食・飲・茶・器

宮城県の寒鱈。. 

2017年2月13日(月曜日)

垰を越えていると思った山陰の大雪は本日も継続したという。
何でこんなに執拗なのだろう。

本日当地は普段少ない沿岸を中心に降ったが、生活に支障
を来すほどではなかった。

弟から宮城県の寒鱈(真鱈)が贈られてきている。

1
すでに捌かれ、一見何の魚か分からないほどきれいだ。

 

2
本日は鱈汁だった。熱々の汁と身は濃厚でまことに美味しく
いただいた。

今年度の開館までおよそ一月、間もなくですがもう少しお待ち
下さい。

現象は何かの都合といえども ロイヤルドルンの小さな器。

2017年2月7日(火曜日)

続く西高東低の気圧配置による冬型のお天気。
お天気も空の都合であるが、“この便秘はお腹の都合”
などと皆様に言う事がある。
そんな時は、もう少し様子をみましょう、というニュアンス
をお伝えしているつもりでいる。

昨日、荒天は音楽か舞台装置などと書いたが、空の都合
と分かっていても、いざ悪天の外出はやはり気が重い。
在宅回りりの前に気分を変えて明るい器でコーヒーを飲
んだ。

 170207昼のコーヒー
手前の器は1880年代の高さ5,5センチのロイヤルドル
トンでとても小さい。右に少し見えるのが1920年代のリ
モージュ。
向こうにあるのはスーパーのドライフルーツのパンケーキ。

2002年大嶋画廊で初めて行った「花の肖像展」でこのような
小さな器でお客様にコーヒーをお出しした。楽しい個展になり
とても思い出深い。

本日正月三日の吉凶 塩ラーメンから若き日の外食。

2017年1月3日(火曜日)

本日正月三日目、当地の最高気温がほぼ9℃、
最低が4℃、これでは雪にならない。

夕刻に上越市は高田の本町へ出かけた。
そこで思いも掛けぬ齋藤三郎の優品と出会い、
思い切って求めた。
刊行予定の図録に間一髪で間に合い、これが
先日のおみくじにあった「吉」なのか、と思った。
但し今朝何故か車のバッテリーが上がってい
て、結局今年も吉凶交えて始まる事になった。

塩ラーメン
帰路、上越市は大潟区犀潟の大雅飯店で
塩ラーメンを食べた。モンゴルの塩、鶏ガラ
スープ、細めの麺、上手く乗っているネギ、
みな素直で美味しかった。

私は塩系の麺類が好きでタンメンも良く食べ
る。
その昔、昭和30年代半ばの浪人時代、予備
校のある代々木の店で、行けばタンメンばか
り食べ、野菜の中から時折顔を出す小さな豚
コマを喜んで摘まんだ。

当時、薬「キャベジン」からキャベツが脚光を
浴び、胃に良いからタンメンはキャベツの大盛
りを頼むと言う先輩もいた。
タンメンの上にキャベツの千切りが山と盛られ
て出てくるのを食べたことがあったが、あまり
のことに胃に良いとは思われなかった。

東京工大がある大岡山が長く、そこの「味楽」
という店によく行ったし出前も取った。
思えば出前を普通に考えていたが、手間と人
手は大変だったのではないだろうか。
わざわざそのため、修行も兼ねた若者を雇っ
ていたようにも思われる。

味楽ではとろみが付いた味楽メン(天津麺だが
やや甘い)が美味しく重量がありよく食べた。
ちなみに味楽の親方は旧東頸城郡は松之山ご
出身で、出前持ちの子は中卒後間もなかったの
か、ぎょろりとした目の坊主頭でとても若い人だ
った。
無事なら70才近くなっているのでは。
新年は自分の心配より人の心配、どうされてい
るだろう。
大岡山にはもう一軒、小上がりがある「大福」と
いう新潟県出身のご飯屋さんもあり、アジのフ
ライなどはふっくらと揚がり、白菜のお漬け物と
真っ白などんぶりご飯が美味しく、近くの先輩た
ちと良く行った。

あるいはお金が無くなると、いらっしゃいませー!
と奇妙なイントネーションの鼻声で迎える、これ
もとても若い女の子がいる食堂で「めざし定食」
を食べていた。
目刺し一皿と生卵、お新香や味噌汁が付いて
いたのか、案外これも普通だった。
弟はおぼえているだろうか、よくこの子の「いらっ
しゃいませー!」を家で真似して笑った。

ああなぜ昔のことをこんなに良く覚えているのだ
ろう。
今のことは世間に「食堂」という店がまだ有るのか
どうかも分からない。

昨日洋梨、本日は熊本の柑橘。

2016年12月29日(木曜日)

