食・飲・茶・器

金沢市のお土産、諸江屋のオトギクズユ。

2021年3月16日(火曜日)

過日、金沢に詳しい方が国立工芸館に行ってきました、と言って諸江屋のお菓子「オトギクズユ」のお土産を頂いた。
2020年、金沢市に開館した国立近代美術館の工芸部門である国立工芸館を観てこられたということだった。

あまり出ない私達。でも出かけられた方が見えては時にはこうして情報やお土産を頂く。2月の十日町博物館行きもそのようないきさつがあり、“皆様から聞いた”という、それがまた楽しかったのだと思う。

いろはカルタのように、どこか懐かしいパッケージの「オトギノクズユ」

煙のようにフワフワした中身。

熱湯を注いでかき混ぜると、あら不思議今はむかし、軽い甘みのくず湯が出来る。
小さなカキモチのようなものが2個浮く。

是非とも金沢へ行き、国立工芸館を訪ねたい。また嬉しい低カロリーのオトギクズユを少しまとめ買いし、しばらく昼食時に飲んでみたいと思った。

小島正芳先生の講演会が1週間延期になりました。夕食のカレイの煮付け。

2021年3月8日(月曜日)

上越市に発生しました新型コロナウイルスのクラスターに対応しまして、
念のため来る3月27日予定の小島正芳先生の講演会「齋藤三郎の絵と書」を1週間延期致します。

4月3日(土)開催に延します。
午後3時始まりは変わりません。

一週間延期をどうか宜しくお願い致します。
先生の齋藤三郎に対する愛あるお話をどうか楽しみにご参加ください。

 

さて遅くなりましたが、この日の夕食はカレイの煮付けでした。

カレイの煮付け、手前はフです。ネギがみそという話でした。
少し昔のこと春になると背中が盛り上がった大きなヒラメを下さる漁師さんがいました。
妻の包丁の手が止まったほど見事なヒラメだったと言います。
すでに亡くなられ、もう二度と食べられない、とは妻の口癖です。
私は妻の半分くらいしか味を理解していなかったかもしれません。

モチにフキ味噌。

2021年2月24日(水曜日)

一昨日美術館の土手で採ったフキノトウ。今日は昼食にフキ味噌としてモチに付けられて出ました。

 

一昨日のフキノトウ。

 

急いで咲く花も可愛い。
南向きの土手はまことにフキノトウ向き。
例年早くから採られてしまうところ、今年は沢山あった。

 

右は割った鏡餅。美味しく食べました。

スーパーで4個150円で出ていた、と妻が言いました。それで言うと1500円くらい稼いだかも知れません。美術館産のものは不揃いですが、天然ものならではの風味がありました。

本日とは打って変わり明日は晴れるようです。

昨日の続き、無名の家屋と民藝の遺産。

2021年2月7日(日曜日)

最後に本を求め、カールベンクスさんのコンセプトと美と励ましが詰まった松代のカフェを後にした。

 

購入した本。

陽はまだ残っている。次は直江津に戻りエルマールは無印良品へ向かった。お目当ては「民藝 MINGEI 生活美のカタチ展」。
国内および半島の「民芸」として選ばれた生活用品が澄んだ室内に展示されている。大切に使われて磨かれた品々はこざっぱりとして素朴、かつ一種格調まで備わっている。

 展示品から舟底の水を掻き出す道具(書物「民藝の日本」から)。
用、美とも申し分無い。

会場で求めた「民藝の日本」
日本民藝館監修 (株)筑摩書房 2019年4月23日初版第二刷発行

仕事向きの品、衣類、食器などなど。大切に使われることを願って作り、願いに応えて使う。双方が一致して生まれた品に美しさを見いだした柳宗悦ら民藝の先人の眼力にあらためて感服せざるを得ない。
私が知っているコレクターさんは優れた眼をお持ちになり、この分野の品を一生懸命探求されている。
しっかりと芯がある良い展示を観たあと、館内を歩いた。

 

店は旗艦店「無印良品 銀座」に匹敵する世界最大級の広さだという。
本好きにはたまらないであろう広い書物のコーナー。

 

過日妻が求めたヤカン。良く沸き液だれしない。

 

八穀と黒米のおこげを買った。

 

一息ついた。

 

