食・飲・茶・器

雨降りのなか夏が過ぎゆく 午後のおしゃべりとレコード 素晴らしいアンドレア・モティス。

2019年8月22日(木曜日)

午後休診の木曜日。
常連さんお二人、秋のジャズ演奏会出演予定のお一人、任期を終えて帰京される方などを交え、午後1時~閉館の5時までおしゃべりをした。かつてこんなに長話をしたことがあっただろうかと思ったが、いつしか過ぎた。
途中、お一人が持参されたSPでブラームスの「ドイツレクイエム」と、エレナ・ゲルハルト(1883年~ 1961年)の「冬の旅」を蓄音機で聴いた。冬の旅は道しるべと辻音楽師の2曲、詳しくないが女性が「冬の旅」を歌うのを初めて聴き、麗しいと思った。

降り過ぎという人もいるが、7.8月中乾きに乾いた庭にとって文字通り恵みの雨になっている。
もう駄目、とあきらめかけていた何株何本もの草花が再び立ち上がり、本当に有り難い。

 

閉館して、庭の灯にモミジの落ち葉が貼り付いていた。
秋の知らせに貼られた切手?。モミジの下なので毎年このように葉が付く。

 

茎まで柔らかくなりばらりと倒れてしまったていたクリスマスローズが立ち上がっていた。
恵みの雨さまさま。

 

 

例年よりも沢山世話した芝生が茶枯れの部分を作りはじめていた。
雨のお陰で次第に青さが戻ってきた。
良い状態の時こそさらに良くしたい。
今夕雨がパラパラ残る中、秋向けに肥料を撒いた。

 

こじつけもありますが、行く夏を惜しみ、ガーシュインはポギーとベスの子守歌「Summertime」と、ジョージ・シアリングの「バードランドの子守歌」を載せてみました。
歌とトランペットはスペイン、カタルーニャ州出身で、同国で活躍するアンドレア・モティス(1996年生まれ)。歌うのは器楽を演奏することにとても良いと述べているが、確かにである。

 


これまで聴いた「サマータイム」の中でも秀逸。
後方のベースはモティスの先生で、バンドのリーダー、チャモロ氏。
“夏、暮らしは楽で 魚たちは跳ねている 綿は高値だし お前の父さんはお金持ちで 母さんは美人 だから坊や、泣かないで”と、貧しい主人公によって歌われる。

 


ニューヨークはジャズの聖地バードランド。かって訪ねた方がとても懐かしい場所と仰ったことがある。
テナーのスコット・ハミルトンは有名な人。ピアノの人は良く知らないが、どれを聴いても上手い。

年長の一流ミュージシャンに混じって一歩もひけを取らない(それどころかフューチャーされている)モティス。
何一つおもねること無く、可愛い、珍しいなどという範疇を超えるジャズ・スピリットと実力は、今どきまことに貴重。映像から彼女が如何に愛されているか伝わる。今春来日した事を知り驚いている次第。

 


もう1曲「ソリチュード」。
安定した音程、絶妙のリズム感。完全に自分のスタイルを確立しているアンドレア・モティス。
そして今でもこんなにボサノヴァを大切にしているスペインという国は、なんて大人で良い国なんだろう。

 

夏を惜しみ?夕食に出たテンプラひやむぎ。
色どり良く揚がっていました。

四回目の陶齋親子展記念呈茶

2019年8月18日(日曜日)

昨日17日土曜日午後、樹下美術館茶室で毎週土曜午後開催の陶齋親子展記念呈茶が2席無事行われた。予定よりお客様が増え、2回で19名様をお迎えした。
不肖小生の点前にお付き合い頂き、お正客様の計らいで和やかな席にして頂き、感謝に堪えない。
7月20日から始まり本日で4回目、全体で46名様のご参加を頂いた。あと1回、ご期待に添えるよう努力をしたい。

 

いつも通りの室内。

 

この度の水指は二代陶齋(齋藤尚明)氏の青磁面取を用いた。
暑い午後の室に涼しさが漂った。
卓上は薄茶器として用いている初代の赤絵どくだみ文小壺。

 

用いられた茶碗。とりとめなく新旧取り混ぜた。
若い作家の斬新な茶碗も好評だった。

 

一席が終了し一息ついている亭主。

最終は8月24日(土曜日)、午後1時および2時半の2席になります。2~3人様の席に余裕がありますので、ご希望の方は025-530-4155にお電話でお問い合わせください。

 

一夜明けて本日赤倉ゴルフルコースで20名のコンペがあった。
6時起きして参加した。
52-48で10位賞を頂いた。
また頑張ろう。

ふかし君、あと何回ゴルフやれるかねえ。
嘗てのある日長年お付き合い頂いた今は亡き大先輩がコース上で呟いたのを思い出す。以後3年ほどでお止めになった。もう20年近く経つが、自分もその時の先輩の年になってきている。

