインメニュ-「ホットサ
ンド」を半人前2切れ。

 

4
珈琲。

そして夕食。

 

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本日弟が南三陸で作る絶品豚肉のソテー120㌘。

 

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納豆小1パックと野菜。

 

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ジャコと若菜のおひたし。
あとは味噌汁とご飯およそ140グラムがついた。

日中の消化器負担を楽にすること。朝、昼はほぼ同じメニ
ューにすること。夕食にバリエーションをつけ、また熱量を
多目に取ること、など長年同じスタイルになった。

夕食はおよそ一時間少々かけ、テレビのニュースを見ながら
ゆっくり食べる。そして翌朝食までおよそ12時間の間隔を
開け、消化と吸収、栄養精製と貯蔵などに十分な時間を与え
るようにしている。

出来れば日中は消化器をすこしでも休ませ、その日の頭脳、
神経と労作には前夜にセットされた栄養を用いるというイメ
ージで過ごしている。

一日の熱量は1600~1700㎉で多くなった日は反省、少
ければ喜ぶという毎日です。

新潟文化物語で日本遺産の米大舟 驟雨の親子さん。

2018年9月27日(木曜日)

平成29年4月に日本遺産として「荒波を越えた男たち
の夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」が
認定されました。
そして今年5月には上越市も追加認定され、それは北海
道から大阪まで、実に15道府県28市町に及ぶ膨大な
範囲のものとなりました。
上越市は寄港地として、また文化遺産として我が上越市
大潟区と黒井地区に伝承されている民謡と踊り「米大舟
(べいだいしゅう)」も加えられています。

以下は大潟区の祭における米大舟踊りスナップです。

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ところで版画家棟方志功は昭和30年代、友人であった我
が美術館の常設展示作家である齋藤三郎を訪ね、齋藤の友
人達と米大舟踊りを見た折に版画を制作しています。

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当館が所有する米大舟。棟方氏は昭和30年代に祭を見
学、印象に残った米大舟の若い女性の踊り手を簡潔かつ
躍動的に彫っています。

●そして本日、新潟県の関連ウエブサイト「新潟文化物
」における特集「北前船とともに生きる-北前船が運ん
だ文化
」のなかで米大舟が取り上げられました。

江戸時代、当地の飢饉に際して、山形県酒田港から届け
られた米とともに伝えられた民謡と踊りが今日まで受け
継がれていることへの評価でした。
子供時代から春秋の祭で親しんだ米大舟が、大きな文化
的背景とともに日本遺産に含められる事は本当に嬉しい
ことです。
またサイトには当館が提供した米大舟踊りの写真と棟方
の版画が掲載され、これも嬉しい事でした。

しみじみとゆっくり、哀調を持って唄い踊られる米大舟
の音頭、私は大好きです。
踊り手も歌い手も太鼓打ちも誇りを持って楽しみ、長く
継がれることを願わずにはいられません。伝統文化を継
承することの大切さ、あるいは継承されたものの価値に
ついてあらためて知らされている次第です。

さて本日も猛烈な驟雨に見舞われました。

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その最もひどい午後、小さな坊やとすらりとしたお母さ
んが来館されました。
私が出る時でしたので、車から乳母車を降ろし、坊やを
抱っこして入り口まで進む間、傘をささせて頂きました。
たまたま大きな傘を買った直後でした。こんなに早く役
立つとは。

世間をよそに咲き始めた西王母。

2018年9月25日(火曜日)

本日上越市髙田の最低気温が15,9度。随分寒く感じ
られ、シャツは半袖白衣は長袖とちぐはぐな装いだっ
た。
昼休みの外出では、今度はカーディガンを羽織り、い
ずれも中途半端を否めない。
わずか一ヶ月まえに40度という異常な暑さを経験して
いた事を思えば、あたかも墜落のごとき落差を感じる。

お盆過ぎから9月へ盛んに雨も降る。そんな本日、美
術館の椿(西王母)が朝からびしょ濡れ。
咲き始めたのは今月半ばころで、今年は早いなあ、と
思った。
念のためめくってみた2016年9月18日のノートに、早
くも西王母が咲き始めたと書いてあり、今年が特別早
いとは言い難いことになった。

