食・飲・茶・器

クリスマスイブの夕 ジャボニズムの器。

2016年12月24日(土曜日)

時折のみぞれをまじえて雨が止まなかった本
日はクリスマスイブの日だった。

子供時代や若き日はともかく、今それは特別な
日ではなくなった。
年を取ると何故か特別ということが面倒に感じ
られ、同じであることが有り難くなる。
それどころか変えない事を維持することには、
努力も価値も存在し、成長さえ期待出来ると思
うようになった。

今夜は聖夜、多くの人が祈っているに違いない、
夜には風雨が収まりとても静かになった。

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↑今夕刻のカフェの絵「午睡」(篠崎正喜氏作)。
女性が居眠りし、外で男性が飛行機のおもちゃ
を持ちガラスの毬をついて待っている。
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↑食後に食べたケーキ(お世話になっている
キャラメルさんの品)。

 

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↑使った器は1880年頃の英国はアダレイ社の
もの。
壊れそうなほど軟らかで、時代の跡も見られる。

この器の年代は先日観たゴッホやゴーギャンが
が懸命に制作した時代であり、ヨーロッパは浮世
絵などのジャポニズム文化がブームだった。

上記のカップ&ソーサーとケーキ皿のセットにも
梅の枝や巻物のようなものが描かれていて、日本
趣味が窺われる。

 

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↑「ゴッホとゴーギャン展」で購入したゴッホの
「グラスに生けた花咲くアーモンドの木枝」の絵
はがき。
1888年3月、アルルに移って間もなくの作品。
アルルを「ここはまるで日本のようだ」と喜び、
自然の隅々に眼をやる日本人の生活と精神に
思いを馳せ、感嘆している。
当作品は大好きな日本を想いながら描いたも
のと考えられ、春の陽光と花に幸福感が漂う。

いよいよ今年の樹下美術館も明日一日を残す
だけになりました。

クリスマス菓子シュトーレン。

2016年12月9日(金曜日)

午後4時近くに北の空に見えた積乱雲は高く大
きく、夕陽を受けて赤味を帯び迫力があった。
この雲のせいかその後風雨強まり、例によって
雷も盛大に鳴った。

いつ雪がふってもおかしくない時期だが、週間
予報では16度という暖かな日も予想されている。

本日妻の友人から頂いたクリスマスのお菓子、
シュトーレンをお相伴した。

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↑保存しながらスライスして少しずつ食べる。
11月末、甥からも頂戴したが既に食べ終わっ
てしまった。

本日のものは「HRENOHI(ハレノヒ」を営む甥
が修行した「ブルックリン」のもだった。

とにかく甘く作ってあり、甘党の自分に打って付
けだが、体のことを考えて、加減しながら頂戴す
ることにした。

さて当院でもインフルエンザが出ている。
何かと忙しい上、集まりや移動機会も多い年末、
年始、そして受験と期末のシーズンへ。
インフルエンザおよびウイルス性胃腸炎など冬
期の感染症は手強い。
うがい手洗い、歯磨きをしっかり行い、疲労と過
剰な飲食に気をつけけたい。

美味しかった異空間のラ・ペントラッチャ。

2016年11月25日(金曜日)

昨日の薄暮、木に肥料を遣った帰路西方の雲が切れて
まばゆいばかりの夕焼けが見られた。

寒空を一瞬焦がした夕焼け、短時間だったが気象が見せ
たドラマティックな光景に息を飲んだ。

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夕食は前々からの約束で知人ご夫婦とラ・ペントラッチャへ。
同レストランは今年場所を移して開業、コロッセウムを思わせ
る壮大な作りで、80坪の床に54席というスケール。

スケールは大きいが料理とサービスは繊細で温暖、年を考え
て軽めのコースを選んだ。

1
フレッシュな山海食材を活かした前菜。
ワインはキャンティ クラシコでした。
1960年代、六本木キャンティへ行って以来、何とかの
一つ覚えの銘柄です。

2
トリフをあしらったパスタは香り高い一品。

美味しさのあまりふんわり焼き上がった美しいプロシュート
添えのピッツァは写真を忘れました。

3
自家製ソーセージのソテー。
私はごく幼少に満州で食べたソーセージが忘れられない
のです。

4
デザートにリンゴのタルト、そしてKIMBO(キンボ)のエ
スプレッソを飲んだ。
エスプレッソと言えばイタリア、そしてナポリのキンボは
名メーカー。
赤い文字のオリジナルカップはとても可愛い。

