食・飲・茶・器
ジューンベリーとヤシオツヅジ 京都の筍と弟のベーコン。
日中、暑からずすがすがしい晴天だった日。さる18日に新芽若葉でご紹介したジューンベリーとヤシオツツジが早くも満開を迎えた。
わずか五日の日がこれほど花を促すとは、花の早さに驚かされる。
ちなみに二つの花の先日と本日の様子を並べてみました。
先日はジューンベリーのことを目立たない、などと書きましたが、
本日あっと驚くほど白さが際立っていました。
昨年からこの辺りに花を沢山植えたため、肥やしが効いたのでしょうか。
話変わって度々の食卓です。
本日は頂いた京都の筍が弟の農場から届いたベーコンとともにバターで炒められました。
弟の豚肉は相変わらず絶品で、最近神戸のレストランから引き合いがあり、とても好評だということです。
落花 鯵フライ。
肌寒かった金曜日、周囲のソメイヨシノはほぼ花を振り払って大方今年を終えた。
何日も満開を続けた花を、こうもあっさり散らすのは気温か、風か、それとも予めメモリにでも書き込まれているのか。
それにしても一斉に散るのはクローンならではの振る舞いであろう。
「ご苦労さまソメイヨシノ、どうか一休みして下さい」
樹下美術館の落花。
北西の風で散ったのか、農道に沿った小さな流れに掛かる橋に向かっている。
釣りの知人から頂いた鯵がフライになった。
美味しい鯵フライを嫌いな人などいるだろうか。
それにチキンのトマト煮。
本日随分寒く感じたのは年のせいであろう。それに風邪をひいているのか。
掘川紀夫さんの凱旋 本日の食事。
夕刻まで何とかお天気が持った本日日曜日。
昼少し前に妻が用意した朝昼兼用の食事プレートを美術館に運び、コーヒーを入れてもらい、ベンチの丸テーブルで食べた。風がわずかに冷たかったが、まだ日射しは良く、のんびり過ごせた。
腎臓のことを考えて牛乳は100cc程度。
果物のほかちりめんじゃこ野菜、番茶まで付いた少々風変わりな食卓。
食べ終えて本「生きずらい明治社会 不安と競争の時代」
松沢裕作著 岩波ジュニア新書を読んだ。
平易な文書で大変読みやすく、先が楽しみ
すると掘川紀夫さんが、お久しぶり、とお見えになった。
昨年夏、当館で「夏庭のテンセグリティ展」をして頂き、静かな美術館を盛り上げて下さった人。
この度は3月8日~6月9日まで、ニューヨークはジャパンソサイエティに於ける「Radicalism in the Wildness Japan Artists in the Global 1960s」展の格調高いオープニングセレモニーの招待行事から凱旋され、本日のご来館だった。
※邦題;「荒野のラジカリズム-グローバル1960年代の日本の現代美術作家たち」展
8泊9日のアメリカ行きで少々肥られたご様子。嘗て取り組まれた60年代後半の成果が再評価された。国際的なイベントのオーブニングを終えられておのずと安堵の表情が滲む。
人生は色々あるが、芸術家という方達は、理想対時代の激しい潮流のなかで、本当にご苦労されている。だがこの度ご本人関連30点以上の展示と内覧、スピーチとインタビュー、さらに晩餐会。そしてにニューヨークタイムスほか多くのメディアによる紹介。情熱を注いだ青春時代の仕事が晩年?このように盛大に再評価されることなど、誰にでもあることではない。誠に希有な幸福であろう。
展示は1960年代後半の日本人による挑戦的な表現作品として掘川氏前山忠氏らのGUN、松沢宥氏、The Playの三者がピックアップされている。GUN全体では、50点以上もの作品と資料が展示されているという。
前衛は常にリスクを負う。表現されたものの価値と評価は流動し相対的なのが普通であろう。だがこの度のことで、仕事が50年の時間に耐え成熟し、歴史としての客観価値に近づいたのではないか。同時に今日、成熟したのは時代と社会でもあって欲しい、と望みを託したい気持ちがした。
プログラム冊子の「GUN]紹介ページ。