夕暮れは優しい雲と童話の世界 ひよこゼリー。

2019年8月9日(金曜日)

日中は様々な雲が現れ夕暮れを楽しみに待った。
午後の仕事が終わると、ほくほく線の水田と四ツ屋浜の海で空を見上げ、雲や飛行機、電車などを写した。

 

虹彩を帯びていた飛行機雲。
あんな高いところに沢山人が乗っているなんて。

 

下る電車が一瞬キラリと金色に光る。

 

四ツ屋浜では雲よりも赤い車に目が止まった。

 

頸城区柳町あたりで電車を待つ間、砂糖菓子のようなパステル調の雲が拡がった。

 

 

 

優しい色だった。

 

18時15分前後からおよそ一時間の間に4本の電車が往き来した。

 

 

夕暮れ電車は一種童話の世界の趣き。

 

電車が終わり、見ると関田山脈の積乱雲に雷光が走っている。
光ってからでは間に合わないので、いい加減に連続シャッターを押すと何枚か雷光が写った。

丸のところに以下の様な稲妻が写っていた。

 

たまたま写っていた稲妻。

 

この雲の下では雨が降っていたかもしれない。
雷は怖いが雨なら羨ましい。

 

昨日頂いた可愛いひよこゼリーは冷やして、みな食べてしまいました。
Oさん、ごちそうさまでした。

頂き物のお菓子と食事。

2019年8月6日(火曜日)

過日樹下美術館を訪ねられた方に、ロスアンゼルスの友人からというお菓子を頂きました。
sugarfina:シュガーフィーナという大人向けのお菓子屋さんの品ということです。

 

左からカリッとしたブルーの糖衣チョコ、向こうはバラのグミ、右はテディベアのグミ。
グミはドンペリの香り付けがされているらしく、軽い酸味があります。
一度食べると止まらない少々危険な美味しさ。

テディベアは高さが2㎝ほど。
お持ちくださったKさん、有り難うございました。

ちなみにロスの送り主の方は先月親子で来館され、お子さんが画帳に以下の可愛い絵を残されていました。

右下に英語で“このカフェのスイカは最高”と書かれていました。
日本に来られたら是非また来て下さい。

以下は昨日の拙夕食です。

 

色々な方達から頂いた野菜満載の冷やし中華。奥の胡麻ダレを掛けてたべました。

 

一緒に出た手羽先の唐揚げ。ジャガイモとオクラは皆様から頂いたものです。

色々頂戴し、有り難く、励みにもなり、感謝しています。
毎日ひどい暑さですが、身体をいたわながら頑張りましょう。

二回目のお茶席を設けた日。

2019年7月27日(土曜日)

本日の土曜日午後は陶齋親子展にちなんだお茶席を設ける日。
午後2回だけのの茶席で、先週の初回は2名様の申し込みを頂いた。

今週は急に増え、二席で16名様のお客様だった。
そしてお点前は小生。にわか稽古で望んだため、特に一席目では随分冷や汗を掻いた。
午前の仕事で混雑する健診の事後対応、加うるに外国人の尿管結石や発熱の赤ちゃんの受診。
さらに急患の往診があったりと、慌ただしさの残る体で望み、着物もどこかぎこちなく、余裕のないお点前になってしまった。

花生は宗全籠から陶齋の緑釉花瓶に替え、後はすべて前回と同じ道具にした。

 

終了して庭から美術館に戻られる皆様。

先代や二代の陶齋作品を中心に道具組みをしてお茶を点てる。お茶碗は高価な伝統ものや大家のそれなどは無いので、手許の比較的若い作家の現代風な作をお出ししている。このあたりが普段のお茶席と少々趣が異なるようであり、心配なことでもあった。しかしお正客様はじめ、皆様には面白がって頂き、また上手く私どもを乗せて下さり、拙い席を無事に終えることが出来た。

ご来席の皆様、本日はまことに有り難うございました。
あと4回、さらに稽古をし、落ち着いて臨みたい。

陶齋親子展にちなんだお茶席 一昨日期日前投票をした。

2019年7月20日(土曜日)

雨の予報が曇りになり、いっときだけ霧雨が通過した土曜日。
陶齋親子展の催しに関連して隣接の茶室で呈茶を行った。客様は若い女性お二人で、私も末席に座り、妻が点前を、お友達が支援をして下さった。

 

 

 

床は小林古径筆「壽」が掛かり、ムクゲやヤハズススキなど庭の花が宗全籠に入っている。

 

香合は初代陶齋の緑地金彩秋草文。

 

 

窯は西村道也、薄茶器は初代陶齋、水指は二代陶齋を用いた。

 

すらりとして絶妙のフォルムは二代陶齋尚明氏の辰砂細水指。

 