5
クリスマスツリーが季節を教えてくれる。
丸くかこった所に以下の仮面が。

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ワインの大棚に仮面。

劇場にいるような、また舞台の幕間のような気持ちが
よぎる異次元的レストランは終始美味しく暖かく、楽
しい話に花が咲きました。

晩秋の妙高連峰 田の白鳥 夕食の献立。

2016年11月10日(木曜日)

午後は本業休みの日、所用で高田に出かけた。
秋はさらに深まり初冬の風景だった。

 

1
川沿いの葦やススキの向こうに雪の妙高連山が見えた。

帰路、新井ー柿崎線の道すがら今期初めて白鳥を見た。
親や年長の鳥はまことに真っ白、今年生まれの灰色の若鳥たち
はかたまって佇んでいる。

群は大小あるが血縁で集まっているのだろうか、くつろぐ様子は
幸せそうに見える。

2
↑灰色の若鳥はかたまっている。

3
↑午後4時近く、夕陽を浴びながらくつろいでいる。
いつ何処のねぐらへ帰るのだろう。
写真で見る限りコハクチョウの群と思われる。

さて夕食に昨日の菜と鰺が出た。

4
昨日の菜(アスパラ菜というらしい)をあしらった蓮根と
鶏挽肉の団子。

5
アジは野菜いっぱいのマリネに。

寒かった本日、明日は一転気温が上がって雨も降るらしい。

本日強風 昨日アジを頂いた 個人主義的な新大統領。

2016年11月9日(水曜日)

午前はあられが降り一日中冷たい風が吹き荒れた日に
も拘わらず二人また三人とお客様に来て頂いた。

ケヤキは7、8割方落葉し、モミジは必死に木にしがみつ
いている。

 午後早く施設の巡回の後、強風下の渋柿浜は大潟漁港
へ。
冬に向かって波浪は凄まじいが、荒海は心を浄化する作
用があるように感じられる。

 

1
赤灯台が踏ん張っている。

 

2

 

3
強風の中を浮かぶように飛ぶカモメ。

 

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昨日、かって一緒に芝居をした仲間から頂いたアジ。
菜は牧区の縁者から頂いた。

明日の食卓が楽しみです、誠に有り難うございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

米国の新たな大統領にドナルド・トランプ氏が決まった。
昔からゴシップやエピソードが報じられる度に豪腕振り
と桁はずれた財力を知らされた。

それがまさかの大統領、何を置いても異色であろう。
この先どうなるのか分からないが、確定直後の演説
に「国民一人一人が忘れられないようにし、すべての
国民のための大統領になる」、」という全く真っ当な主
旨が述べられ、意外だった。

他国のことよりまず自国、個人主義の国の人らしいと
言えばその通りで、一種分かりやすい人かもしれない。

沖縄修学旅行の孫からサーターアンダギー。

2016年10月30日(日曜日)

沖縄へ修学旅行に行った高2の孫のお土産、サーター
アンダギーを食べた。

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初めてだったがもっちりした食感と軽々した黒砂糖の甘さが
親しめて美味しかった。
添えられた手紙の文章の流れが良く、見聞した感想も素直で
とても頼もしかった。

Kちゃん有り難うございました。

茨城の栗の渋皮煮。

2016年10月28日(金曜日)

妻の東京の友人が長年茨城の栗を送って下さる。
3年前から妻が渋皮煮に挑戦してきたが、今年初めてうまく
出来た。

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水に3時間つけて鬼皮をむきやすくした栗(右下)を剥く(左。

剥いた栗を水に重曹を加え煮立てアク出し→冷やした後ブラ
シや爪楊枝でスジやケバなどを取り去り、汁の濁りと渋みを
取るため数回繰り返して煮立てる。

その後水、砂糖、グラニュー糖、少量のみりんを加え落とし蓋
をして煮て仕上がる。

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薄い渋皮が付いたまま甘く出來上がった。
途中で皮を傷つけると破れることがあるらしい。

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シロップ状の煮汁を掛けて食べる。

手間は掛かるが季節感満点のお茶のお供。

頂いたギンナンが混ぜご飯に 原発と県知事選。

2016年10月15日(土曜日)