掘川氏らによる「雪国のイメージを変えるイベント」とGUNの紹介。
左はイラストではなく手前の橋から羽永光利氏撮影の写真。
60年代の「石を送るメールアート」から。結び紐と荷札がとても良い。
月面の石の一種アイロニーとして河原の石が各界に郵送された。
送られた人によって大切に保存されている。
デッキで昼食の掘川さん。
巨躯、髭、日焼け、メガネ、、、厳つい外見の掘川さんから人並み以上のナイーブさが伝わる。
がらっと話変わって夕食です。
これで十分なのに頂き物の富山の鱒寿司も出てきた。
あすの朝昼は軽くしないといけなくなった。
お年寄りのマイクロピースジグソーパズル 美味しいタケコノ。
上越市髙田で日中7度にならず寒かった日、終日雨が降った。
こんなに寒くては折角の庭や畑の仕事が出来ない。予報では明日午後から数日晴れ間が見られるというので、本日は中休みに丁度良かったのかもしれない。
ところで以前、患者さんでジグソーパズルが趣味のお年寄り(女性)の事を書かせてもらった。これまで4000ピースなど、信じられないパズルをされていたが、先月の来院時、今こんなのをやっています、と以下の写真のようなピースを見せて下さった。極小ピースというものが1000個というのに挑戦され、ピンセットを使うらしい。
ピースを見ただけで頭が痛くなるのに、本当にお好きなんだなあ、これは才能だと、ほとほと感心した。
そもそもその昔たまたま娘さんが、もらいものと言って持参したジェームス・ディーンのモノクロ写真を完成させ、楽しさを知ったという。意外に高いので一時中断し、年金がもらえるようになって再び始めたと仰った。寒さと雨で畑中断の本日、暖かいおこたで存分に極小ピースと取り組まれたのではないだろうか。
サランラップに包まれた小さなピースをパソコンのキーボードに載せて撮りました。
さて、いよいよタケノコの季節になり、すでに煮物で2回夕食に出た。消化のことを考えて良く噛み美味しく食べている。
秋のミョウガとともにタケノコは子供のころから特別な楽しみだった。
第27回 命の電話チャリティー茶会。
毎年桜が良い時節に命の電話チャリティー茶会がある。
今年も本日午後からお邪魔した。
第27回という茶会は、今年で一旦終え一区切りとすると聞いた。主催の新潟いのちの電話後援会上越支部の皆様、協賛の(株)有沢製作所様および大杉屋惣兵衛様、そしてお当番の社中の皆様のご苦労とご努力に心からの敬意と感謝を禁じ得ない。
思えばその昔、不肖私が人前で初めてお点前をしたのが当茶会であり、後に席主を仰せつかったこともあった。それが一区切りということで感慨深く、区切りの本日は特に盛況だった。
眼の利いた由緒あるお道具ともてなし。花の盛りのもと、大切な人をも偲んだ良いお茶会だった。
行き帰りに花見会場の近くを通ったが、気のせいかさほどの混雑を感じなかった。昨今は夜桜のほうが賑わうのか。
再びまみえん。
一昨日の25度から一転、本日車が示した午後の外気温は6度。朝早くは雪が舞ったと聞いた土曜日。
こんな日は美術館など、どなたも見えないのでは、と思っていたところ9名の方に寄って頂いた。
助かります、有り難うございました。
そんな夕刻、あるご夫婦が転地されることになり、2組の夫婦が加わって食事をご一緒した。
優しく美味しい料理のOSTERIA SAKAZUME(オステリアサカヅメ)の3時間余、文字通り名残を惜しんだ。
尽きぬ話に、その昔の忘れていた事を細かに覚えて下さっていて胸が熱くなった。
会うは別れの始めとは、はそれでいい。一方、“別れは再会の始まり”もあろうと思った。
拙句)
再 び と手 を 差 し 出 し た春 の 夕
二日続きの雪 ドック健診 ハッサク。
昨日に続いて雪が降った本日木曜日。午後からドック健診を上越医師会の健診センターで受けた。
自宅ではまず見ないウエストが昨年より1センチ増えて、79センチだった。
