美しかった今夕の空 帰宅を急ぐ猫。
終日南寄りの風が吹いた日中、おおむね曇り空だった。
台風は半島に去ったが気温は上昇し夕空は美しかった。
ああ東の空高く大きな虹が掛かった。
入り陽直前なので非常に高い。
黄色や紫を帯びた大気の下大きな虹まで立ち、いっとき異次元にいるような感覚に包まれた。
気象は大災害をもたらしたり美しい光景を見せるが、その意図や意思などを探るのは難しい。それらは全て私たちに任されていると考えるほかない。
新潟市や県央のお客様、お葉書の方、取材された若いお二人 夕刻はみんなで聴いたSPレコード。
やや気温が下がり33度でとどまった当地。終始一定の風が吹いたため、暑さ和らぐように感じられた。
フェーン現象による熱波をもたらした台風9号が去ると、〝未経験〟とされる強さの10号が九州を狙っている。
昨日からニュースのトップで伝えられるようになった台風は現在920hPa。
こんな気圧で接近、上陸されたら正直大変なことになる。場所によっては70メートルの風になるという。
今後、新たな国のリーダーはコロナの前にこの台風が初仕事になるかもしれない。
本日樹下美術館は新潟市、長岡市、あるいは三条市からお客様がお見えになった。
また以前名を伏せて好意的なお葉書を下さった方にお会いした。
あるいは病癒えられたご夫婦と、SP盤ご持参のA氏とも久し振り。カフェのお客様たちと一緒に1951年の以下のようなSPを聴いた。
レコードはフォーレのエレジー、チェロはピエール・フルニエ。
しばしば耳にしたフルニエが写真のように端整な人だった、とは。
なんとも良い夕刻でした。
閉館近づくころ、居あわせた若い女性お二人が、たまたま取材に来られた上越タイムス記者のインタビューを受け、とても微笑ましかった。
現在コロナの対応でカフェの椅子を半分にしていますので、何組か入られるとすぐにいっぱいの感じになります。
館内は三カ所で窓を開けていますので例年より暑いのですが、風に気づくことがあり、一瞬の涼味になっています。
閉館後、庭の処理をしていると雲がもくもくとしていました。
庭を終えてほくほく線の場所へ寄りました。
雲さえ面白ければ電車を見ずにはいられない。
いつも子供のように、ここで撮っているので、運転士さんは私のことを知っているのだろうか。
時々、ぱーん、と警笛をならしてくださる。運転手さん、有り難うございます。
熱波の日々 発電所付近の夕焼け 鳥も辛そう 特別な今期のワクチン。
本日仕事は午前で終了、午後は休診日。当地は39度を超え、昨日に続いてひどい熱波に包まれた。
言われる行水ではなく、繰り返し水を浴びていた。
随分水を使われてしまい、スタッフが後で足した。
午後3時からJoetsu ASSHの取材があり、お二人の担当の方が来館された。
9月24 日の紙面で糸魚川の谷村美術館、上越市の小林古径美術館とともに取り上げてくださるということ。熱心に取材して頂き感謝に堪えなかった。
台風の影響で雲が賑やかになっている。日没ちかくに夕暮れを撮るため夷浜の発電所近くへ行った。
カメラを覗いていると、そばへカモメが来た。
大きく口を開け暑さに耐えている。助けを求めているのかな、と思った。
今夏のゴルフで芝生に横たわっているカラスを見た。やはり口を開けハアハアしていた。
普段どう猛な鳥が横たわっているのは、異様な光景だった。
数羽の仲間が見守るなか、近づくと起き上がり弱々しく飛んだ。
暑い日によく見ると、スズメなども口を開けて呼吸をしている。
陽が落ちてからしばらく空と海は赤く染まり、期待に応えてくれた。
暑い暑いと言いながらおよそみな仕事をし、コロナと言いながら株が上がっている。
今年はあと一月もすればインフルエンザに加え,、その先COVID-19のワクチン接種が考えられている。
未経験の事態を前に方法論、品物とも不確定な要素を残していて、どの程度対応できるか不安を払拭できない。
齋藤三郎(陶齋)秋の展示は「石榴(ざくろ)と秋草」。
暑い暑い、と言い合っているうち、暦はするりと9月に代わりました。
