食・飲・茶・器
懐かしい人との食事 特賞のくじ。
陽が射すなど昨日は予報より過ごしやすい一日。特に午前はインフルエンザのワクチン接種で多忙を極めた。
この日何十年ぶりという懐かしい人とその友人ご夫婦で夕食をともにした。過ぎた時間を埋めあい、かつ新鮮で和やかな時間はあっという間に過ぎた。
刺身、肴のあぶり、栃尾の油揚、お茶漬けほか正直表示のメニューは美味しかった。
ところで食事の終了で店のスタッフが三角くじの箱を持って来た。3枚引けるという。
するとどうだろう、一人はスパークリングワイン、一人はガムで、もう一人は特賞の1万円食事券を当てた。
当てた人の名入りラベルのワイン、一万円の食事、ともに次回来店で利用出来るという。何ともラッキーな食事だった。
浄興寺の茶会 大根炊き 古着の初おろし。
日曜日の昨日午前は、浄興寺茶会だった。9時前に到着し裏千家・西口宗米先生のお席から表千家は野村宗幽先生のお席と回った。
いずれも薄茶。晩秋の名刹で秋の名残を惜しみ、冬を迎える風情が漂う会だった。
最初の席が終わると懐かしい先生にお会いした。惜しまれて亡くなられた私の茶の先生の親先生だった。優しい笑顔がお元気で嬉しかった。
若い男子の生徒さんが運んでくれた。とても熱心だとお聞きした。
茶道は、どんな人にも道が開けている。
「その道に入らんと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ」
茶の道、心得を伝えた利休百首の頭に出てくる素晴らしい言葉だ。
この言葉は亡き師から何度も聞かされた。
「私も師ですが、やってみたい、学ぼうというあなたの心も師なのです」、と。
昨年10月に東京のアンティークショップでたまたま目にとまった古着の初おろしの妻。
3000円値切って1万5千円で求め、東本町のきものの小川さんで仕立て直して頂いた。
菊の小紋は着ている感じがしないほど軽いということだった。
食事券が付いていて、茶の後に季節の名物、大根炊きとおにぎりを食べて帰った。大抵お茶会は午後遅く伺っていた。本日はすがすがしい午前、早出して良かった。
秋深まる樹下美術館の好日。
11月に入って二日目、良いお天気でした。
本日開館直前から新潟市と村上市から6名の男性がお見えだったそうです。
いずれも茶道石州流の皆様でした。
つぶさに展示を見て頂き、カフェで早速のお抹茶。庭のことでは〝こんな庭はあまり見たことがない〟と仰ったそうです。
日本風でも洋風でもない、強いて言えば樹下風、野趣の庭であればと精一杯心がけています。
男性お茶人が6人とはさすが下越、さすが武士の茶道・石州流ですね。昨年は貴機関誌へ12回の拙連載、大変お世話になりました。
「帰ったら皆に伝えます、必ず人が来ますよ」とは別れ際のお言葉。
武士のような方達とは、スタッフの話でした。こちらこそいつかお席にお邪魔できれば、と願っています。
遠路まことに有り難うございました。
館内の手桶花生けは菊づくし。ご近所からツルウメモドキを頂きました。
ご夫婦、お一人、お仲間、、、皆様有り難うございました。
初めての試み「陶齋の器で食事会」が終わった。
初めての試み「陶齋の器で食事会」が終わった。10月の毎日曜日正午からの食事はお茶のお点前も加わった。自宅8畳間を用いて24人のお客様に参加して頂いた。
このたびの器にも陶齋は鉄絵、染附(そめつけ)、志野、唐津、辰砂(しんしゃ)、と幅広い技法を駆使していた。用途も向付(むこうづけ:メインの皿)、鉢、手付け鉢、ジョッキー、小皿と多様で形は自在である。
展示品として眠っていた器が、何十年の時を経て食卓で、お客様の手で、輝くばかりの生気を放った。
食べ進むにつれ意匠の全容が現れる。料理と器のやりとりは、陶齋が取り組んだ絵付け陶器の醍醐味であろう。
その昔、家で氏の器は毎日使われた。お茶、紅茶、牛乳、お菓子、果物、花、何でも入れたり盛ったりした。食通で工芸芸術の人、陶齋は使われることを願って作った。
お客様のどなたかが〝天国の陶齋も喜んでいることでしょう〟と仰った。父もまたその通りであろう、突然涙が出そうになった。
最終日を終えて、厨房を司していただいた松本氏ご夫婦に茶を差し上げる。
