館内のノート、今年後半の「お声」からその1。
現在樹下美術館のホームページ、「お声」の欄には今年8月以後館内のノートにお書き頂いた皆さまのメッセージを全て掲載しています。
現在冬休み中ですが、拝読していますと館内の雰囲気が浮かび、あらためて幸せな気持になります。
本日から2回に渡り、「お声」からかいつまんで紹介させて頂きたいと思います。
●本日は皆さまがどのような方と、あるいはどんな動機でお見えになっているかを以下に掲載させて頂きました。
上越の友人に会いに来て、 お盆に父と、 妻の実家に帰郷して、 神奈川より高宮展に、 誕生日に、 2018の塩﨑展から何度も、 ほくほく線に揺られて、 秋の旅行のついでに、 母の誕生日に、 かっての教師の講演を聴きに、 親友と、 友人と、 一人で、 娘と、 長野から家族で、 知り合いに勧められて、 初めて一人で、 祖母の歯科医の帰りに、 帰省中の息子と、 連休に東京から帰省して、 仕事の後で、 結婚記念日に、 仕事の合間に、 大切な人と一緒に、 妹に連れてきてもらった、 主人と一緒に、 知人の紹介で、 息子の嫁さんと主人と、 娘と二人、 結婚記念日に、 育児の息抜きに子供を預けて主人と、暑い横浜から、 はるばる横浜から、 落ち葉散る日に一人で、 5才の息子と、 新潟市からetc。
以上はノートの全てではありませんが、ご来館の皆さまは偏りなく本当に様々な年令、立場、動機で来館されていることが分かります。結婚記念や誕生日、帰省などメモリアル、あるいは非日常な機会も目に留まり、当館が広く開かれていることに初心が思い出され、あらためて張り合いを感じました。
●次回は内容などについて掲載させて下さい。
美しい正月飾り 葛飾北斎が用いた数字のカレンダー 瑞々しいマイケルジャクソンのクリスマスソング。
相変わらず外はヒューヒュー時にザーザーやって、日付けはスースーと過ぎて行きます。それでもなんとか地に足着け、出来事や予定を忘れないようにして過ごすより仕方ありません。
以下は数日前のことですが、妻の友人から頂いたきれいなお正月飾りとあるハウスメーカーの要人だった方からの珍しいカレンダーです。
これまでアンリ・マチスとアントニオ・ガウディのものを頂き、カフェの階段に掛けました。いずれも芸術家がかって作品や書物、あるいはメモなどに残した数字を拾って作成されています。宮沢賢治などから長く続いているシリーズだということです。
このたびは葛飾北斎でした。江戸後期の人ですが英数字やアルファベットのサインがあることに驚きました。
漢数字
二十は十を二つ並べて表記しています。
当館の齋藤三郎の掛け軸の日付け
にも同じ方法で書かれたものがあります。
昔人の遊び心でしょうか。
英数字と横文字のサイン。
すでに自分の書体を有していることと、
こなれたサイン!