老人の私達にはまことに有り難い品。
是非食べてみたい。

エルマールの駐車場。よく走りよく見た日が終わる。

さて松代の古民家と無印良品は経営が個人と大企業で別れるが、概念が似ている。作る人も使う人も無名という点で、あるいは品がどこかで自然と繋がってるという点においても共通していた。素朴、丈夫、淡い魅力などが要点であり、このようなコンセプトはコロナ時代の価値感に沿っているように思われた。

最後に、長い努力が実り豪雪の松代で再生された古民家を使う移住者が着実に増えているという。一個人の情熱と雪国の古民家が如何に力を有しているか、ひしひしと実感された。

購入した3冊の本は樹下美術館の開館後カフェにお出しします。

春になったらカール氏の建物が集まる竹所(たけところ)を訪ねてみたい。

晴天の日の柿崎海岸 田に白鳥とマガン。

2021年2月5日(金曜日)

ようやく訪れた晴天の本日、風景にしっかりと色が付き眺めは鮮やかだった。
昼休みに柿崎海岸を歩き、帰りに覗いた田に白鳥とマガンの姿があった。

 

 

国道8号線の東側、高速道路脇の水田で食餌する白鳥とマガン。
1月6日に撮った同じ場所の田が顔をだしている。
鳥の数は少ないが、どんどん増えてお腹いっぱい食べてもらいたい。

 

夕食にカマスの干物を頂き、食後に町田のお客様から届いたお濃茶を美味しく服した。

明日も晴れ、その後はぐずつくらしい。
本日は10度もあり、日は少しずつ延びていて春遠からじの趣きを感じた。

鵜の池にもいた鳥たち 主食の無い昼食。

2021年1月28日(木曜日)

午後休診の木曜日。
猛烈だった正月寒波の後は降りもせず解ける一方で雪は随分減った。マガンと白鳥がいた蜘蛛ケ池が気になり、出かけてみたところカモばかりだった。

 

本日の蜘蛛ケ池。手前から池に注ぐ流れに風情がある。

 

運動不足解消に大潟水と森公園を訪ねた。東口と西口の駐車場は閉鎖されているが、北口は開いている。園内は一人が歩ける幅の除雪がされていて、噴水回廊の裏手から入った。
きっちりした除雪は誠に有り難く、積雪は6,70センチかと思われた。

 

芝生広場の手前、トイレ棟までで道が途切れる。
向っていると、遠くから白鳥の鳴き声が聞こえた。
コウコウ、コウコウと、何とも懐かしい声だ。

 

公園を取り巻く鵜の池。
その東の部分で僅かに水面が現れ、白鳥と雁の群が見える。
遠すぎて300㎜のズームでやっとこの程度。

公園の東口方面へ回ってみた。

 

樹木が多くはっきりしないが、沢山のマガンであろう、白鳥も多くいる。

隣の朝日池は見た所一面深い雪に覆われている。そこをねぐらにしていた白鳥とガンは何処へ消えたのかと案じていたが、隣県に逃れていることを知った
その後、当地の蜘蛛ケ池で少数認められ、豪雪のなか残ったものがいたことに驚かされた。

そして本日、大潟水と森公園公園の鵜の池でかなり多くの白鳥とガンを見た。大部分が出たにせよ、一定数とどまったことが嬉しかった。
それにしても誰が飛び、誰が残ったのか。
環境の厳しさに追い詰められた場合、野生動物には、グループに分かれてリスクを分散させ、生存を図ろうとする本能があるという。このたびの動向ははそれに沿ったものか、傍目に知るよしも無い。ただこんなに降り込められて、今冬は生き物たちにとって特別過酷であることに違いない。

普通なら朝から晩まで田に出て食餌をする白鳥とガン。どうかこの先生き延びて、田が現れたら思う存分お腹を満たしてもらいたい。

 

16k㎡の小さな大潟区にある7つの湖沼。
探鳥した右上(東側)から①朝日池、②鵜の池、③蜘蛛ケ池です。

発達した低気圧によって明日は大いに荒れるらしい。但しさほど降雪は無い模様。

本日昼に食べた野菜中心食です。

色がきれいなので撮ってみました。
私の朝食はサラダとヨーグルト。

正月以r来妻ともども昼も主食無しになりました。代わりに午後か夕食後にお抹茶を飲みお菓子を食べています。

DVD「婦(おんな)系図湯島の白梅」 蜘蛛ケ池にマガンがいて驚いた このところの濃茶。

2021年1月24日(日曜日)