今年4月、思ってもみなかった熊本地震に驚かされ
た。
たまたま学生時代の部活の先輩が市内で被災され、
わずかながらお見舞いをした。

最初の一段落のあと、スイカが送られてきて南国産
の美味しさに目を見張った。
そしてこの度みかんなど10種もの柑橘類が届いた。
こんなにして頂いて恐縮だが、当時こちらからお届け
した米や日本酒が美味しく、勇気づけられたと仰る。

 

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沢山頂いたオレンジ類の一部を皿に盛ってみた。
南国の香り一杯のみかんのほかネーブル、ハッサク、
マンダリンなど10種類近くが詰められていた。

風が渡る広大な水田の風景も良いが、当地に少ない
果樹園は一種あこがれがある。
昨日の洋梨、本日の柑橘、いずれも皮をむきながら一
息つける優しい食べ物で有り難い。

今なお復旧に忙しい熊本市内、病院の外壁のヒビ割れ
などは、手つかずのままだという。

冬の空、洋梨。

2016年12月28日(水曜日)

“良いお年を”、患者さん達と交わす時、これまでよ
り重みを感じるようになった。

日本海の積雲
↑本日午後日本海の大きな積雲は餅のようだ。

161228米山の降水雲
在宅回りの帰路の米山は降水雲にけぶっている。
局地的にみぞれか雪が降っているのだろうか。
日中4,5℃の気温はいつ雪になってもよい寒さ、しかし
降らないまま冬の一ヶ月が過ぎようとしている。

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↑上越市大潟区はナショナルカントリーのルレクチェ(左)。
右、山形県産ラフランス。お相撲さんのようだが、この先暖
まった部屋で食べる洋梨など果物は冬の楽しみの一つ。

樹下美術館の2016年度が終了した。

2016年12月25日(日曜日)

本日は今年度の最終日、名残を惜しまれるよう
に一人また一人、あるいは冬休みの宿題をなさ
る親子さんなどにも来て頂き、樹下美術館が終
了した。
今年は昨年よりわずか余計に来て頂いと聞いた。
ご来館の方々にはただただ感謝するばかり、本
当にお世話になりました。
特別な事は無いはずだったが、終わって家で近
しい人たちと、弟が育てた豚の煮込みなどで食
事をした。

○写真家であり独自の養豚を行っている弟、杉
田徹の最近の仕事が富士ゼロックス社のグラフィ
ケーション電子版に「フィレンツェ 凝視とその微
笑み」として掲載されています。

 

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↑20年も前、長男が中国からヨーロッパまで
バックパッカーになって旅した折、土産として持
ち帰ったショットグラスで英国のシングルモルト
を皆さんはちゃんと、私は少しだけ頂いた。

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↑最後にいつの間に用意されていたケーキを
食べ、誰言うともなくクリスマスの歌を歌った。

次年度は2017年3月15日(水曜日)から始ま
る。
それまでの冬休みは、きっとあっという間に過ぎ
るにちがいない。


1972年、ギルバート・オサリバンの「Alone Again」。
私たちの悲しみや孤独に代わって貴公子のよう
な英国の青年が現れ、この歌を歌って世界で愛
された。
(メロディは穏やかだが、歌詞は痛ましい)

 

クリスマスイブの夕 ジャボニズムの器。

2016年12月24日(土曜日)

時折のみぞれをまじえて雨が止まなかった本
日はクリスマスイブの日だった。

子供時代や若き日はともかく、今それは特別な
日ではなくなった。
年を取ると何故か特別ということが面倒に感じ
られ、同じであることが有り難くなる。
それどころか変えない事を維持することには、
努力も価値も存在し、成長さえ期待出来ると思
うようになった。

今夜は聖夜、多くの人が祈っているに違いない、
夜には風雨が収まりとても静かになった。

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↑今夕刻のカフェの絵「午睡」(篠崎正喜氏作)。
女性が居眠りし、外で男性が飛行機のおもちゃ
を持ちガラスの毬をついて待っている。
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↑食後に食べたケーキ(お世話になっている
キャラメルさんの品)。

 

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↑使った器は1880年頃の英国はアダレイ社の
もの。
壊れそうなほど軟らかで、時代の跡も見られる。

この器の年代は先日観たゴッホやゴーギャンが
が懸命に制作した時代であり、ヨーロッパは浮世
絵などのジャポニズム文化がブームだった。

上記のカップ&ソーサーとケーキ皿のセットにも
梅の枝や巻物のようなものが描かれていて、日本
趣味が窺われる。

 