酷暑の中、田では稲刈りが進んでいます。真夏と秋とが混ざり合うなか、律儀な台風が勢力を増して接近し気になります。
さて、明日から樹下美術館の齋藤三郎の展示が秋向きに「石榴(ざくろ)と秋草 展」になります。
多くの草花を描いた陶齋は、秋向きには石榴および秋草を好んで描き、当館でも多く収蔵しています。
このたびは、辰砂、赤絵、染め付け、色絵、鉄絵など多様な石榴と秋草の器を展示を、幾分涼しい館内でどうかお楽しみください。
●展示の最後に陶齋の恩師の一人近藤悠三作「石榴文角皿と湯飲み」を加えました。
師弟同士とてもよく似たざくろをご覧下さい。
大変暑い一日、仕事場の上越市大潟区では38,3度まで上昇し、本日日本の観測点で最高となったそうです。
大潟区は時にその日の最高気温になることがあります。
町が砂丘の上にあるため砂漠の現象が顔を覗かせるのでしょうか。
午後の高齢者施設回診のあと在宅訪問を一カ所.、そして夕刻の診療。
出入りの暑さで頭がくらくらしましたが、介護に没頭される皆様を見ては心頭滅却の境地を覚えました。
新潟日報「Otona+」に載った倉石隆の版画「夜の唄」。
新潟日報のユニークな夕刊「Otonaプラス」。
内外のニュースほか、県内の生活・文化に関係した記事が凝縮されています。
中でも12面紙面の表紙から3ページを占める特集の充実ぶりには驚かされます。
2017年5月には樹下美術館が特集され、熱心なライターさんに詳しく取材と紹介をして頂き、沢山反応がありました。
このたび去る8月28日号の〝たずねるつながる〝は「画家が見つめた花火」という芸術ジャンルの特集でした。今年コロナ禍のため各地の花火大会は中止の止む無しです。
そこでせめて紙面を用い、花火をモチーフにした県内の美術館収蔵作品を見て廻る企画がありました。
2017年と同じライターさんから事前に連絡があり、意外に該当作品が少ない、ちなみに当館図録収載、倉石隆作品の版画「夜の唄」に花火が描かれていたように思うが、と問い合わせがありました。
「夜の唄」は縦横5,5×10,9㎝の小さな作品です。タイトルは「夜の唄」とありますが、描かれているのは花火だと思っていました。そのことなど、主観をまじえてお話のやり取りをした結果、紙面では以下のような記事として特集の最後を飾っていました。
以下は収蔵している原画です。左下端のエディションナンバーが、a、p(アーティスト・プルーフ)と書かれていますので、作品は作家保存分ということになります。
「夜の唄」
円(花火)をわずに中心を外して描くのも作家のセンス。
問われてお答えしたのは、倉石隆は詩的な人だったこと、夜空の円を花火だと思っていたこと、明瞭な形状から、花火はかって存在した確かな愛ではないかということ、そして車輪のような円は愛の強さかもしれない、と勝手な印象をお伝えしました。
また、物故により作家に尋ねることが叶わない作品の解釈を、鑑賞者が想像してみるのも、楽しみの一つでは、と追加させてもらいました。
ライターさんはとても上手くまとめてくださり、感心しています。
さらに氏は下に描かれた花園風のあしらいに注目され、〝そこからささやかな愛の唄が聞こえてくるように感じた〟と綴られました。
それによって「花火」と「愛」と「唄」が繋がりました。
私はともかく、ライターさんはさすがです。
小さな版画から、倉石氏の作意や秘めたる物語まで勝手にイメージをふくらませ、それを許して頂いた企画の大らかさに敬服しました。
関係者の皆様、ご取材とご掲載まことに有り難うございました。
特集には富岡惣一郎、草間彌生、岡本唐貴、蕗谷虹児、倉石隆の作品が掲載されていました。
来年に備える草木。
夜中から朝にかけてかなりの雨が降りました。
ずっと雨を待っていた庭。昼のカフェから見る草木はとても安らいでいるように見えました。
そして草木は来年への備えを始めているようです。
以下は本日のクリスマスローズです。9月いっぱい成長し来春の花芽の準備に入るということです。
当地のような暑い夏が苦手なクリスマスローズは、本日の雨に最も救われた花かもしれません。葉と茎に水分を含み、見違えるほどしゃんとしていました。