今夜はクリスマスイブでしたね。今では懐かしいジャクソン5の大ヒット曲です。
1970年録音
「ママがサンタにキスをした」
12才を前に溌剌としたマイケルの歌。
最後はみんなで、本当だよ、信じて、
などとガヤガヤやっています。
明日から小学校は冬休み。猛威を振るっているインフルエンザにも一休みして欲しいところです。
寒波の日の上下浜 コハクチョウの若鳥に観られる表情のようなもの。
強い寒波と報じられている本日、冷たい風が吹いたものの雪は降らなかった。
上下浜の海は荒れ、遠くの雲の下に冷たくて重い気流が入り込み雲は歪んでいた。そこでは雨やミゾレが降っていたのではなかろうか。
上下浜からは白鳥たちが来ている場所が近い。昨日コハクチョウの若鳥を書いた。黒みを帯びていることや墨絵のように幽玄な風合いを記した。本日その若鳥を中心に撮るため田に向かった。
以下は数は多くないが特に若いコハクチョウに注目しました。
くちばしがしっかり黒と黄色になっている成長(親鳥、あるいは年長の兄姉)たち。一方若鳥はその色合いがはっきりしません。それよりも彼らには「微笑」や「賢さ」、「可愛さ」を思わせる一種表情があるように見えます。
若鳥の表情らしきものはくちばしが長いこと、僅かに上がる口角がはっきり見られること、眼のふちに細く淡い白線があることなどが顔に表情に似た印象を与えていると思われました。
以下の写真にもそのことが伺われます。
若鳥の「微笑」や「賢さ」「可愛さ」を伺わせる顔は固定され、「感情」を反映しているとは考えられず、成長過程において親たちの愛情に訴える幼さの名残と考えました。
一方成鳥の黒一色で無表情な眼などは外部に対して表情を隠しつつ観察し、自己防衛に備えるよう進化したのではないかと思われます。
ある一隅に5羽の若鳥が集まり、周囲を成鳥が囲むようにしている集団がありました。若鳥といえどもまだ幼さを残している一群のために年長の家族が見守りをしているのかもしれません。
寒空の下、車から撮影するのは楽しい時間でした。ただ一つ、若鳥のくちばしの先が黒みと赤みの二通りがあり、その違いが分かりません。雌雄の違いでしょうか、宿題です。
追加です、若鳥の口箸の色の違いは、同じ個体が成長するに従い赤味~黒へ変化し、その上部で黄色が固定するまでの課程が現れているように感じられますが、如何でしょうか。あくまでも印象です。
本日妻は2枚の障子を張り替えをしました。その昔母存命の折、床屋から帰った私に「頭の張り替えをしたね」と言っていました。
久し振りに白鳥の群を見に行った 若鳥の魅力 大雪だけはご勘弁。
この一両日は降雪が無かったが雪は殆ど消えることはなかった。午後新潟市からA氏が訪ねてこられ年末の挨拶をした。その後新柿線を柿崎方面へ走り白鳥を探した。そう遠くない田んぼに数百羽の群がいて写真を撮った。
黒みがかった若鳥は魅力的だ。気のせいか渡りのシーズンが進むほど若鳥の数が増えるような気がする。体力が要る数千キロを飛ぶために、今年早く生まれ十分成長した順から飛来するのではないだろうか。彼らはこちらにいる間ずっと黒みのままのようなので、遅くなるほど若鳥が増えるのではないかと考えている。
微妙なモノクロ模様は墨絵の幽玄を思わせ、しかもそれが若いというから一種神秘性を帯び不思議な魅力がある。
これから増える若鳥とともに、間もなくやってくるはずのハクガンは一体どんな規模で現れるだろう。
深夜に近い現在、雷が鳴りにアラレが家を叩き始めた。再び寒波のようだ。
大雪になればねぐらと餌場が閉ざされ、彼らは雪の少ない土地を求めて遠距離の漂流を余儀なくされる。せっかくだからどうかどうか少なめにお願いしたい。
25年2月23日は小山作之助生誕160周年記念行事の予定。
来たる2025年2月23日(日曜日)に、上越市の偉人、明治期の音楽開拓者の一人小山作之助生誕160周年記念の催事が予定されている。会場は大潟コミュニティーブラザで午後1時30分からの予定。