お茶では水指(みずさし)、主茶碗(おもぢゃわん)、建水、香合、花生け、風炉先屏風に陶齋の作品を用いた。今年は陶齋生誕100年、静かに精一杯偉業を偲んだ。ご多用中お運び頂いたお客様、真に有り難うございました。
お手伝い頂いた宗香、宗米両先生のお茶の門弟さん、友人知人の皆様、樹下美術館のスタッフさん、大変お世話になりました。
幾つかの秋。
芸術の秋、読書の秋、それに健康の秋にもなっている。健康は何故秋かなと思うが、体を動かすに丁度良い清々しさと、厳しい冬への備えが自然に意識されるのかもしれない。
さて昨年11月のこと、人様にお腹を指摘された(真に恥ずかしい!)。以後二ヶ月半ほど掛け161㎝の身長で、58、5㎏→53、5㎏に減量した。加齢は如何とも避けがたいが気持は少し若返った。細身にした綿パンツを二着買い直したのも望外の幸せだった。
その後不安はあったが、入浴時の計量で53、5㎏を挟んでおよそ1㎏の上下で定着している(52キロ代のこともあります)。催事や会食の際の明らかな過食では翌日から1日半程度の調整でレベルになる。減量で胃のサイズが小さくなった感じがして以来食生活が安定した。
さて恥ずかしながら本日の夕食です。
鶏肉のミニ丼(妻に申しわけ無いことですが、肉を少し残しました)。
私はもともと丈夫でない上、良くない人間で、しばしば食べ物を残す癖があるのです。
これで良いか多少迷いはありますが、数年来朝食は数種の果物だけです。さらに今秋から昼は6枚切り食パン一枚または半分に、ソフトバターを薄く塗り、野菜ジュース200mlと暖めた牛乳を約150。二食の塩分は1グラムあるか無しかで、熱量は600KCal未満だと思われます。
遅きに失したとは言え、もう少し仕事をし趣味を続けるために現在の生活にして良かったと思います。運動不足を補う一日300~400段の階段昇降も続いています。2階で生活していますが、一回階段を降りる毎に2~4回の上り下りを追加する方法です。これを1クールとすると10数クール行いますので一定の運動になります。他に自分なりの柔軟体操も工夫してみてます。
それでも突然襲う病は否定できないでしょう。毎年の健診は何よりの必須、後は天運しかありません。
健康の秋のことばかりとなりました。読書の秋では、本日男性のお客様が美術館のデッキでコーヒーをお飲みになりながら1時間半ほど読書されたそうです。曇りがちでしたが暖かな微風で程よい湿度。頸城野の刈り田の午後は気持ち良いお時間だったことでしょう。
雨の日曜日 三回目の陶齋の器で食事会が終わった。
雨降りの肌寒い日曜日、陶齋の器で食事会は三回目を終えた。わずか暖房の効いた室内、外の雑木林と枯れ田が秋の深まりを告げていた。
お客様は6人で、本日はじめて私も会食席に座った。料理は寒暖、塩気と甘み、変化と味わい、みな素晴らしかった。10の皿、33品が器に映え、大吟醸の鮎正宗は優しかった。誰一人何一つ残さず食べた。
昭和12年、富本氏の許で修行を終えた陶齋が作った染め付け鉢のことなど、要所で器の説明をせて頂いた。
玄関に陶齋の額と器。 花はつわぶきと紫陽花の枯花。 「道時来脚忘」は、来た道を忘れてしまった、の意味。 |
厨房の松本氏と陶齋の器。 一時も休み無く動く眼と手。 |
恥ずかしながら小生、直前の復習。
向こうに富本憲吉の小皿、右に陶齋の湯飲みと手前にに皿。
栗やワイン漬けの梨などが最後に出る。松本氏のお料理は野菜、果物が多く体にとてもいい。
食後の茶は私の拙いお点前、もう三回目となった。正客さんの心遣いが優しく一種車座の雰囲気となり、名残尽きないお茶にして頂いた。午前11時半にお集まり頂き、午後3時15分に茶を終えた。お越しの皆様真に有り難うございました。
長時間、給仕、水屋をお手伝い頂いた宗香先生社中のお二人様、お疲れ様でした、そして有り難うございました。
二回目の「陶齋の器で食事会」が終わった。
晴天に恵まれて二回目の「陶齋の器で食事会」が終わった。高田、妙高から8名の方が参加された。
前回から皆で良い緊張が続いていて、器も冴える。
陶齋の色絵柿文鉢の焼き物鉢。もう一鉢用意して8人で取り回す。
魳(かます)、松茸、むかご揚げなどが盛られた。
途中私たちのために厨房から出される〝こびり・小昼(一休みの軽い食事:方言です)〟
お茶の点前も無事終わった。
今日もお替わりの所望が多かった。まだ赤々としているお炭が名残惜しい。