小さな株がありました。周囲をほぐし、肥料をやろうと思いました。
クリスマスローズを見ると、来春が楽しみになってきました。
駐車場にいた大きなバッタ。
こんな危ない所にいる場合ではありません、追うと草むらへ飛んで行きました。
本当に良い雨でした。
お茶席の日曜日 青い蝶、海や雲、月と電車などです。
今年からの試み、第四日曜日午後のお茶席を催しています。
今月は都合により第五日曜となり、本日無事行いました。
5人のお客様による一席。恥ずかしながら拙お点前で薄茶を差し上げた次第です。
しゃんとしないお点前にもかかわらず、ご好意あふれるお客様のお蔭で無事終わることが出来ました。
本当に感謝を禁じ得ません、さらに修業をして向上したい、と思います。
新井野正直作の秋草文卵香盒。
平成4年に県下のご自宅を尋ねて求めました。
鶏卵に蒔絵を施してあります。
かって銀座黒田陶苑で求めた古谷和也作、伊賀面取り掛け花入れ。
ミョウガ、オミナエシ、イトススキを入れました。
器の刀のように鋭い形は涼しさを感じさせてくれました。
竹内泰祥堂さんの爽やかなお菓子は秋桜。次回t坪島土平の器とともに紹介させて下さい。
農薬などで鳥類や昆虫など弱い生き物が数を減らす世の中。
このように美しい蝶などを見ると嬉しさと、けなげさの余り脳天を打たれたような気持ちになります。
脳天を打たれた後、珍しく雲が良かったので近くの土底浜、そしてほくほく線の水田に行きました。
熱波が続きますが、いよいよ雲や月が良くなるのでしょう。
二年経った愛車プレミオと夕陽を浴びる積乱雲。
雲はあまりの高さで、テッペンが平らになっています。
ブーンという軽快なエンジン音の主はドローンでした。
随分遠くまで飛ぶのですね。二人の若者が操っていました。
若者の車や服装はゴージャスではないものの、とても良いセンス。
電車を撮りにきたということ、二人はきっと幸せになると思いました。
暑い一日でしたが、夜半に雨音、ぜひともしっかり降って下さい。
遠雷が聞こえはじめました。
西洋ケイトウの花 「命あっての経済」は人間哲学。
夏の殺風景な庭の埋め合わせと、昨日洋もののケイトウを植えました。
本日はその写真です。
右手前にあと二株植わっています。
色濃い花ですが、カフェからの遠目が効いて優しく映っています。
暑さのせいか、芝のまだらな部分が多いのが気になります。このところホ-ムセンターで土を求めて撒いていますが、30リッターくらい買ってもすぐになくなります。
今年冬までの課題を肥料とともに沢山土をくべることに決めました。
午後遅くなってからカフェで休憩しました。
今年入った好評のブルー・キャリコの器でダージリンを頂きました。
さて昨日安倍首相が辞意を表明しました。
どんな立場の人であっても、如何なる場合であっても健康(命)第一は自明の理です。
コロナの一波がすぎると、「経済あっての命」の流れ一筋になってきていました。
しかしいざ我が身、我が事となれば、命が先になるのは至極自然な話ですね。
「経済あっての命」も「命あっての経済」も結局同じ事をしなければなりません。
同じことなら、次の首相にはぜひとも「命あっての経済」、と明言してほしいと思うのです。
一見どちらでも良いことのようですが、実はどちらが哲学的かの問題にほかなりません。
経済は仕事と言い換えることが出来ます。
病はシェア出来ませんが、仕事は究極代わりが効きます。
今度は民生と内需が得意な、哲学ある人になってもらいたい、と願っている所です。
アイスの法則? 認知症本人と介護者の間で。
熱いだけならクーラーの効いた部屋にいれば良いのでしょう。
しかしながら雑草取りや水まき、時には植えつけで少なくとも一日1時間は庭に出まので汗をかきます。
砂丘地の樹下美術館の8月は夏枯れして花は少なく、もっぱら緑陰の庭の止む無しです。
それにしても愛想がありませんので、昨日洋もののケイトウを購入し植え付けました。
如何にも頑張りそうなこの花は一年草でしたので、水やりを欠かさなければ案外長く咲いてくれるものと期待しているところです。
明日写真をのせてみたいと考えています。
