食・飲・茶・器
昨日に続き貴重な木村茶道美術館を訪ねた。
昨夜の雨はもっと降ってほしいところだが、庭は浸みているようだった。
本日快晴となり芝生の緑が増している。
昨日訪ねた柏崎の木村茶道美術館は良かった。
それが自分も行きたいと妻が言い、本日午後再び出かけた。
美術館へと新緑のカエデの道を行くと上方で待っている二体の老人像。
もしかしたら寒山と拾得なのか。
待合の床に掛かった大津絵の「鬼の念仏」は素朴な民芸絵画。
織部の剽軽茶席にぴったり。
本日正客ではなかったが、予めスタッフに所望するとお正客が服した織部茶碗を奥で清め、
再び私たちに出して下さった。本日それを妻が飲み、私は唐九郎。
そして撮影の可否をお聞きすると「構いません」と仰り、
ブログ掲載は?には「是非宣伝してください」ということだった。
ここの自在さと腰の据わりかたなど、やはり日本一だ。
拝見に出されたお道具。左奥は「南蛮船風炉窯(ふろがま)」(原益夫作)と右「瀬戸片口水指」
手前(殆ど隠れていますが)が菓子器の色絵魚藻文鉢(金魚ばち風な器)、
右へ織部烏帽子鉢(えぼしばち)、唐九郎の志野織部茶碗、黒織部茶碗(名・山)、金森宗和の茶杓、備前火襷(ひだすき)の茶器。
いずれも織部の「剽軽茶席」の名実に恥じないお道具組みだった。
お茶をいただいた後、展示室を見た。手前の室は水指(みずさし)展で中国各期と李朝および瀬戸、信楽(しがらき)、丹波などの和ものも入れ計27作品。奥は三井田コレクション展で、お茶人好みの書画、茶道具から所有者の愛情が伝わる。
以下は水指展のごく一部です。
当館が発足したのは昭和59年11月、自分は昭和61年から折々に訪ねた。
いつ来ても収集された故木村寒香庵翁の眼力と執念に唯々驚かされる。
彫り三島芋頭水指 (ほりみしまいもがしらみずさし) |
染付松虎文水指 (そめつけしょうこもんみずさし) |
庭と展示とお茶を楽しみ、心身と意識の栄養を補給して一人1400円とは余りにお得。
茶をしてもしなくても、是非訪ねたい場所であろう。
特に五、六月は古田織部没後400年の「剽軽(ひょうきん)茶席」で面白いと思う。
※剽軽:織部の面白さ、風変わりぶり、を指します。
樹下美術館は本日も貴重なお客様に恵まれたということです。
まことに有り難うございました。
新潟県の、日本の貴重、木村茶道美術館で織部。
晴天で長く乾きが続いていた畑や庭に夕刻から恵みの雨が降った。
樹下美術館の花は折々散水をしていたが、萌え始めた芝生が辛そうに見えていた。
夕刻の小雨は夜間に一時屋根音を立てて降ったので有り難みがあった。
だが深夜に掛けて静かになってしまい、十分だったか案じられる。
さてそんな日の午後やや遅く、東京の客人と柏﨑市の木村茶道美術館へ行った。
現在、同館茶室で、侍茶人で自由で偉大な茶道芸術の人、古田織部(おりべ)の没後400年にちなんだお茶が飲める。
赤坂山の駐車場に止めると、目の前の崖の草木にまぎれてベニドウダンツツジが見られた。
茶を始めたばかりの客人は早くも花に和み、美術館が建つ赤坂山は「松雲山荘」の庭に喜んだ。
同館の水指(みずさし)展で勉強の後、茶室に入るや緊張に包まれる風だった。
勉強したばかりの絵唐津(えからつ)は床の花入れとして、一輪の小ぶりな牡丹をすっきりと立たせている。
古色のうちにも明るみの残る一行ものの掛け軸は、鎌倉時代の中国からの渡来僧・一山一寧(いっさんいちねい)の墨蹟。
一生懸命両手を畳に揃えて拝み見ていた。
遅い茶席は後からのお客様を入れて5名の座になった。
説明の学芸の方が指さした、床脇の木喰(もくじき)作 「天満宮」に込められた和やかな表情に笑顔が浮かぶ。
青と黄の色美しい最上屋製の和菓子「花あやめ」はしっかりした甘みをもって口中を和ませた。
恥ずかしながらたまたま主客座に着いた私の茶碗は本日の主人公、黒織部。
小さめな茶碗は沓形にゆがめられ、丸、線、台形が記号の如く描かれている。
織部の宇宙を目と手のひらに収め茶を服すれば、そのまま没後400年の茶人の虜だ。
客人に充てられたのは加藤唐九郎の暖かみのある志野織部(しのおりべ)。
唐九郎を聞いたか聞いていないその人には、値段を言うしか価値の伝えようがない。
驚いて茶碗を落とさないように、茶室を出てから値の見当を言おう。
金森宗和の小さめで上品な茶杓(ちゃしゃく)、南蛮船の形をした奇抜な風炉窯(ふろかま)など、