本日、食事会はご年配中心でした。一方カフェはお若いご夫婦のお茶、あるいは若いグループの打ち合わせでしょうか、若者が目立っていたようです。樹下美術館はお年に関係なく、どなたでも大歓迎です。
ホットサンドイッチ コナラのどんぐり やれ秋蝶。
何度かお書きしましたことですが、本日のお昼も美術館でホットサンドイッチを食べました。
ほんのりピザの香りとパリッとした食感は館長もおすすめです。中身は野菜とサーモンかハム。ピクルスとフルーツ、およそ2杯のコーヒーがついて900円でした。
今までは練習期間として日曜昼の限定メニューでした。今後は一般としてにOKだそうです。少しだけ時間が掛かりますがどうぞお試し下さい。
本日コナラのどんぐりが庭に沢山落ちていました。昨日の台風が落としたのでしょう。
まだ青くて可愛いですね。
拙句) 秋蝶よも少し遊べ樹下の庭
紋黄蝶が現れましたがさっさと行ってしまいました。
陶齋を心深く偲んだ日。
本日高い空の日に、冒険とも思われました〝陶齋の器で食事会〟の一回目を終えました。
新潟市から6名のお客様を迎えて割烹「京」のご主人松本末治氏が包丁を振るわれました。
食事部屋の棚に陶齋親子の作品を飾り、用いた器は陶齋および師である富本憲吉と近藤悠三のものでした。
今年は陶齋生誕100年ということ。私どもは特別な事も出来ませんでしたが、本日ご本人とゆかりの人々の品を無事に実用致すことが出来ました。
二人の希有な師と陶齋、陶齋を愛した父。給仕に出ながら亡き人々の有り難みを噛みしめた一日でした。
食事部屋の棚に陶齋の壽皿と香炉および陶箱、そして二代陶齋・尚明氏の白磁花瓶が二器。
「口取り」に鮑焼きや鴨ロースなど9品が盛られた陶齋の志野皿(左)と絵唐津皿(右)。
デザートのいちじくワイン煮、茶巾栗など6種が盛られた富本憲吉の花皿と陶齋の梅皿(手前)。
食後の茶は小生の点前でした。一カ所、道具の扱いを明らかに間違えました。しかし暖かなお客様は何服も茶を所望され、一期一会の一座建立となり、深く感謝致しています。
また、皆様がまず美術館の展示をご覧になり、強く興味を示して頂いたこと何よりの喜びでした。
器を生かしきって9つもの素晴らしいお料理(献立)を作られた松本氏ご夫妻。庭、給仕、水屋をお手伝い頂いたスタッフはじめ知人友人の皆様、本当に有り難うございました。あと三回、頑張りましょう。
秋の花 女性が作った新米 シャリマールのカレー。
何とか降らずに済んだ一日、さすが10月、肌寒さを感じた。館内の花もすっかり秋のものに変わった。
庭で淋しげだった秋ばらが白磁壺で 華やいでいた。枝は柏葉アジサイです。 |
三種のホトトギスと水引き草と紺菊、 ススキと共に手桶の器でお出迎えです。 |
本日は、かって当館がお世話になった旧上越市の女性から20キロもの新米を頂いた。魅力的な女性が携わる農業!ずしりと重いお米を抱くとひとしお豊かな秋が感じられました。
とても楽しみです。台風は大変でしたね、収穫まで本当にご苦労さまでした。
三日後に迫った〝陶齋の器で食事会〟の最後の支度で遅くまで掛かった。寄りつき、食事処、茶席で使う三部屋の片付けとしつらえは、時間と共にしっくりし始め次第に楽しさがつのった。
夕食は樹下美術館の近くのカレー屋さん「シャリマール」で。春から4,5回は来ている。スパイスが効いているのにまろやか、お米が美味しいのも嬉しい。
※ブログが空くと書いた筆先も乾かぬうちに、気がつけば一日2記事も書いていました。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- 木村茶道美術館の寒月茶席に伺った 素晴らしい本阿弥光甫のお茶碗。
- ゴルフ場でトマトジュースの汚れを口を使って落としてみた。
- 晩秋、驚くほど当たる天気予報のゴルフ 朝日池のコハクチョウ。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「すき」と書かれた。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
- 「ラッセル・ジョケラ木工展」 可愛いお子さんとおじいちゃん。
- 本日今年最後の同業ゴルフ。
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