IMG_9514 - コピー
↑「ゴッホとゴーギャン展」で購入したゴッホの
「グラスに生けた花咲くアーモンドの木枝」の絵
はがき。
1888年3月、アルルに移って間もなくの作品。
アルルを「ここはまるで日本のようだ」と喜び、
自然の隅々に眼をやる日本人の生活と精神に
思いを馳せ、感嘆している。
当作品は大好きな日本を想いながら描いたも
のと考えられ、春の陽光と花に幸福感が漂う。

いよいよ今年の樹下美術館も明日一日を残す
だけになりました。

クリスマス菓子シュトーレン。

2016年12月9日(金曜日)

午後4時近くに北の空に見えた積乱雲は高く大
きく、夕陽を受けて赤味を帯び迫力があった。
この雲のせいかその後風雨強まり、例によって
雷も盛大に鳴った。

いつ雪がふってもおかしくない時期だが、週間
予報では16度という暖かな日も予想されている。

本日妻の友人から頂いたクリスマスのお菓子、
シュトーレンをお相伴した。

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↑保存しながらスライスして少しずつ食べる。
11月末、甥からも頂戴したが既に食べ終わっ
てしまった。

本日のものは「HRENOHI(ハレノヒ」を営む甥
が修行した「ブルックリン」のもだった。

とにかく甘く作ってあり、甘党の自分に打って付
けだが、体のことを考えて、加減しながら頂戴す
ることにした。

さて当院でもインフルエンザが出ている。
何かと忙しい上、集まりや移動機会も多い年末、
年始、そして受験と期末のシーズンへ。
インフルエンザおよびウイルス性胃腸炎など冬
期の感染症は手強い。
うがい手洗い、歯磨きをしっかり行い、疲労と過
剰な飲食に気をつけけたい。

美味しかった異空間のラ・ペントラッチャ。

2016年11月25日(金曜日)

昨日の薄暮、木に肥料を遣った帰路西方の雲が切れて
まばゆいばかりの夕焼けが見られた。

寒空を一瞬焦がした夕焼け、短時間だったが気象が見せ
たドラマティックな光景に息を飲んだ。

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夕食は前々からの約束で知人ご夫婦とラ・ペントラッチャへ。
同レストランは今年場所を移して開業、コロッセウムを思わせ
る壮大な作りで、80坪の床に54席というスケール。

スケールは大きいが料理とサービスは繊細で温暖、年を考え
て軽めのコースを選んだ。

1
フレッシュな山海食材を活かした前菜。
ワインはキャンティ クラシコでした。
1960年代、六本木キャンティへ行って以来、何とかの
一つ覚えの銘柄です。

2
トリフをあしらったパスタは香り高い一品。

美味しさのあまりふんわり焼き上がった美しいプロシュート
添えのピッツァは写真を忘れました。

3
自家製ソーセージのソテー。
私はごく幼少に満州で食べたソーセージが忘れられない
のです。

4
デザートにリンゴのタルト、そしてKIMBO(キンボ)のエ
スプレッソを飲んだ。
エスプレッソと言えばイタリア、そしてナポリのキンボは
名メーカー。
赤い文字のオリジナルカップはとても可愛い。

5
クリスマスツリーが季節を教えてくれる。
丸くかこった所に以下の仮面が。

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ワインの大棚に仮面。

劇場にいるような、また舞台の幕間のような気持ちが
よぎる異次元的レストランは終始美味しく暖かく、楽
しい話に花が咲きました。

晩秋の妙高連峰 田の白鳥 夕食の献立。

2016年11月10日(木曜日)

午後は本業休みの日、所用で高田に出かけた。
秋はさらに深まり初冬の風景だった。

 

1
川沿いの葦やススキの向こうに雪の妙高連山が見えた。

帰路、新井ー柿崎線の道すがら今期初めて白鳥を見た。
親や年長の鳥はまことに真っ白、今年生まれの灰色の若鳥たち
はかたまって佇んでいる。

群は大小あるが血縁で集まっているのだろうか、くつろぐ様子は
幸せそうに見える。

2
↑灰色の若鳥はかたまっている。

3
↑午後4時近く、夕陽を浴びながらくつろいでいる。
いつ何処のねぐらへ帰るのだろう。
写真で見る限りコハクチョウの群と思われる。

さて夕食に昨日の菜と鰺が出た。

4
昨日の菜(アスパラ菜というらしい)をあしらった蓮根と
鶏挽肉の団子。

5
アジは野菜いっぱいのマリネに。

寒かった本日、明日は一転気温が上がって雨も降るらしい。

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