私も感激したが、客人も興奮さめやらぬ面持ちで皆が待つ樹下美術館へ帰って来た。
夕食は長男一家と都寿司へ行った。
6月には4回の「陶齋の器でお寿司を食べる初夏の会」がある。
その会でお世話になるここの親方が元気なのも嬉しかった。
近いうちにもう一度木村茶道美術館を訪ねたい。
硬い八つ橋と抹茶の修学旅行みやげ。
先日京都へ修学旅行に行った中学二年生の孫がお土産を持って来てくれた。
八ッ橋と小山園のお抹茶だった。
八ッ橋は私の好きな硬い方で、なんていい娘なんだろう。
ちゃんとした抹茶といい、今の生徒さん達のお小遣いはいくら位なのかな。
その昔私の中学二年生の秋に就学旅行に行った。
帰路の夜行列車泊も入れて4泊5日、関西の十数カ所の社寺を回った。
レポートもあり、一応真剣に見たので思い出は疲れの中でぼんやりしている。
京都の宿「高田屋旅館」に舞妓さんが来て祇園小唄を舞った。
その唄をいいなあ、と思って2番まで覚えた。
ニッキが香るパリパリした八つ橋は今でも好物。
次回は60年前の私たちの修学旅行に触れてみたいと思います。
ぶり返しているインフルエンザ 週末のパブロ・カザルスと山下洋輔 ビストロ サブリーユ。
過日の寒波が過ぎて案の定インフルエンザが再び猛威を振るっている(園児から高齢者まで)。
本日の土曜日、午前だけの診療ながら高齢者のインフルエンザで二件の往診があった。
高齢者の感染は重症感があり、治療をはじめていても回復、悪化の見極めに神経を使う。
どちらにも劇的な側面があるためである。
今日の尾神岳。
この山を見るとしばしば馬に乗ったアラン・ラッドが浮かぶ。
さて午後から約束のお宅に伺い、レコードとお茶のごちそうになった。
真空管を通ったモーツアルト、バッハ、山下洋輔の音からは、じかに訴え問うような迫力が伝わる。
お宅にあった可愛い針金細工のパブロ・カニャルス。
カザルスのSONG OF THE BIRDSは深い悲しみと故郷への愛情が伝わる。
真空管で聞いたレジェンド的?レコード「DANCING 古事記(山下洋輔トリオ)」。
それから新装開店なったビストロ サブリーユで夕食をとった。
もう年なのでメインは肉か魚のどちらかになる。
大抵妻が肉、私は魚で、トレンド通りになっている。
(現在プレオープン中、お電話でご予約なさってください)
飲み物の一コマ、マッカランとチンザノ・ロッソ。
弱い私は懐かしいチンザノ・ロッソ。
ほくほく線はくたかが窓を横切った(ほぼ正面の小さな点状の横線がそうです)。
励ましを受けている方達たちと6人で食べたが、これも長生きの恩恵なのかなと思った。
3月15日開館に向けて仕度を急がなければ。
そして14日には北陸新幹線「上越妙高駅」ホームで「夏は来ぬ」を聞き、新幹線特急「はくたか」を見たい。
お年玉はがきの賞品が来て。
昨日に続いて食べ物です。
去る1月19日にお書きしましたように私たちにお年玉はがきの2等賞が3枚当選していました。
賞品はカタログから選ぶようになっていて、先日その「ふるさと小包」が次々に届きました。
向こうにエキストラバージンオリーブオイル、右・稲庭うどん、手前・横須賀海軍カレー。
本日夕食にいただいたカレー。
肉や野菜などの具がしっかり入り飽きの来ないオーソドックスな味でした。
1万本に3本の確率でしたが、頂戴したおよそ400枚の葉書から1本が当たり、
2本は年末の義母の逝去によって使われなかった葉書およそ400枚から当選したのです。
珍しいことが起こり、看取らせてもらった義母との縁の強さを感じました。
くじといえばその昔、高等学校を卒業した春休み、高田の商店街の福引きで大きな醤油樽が当たりました。
大勢の前でジャランジャランと威勢良く鐘を鳴らされ、顔が赤くなりました。
場所が今はなき「いづも屋デパート」の前。
すぐそばのバス停から樽を抱えてバスに乗り、家もバス停の近くだったので助かりました。
病気ばかりであまり良いことが無かった高校時代でしたが、帰ると母がとても喜びました。
フキノトウとニシンそば。
厳しい寒波から一週間。再び美術館南の土手が現れてフキノトウが顔を出した。
雪が降ったり消えたり今年のフキノトウは忙しい。
夕食はこの冬三回目となる美術館産フキノトウの天ぷらとニシンそば。
ニシンは3~4月が旬だという。
かって3月になると北海道沿岸ににしんの大群がきて、「春告魚」と呼ばれたらしい。
本日のニシンは半なまのみがきニシンを二日間米のとぎ汁で戻して使ったと聞いた。