ほかに本日の外出では、一件だけ在宅まわりがありました。
認知症につきものの親子喧嘩は、どちらが認知症なのか、往々分からない場面に遭遇します。
自分は悪くないと言い張る親、なんとかしてやりたいあまりに愚痴る介護者。
扇風機やクーラーの音の部屋で、私たちは出来るだけ落ち着いて、双方に同じように理解を示さなければなりません。
うなずいたり確かめたりしながら、両方の話しをちゃんと聴くのです。
そして、完璧でなくていい、中心目標を示し、大きく外れていなければ良いですよ、と言うのです。
そんな暑い日の昼休み、庭仕事の後スタッフがアイスがあります、といってチョコレートのものと写真のキャンデー風のものを出してくれました。
チョコレートは大きく、熱量は300kcalもありました。写真はおよそその半分でしたが、案外ハイカロリーなのですね。
バー付きのアイスで思い出したのは、食べ終わる頃になると、手前の裏側に少し残ったものがポトリと落ちてしまうことでした。必死になってバーにくっついていたのが、最後力尽きて、口に入れる前にポトリ、さよなら、残念、という終わり方が蘇りました。
本日は最後に横からパクッと吸い取るようにして全て食べることができました。
あどけないことを書きまして申し分けありませんでした。
連日風情のない、ただ熱いだけの暑さです。
どうか用心をしてお過ごしください、私もそういたします。
クーラーの効いた部屋に入ると喉の渇きは消えるのか? 炎天下のコスモスの発芽、ムクゲの花。
前回、暑さにより薬の血中濃度が上がり、そのことによる症状が現れた例を書きました。
薬はワーファリン、症状は手の甲の皮下出血でした。薬の過剰な働きは検査で確かめられたため、直ちに減量し経過をみることにしました。
二日ほど草刈りと畑仕事で大汗をかいた、とは本人の弁だでしたが、当初は仕事上の打ちみも考えました。
ところでたまたま本日、掛かりつけている奥さんが受診され、〝うちの人は、汗びっしょりになって帰っても、あまり水をのまないのです〟と仰った。
先回は「暑さ慣れ」として、漠とした原因を求めたが、ちょっと違うらしい。
家は常にクーラーが効いているということ。もしかしたら以下のような事があるのではないか、と考えました。
炎天下で大汗をかき、喉が渇いていた。しかしクーラーが効いている家に帰った途端、渇きが消えてしまう?
念のために書物やネットで一瞥してみましたが、これに類する言及は見つかりませんでした。
しかし熱暑下の労働やスポーツで発汗した後、仮によく冷えた部屋に入った場合、本来あるはずの渇きを感じなくなる、ことは起こりそうな気がする。
彼だけの現象かもしれないので何とも言えませんが、水を持って出るのを原則とし、前述のケースでは意識して水を補給すべきでしょう。
喉の渇きを数値化し(感覚値でもいい)、発汗を伴う運動負荷後に常温の部屋とクーラーの部屋で渇きの比較を行う。これは生理学の極めてシンプルな実験モデルのはずですから、私の疑問は、その世界では実証済みの常識だった事も、十分に考えられます。
いずれにしましても、かの奥さんは、二人で気を付けるようにします、と真顔で仰っり、何よりなによりでした。
コスモスの芽。ダンスをしているようだ。
長年の念願かなって数日前に撒いたコスモスが一斉に発芽し伸びている。
水やりが楽しみです。
ムクゲもコスモスもこの炎天下で咲きほこり、あるいは成長している。大したものだと思う。
賑わい創出は第一の目標だろうか 暑さ慣れ?はあるのだろうか。
公民を問わず新しい事業に〝賑わい創出〟の冠がつくものによく出合う。
あるいはそれらを知らせるメディアの見出しに、この文言が見られる。
本日の新聞でオーレンプラザのエントランスにピアノが置かれ、ストリートピアノ風に市民に解放するこころみが紹介されていた。
原則予約だが、空いていればその場で申し込みが出来るという。
公共の場にグランドピアノがあり、市民が演奏できることはとても良いことだと思った。
その素敵な記事の見出しに「賑わい創出」の文言が付されていた。
だが一旦この言葉が用いられると、こころみの印象が重くなり堅さが加わる。