あたふたしているうちに1月は半ばを過ぎて月末に入っている。
やり残している事ばかりで、春よ来いどころか、まだ来ないで、という気さえして焦る。
いつか書いたように思うが、厳しい冬にあって春を待つばかりでは時は徒に過ぎかねない。年取ったなら、用心しないと歳月はとんでもない早さで滑るように過ぎてしまう。

さて本日日曜日、宿題だった事業所の100名近い健診評価を個々にチェックした。後、妻が観ようとしていた衣笠貞之助監督の映画DVD「婦(おんな)系図湯島の白梅」を相伴して観た。
泉鏡花の原作で明治時代の悲恋物語だった。
“こういう話は絶世の美女でなければだめ”と妻が言う通り、山本富士子の美しさは際立っている。杉村春子、沢村貞子、加藤大介の役者が渋く脇を固めているので一段と「芝居」としての見応えがあった。時間があれば明治ものというのか文芸ものと言えばいいのか、昔の映画をもっと観てみたい。
叫んだり怒鳴ったりが控えめな映画は安心して鑑賞できる。

午後遅くなってわずかに霧がかかったので景色を見るべく車を走らせた。
蜘蛛ケ池で折り返すと、湖畔に大型の鳥の一群がいた。よく見ればマガンではないか。普段朝日池にいる彼らは豪雪ですみかを失い、こんな所に避難したらしい。
本来ここはカモかカイツブリの小さめな水鳥をパラパラと見るだけだが、まさかマガンとは。

 

近隣の丘陵地から出た流れが池に注ぐ場所。
そのため湖上の一部が積雪せずに池面が現れている。
それをねぐらにしたらしい。右手の林にマガンがいる。

 

「池」か「田」か「空」の三カ所しか居場所がないマガン。
それが林にいるとは。 居心地悪そうに佇み、まことに哀れに見えた。
池の主であるカモやカイツブリから追い出されているのだろうか。
何を食べているのだろう、痩せて尾羽根が乱れ弱りが窺える。
何百もしくわ千といたはずの他のマガンは白鳥同様、隣県に移動したものか。

 

さて本日、卓上で濃茶を点てて服した。
このところ抹茶は濃茶一筋になった。薄茶よりも倍くらい茶を使うので費用が掛かる。但し美味しさは格別だ。

 

茶と湯はこの程度の塩梅で練った。
茶碗は田原陶兵衛の萩茶碗で、渋く明るく気に入っています。
(ヤフオクで思ったより随分安価に買えました)

 

一口飲んだところ。

 

後日、湯島の白梅を書ければと思っています。

上越市大潟区は小さな区 田や林を走る在宅訪問 超高齢者で無視できない食事の負荷。

2021年1月19日(火曜日)

ようやく道路が落ち着いたので今月も在宅訪問をすることになった(看護師に催促もされて)。

医院がある旧大潟町は平成7年の大合併でそのまま区になったが、面積は16キロ㎡少々と大変小さい。四角にすれば4キロ四方しかないのだ。
その区を北から順に(海から順に)県道浜線、国道8号線、JR信越線、北陸高速道が東西に横切っている。
小さな町を道路や線路が忙しく通過しているのだが、海辺や雑木林(昔は松林)が何とか残っているので、一定の自然に触れることが出来る。

本日の訪問は三軒で、二軒が町うち、一軒は田んぼのある集落だった。水田地の集落へ行くのは林や田を走るので清々しく気持ちが和らぐ。

以下本日、帰路の写真です。

 

両側の田は深い雪の中。
向こうの雲間から青空が覗き明日はお天気になりそう。

 

さらに進むと向こうに高速道路が見える。

 

 林を横切るとJRの高架橋に出る。
ちょうど電車が来たので車から降りて撮った。
豪雪で何日も運休していた電車が足取り良く通過した。

 