カレンダーの冬はいつしか終わろうとしている。
作之助のごはん キャレルに掲載された小山作之助 下戸で甘党。
来る北陸新幹線駅の発車メロディー決定から、連日小山作之助のことを書いている。
そんな日の本日午前、堀川正紀さんが一冊の雑誌を届けて下さった。
堀川さんは2013年に作之助の伝記「小山作之助物語」を編纂されている。
このたび作之助の記事が載ったのは新潟日報社事業部刊行の月刊情報誌「キャレル」。
第67回「歴史上のごはんシリーズ」で4ページにわたり取り上げられていた。
作之助は大変な甘党。汁粉などはたっぷりと砂糖が必要だった。
薄味には「砂糖屋の前を駆けて通り過ぎたような味」と評したという。
多忙な作之助は食事代わりに羊羹をほおばりながら人力車で移動した逸話もある。
(美味しそうな写真は「キャレル」2015年1月20日号から)
ところで徹底した甘党ぶりは、血糖値が気になる。
氏の死因である心筋梗塞は最も怖い糖尿病の合併症の一つであり、問題はなかったのだろうか。
この病気の概念が異なっていた昔なら仕方がないが、
多忙のため人力車での移動が多かったな、らやはり運動不足は否めない。
ところで作之助は下戸だった。
しかしひどい甘党だった作之助の健康にはむしろ下戸は助けになっていたと考えられる。
こうなれば、下戸でも大成する見本の一人として、格は違うが下戸に近い自分の参考にしてみよう。
仕事始めは晴れた 高田のリストランテサトウ 満月。
昨日の仕事始め、余裕をもって投薬していたかかりつけの方は少なかったが、
インフルエンザないしその疑いの方達で外来はかなり混んだ。
そんな夕刻、高田の「リストランテサトウ」さんで食事をした。
入店して分かったことに、オーナーは筆者の近所のご出身だった。
まだ小さなお子さんだったころ、よく診た。
料理は自在で丁寧、お酒はみな口に合い美味しい食事だった
店の後相客のご自宅にお邪魔したが、気がついたら日をまたいで6時間もご一緒していた。
それで昨日のブログはお休みとなってしまった。
昨日は久し振りの晴天で温かく、陽光は眩しかった。
雪の詩情。高田は樋場のリストランテ サトウ。
十重二十重の駅伝見物 近くの「とくっと」で夕食。
年末は妻の母の逝去や急患の用件で慌ただしかった。
新年になったて三日目、ようやく少し落ち着いてきた。
昼間の箱根駅伝の様子を時折見たがいつも通り現地は晴れ上がっている。
沿道の応援も驚くほど多い。
青山学院大学が大幅な時間短縮で優勝した。
上位常連校と言われ、おすましの都会的なイメージだった大学の幅広さを知らされる。
私の学生時代、試しにと言って同大学の学食でカレーを食べたことがあり、広くてびっくりした。
復路の都内。十重二十重の応援で、はたして中に居る人は見えるのであろうか。
中にはスマホ片手にテレビカメラに向かって手を振る人もいる。
選手が見えなくとも、手中の映像と次々変わる現場の雰囲気で特別な臨場感があるのかもしれない。
夕食は亡き母へのご弔問客や片付けで忙しかった妻と近くの「とくっと」へ行った。
ある方のブログを見て行ったのだが、このあたりは雪がほとんどない。
診療の年始休みは明日まで、どうか晴れますように。
甥夫婦のパン屋「HARENOHI」を訪ねた。
今日は天皇誕生日の祝日。
日中は降らず雲と青空がめまぐるしく交替した。
甥夫婦が近くの「ナルスおおがた店」にパン屋を出店してふた月が経った。
花を出させてもらい初日に訪ねたが、ごった返して写真も撮れなかった。
もう二ヶ月、本日午前カメラをもって訪ねた。
店の位置が良く、さまざまなパンから睦まじい二人の暖かな心が伝わる。
居た間、お客様が出入りされ無事な様子に安心した。
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- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
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- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
- 「ラッセル・ジョケラ木工展」 可愛いお子さんとおじいちゃん。
- 本日今年最後の同業ゴルフ。
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