この日の特別講演として小生が小山作之助の末裔のこと、特に1949年大潟区潟町でうまれたひ孫のヴァイオリニスト中島幸子さんを取り上げる予定になっている。彼女は作之助が設立に尽力した国立(くにたち)音楽大学を小学部から大学まで在学したヴァイオリニスト。ちなみに作之助の母トヨは小生の高祖父・玄作の次女である縁などからこのたびの講演となった次第。
中島幸子さんは、在学時代から日本の音楽コンクールで優秀な成績を収め、卒業年度には皇居で御前演奏をされている。卒後はオーストリアに渡り、ザルツブルグ音楽院マスターコースに留学、間もなく教授とともに後進の指導をするようになり、ヨーロッパ各地で演奏をされている。後に同窓であるスウェーデンのヴァイオリニストと結婚され凱旋公演で来日を果たし、日本各地を演奏旅行をされNHKFMにも出演された。
だが前途洋々のスタートを切り、円熟を迎えたある日突然不幸が訪れ、1982年8月5日長男ヨナスを出産後帰らぬ人となった。しかし悲しみを越え、残された夫ルードナー氏と長男ヨナスさんはそれぞれヴァイオリンと指揮者、そしてホルン演奏家となり活躍されている。
ウイーン・バオレ木管五重奏団としてのCD
中央がヨナスさん
(カメラータ東京のCDから)
かように小山作之助の音楽の血すじは中島幸子さん亡きあとも、音楽の都ウイーンで脈々と生きていることになります。お話の後、短時間でありますが彼女が残したレコードをかけ、小山作之助と中島幸子さんを偲びたいと考えています。
何度も本欄で作之助作曲の代表歌「夏は来ぬ」を掲載していますが、今日はポップス系の演奏を載せました。
ザ・ピーナッツ
ダ・カーポ
間奏とエンディングのサックスがとても良い。
ユニクロのコマーシャル。
歌詞の古語がCMに品格。
いずれも大手の音源で、さすがにリズム良くバックが確立され音はクリアです。
You Tubeにある膨大な「夏は来ぬ」は今もってこの曲がいかに愛されているかを物語っています。また新幹線上越妙高駅の到着チャイム「夏は来ぬ」はどこの駅にも負けず格調高く爽やかに響いています。
2月の記念イベントでは上越教育大学名誉教授・後藤丹先生が長年研究された作之助の音楽に関する解説講演、また先生が推薦されたゲストによる演奏が予定され大変楽しみです。
今後このイベントに関してより詳細をお知らせ出来ればと考えています。
本日ちゃんとした初雪?
本日近隣は雪に降られ、今冬初めてどこもかしこも白くなった。積雪は10㎝前後で冬将軍の挨拶と理解される。これから先が大事なのだが、将軍は何も詳しく答えない。頼りの予報は一旦ひと休みを告げているけれど、その通りにお願いしたい。
以下は本日の写真。白一色となり風もなくきれいだった。
美術館裏手の水田。
本日は忘年会をした。ラ・ペントラッチャでスタッフはじめお世話になった皆さまと集まった。
お天気愚痴 高齢者向け見守りモニター。
本日も午後のいっときを除いてびしゃびしゃ冷たい雨が降った。
過日、上京した後、“冬の関東は晴れ渡る。あまりに晴れるとピンとこなくなる。曇ったり降ったりしているほうが違和感がない”と書いた。しかし連日の冷たい雨に感想が変わってしまい、悪天候への愚痴が多くなった。
本日は在宅回診時、わずかに晴れ間が見えた。だが雲が多く、感じの悪い空だね、とナースに話した。
在宅回り後の西の空。
しばらくすると風雨になった。
意地悪な空に比べ、以下の様に人の営みのほうが心温まることがある。
ある80なかばの方が独居をされている。家の前の小さな畑はちゃんと手が入り、目立った認知症も無いが玄関と自室に小さなモニターが置かれている。
それには、はるか遠隔の娘さんとこちらとが一緒に写るようになっていてお互いの声もよく聞こえる。
過日のワクチンでは
「あ,問診票、問診票」とおばあちゃんが言えば画面の娘さんが、
「ほら後ろの椅子にあるでしょ」
「あったあった」となり、
支払いの段では
「おサイフは膝の上だよ」と娘さんの声。
前もって必要なことを娘さんが確認されているのだろう。まるで同居しているような雰囲気だった。