ピアノ演奏もそれを聴くのも「楽しみ」や「挑戦」であり、それだけで十分ではないのかな、と思うのである。
「活性化」も同じ、賑わいとともに地域の悲願であることはよく分かる。
だが多くの事業や試みは、本来人が楽しんだり、憩ったり、交流し、利便を感じたり、元気になる、などのためのものであろう。
内容こそ唯一無二であり、地域活性化や賑わい創出はむしろ副産物で良くはないだろうか。
小さな個人施設、樹下美術館はそれら重苦しい見出しを付けられることはなかった。
おかげで、大変ですが一方で楽しみながら営むこともできるので幸運だと思っている次第です。
昨夕の入道雲。
高さを想像したらちょっぴり涼しくなりました。
台風の影響もなく日照りが続くようです。
さて高温続きのため血液濃縮を生じ、薬剤によっては血中濃度が過度に上がり、対応が必要な症状が現れることがあるようです。
それほど高齢でない方でも、水が不足しているのに渇きを感じない場合があり、怖いなあと思います。
「暑さ慣れ」などということがあるのでしょうか、気を付けなければと、自ら言い聞かせています。
水の摂りすぎも問題になりますので難しいところですが、
この方は水気の少ない、明らかに乾いた舌をされていました。
舌の濡れ方、乾き方に水分の過不足が現れますので、普段から時々観察し、気になったらほかの人と比べてみて下さい。
涼しかった赤倉。
去る週末、赤倉観光ホテルで一泊してきました。
高速道路を使い、家から一時間少々。新しくなって初めてのホテル。標高1000メートルは涼しく、熱い温泉にもつかり、リフレッシュしてきました。
インターネットで求めた作品と本。
樹下美術館は齋藤三郎の陶芸作品および倉石隆の絵画を展示しています。
齋藤三郎は亡父の蒐集を引き継ぎ、倉石隆については自ら作品を集めました。
齋藤作品は今でも時折骨董店や美術商で店頭に出ますが、倉石隆作品は中々商いがありません。
一方インターネットには齋藤作品がたまに出品されることがあり、今まで貴重な品二点を求めました。
いずれもネットオークションで、応札者は私一人でしたので随分安く落札でき幸運でした。
インターネットにおける倉石作品は油彩やデッサンはごく希に出品されることがあるようですが、私はまだ購入したことがありません。
ただ挿絵や表紙に絵筆を執られた書物および記事を執筆された美術雑誌などは古書のサイトを中心に案外出てきましたし、一部はオークションでも求めました。
ちなみに今年の展示で「倉石隆の本」を展示しています。挿絵・表紙に関係した倉石隆の本のうち半数以上はネットを通して購入したものです。
諦めていた古い本に出会える古書サイトは非常に貴重で、今でも時折検索しています。
さて以下二点はネットオークションで入手した齋藤三郎作品です。
梅文香盒。髙田における初期の作品と考えられました。
師の富本憲吉ゆずりの梅が一輪描かれた初々しい作風です。
2017年秋、収蔵品図録が完成した後のオークションでした。
間に合っていれば、良い場所に掲載できましたので、大変残念でした。
鉄絵椿文皿。
昨年12月のオークション作品で、
昭和30年前後の一種民芸調の作風が魅力的でした。
オークションは市中で商われる価格より随分安いため、時々覗くようにしています。
以上二点とも良い品で、現在の「椿と梅 展」に展示しています、どうかご覧下さい。
ところで、ごく最近倉石隆が挿絵をした「チャイルドブック 昭46年4月号」が手に入りました。
以下本の表紙とご本人の挿絵からです。
林義雄氏の表紙、チャイルドブック昭和46年4月号。
株式会社 1971年4月1日 チャイルド本社発行。
当号に収載された二話から「おめでとう」で倉石氏が挿絵をされていました。
4場面から2つを載せてみました。
愛らしいこどもと、倉石氏には珍しく、細くない〝ふくよか〟な郵便屋さんが描かれています。
4月に新入園するこどもをお祝いする話です。
主として若者から大人、さらに老人を描いた倉石隆。
あどけない幼児の挿絵に出合うと,、ほっとし、今でも驚きます。
