食・飲・茶・器

夏の炭焼き小屋で父と食べたくじら汁。

2016年6月21日(火曜日)

夏至を迎え夏の盛りとなった。

先日、昭和21年生まれで桑取村横畑(現上越市)
ご出身の女性から炭焼きの話を聞いた。
仕事の合間なので短時間だったが、興味深かった。

遡ること中学時代の村はまだ炭焼きを行っていて、
山中に炭焼き小屋があった。
土曜日午後、学校から帰ると父の小屋に行った。
一人で入る山は怖く、突然大きな鳥が飛び立つ時
など特にびっくりした。

出来た炭を俵に詰めて運ぶのが仕事だった。
一つ30キロもある俵を二つ背負って山を下りた。

炭焼きで忘れられないものにくじら汁がある。
かたまりで買った塩くじらが小屋に置いてあった。
夏になるとユウガオやナスが入り特に美味しかった。
炭火でコトコト煮て父と食べたのが忘れられない。

 

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鉄砲百合
樹下美術館で賑やかに咲き始めたテッポウユリ。
あちらこちらで咲いて気持ちの良い眺めになりました。

再び熊本のスイカ 果物の美味しさと優しさ 八一の講演を聴いたお客様。

2016年6月14日(火曜日)

熊本のスイカは青味が無く甘さに品があった。
数年来、朝食は果物130~150Kcalと牛乳を60ml位で済
ませているが、熊本のスイカで今朝は一層幸せだった。

朝食を簡単にすると日中心身が軽くかつ眠くないため自分に
は合っていると思う。

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今朝の朝食、小玉スイカは特にむらなく美味しいと聞いた。

普段昼も野菜果物メインにし、脂質とタンパク質は夕食で調
整する形にしている。

一定の身体運動を行っているのもあり、今年3月の健診はBMI
20,5、体脂肪率18,6を維持していた。

最大の懸案であるクレアチニンが1,02で、この6年間で最も
低値となりeGFRまで数値が改善して希望に繋がった。

野菜果物メインでもタンパク尿が無く、HbA1c5,1かつクレアチ
ニンがこのレベルなら総タンパクもカリウムも全く問題を生じな
い。

もとより虚弱な人間のうえ年と共にヘビーな食事は体が拒む。
スイカ、サクランボ、メロン、モモ、ナシ、、、良い季節時が始まり、
ほどほどであるが運が良ければ雪国マンゴーなども食して
みたいと夢見ている。

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本日昼、これから佐渡へ向かうという東京のご家族が来館さ
れた。
とても可愛い犬を連れた90才のご老人が、早稲田中学時代
に會津八一の講演を聞いたことがある、と仰った。

カフェの本でその事を思い出したが、講演では巨躯、異形の
八一の迫力に圧倒され内容は全く覚えていない、と言って笑
われた。

八一は若い時代、板倉区の有恒学舎(現高校)で4年間、英語
教鞭を取り、後年には齋藤三郎(陶齋)に泥裏珠光(でいり
じゅ
こう)の号を与えている。
會津八一の講演を聴いた人(しかも早稲田中学で)と初めてお
目に掛かったが、とても羨ましかった。
今なお氏の和歌と書の人気は衰えを知らない。

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今夜また食べました。

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三陸で捕れた大きな鱒の恵み。

2016年6月8日(水曜日)

昨日は弟から鱒が届いたことを書かせて頂いた。
今夕ひとつはアラ汁に一つは焼き魚で卓に上った。

味、香りともに秀逸で濃厚なうまみに舌鼓を打たせてもらった。


1

 

2

 

鱒は大きければ大きいほど美味しいという。
送った本人が、自分も食べてみたかったとは、昔から食いしん坊の
人間らしいお言葉だった。
三陸で捕れた海山川の恵みを一身に背負った鱒と弟に感謝したい。

姿びっくり、味もびっくりであろう弟からの鱒。

2016年6月7日(火曜日)

数日前に宮城の弟から鱒を送ると電話があった。
豚を飼っているので肉がいいか、それとも魚にするかと訊いて
くれる。
今回は魚にしてもらった。

彼自身グルメゆえ美味しい物を届けてびっくりさせたい有り難
みと暖かみこもる話である。

頂く方は見ばえと味の両方をびっくりしなければならない。
最初のびっくりは開けてみてまさにそのとおりだった。
きらきら光った3キロ以上はあろうという立派な鱒だった。

 

1
腹が隠れてしまったが、まるまると肥っている。

写真のあと妻はさばきにかかった。

おそらく明日、どんな形で食卓に上がるにしてもしっかりく味わった
うえ、正しくびっくりしようと思っている。

一昨日のワラビがおひたしに。

2016年4月25日(月曜日)

一昨日、近隣の茶臼山の林道を走ったことを書かせて頂いた。
車で10分少々先の林道は春爛漫だった。
路傍のワラビに喜び一食分ほど採らせてもらった。

 

ワラビ

本日夕食にそれがおひたしになって出た。
もっと奥の山のものよりやや薄味だが、さっぱりして美味しかった。

もてなしのまごころ 雪見会席の長養館。

2016年2月26日(金曜日)

ある人からお席の声が掛かり昨日は長養館で食事
をした。
ちょうど「雪見会席」の献立中で、心を尽くしたお料
理だった。

久し振りだった店はいつもながら風情良く、静かで
何もかも、もてなし一色に行き届いている。

 

1
雪囲いにほどよい雪がかぶっていた庭。

 