システムは娘さんが帰郷された時に設置されたという。私達がマスクをして訪ねるので画面の娘さんが慌てたようにマスクを着けられたのが微笑ましかった。
普段は可愛いひお孫さんが待ち受け画面に出ている。先日の帰りぎわ、今年のおばあちゃんは全く問題がありませんでした、良いお年を、と二人に告げた。
いよいよ明日は厳しい寒波の予報。
本日雨の中のあと片付けお疲れ様でした 心打たれた投句。
昨日今年度を終了し、本日は4人のスタッフが出て後片付けだった。私は年寄り風を吹かせて家に居たが、帰った妻は出入りの多い仕事だったので雨に降られて大変だったと言った。
今年は展示、カフェとも忙しい一年だった。黙々と働いたスタッフたちは本当にお疲れ様でした。来館者さんから丁寧な対応と評価を頂いていましたが、皆さんが維持した熱意には敬意を覚え深く感謝しています。
珍しく晴れ間が見えた昨日午後の
近くの道。
またこんな日がこないかなあ。
このところ1週間のほとんどが冷たい雨に見舞われる。昨日の晴れ間はまったく珍しいことで、およそザーザーシトシトとよく降る。さらに気温が下がれば雨はそのまま雪に変わるので空恐ろしくもある。
我が小院にも連日インフルエンザ、コロナの方が見える。本日後片付けをされたスタッフの皆さんは、くれぐれも気を付けて一先ず身体を休めて下さい。今年のお仕事本当にご苦労様でした。
今夕妻が新聞を持って来てこれ見てと言った。
それは読者投稿の文芸欄で、かってブログを書いておられた方の俳句が掲載されていた。
紅葉散るこの世を熟知したように
移ろう自然への深い眼差しと心境に心打たれた。
昨日眼鏡、本日Suica、そして最終日。
昨日に比べて青空とお日様が沢山出た本日、柿崎のドコモショップでSuicaをスマホに入れて貰った。
ショップの予約は午後5時だったのが、カフェで何組かの方達と今年のお別れをしているうちに時間を過ぎた。電話をすると少し遅れても構わない、気を付けて来て下さいと親切な返事だった。
いつもお世話になる柿崎のショップ。私もそうだが高齢者が多くみられるのもどこか微笑ましい。
これで遠くの駅の切符自販機であたふたしなくて済むし、人並みにスマホをかざし改札を出入りできる。今の時代に生きているかぎり、たとえ高齢でもこのくらいはしてみたい。
さて本日で今年の営業?(本当は何といえばいいのだろう)を何とか無事に終えました。
今年の当館コレクション展は陶芸・齋藤三郎「文様展」、絵画・倉石隆「とにかく生きる展」から始まり、秋から企画展「水彩画 高宮あけみ展」を、続けて「ラッセル・ジョケラ ハンドメイド家具展」を最終日まで行いました。その間、10月に開催した日本良寛会会長・小島正芳さんの講演会「良寛さんに学ぶ」も好評でした。
年間を通してご来館頂いた皆さまはじめ作家と講師の方々には大変お世話になり、あらためて感謝申し上げます。
夕刻は撤収を終えたジョケラ氏に挨拶し、妙高市の身内とささやかな食事会をしました。
さてまことに恐縮ですが明日から例年通り来年3月15日まで冬休みにさせて頂きます。
来年は開館19年目。今のところ特に企画展の予定はありません。忙しかった今年を振り返り爺と婆は骨休みをさせて頂き、来年は館内外、とくに庭とカフェををしっかり維持したいと考えています。
初顔で好評だったドライカレー。
来たる年にまた元気でお会いしましょう。
Among My Souvenirs
(思い出の中に)
ささやかなブログは休みの間も続けるつもりです。
新たな眼鏡 マガモ 天ぷらソバ 同級生。
12月はなかばにさしかかった。今年6,7月に両眼の白内障手術をし、本日宿題だった新しい眼鏡が出来上がった。午後から世話になっているイオンの「メガネ館」へ取りに伺った。
お陰様で遠近くまなくすっきりと見え、一種晴れやかな気持でハンドルを握り帰ってきた。
午後イオンに行く前に
いっときアラレがパラパラと降った。
夕刻の朝日池でマガモのつがい。
夕食の天ぷらそば。