雲を見ることもなく晴れわたった土曜日だった。
本日殆どのお客様が男性だった、と聞いた。
美術館に、カフェに男性、きっと様になっていたことでし
ょう。

明日日曜日は当館には珍しく50名近く団体さんの予約
が入っている。
半数ずつ一時間を置いて来館され、作品鑑賞のあとカフェ
に入られるということ。
絵画ホールに8名様用のテーブルを出してお茶のサービ
スをする予定。

1
↑美術館裏手の農道。草がセーターに着替えたようだ。

2
↑その路傍でひときわ明るく咲いているミゾソバ。
小さなお菓子のようだ。

3
↑日暮れ時、庭の落ち葉を掃き終えると大きな月が明るい。
明日が満月らしい。

4
↑昨夜頂き、妻が剥いていたギンナンが混ぜご飯になった。
頂いた生姜は味噌漬けになって向こうに、恥ずかしながら
左はスズキのムニエル、汁椀は鶏肉とカブのすまし汁で
した。

さて明日は新潟県知事選挙の投票日。
知事おろしと新聞の同調、終盤に於ける知事を巡る不可
解な動勢、心ない中傷、、、今夜の澄んだ月と反対に選
挙は汚濁の印象を深めた。

最大イシューと考えている原発は、一旦ことが起これば
広大な周辺地域で故郷を捨てさせる底知れぬ破壊力を
有している。

軽々に安全の担保を言うほど、原発の恐ろしさへの無理
解が露呈する。

事故に備えてヨウ素剤を手許に置かなければならない生
活など歴史的暗黒であり、事あれば離郷の止む無きなど、
何と無慈悲な施策であろう。

40年間真面目に納税してきた結果がこれだとは、涙が出
てくる。

もともと新潟県は穏やかで海山川田園に恵まれ、創造的
工芸、技術の盛んな県だった。
人々が安心して励み暮らせ、喜んで人が集まる県であるこ
とを心から祈り願っている。

上越市大潟区のルレクチェ。

2016年9月10日(土曜日)

昨年春新潟市の植物園の帰り道、蒲原平野の広大
な果樹園に目を見張らされた。
ふだん水田中心の田園風景を見慣れていたので余計
印象的だった。

その後、樹下美術館裏手の水田ほか広く営農している
ナショナルカントリーが洋梨「ルレクチェ」を栽培してい
ると聞いた。

当地で果物栽培!それも「ルレクチェ」とは果物好きの
自分には嬉しい話だった。
教えて頂いた畑は意外に近く、日頃よく通る場所のすぐ
裏手にあった。

 

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畑は思ったより広く、爽やかな眺めだった。
果実は袋がけされ、熟するのを待っている。

これから収穫までさらに実を選んでいって美味しく仕
上げるらしい。
私が何でも描ける画家だったら、作業の人を一人入れ
てこの風景をゴッホのように描いてみたいと思った。
(出来れば花の時期と果実の時期の二枚)

収穫後一定の追熟期間をおいて販売するという。
デリケートな世話が必要な果物のようだが、今夏のよ
うに日照が十分だった年は期待できるのではないだろ
うか。

この秋、ぜひぜひ地元のルレクチェを食べてみたい。

包丁を研いで食べた熊本産のマンゴー。

2016年7月12日(火曜日)

地震以後、熊本県の農産物に目が行くようになり、この度ネットで
同県のマンゴーを求めた。

1
サイズは14,5×9,5㎝は普通サイズだろう。
指で押すとほんのわずかへこむ。

念入りに包丁を研ぎマニュアルに従って切って盛った。

2
扁平で大きな種を避けるように三枚に切る。

 

3
外周を皮に沿って包丁を入れ、縦3本横5本の切れ目を深くつける。

 

4
皮の中程を押し上げると果肉のキューブが起き上がる。

 

5
種の部分の皮をむいて外縁の果肉を削ぎ、これも切り分ける。

 

6
夢のような2人分(一個の半分)のマンゴー。
(ペーパータオルを半分丸めて底に敷き盛り上げました)

紅茶を入れて食べたが、濃厚で滑らか、喉が痛くなるほど
美味しかった。
昨年3月から止めたアルコールに代わって四季折々の果物
を以前にも増して楽しめるようになった。

この度は1人1490円で包丁研ぎから切り盛りまで楽しめ
ました。

マンゴーは完熟で届けられますので、なるべく早目に食す
のが良いと思いました。

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