これまで花のスピードが一段と早いと感じ、周囲からも
同じ感想が聞こえていたし、他県のブロガーも同じ感
想だった。
花期について公式な記録というものの有無は定かでな
いが、私に関しては、単に年取って年月を早く感じて
いるだけかもしれない。

半袖だ長袖だ、年月が早い遅いという世間をよそに、
西王母は雨に濡れつつ鮮やかな色を振りまいている。
今更ながら花が秘める野性の強さと正確な時計に脱帽
せざるを得ない。

 

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沢山あるつぼみはまだ固く、この先雪中も咲き続けるはず。

火頭窓を探して旧刈羽郡地域へ 二十三夜塔 彼岸花。

2018年9月24日(月曜日)

本日月曜日は秋分の日の振替休日。
昨日に続いて美術館開館前の1時間、クリスマスロー
ズを中心に草花に肥料をくべた。
彼岸前後から庭をいじるのに良い時期とは、かって園
芸屋さんから聞いた話だが、その通りだと思う。

肥料の後、柏崎市の東部、刈羽村、西山、礼拝および
出雲崎西部あたりへ車を走らせた。一帯は黒瓦屋根の
大きな家が目立ち、小山を背にした幾つかの寺院が脳
裡にある。
火頭窓はまだマイブームとして細々と続いているので
それを期待して出かけた。

 

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真宗大谷派浄覚寺を上ってみる。

 

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お堂の左右に大きな火頭窓。

 

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堂々たるものです!

 

本日お彼岸の休みでもあり、道中彼岸花が目に付いた。

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そして刈羽の道筋に日蓮宗妙満寺。

 

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ずらり火頭窓!何という幸せ、お堂の左右に7つずつ並ぶ。

 

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硝子窓になっている。横や裏手にもあるかもしれない。
思ってもみない数に十分満足し、本日は帰路についた。
なだらかな背後の山に観音像が見えていた。いずれお天
気の良い日にもう一度訪ねてみたい。

 

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本日
ある寺院で見た二十三夜塔。
浦川原区、十日町市に加え三つ目の石塔。月待ちとは
何と風情ある行事だろう。
年ごとに行われていたはずだが、毎回石塔を建てては
いない様子。月待ちには雨降りや曇りの夜もままあった
はず。
恐らく行事の度になにがしかのお金を積み立て、特に
素晴らしい下弦の月が昇った晩に、満座で賛同し初め
て建立したのではないか、と考えてみた。

塔にはその夜の女性たちの高ぶりがいまだ漂うようだ。
もしかしたら素晴らしい二十三夜月は一帯等しく昇った
と考えられるので、同じ年月日の石塔があちこちに建っ
ている可能性がある。

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今後出雲崎や寺泊、与板あるいは魚沼地方へも出かけ
てみたい。

庭の手入れ 黄色のハーレー 堀川紀夫さんご夫婦と会食。

2018年9月23日(日曜日)

日曜日の今日、開館前の一時間半ほど庭の手入れをした。
クリスマスローズに肥料をくべ、目立たない所の雑草取り
をした。

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花壇用の土にトンプンを混ぜ、それをクリスマスローズ-の
周囲にすき込む。

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調子が出て来て大株になりつつあるクリスマスローズ。60
株ほどある全てに施肥をするつもり。庭仕事は足腰に来る
が、大好きな時間であり明朝も続きをしたい。

庭仕事を終えるとドドドドーとエンジン音が響いてハーレ
ーが駐車場に入ってきた。

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ピカピカのハーレー、黄色が大変に爽やか。良く知っている
人で、まさかバイクで現れるとは思わなかった。こんなのに
乗って美術館に一番乗りをしてコーヒーを飲む,,,.出来れ
ば私もやってみたい所であり、まことに羨ましい。

さて夕刻はテンセグリティで樹下美術館の夏を賑わせた堀川
紀夫さんと打ち上げの食事会をした。6人でのささやかな会
食は美味しく楽しい会だった。

氏のこの秋は9月28日~10月10日まで南麻布のMISA・
SINギャラリー個展に始まり来年のニューヨークはジャパ
ン・
ソサエティでの招聘出展まで切れ目のない多忙な日が続
きます。
大変ですが、楽しい仕事になることを心から期待をしていま
す。