本日来館された皆さま、寒い中まことに有り難うございました。午後のカフェに今年何度も来て頂いた中高同級生U君夫婦がいた。午前は高校を一緒し、ことあるごとに来館されるY君にも来て頂いた。以前から書いているとおり病によってお二人より一年遅れて卒業したのに、同級生として接して頂きいつも感謝している。
明日で今年の樹下美術館は終わる。最後を飾って頂いたラッセル・ジョケラさんの「オーダーメイド家具展」も盛会だった。このところ連日お見えのHさんは明日も来たいと仰って帰られた。
身内のかなちゃん、すずちゃん、来館ありがとうございました。
昨日、強風の日の雲 天然の美(美しき天然)という曲。
昨日雪は無かったが風強く、今どきらしい空だった。
樹下美術館から北方を見る。
強風のため雲の先端が毛羽立っている。
海へ行ってみた。
不思議なことに荒れた海を見ると「美しき天然」が頭に浮かんで流れる。
美しき天然。
上に挙げた動画は「ピアノで奏でる日本の叙情歌4 リンゴの歌」CDで関春絵さんという方が弾いている。CDは20年ほど前に求めたものでよく聴いた。「美しき天然」を初めて聴いたのが何時なのか全く分からないほど様々に耳にしてきた。しかしもの悲しげで長く好きではなかった。
ちなみに以下は四番まである歌詞の一番です。
空にさえずる 鳥の声
峯(ミネ)より落つる 滝の音
大波小波 とうとうと
響き絶やせぬ 海の音
聞けや人々 面白き
この天然の 音楽を
調べ自在に 弾きたもう
神の御手(オンテ)の 尊しや
それがこのCDを聴き歳月を重ねるうちに好きになった。理由は簡単で編曲が良い(勿論演奏も良く)のと歌詞を良いと思うようになったからだ。詩は四番まで季節ごとの美しさを一貫して尊い神の手による織物と歌っている。
歌が出来たのは軍事に邁進した時代、明治35年(1902年)とあった。そんな社会のなか専ら自然の美を称える曲は庶民に受け入れられサーカスやちんどん屋の鳴り物にまでなって生活に浸透したのではないだろうか。
だがもの悲しいメロディーの解釈は難しい。基本ヨナ抜きの伝統旋律のせいもあるが、私達は古来詫び寂び、ものの哀れ、空や無、無常などはかなさへの理解や感覚に親しんできた。
美しき天然に歌われる鳥の声、滝や波の音などはあまりに悠久で美しく、このような場合あらためて我が身の無常に気づかされ、一種悲しみがよぎるのは分からなくもない。
またあまりに美しく尊いものに触れた瞬間に涙が出ることもある。不思議なことだがこんな時、感動とともに心の何処かが悲しむのだろうか。
いずれにしても私達は微妙で曰く言い難い。
「美しき天然」は日本人作曲のワルツの歌では大変初期のものらしい。だが小学校で習った“空も港も、、、”の「港」はそれより5,6年早く、こちらが一番古く、明るい長調なのが対照的です。
とりとめ無く述べましたが申し分けありません、上手くまとまりません。
本日12月13日、今年の樹下美術館は残り二日となり、今年最後と仰る方たちが来られました。
皆さま本当にありがとうございます。
明日は待ちに待ったメガネが出来てくる日です。
毎日の雨。
このところ毎日のように冷たい雨が降る。時に上がるがおよそしっかり降る。気温が下がればそのまま雪になるだから、連日の雨にはぞっとさせられる。
雪国の山脈を越えた関東甲信あるいは群馬のカラッとした冬は、晴れ過ぎて風情が無いと過日の本欄に書いた。しかし現実になってみればドカ雪を連想させる連日の雨にはやはり気持が滅入る。
本日は気晴らしに私の人生唯一の海外旅行先、タヒチの夕陽の音楽を掲載しました。時は1970年代なかば、タヒチ7日間(実際は現地5泊)の団体旅行でした。
途中給油のソロモン島、眩しいFAA空港、博物館になっていたゴーギャンの家、知り合ったご夫婦との黒砂海岸ピクニック、パペーテのバザー、カタマランクルーズ、家々のブーゲンビリアの花、曲がった貸しクラブで回ったゴルフ場の澄んだ小川、珊瑚礁の遠くに見える白波、モーレア島の朝焼け、息を飲むボラボラ島の夕焼けetc。
大昔のことなのに年のせいで色々おぼえていて今更びっくりする。