もっと頑張らなくては、と言うと、スタッフの人が十分ですよ、と仰る。でも年を考えればやはり減らしたい。
健診を終えて昨年同様に回り寿司で食事をした。
帰路に寄った朝日池。ハクチョウとハクガンの姿は無く、カモがのんびりしていた。
地震以来音信を続けている熊本の医師からハッサクが送られてきた。
さて厚い皮をどう剥こうか、と考えていたところ、これが付いている、と言って妻が小さなプラスチック片を差し出した。
頼りなく見えていた鳥さんピックの凄いこと、すいすいと皮がを切り裂く。
先日の旅行で奈良の記事が残っていました。申し分けありません、今日は一日お休みして次回にいたします。
冬の連休は急ぎ足で京都と奈良へ その1 宵の八坂や中華など。
平成31年が明けた正月、新年の計に京都、奈良行きの計画が何となく上っていた。
急だったが切符と宿が取れて、去る2月9日午後、上越妙高駅を発って出かけてきた。予報どおりの寒波で寒かったが、奈良京都に一泊ずつした。
初日夕刻に京都駅に近いホテルに到着したものの、チェックインカウンターは何筋も長蛇の列。中国の春節に相当する時期で、大変な混雑だった。
列に並ぶヒマがもったいなく、クロークにカバンを預けて宵の街へ出かけた。宿から近い八坂神社→八坂庚申堂はこの度の目的地の一つだった。
30数年前の大晦日に、子ども達と夜の八坂神社を訪ねた折の煌々たる提灯と渦巻く人出が脳裡に残っている。この日も若者を中心に賑やかだった。
帰路の食べ物屋さんの二階の窓。所変われば窓変わる?窓を見るのも目的の一つ。
八坂神社からの帰路、入ってみた細い路地。両側にひっそっりと割烹が並ぶ。
その静かな路地に「静」の張り出し。お静かに、ということなのだろう、徹底している。いつかこの通りの店に入ってみたい。一見さんで大丈夫だろうか。
京都で中華というのも変かもしれないが、7時に四条河原町の店を予約していた。初めてなので見つけるのに少々迷ったが、良い散歩だった。
四条河原町のビルの五階が店。京都の人達が普段使いされている雰囲気の店だった。片隅に座り、空いたお腹を満たした。
京都だからと言って、おばんざいや京料理への執着は全く無い。京都で中華を食べてみたい、それだけのことだったが、期待以上に爽やかな料理で、美味しく頂いた。
中華なのに店はずっとジャズが流れている。
帰りのレジでは誰が歌うのか「My One And Only Love」が聞こえていた。
お目当ての一つ八坂庚申堂を明日に持ち越しにして、ホテルに戻ると、チェックインカウンターはすっかり空いていた。
※2月9日と11日の記事は、出かける前に二日分を予約投稿したものです。実際には出かけていて、ややこしくなってしまいました。大変申し分けありません。
美味しいのだが、、、冬の食卓。
何故か定かではないが、冬に食欲が進むのは仕方がないことかもしれない。人に言っているうちに、自分も冬前に比べて1,3キロ肥ってしまった。それで減食に取りかかり、一週間経ってまず0,7キロ減った。
もう一週間して元へ戻りたいと思うのだが、妻が一生懸命作るので本気にならないとおぼつかない。
冬は冬で多くの旬があり、暖かい食べ物が主ともなれば余計美味しく感じるから、少々辛い。
以下このところで目に付いたものを挙げてみました。
訪問先のお宅で戴いたフキノトウに美術館の庭で採ったのも混ざった。
一体妻は何処で色々覚えてくるのだろう。弟のタラも戴いたルッコラもまだある。私がこんな風に出すとまた余計に作るかもしれない。
上越市立歴史博物館・宮崎館長 髙田公園の庚申塔(庚申塔その16)遊心堂 なかに寿司 寒行 髙田暮景 大坂なおみ選手。
昨夜から降雪があった上越地方、日中ひと止みしたが寒かった本日土曜日。
午後から再び上越市立歴史博物館を訪ねた。お忙しい宮崎俊英館長にお目に掛かり、大切な話が出来た。