上半期皆様の「お声」から。

2018年9月21日(金曜日)

館内にある皆様のご感想などを書いて頂くノートから
今年3月~7月分のお声(メッセージ)を、いつもの
ように樹下美術館のホームページに掲載させて頂きま
した。

ご来館はぶらりと来られる方が多いのですが、ボラン
ティアの帰り、娘を送って、結婚日記念に、大切な友
と、15才のバースデーに、子供の進学を機に、誕生日
に、etcメモリアルとしてお寄りになる方もいらっしゃ
いました。

以下のような感想も見られて喜んでいます。
“癒しの空間、期待以上、憩いの場、別世界、落ち着く、
のんびりゆったり、心なごむ、幸せ、また来たい、ご褒
美をいただいた、すべて素晴らしい、心豊かなひととき、
いつもと違う時間、すてきな場所、贅沢な時間、すてき
な空間、目標を持って生きたい、心平らになる。
穏やかな気持ちに、周辺の散策も、名が素敵、上越で貴
重な存在、上越の文化拠点になって、心が洗われた、次
元の違い、こたえられない、心の洗濯、すべて良かった、
今日という日をありがとう、ゆったり時が流れる、庭が
楽しみ、日頃の“うさ”がはれた。良い所を発見、どれも
素敵で可愛い、活力になる、変わらずにあることを”

ご不自由もお掛けすることもあろうと思われますが、皆
様が心ほどいて和み、リフレッシュされていることも窺
われ張り合いを感じます。

秋はとくに美術館の季節ではないでしょうか。
どうかまたお寄り頂き、宜しければ何かお書き残し下さ
い、まことに有り難うございました。

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綿帽子を被ったような本日の妙高連峰。真っ白な雲は先の
雪を思い起こさせ、一瞬はっとした。

雨中、青空を掲げている一生懸命なツユクサ。

2018年9月20日(木曜日)

高く一様な曇り空の後、次第に低い雲が現れ昼すぎからし
っかり雨になった。
午後いっとき強く降り、庭に水が溜まるほどだった。

美術館に隣接する雑草地にツユクサが沢山咲いている。見
れば表情があり、とても可愛い。

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何を話しているのだろう、みなあどけない。

 

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一人でじっとしている花。

 

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トリオで歌っているようでもある。

 

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こちらは賑やかなクインテット。

大きな耳はミッキーマウスに見えなくもない。それにしても
花の青さは青空の色そのものだ。雨降るなか空の色を掲げて
いるこの花は何かの使いなのか、あどけなくも一生懸命だ。

休館日のお客様 可愛い地主。

2018年9月19日(水曜日)

本日水曜日は樹下美術館の休館日。
高気圧が列島を大きく被い、当地もまことに気持
ち良く晴れ、午後、妻は庭の雑草取りを行った。

すると若いカップルが見え、妻は構わないので入
って、と言って扉を開け二人を案内したという。

展示をご覧になり、絵はがきを求められ、ショッ
プに並べた堀川紀夫さんの小型のテンセグリティ
を買って頂いたと聞いた。

休館日は庭の手入れが出来る日でもある。
たまに訪ねて来られる人に気づけば、大抵は入館
して頂くようにしている。
本日の方たちは関東からの旅行者さんで、なおさ
ら「せっかく」ということになろう。
わざわざのお訪ね有り難うございました。

 

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当庭のネジバナ。

ネジバナはカワラナデシコとともに以前から自生してい
る植物。双方ともけなげだが立派な地主。写真の花は
まだ赤ちゃんのようであり、特に可愛い地主だ。

堀川紀夫さんの樹下美術館個展フォトブック 見応えあった雲の日。

2018年9月18日(火曜日)

歴史的な暑さの中で開催された堀川紀夫展 夏庭のテ
ンセグリティが終了して2週間が経とうとしている。
鮮やかな作品たちでいっぱいだった美術館の光景は、
あたかも夏祭のように思い出される。

本日午後その堀川氏が来館された。
この度の個展の写真をまとめた美しいフォトブックを
持参して頂いた。

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「堀川紀夫樹下美術館個展2018」 (1冊1000円)。
どうかお手に取ってご覧下さい。