当挿絵が描かれた1971年の5,6月に倉石氏は渡欧し、フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリアを旅されています。その年の11~12月にはアテネ画廊で個展「もう一つのヨーロッパ」を催され、油彩11点を出品されました。一種エポックメーキングであろう、この時の作品を一点でも収蔵したいな、と願っている次第です。
倉石氏が表紙や挿絵を描いた書物21点を現在展示中ですが、このたびの「チャイルドブック」も場所をこしらえて展示いたします。
「玄米・目刺し+野菜炒め」の夕食を続けながら。
去る8月14日から始めた「玄米・目刺し+野菜炒め」の夕食が形を変えながら、基本続いている。
形を変えながら、とは主食がソーメンになったり、他の雑穀になったり、昨日は個人が手打ちしたラーメンだった。
原則、胃に優しくカロリー少なければ、少々形が変わるのは構わない。
また胃への負担が強そうな副食は、歯は比較的良い方なので、しっかり噛むことを心がけたい。
ただ今後も基本「玄米・目刺し+野菜炒め」食にこだわろうと思う。
(目刺しの代わりにししゃもの日があるかもしれない)
玄米を食べ始めたことで、ある方から〝玄米は胚芽を通して農薬が移行していることが考えられる〟と助言を頂いた。
確かに、なるほど、である。
そこで有機米や無農薬米の玄米を検索すると、ぞろぞろ出てきた。
産地、銘柄、色々あったが、価格は結構高い。
高かろう良かろうという期待を入れつつ、私たちは量が少ないので、調べたり聞いたり、楽しみながら選んでみたい。
前髪のこと、おでこを見せる見せない。
何か観たり読んだりすると、それを長くネタに使う。私の良くない癖であるが、狭い日常を生きているためどうしてもそうなる。
本日は連日の材料であるDVD「にごりえ」から、三作品それぞれに主演した女優さんの髪に興味を持ち、そのことを書いてみたい。
まず場面写真から。
十三夜の若奥様おせき、丹阿弥谷津子。
丸いおでこがとても可愛い。
「大つごもり」の女中おみね、久我美子。
病気の叔父一家のために借金をしたいが、その工面が出来ない。
それぞれヒロインの立場は異なり、詳しくはないがしきたりに準じて髪型も異なっていた。
日本髪は非常に装飾的で、迫力がある。各部は前後左右どの視線にも美しく耐えることが意識され、すれ違って振り返えられた場合の、後ろ姿にも非常に気を使ったやに思われる。
さてこのたびの映画の三者三様の髪型に共通だったのは、前髪であり、みな揃えて上げている。
そのことで額がよく見え、これは日本髪の基本の一つにちがいない。
私は前髪を上げている(あるいはおでこを出している)のをいいな、と思うくせがある。
賢そう、涼しそう、大人っぽいうえ、個性がちゃんと表れるようだ。
前髪を下ろす上げるは、勿論好き好きであるが、
「王子さまが来るのを待っている」のと「王子さまを探しに行く」イメージの違いが何となく浮かぶ。
※追加です、王子さまを幸福と言い換えても良いかと思います。
親からもらった可愛いく個性的な「おでこ・額」。
この夏、お嬢さんたちも髪を上げ、涼しい額を見せてはいかがでしょうか。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- 本阿弥光甫のお茶碗で飲みたくて木村茶道美術館を再訪。
- 柏崎、上越、晩秋の野道 斎京まさ子さんの本。
- 木村茶道美術館の貴重、庭園の紅葉ライトアップと駐車料金。
- 木村茶道美術館の寒月茶席に伺った 素晴らしい本阿弥光甫のお茶碗。
- ゴルフ場でトマトジュースの汚れを口を使って落としてみた。
- 晩秋、驚くほど当たる天気予報のゴルフ 朝日池のコハクチョウ。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「すき」と書かれた。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
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