初代陶齋三郎氏のどくだみ小壺に柿蓋を付けた薄茶器。

 

煙草盆の火入れは初代作、染附湯飲みを見立てで用いている。

 

お出ししたお茶碗。左に陶齋「弥彦鉄鉢茶碗」、中央阿牛「掛分釉幾何学茶碗」
右鈴木秀昭「色絵金銀彩綺羅星茶碗」

台風が近づいているらしく、蒸し暑かった本日。軽めにクーラーを点けた茶室に清々しい時間が流れた。
本日はお二人のお客様でしたが、たとえお一人でもお点前を致しますので、ご希望の方はご遠慮なく樹下美術館の窓口やお電話025-530-4155で申し込み下さい。

 

参院選挙の運動期間が本日で終了、明日投票日となりました。
「比較的近くにある恐ろしい柏崎原発を止めて欲しい」、「精神の拠り所である憲法を大切に守って欲しい」、「安心して自らの信条に従える社会であって欲しい」、と心から願っています。それで一昨日、期日前投票に行き、これらに叶う人がいましたので投票してきました。

長梅雨の空の下キキョウが咲き始めた 野菜料理。

2019年7月14日(日曜日)

たまの晴れ間を挟んで梅空が続く。たまに蒸し暑い日もあるが、およそ曇って降れば肌寒い。梅雨というのはこういう気候なのだと、お天気が念を押して教えてくれている感じがする。
そんな日頃を重ねていつしか七月は半ばに掛かり、暦の夏は半分終わることになる。梅雨明けが待たれるものの、向こう10日の当地の予報は曇りと傘のマークが並んでいる。当地ばかりでは無く、東京も雨がよく降り冷夏がつづいているという。江戸時代の大飢饉はいずれも冷夏の影響だった。今日餓死者が出るような時代ではないだろうが、どこかで持ち直してもらいたい。

 

カフェ正面のカシワバアジサイの隣で、霧雨の中キキョウが咲いている。
この先、長く楽しませてもらえそうだ。

人様から連日野菜を頂戴している。調理によってさらにカラフルになり美味しくなる。

 

 

先日草木に憧れる、と書いた
しかし毎日野菜を食べそれを体内にいれているのだから、何処とは言えないが、心身の相当部分は草木(植物)の性質を帯びているに違い無い。

ジャガイモとジャガイモさんの歌 芝の施肥と今夕の空。

2019年7月13日(土曜日)

このところ食卓にジャガイモが乗ることが多い。

近隣では春一番の本格的な畑仕事はジャガイモの植え付けから始まる。
種イモの芽を掻き取って揃えたりイモを割って調整、一方畑に石灰をまき、うねをこしらえて準備する。
次いで「植える」「置く」「入れる」など色々な言い方で種イモの植え付けを行う。
80才を越えてもうね作りや収穫で鍬を振るう方達がいて、ジャガイモは畑の一大イベントだ。

湿り気と高温に弱いジャガイモ。
心配しいしい畑を覗き、植え付けておよそ100日の目処で収穫の時期を迎える。
梅雨前にはさっさと、収穫を済ませたい。
それが、今年6月に入ると、患者さん達は「木(茎)が枯れてしまった」、「花が付かない」、「実が小さそう」と、不作の兆しを嘆く声でほぼ一色になった。4,5月のお天気が良すぎて夏日などという異常高温に見舞われたのが響いたという。
小さいだけならまだしも、ことごとく木(茎)を抜いて諦めたという人もいた。
それでも用途が多く美味しいジャガイモ作りは人気だ。不調だった今年、今から来年の秘策を練っている人も沢山いるのではないだろうか。

 

昨日の昼食に食べたジャガイモが入った煮物。

ところで淡い記憶によれば、小学校低学年の学芸会のような催しで、「じゃがいもさん」という歌のレコードでダンスを踊った(踊らされた)ことがある。
大勢で踊ったのか一人だったかはっきりしない。
“じゃがいもさん、タララ、ジじゃがいもさん、ありがとう”というコーラスで終わる童謡?だった。
それが家の評判になり、
叔母達が家に来るたびに、じゃがいもさん、じゃがいもさん、ほらほら踊りなさい、と催促された。
右足を斜めに出してかかとを付き、首をかしげ、両手の人差し指をほっぺに付ける、、、。
とにかくイヤで、長年じゃがいもさんの歌は忘れたようになっていたが、このたびふと思い出した。何でも載っているYouTubeで探してみたが見つからず、それはそれで少々残念だった。
ひもじさひとしおの戦後時代、ジャガイモはさん付けしたくなるほど愛おしく貴重だったのであろう(今でも大変美味しいが)。