さて時々食事中や食後に失神していた方が食べ方を変えて以来すっかり症状がなくなった。超高齢になると食事はその都度、消化や循環、あるいは神経系にとって実は一大イベントに相当するようになる(自覚出来ないのが普通ですが)。
その結果、超高齢者は調子良く食べ続けて太り始める頃に、救急騒ぎが起きることが少なくない。
太るまで食べることと、騒ぎになって慌てること、どちらを選ぶか難しい。出来れば安全な生活が良いのではと考ているが、どうだろう。

明日は大寒。厳しく始まった冬、今後しばらく小康が期待できるのか。

除雪車が来てお濃茶を飲んだ 本日のヒヨドリとスズメ ひもじい白鳥が県道を歩いたという。

2021年1月14日(木曜日)

本日午後仕事場から8号線に出る県道が除雪された。

 

最悪だった11日午前の様子。

 

雨によって減った昨日13日夕刻。まだ向こうで行き止まりになる。

 

本日、排雪トラックと一緒に待望の除雪車が来た。

 

きれいになった。
但し浜線はまだであり、明日になるのか。

ところであれだけ賑やかだったスズメたちが、本日は7,8羽に減っている。
どこへ行ったのだろう。
彼らは雪溶けで現れた木の芽も食べるようであり、ある程度餌が自由になったのか。あるいは渡りを行っていた一群で、空腹を満たした後再び旅の途に就いたのか。鳥と話できるなら聞いてみたいところ。

 

本日のヒヨドリ。
スズメが減って淋しそうに見えなくもない。明日スズメは来るだろうか。

 

道が切れたのを記念して夕食後甘納豆を口にし濃茶を服した。
(卓上で練りました)

本日来られた方が、白鳥が朝日池近くの県道を歩いていたと仰った。轢かないよう車はゆっくり後を走ったらしい。
豪雪によって白鳥や雁たちが飢えに直面しているのは容易に想像できる。道路に出たとて食べ物にはありつけるはずがない。
折角当地へ沢山飛来したというのにとても気の毒だ。

恥ずかしながら晦日三が日の食事 新型コロナウイルスはインフルエンザとは違う。

2021年1月3日(日曜日)

予報は侮れない。
雪が少なかった当地沿岸も、静かに夜が明けると豪雪が出現していた。70センチ前後の積雪に見舞われた。二年振りで仕事場の雪掻きをしたが、やるだけ片付くため、つい「雪かきの馬鹿力」風に陥り、やり過ぎを少々後悔した。

除雪の写真を撮り忘れましたので、本日は恥ずかしながら大晦日~正月の食事を並べてみました。例年なら料理屋のおせちでしたが、今年は単品を買い付けし、あとは妻の手作りでした。

 

 

ご近所の方が作ったお蕎麦をとろろダレで食べました。

 

 

標準価格の蟹のほかは、みな自家生産でした。

 

琵琶湖産の鮎の佃煮はネット、伊達巻き、錦玉子は近隣の店です。
琵琶湖の鮎は姿が大変美しく、しかも美味しかったです。

 

四日間は一日二食で過ごしました。

 

さて昨年の今ごろは、柏崎市の天神様巡りでした。寒さは風情のうえ、雪もコロナも無くウキウキしながら回ったのを思い出します。三忠呉服店さんで頂いた鯛飯やご馳走と器の味わいは思い出深く、原惣右衞門さんの銅器、吉田隆介さんの焼き物はいずれも上品で、その後喜んで使わせて頂いています。

 

上越地方はしばらくコロナの報告がありませんので、どうかこのまま、と祈るような気持ちで過ごさなければなりません。
本日雪かきでかなり無理をしましたので、心肺の余力が気になりました。年を考えればやはりコロナは恐ろしいです。

新型コロナウイルスはインフルエンザ並みという人がいますが、
タミフルのような有効な抗ウイルス薬もないまま死亡例は急加速し始めました。医療態勢と経験はまだ浅くワクチンは不確定。私達はいまだに丸腰のままなのが本当の姿でしょう。根尽きて、インフルエンザと同じ、もっと自由にという人にはコロナ以上の恐ろしさと悲しさを覚えるのです。

今こそ医療の前線に耳を傾け、少なくともあと三か月は慎重姿勢が必要ではないでしょうか。
万一大過なく過ぎたなら、その時はじめて喜べば良いのです。

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