わけても夕食のたびに眺めた鮮やかな夕焼けは忘れ難い。今冬の雪を案じながら、以前からYouTubeにあった以下の動画を貼りました。加山雄三主演の映画音楽のようですが、タヒチ周辺の雰囲気を伝えていると思います。
タヒチの夕陽。パペーテから
飛行機で50分ほどのボラボラ島。
本日もまた妻の夕食料理です。
海老ピラフ
冬、果たして本番は ホタテの頂き物と懐かしい食事。
当地よりも僅かに内陸の髙田の最高気温6,9度とあった。海辺の当地は風があるため体感は数度低く感じるのではないだろうか。寒波が来て三日目、本日も夜間早朝に降った雪がうっすらと地面を覆った。
頸城区、美術館の様子。
5キロの違いで雪が異なる。
逆のこともままあり一概には言えない。
雪もそうだが降り続く時の空は暗い灰色一色になる。それに比べ寒波といえど晴れたり降ったりの空は多様でそれなりに面白い。
冬、なかんずく雪の本番は何と言ってもこれから。クリスマスや正月の節目を目がけて酷い寒波に襲われることも希ではない。何度も書いていることだがくれぐれもお手柔らかにお願いしたい。
それにしても雪囲いを行い、何通りもの履き物を仕度し冬向けにタイヤを交換、除雪機の準備など何かと皆さんのお世話になりながら冬仕度をする。生活は便利になったけれども雪国の冬はやはり面倒が多い。
最後は愚痴になりました。
忘れものがありました、追加です。
上掲のホタテは北海道の空港に勤務されているある男性からの頂き物です。今から数十年前、当時小学5年生だったでしょうか、双子さん兄姉とお母さんの三人を家に呼んで一緒にカレーを食べたことがありました。
当時からお兄ちゃんは空港の仕事にあこがれていて北海道で念願を叶え、お姉さんは可愛いまま他県でお母さんになりました。冬だったと思いますが、こんな頂き物をすると温かそうなセーターを着てお行儀よく食事をした兄姉お二人の様子が蘇ります。
※この記事を読んだ妻が、当夜の食事はスパゲッティーだったとのではということ。よそのお子さんには辛みの加減があるのでカレーは出さなかったと思う、ということです。
なるほどです、失礼しました。
初雪?の日 最近のお客さん 買い物の日。
朝方うっすら白くなったらしいので初雪になるのだろうか。
午前の仕事を終え美術館に出向いた。妙高市の美術家東條麗子さんがお見えになっていた。現在展示中のジョケラ氏は地域の外国人をはじめ皆さんに驚くほど顔が広く館内は連日内外の方達で賑やかにしてもらっている。
昨日はニュージーランドご出身の男性や設計家のA子さんが見えられた。ニュージーランド男性は映画「ふみ子の海」の撮影で使われた髙田の名建築・旧小柳医院を改築、所有されておられる。
ジョケラ氏のお知り合いは自然志向が強いこと、創造や造形を得手とされ、古きを尊び自由な雰囲気を有しておられるのが共通している。
ニュージーランド氏は山田五十鈴や高峰秀子、乙羽信子が好きだと仰り、蓄音機のこともよく御存知。最後はカフェの蓄音機に手許にあった三橋美智也の「相馬盆唄」を掛け皆で盛り上がった。
本日東條さんからは長く主宰された垣根の無い「スタジオ・ゼロ」での「実験」の話、熱心なある写真家の生活、そしてお身内の介護など興味深い話をお聴きした。彼女は私と同世代でお元気、とてもシンパシーを感じた。身につけておられたアウターが鮮やかでお似合いだった。
美術館を後にしてイオンへ行った。今夏両眼の白内障手術をしていたので遅まきながらメガネを新調するのが第1の目的。いつものメガネ館で慎重な検眼をしてもらい、気に入ったフレームに出会えた。ついでに旅行用のリュック、来年度の手帳や運転用の手袋も求めた。
12月と買い物の相性やお元気な東條さんとお話したせいなのか、不思議と気持が高まり久し振りの買い物は楽しかった。ただし突然のセルフのレジに困惑した。説明の方が付いていなければどうなっていたことだろう。
外出中車の外気温は3から4度だった。日中一帯に積雪は無く一旦少し気温は上がるようだが来週末には再び雪マークが現れている。
しばらく見ていない白鳥たちは雪国らしい寒さとなり喜んでいることだろう。