3ページ目に「堀川紀夫さんのテンセグリティ」と題し
て、紹介文を書かせて頂きました。
以下に中段からを掲載してみました。
「堀川氏は現代美術家です。常設の陶芸と油彩の作品を
そのままに、立体の現代作品を館内外に展示するのに正
直一抹の不安がありました。しかしセットされたテンセ
グリティは誠に爽やか。立体とはいえ重力と面から解放
され、風を通し風景を透かす。何とも自由で美しかった
のです。庭のカラー作品は大輪の花となり、銀色のパイ
プ作品は酷暑のなか涼やかな光を放ちました。さらに常
設作品との併展では和のテイストまで発揮し、壺や人物
画に動きと楽しさを与えたではありませんか。
“幸福のテンセグリティ” 期間中、心弾ませる作品たちを
私は一人そう呼んでいました」。

さて本日日中、空高く涼しげな雲が出現していた。
日暮れると、西空に現れた帯状の雲は腰をひねったような
迫力ある形をしていた。

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東の方角へ移動。

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逆コンマあるいは逆Jの字風な雲の集合に思われた。この
形の雲をたまに朝夕に見る。本日は上層で西風が、下層では
東風(山風)が吹くこの時間に起こった現象ではないかな、
とふと思った。
雲は次第に赤味を帯び、段々と薄くなっていった。
上弦の月が現れていて、予報では数日晴れ間に恵まれるらし
い。

健康寿命と笑み、外気やマスクのこと。

2018年9月17日(月曜日)

本日は敬老の日の振り替え休日だった。遅めに目ざめ
慌てたが、妻に祝日と聞かされ胸をなで下ろした。
“もう少し寝ていてもいいんだ”
こんな時、最も祝日の有り難みを感じる。

本日午後90代半ばのおばあさんがご家族とともに来
館された。耳が遠い方だったため筆談でお話した。
目が良く漢字もしっかり読まれる。
私が自分の事を書くと、「お医者さんですか、宜しくお
願いしますね」と目を細められた。
かろうじて歩けるんです、と娘さん。
かろうじてでもいい、外へ連れ出してもらえるのは他に
代えがたく素晴らしいことだ。
外気に当たることや地に立つあるいは歩くことは、それ
だけで新たな生気をその人に与える。

以下の写真は生前の拙母の一コマです。
80代後半から90代半ばまで、よく戸外に誘い、池の
ほとりや農道を歩いてもらい、時に持参したお茶を飲ん
だ。最後は車椅子になったが、移動や休憩は母子ともに
楽しかった。
当初連れ出してみて、正直こんなに元気や笑顔が残って
いたのか、と驚いた。

1
歩き始めたころ。

 

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どんなに年を取った老人でも、心からの笑みは観る者をも
幸せにするし、赤ちゃんのそれと同じく、何かをしてやり
たくなる、という不思議な力を持っている。
何も試さずに、沈黙や険悪の日常を過ごす事は真にもった
いない事だと思われる。

3

4

老後、良い介護者に恵まれれば在宅が勧められるのは、外
気接触への気配りが可能な点も大きい。
一方多くの老人介護施設には優れた点もあるが、いまだ外
出機会が極めて乏しく、課題のままになっている。

もう一点、現状では入所者さんと介護職員とのコミュニケー
ションが深まらないことも問題であろう。
原因の一つがマスク。
大きなマスクを着けた介護者がどんなに笑顔をみせても満
足な表情にはならず、相手の心に深くは触れ得ない。
表情はスキンシップと同様に素晴らしいコミュニケーション
法であるのに残念だ。
そのスキンシップさえ感染予防の観点からか、施設では控
えられてはいないだろうか。
およそ入所者さんの笑顔が乏しい事に、これらの複合による
影響を無視できまい。

5
2007年92才、開館直前の樹下美術館で。

かって区内に私などとても叶わないほど熱心に外出介護を
される方がいて大変感心させられた。
当時医師会長職や樹下美術館建設に忙殺されたが、母を構
うとストレスが解消され、また少しく幸福でもあった。
在宅介護は色々と困惑も多く、決して夢のようなものではな
い。
しかし終われば後悔よりも満足が残るという世界に思われる。

今後、人間に必要な笑みも「健康寿命」の指標として加えら
れる事を願っている。

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