来る3月15日から樹下美術館は今年度の開館を迎える。齋藤三郎と倉石隆を常設展示する当館は毎年二人の作品からテーマを決めて展示を続けてきた。同一作家のテーマを考え、見せ方を工夫するのは気を遣うが、楽しい作業でもある。
これを何とか維持出来たのは、お二人の作品が比較的豊かなバリエーションを有していたことがある。また展示スペースが小さいため、数多くの作品を準備せずに済むという事も大きかった。
今年の展示についても新鮮を意識し工夫をこらし、皆様に楽しんで頂くよう準備をしている所です。
本日宮崎館長にお会いして是非お尋ねしたかったことがもう一つあった。髙田公園の庚申塔の所在である。すると、ありますよと即座のお返事。「ぶら髙田」を持ち出され、すぐに場所が確認できた。
「ぶら髙田」 著者朝倉有子(代表) (有)北越出版 平成26年3月31日発行。
帰路、本町の春陽館に行き、最後の一冊と仰る本を求めた。
書物の一部。
髙田公園内の55基の碑・モニュメントの場所が写真とともに地図に明示されている。
使う人本位の真に親切な一冊。
一大懸案であり、あきらめかけていた髙田公園の庚申塔は身近にあった。髙田に庚申塔があることもそれが公園にある事も貴重である。
有り難い、さっそく向かった。
30㎝近い新雪の公園で左上方の庚申塔を目指す。
私は短い街中ブーツ、妻は長靴。
高田生まれの妻は、雪と言うと基本張り切って動き、本日先導した。
合掌し、弓矢に剣と鉈?を持つ青面金剛。
上部に日月文、見にくいが下部に三猿が約束通り刻まれていた。
塔ではなく塚と表されている。
塚の基壇部分の側部に寄進者の記銘。「 いろは高山千三」と刻まれている。
いろは肉店のご先祖であろう。
他所のものをここへ寄進されたのか、あるいは実際に庚申待ちをされた供養なのか。
ちなみに手許の「越後の庚申信仰」に以下の掲載写真がある。
昭和41年発行の本。髙田城址公園と記され、現在と同じ場所なのか。
日は春陽を思わせる。50数年経って実物に出逢えるとは。
今日まで大切にされていて感激した。
その後本町4丁目は「アートサロン 遊心堂」へ行った。
新旧の茶道具が見栄え良く並んでいる。上品な変化を付けた棚(茶道のお点前で用いる棚)が見つかり、値段も手頃だったので購入した。
店主と齋藤三郎の話をした。熱心な主から沢山質問を受け、スリルがあり非常に楽しかった。
その折、昭和二十一年作という齋藤三郎作品の写真を見せて頂いた。樹下美術館で最も古いものは二十二年の染め付け菓子鉢だ。それを更に1年のぼった箱書きは線が細く当時の三郎の筆そのものである。時期は近藤悠三への師事を終え、富本憲吉門下となって二年目に相当している。
楚々とした染め付け香合で、春蘭を描き、鉄絵の具でふち取られていた。
23才、まだ入門中だった時代であろう。しかし署名が許される作品を制作していたとは。それを認めた師の大きな懐と眼力に驚き、まことに良い勉強をさせてもらった。
主はまた一昨年、当館が発行した「樹下美術館の齋藤三郎」を念入りに読んで下さっていて、緊張を禁じ得なかったが嬉しくもあった。
遊心堂で長居をするとすっかり暮れていた。帰路たまたま「なかに寿司」の暖簾が目に入った。
賑やかな店に運良く二人分の席があった。
お寿司屋さんにいると太鼓の音。寒行をする方たちだった。とても懐かしい。
帰宅すると大坂なおみさんが全豪オープン決勝の最終セット。それを見事に取った。
彼女の言動は率直で新鮮、とても好感が持てる。一般に欧米の授賞式における挨拶は、まず敗れた相手やライバルへのリスペクトを十分に表す。この日、大阪選手は長年の夢、などとは一切言わず、クビトバ選手への賛辞とサポートチームとファンへの謝辞に終始した。王者に相応しく真に洗練された態度だった。
ほのぼのとしたユーモアもあり、ずっと愛される選手であることを心から期待したい。
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