雪が足許までやってくるとほどよい緊張感をおぼえる。しかしドカ雪だけは勘弁してもらえないだろうか。
二つの高瀬舟。
11月中旬の去る日、岡山県倉敷市から寄られた早川正弘さんから良寛椿と同地の名物羊羹「高瀬舟」を頂いた。一口大の羊羹が一個ずつ小舟の形をしたパッケージに入っていて、手を汚さずに上手く開けられる仕様になっていた。
羊羹「高瀬舟」の外観。
お茶のお伴にとても良い。
開いたところ。
シャリと呼ばれる砂糖が
吹いているのが美味しい。
高瀬舟とは底が平たく、浅い川でも往き来出来る舟。岡山県西部の高梁川(たかはしがわ)はじめかつて各地で見られた小舟で、このお菓子と同じ岡山県真庭郡落合町(現真庭市)が発祥とされている模様。同町には同窓の院長がいて50年も前結婚式に参列したことがある懐かしい地名だった。
さて聞き覚えがある高瀬舟。早川氏からおみやげを受け取った妻は「森鴎外の、、、」と言った。鴎外の高瀬舟は京都の高瀬川を行き交う舟上における話で、こちらの方が知名度が高いかも知れない。
上掲は先日の上京の際車中で読んだ岩波文庫の「山椒大夫・高瀬舟 他四篇」。江戸時代、流刑の罪人を京都から出港地大阪まで運ぶ月夜の高瀬川を行く高瀬舟。舟上の罪人と彼に付きそう役人の心と姿が描写されている。
清々しい表情をしている罪人は、苦しい病によって自死しようとするが死にきれない弟に乞われ手を貸し、死なしめたことを咎められ流罪を言い渡されている。
罪人の心境と金銭感覚に役人が打たれる短い物語だが、医師でもあった森鴎外が光を当てた先は今日でも全く同じ問題として存在し、時に表在化する安楽死の深刻なテーマだ。
行為は罪に問われるが、小説では月の光の揺らぎを浴びる罪人を形容して、「その額は晴れやかで、目には微かななかがやきがある」と述べ、困難な課題に挑んだ者を潔しとして擁護している印象がある。この点現代の倫理観とは異なるところだが、留学を経験している鴎外は問題を提起しながら氏が学んだ当時のドイツの方向を暗に反映させたのかもしれない。
京都の高瀬舟。
きょうと修学行ナビより引用。
本日は風強く荒れ模様の一日、病院紹介が必要な緊急用件が二つ続いた。
今週末寒波が到来し雪に見舞われる予報が出ている。気温が下がりいつ降ってもおかしくない状況になった。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
- 仏像、社寺、二十三夜塔、庚申塔
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- いま四月馬鹿はどうなっているのだろう メギスの旬。
- 3月30日の徳川美術館と豊田市美術館 そして富士山。
- 週末は名古屋と豊田市へ 本日は名古屋の分です。
- 自然の末席で。
- 三月にして真夏日 初ゴルフ アイスクリーム 啓翁桜 雪割草 内山雅子さんのCD。
- 春の公園、過日の大潟水と森公園と本日の大池いこいの森公園 その付近でクジャクチョウ。
- 大好きな濱谷浩作「ホンヤラ洞で歌う子供たち」とその絵はがき。
- 小林古径記念美術館「生誕110年記念 濱谷浩展」と講演会。
- 春分の日、肌寒いが日が長くなった 啓翁桜はいつ咲くか。
- 柏崎から佐藤さん、明静院の大日如来坐像 いしだあゆみさんの訃報
- 宮崎俊英さんとあらためて倉石隆を観た。
- 25年初日 A君の書と芸術。
- 明日から2025年度の開館。
- キーボードにお茶をこぼした日,患者さんを送る 同じ日に時代劇の八幡堀が二篇 最近の夕食から。
- 今冬の冬鳥見おさめ。
- ハクガンの姿無く白鳥は少なくなり 庭仕事を始めた。
- コハクチョウの大きな群 タカが舞い野犬がやってくる 再びシジュウカラガン。
- 今年の齋藤三郎は「茶道具展」です。
- 今年の倉石隆は「男の肖像展」です。
- フカミ美術の懇親会が髙田であった 霧を抜けて三和区の喫茶去へ。
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