2
杜牧(とぼく)の七言絶句からの一行書は
「霜葉紅於二月花」
上二文字「霜葉」は先に妻に読まれてしまった。
脇に言葉の説明が丁寧に書いてある。
「霜葉は二月の花(桃)よりも紅なり」と読み、亀の
甲より年の劫などの意味もあるようだ。

部屋でもっとも位の高い床の間。
さらに掛け軸は部屋の主役であり、せっかくだか
ら読んでみるのは一種クイズのようで楽しい。
一般に読みや意味が分からなければは仲居さん
に聞けば良いし、駄目でも大抵あるじに聞いてく
れる。
別な所で同じ文字(文)に出会うことも案外ある。

 

3
およそ一年ぶりにお酒を少しだけ口にした。
液体の宝石とまごうばかりの豊さだったが、次回はまた
一年後の楽しみに取って置こう。

さて相客はいつの間にか古風な趣味の人になっていて、
時の経つのを忘れた。
石垣があったのではないか、と言って春日山城の丁寧
な復元を訴え、漆器への愛着や、歴史的建造物の貴重
などおよそ3時間、話は尽きなかった。

5
畳廊下の要所に人がいて館内の案内をしてくれる。

ひとえに和風の長養館はいつも塵ひとつなく、もてなし
のまごころが伝わる。

多彩な大根ディナー サブリーユ新店一周年記念。

2016年2月22日(月曜日)

一昨日は大潟区は下小船津浜の野菜フレンチ
「ビストロ サブリーユ」で知人達と夕食を一緒した。

1
エントランス。
当日と翌日は1周年記念メニュー“大根ディナー”が仕度さ
れていた。

 

2
●メニューの一部から前菜「大根のパフェ 冬のアンサンブル」
丸山シェフ(オーナー)は絵が上手く、いつも感心させられる。

 

3
パフェは実に見応え食べ応えがあり、上から
下まで食感、味覚とも驚きの連続。

●スープ:大根のナチュラルなポタージュ。
●鮮魚のポアレ(下の写真)

4
魚の香ばしさに大根の風味がこまやかに溶け合っている。

●肉料理:仔牛と大根の優しいみぞれソース。
●デザート:土の中より、鮮やかな冬の甘いパレット。
●珈琲。
※パンは大根おろしと赤大根のピクルスを練り込んだ
自家製。
※コースは3500円で移築古民家の店内は満席でした。

大根を中心に厳選された各近隣の多彩な冬野菜が巧
みにアレンジされ、優しく幸せな夕食でした。

料理の理念が確かで絵もうまいシェフ。
国立大学の数学科出身ということですが、数学に
は確かに「調和」という概念(分野)がありますね!

急降下した気温 墨絵風の景色 フキノトウを食べる。

2016年2月15日(月曜日)

昨日の高温から一転寒波の日。
午後雪模様となり、処々に墨絵のような眺めが見られた。

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在宅回りの竹林。

 

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季節風の影響で東に向かって枝が延びているエノキ。
海岸沿いのエノキの多くはこうなっている。

 

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昨日採ったフキノトウの天ぷら。

極端な寒暖に揺さぶられ、さらにインフルエンザが勢い
づきそうな気配を感じる。
手洗いとうがいをまめに行い、出来れば人混みを避ける
ようにしたい。

昔人の冬 松の雪。

2016年2月6日(土曜日)

立春が過ぎ、雪は少ないが日照も乏しい。
来週半ばから気温が上がり暖かくなるという。

いつか記載したように雪国でただ春ばかり待っていると
貴重な月日が少々もったいない。

その昔、近隣農家の人達は冬になると出稼ぎや奉公で外へ
働きに出た。
残ったお年寄りや子供は来る農繁に向け夜遅くまでワラ仕事
や針仕事に勤しんだという。
高度成長期までこんな過ごし方が身近にあった。

日頃このような方達の話を聞くにつけ、寸暇を惜しんだ昔人達
に敬服を禁じ得ない。

 

0115の雪
庭の松の雪(去る1月中旬)。


0206の抹茶
春を待って「松の雪」というお菓子で抹茶を飲んだ。
庭の松の雪に雰囲気がとても似ている。
京都は丸太町かわみち屋さんのお茶菓子。

間もなく晴れ間のおとずれもあろう。

本当に美味しい食べ物は一人で食べて幸せを感じることが出来る 雪の柿崎海岸。

2016年1月30日(土曜日)

昨夜来降った湿った雪が一段落した今昼
隣市の孫たちと美術館のすぐ近くで昼食を一緒した。

広い店内は満席でサラダは既に出払っていた。
私はラーメンとミニカツドンのセット。
小食にしているので全部は食べきれない。

食べ物屋さんが増えて競争が激しい為どこも美味しい。
そもそも食事はだれと食べるかで美味しさが変わる。
しかし本当に美味しいものは一人で食べるといっそう分かる。
むかし新潟市の用事の後、よく一人で市内のラーメンを食べた。
簡素だが美味しい店があり、食後の幸福感は忘れがたい。

さて本日再びヘレボルス・ニゲルは雪に埋もれていた。

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花びらの一部だけが覗いている。

 

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手で掻き出すといっそう赤々と現れた。
雪の日に「ただいま!」と言って帰ってくる元気な子供のようだ。
このパワーはどこからくるのだろう。

 

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食事のあと雪の柿崎海岸を歩いた。

 

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静寂の浜辺は異次元的で心身浄化作用がある。

 

3月15日(火曜日)の開館に向けて準備がはじまった。

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