さて先日芝刈りをしてもらったので、本日肥料を撒いた。これまで年末に一度撒いていたのを今年から頻回に変え、今シーズンはこれで三回目だった。下向きで行っているうち、暗くなり、雨雲に気がついたので写真を撮り、少ししてまた見上げると今度は赤く染まっていた。

18:51の北の空。

 

19:12の東の空は何とも良い色に変わった。

 

19:13の西の空。

夕焼け雲と夕暮れ電車のオレンジ色の窓明かり。
ほくほく線電車を撮りに行けば良かったかな、かなり残念だった。
日中飛行機雲が華やかに沢山見える日は美しい夕焼け雲をみることが多い。
本日はそんな日だった。

施肥のあと気持ちばかりの撒水をしたが、夜になってしっかり降りはじめたので芝はさらに生き生きするだろう。

柿の苗を剪定した若葉をテンプラにした 順調に推移する庭。

2019年7月10日(水曜日)

昨日は肥満解消の意識づけに関したことを書いたところ、随分長々となってしまいました。
一つだけ忘れていたことがありましたので、追加させて頂きます。

肥満された方にとって食事を減らすのは、当然損をしたような気持ちになるはずです。
それに対して、
“食事が減った分は損をしたのではなく、体の為にはとても得をしているんだ、良いことをしているんだ、としっかり意識してください。
“お腹が空いたら、その時こそ体が一生懸命異常な状態を整えているので、ああ上手く行っていると思って頑張って下さい”
とお伝えしています。

さて去る8日、柿の若葉について記載しました
調べると、柿に甘くしっかりした実をつけさせるため、かなり強く剪定するらしいのです。
そこで本日下方の枝や、内向きの枝をハサミで落としました。

すっきりした苗木、左下は落とした枝。

柔らかいあの若葉が沢山ついている。

若葉はテンプラにして食することが出来るというので、先端の柔らかい所を選んでみた。

そして昨日夕食にテーブルに載りました。

うす塩で味付けされている。
固いかもと思った茎も柔らかく、普通に食べることが出来た。
ほのかに草の香りがして、あるかなしか、あと口にかすかな渋みを感じた。
絶品というほどでは無かったが、若い木からのお裾分けを有り難く頂いた。

枝振りから5年目の苗でしょうか。これからぐんぐん大きくなりそなので、再来年あたり最初の実がなればと期待している所です。

本日は清々しい風が吹きよく晴れた。関田山脈に大きな夏雲が見られた。

庭では南側にリアトリスが咲き始め、すぐ隣にミソハギが蕾を膨らませている。
ミソハギは5年目、リアトリスは4年目か。手を加えなくても増えてくれて、頼もしい。
盆ばなとよばれるミソハギは、8月なかば過ぎまで咲き続けることでしょう。

いつしか夏らしくになった、早いなあと思う。二度も大風に見舞われたが、庭は順調に推移している。
スタッフに刈ってもらった芝生は多少の問題はあるものの、開館以来最も充実した緑になった。

小島優(あつし)さんのウインザーチェアー 食写。

2019年6月25日(火曜日)

柏崎市谷根にあるgallery tanne (ギャラリータンネ)で、兵庫県は丹波で椅子を制作されている小島優さんのウインザー・チェア展が催されている。
ダム湖に沿って上がる谷根はちょっとした憧れの地であり、これまで2回出かけたものの、日暮れと降雪でいずれも引き返したいきさつがある。

現在開催中の椅子展で一脚お求めなったという方が帰りに当館に寄られた。
見せて貰ったところとても良い。
手作りの一品なので熱意、センスと丁寧さ、良心など工芸ならではの味わいが滲みかつ漂う。

以下樹下美術館の絵画室、陶芸室でそれぞれ撮ってみました。

 

 

良いもの同士はお互いを引き立て合う。

普段良いものに触れ、倹約を試み貯金をして、自分なりの宝として愛せる品を探してみる。
張り合いと自分磨きの終わりのない楽しい世界が広がるにちがいない。

同じ柏崎のギャラリーcoil4で開催中の山田洋次さんの陶芸・スリップ・ウエアも観たいと思っているが、中々時間が取れない。

 

このところ話題の足しに食べ物を良く載せている。
時に食べ物は写されるのを待っているように見えるので、撮ってみようなどと言っては、ついつい妻の料理にカメラを向ける。

 

過日のオオバイワシが昨日野菜をからめた薩摩揚げとなった。

 

本日、小ぶりなサバがスッキリした塩味の澄まし(船場汁)に。
具が少なめですが、老人向きであり、味が滲みた大根が美味しかった。

 

今年最後のタケノコです、と言ってご近所から頂いたもの。

ところで先週末の女子ゴルフツアーで新潟県出身、20才の高橋彩華選手が大活躍した。
その前の石井理緒選手といい、我が雪国の若いプレヤーがビッグネームを相手に優勝争いをするのは、本当に凄い事だ。

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