頸城野点景

穏やかだった県立大潟水と森公園 陶齋が器に書いた「清香満室」。

2018年3月18日(日曜日)

日中14,5℃、穏やかだった日曜日、大潟水と森公
園を歩いた。ついひと月前は冬のオリンピックの真っ
最中で豪雪、いつまで雪が続くのかと思っていた。

それが一回の嵐で雪はぺちゃんこになり、開館の15
日には辺りから消えた。

 

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↑ミズバショウ。この区画は現在立ち入り禁止だったので
ズームで撮りました。

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広い枯れ芝の広場で。

穏やかな公園で、サッカーの家族やキャッチボールのカ
ップル、散歩の同級生夫婦、読書の人など、休日を楽し
む光景を目にした。

樹下美術館でのこと、
昨年お産の数日前に来られた方が、昨日乳母車に8ヶ月
になった赤ちゃんを乗せて顔を出された。

あるいは初日に来られた方から齋藤三郎の煎茶茶碗に書
かれた文字を尋ねられ、「清香満室(清香室に満つ)」と
お答えした。
本日その方が来られ、調べてみましたら、1941~42年に
病に臥した西田幾多郎の病床へ鈴木大拙が梅を送った。
その梅が咲いているという西田の礼状に「清香室に満つ」
の言葉がありましたよ、と嬉しそうに仰った。
このようなことはみな樹下美術館を営めばこそであり、幸
せなことだと思う。

春を待つ土底浜の古屋敷跡。

2018年3月11日(日曜日)

以前、私が生まれ育った上越市大潟区は土底浜の草地
を書かせて頂いた。

2010年8月の記載2013年12月の記載

本日ふと思い出して行ってみた。
一帯は昔人々が住んだ住居跡が窪地として残っている。
一定の窪地の形状はもっぱら冬の季節風である西風を
防ぐためのしつらえだ。

 

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車を駐めた場所も住居跡(古屋敷)だったと考えられる。

 

 

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海へ向かうと小さなトンガリがありそこから周囲を見渡せる。

 

 

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東の方向を見る。ちょうど陽が射し自分の影が映る。枯れ
ている草はイネ科の植物だろうか、かって見た12月のそ
れよりもさらに色褪せ、明るく軽々とした感じに見えた。
強風によって草とともに体も翻弄された。

 

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西の方角。遠く右上方に小さな窪地が見える。近時その一
帯が土底浜古屋敷海岸公園として整備された。

 

 

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公園の駐車場。あまり人影が無い場所だが興味深い。

 

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公園の説明パネルの写真。左上の海に沿って四角また馬蹄形
に窪地が多数見える。これらはみな、かってここに住んだ人の
屋敷跡だという。写真は1975年ころの航空写真。

 

 

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パネルの場所から最初に居た方向を見る。この場所も屋敷跡の
ようだ。

 

 

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風よけに植えられたエノキ。強風の影響で風下に細かく枝
分かれし、血管模型かモダンな彫刻風に変化している。

屋敷の周囲は土盛りされているが、さらに竹や榎で囲われて
いる。一体いつ頃まで住んでいたのか、それぞれはかなり広
く、何軒かで住んでいたことも考えられる。
沿岸の大潟区では西側が古く、昔は海沿いに道が作られ、
集落もそこにあったという。いつ頃まで住まわれていたのか、
そんなに古い話ではないらしく、詳しい方に聞いてみたい。
半農半漁の寒村だった故郷、大潟。昔は米が採れた周辺の
農村の方が豊かで、農村部から当地への嫁入りは、あんな所
へ行くのか、と言われたという。

本日、雪の晴れ間。

2018年2月9日(金曜日)

本日概ね晴れて少々気温が上った。
大きくなりつつあったつららが解け,屋根の雪も減った
ように感じられ、有り難い。

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海岸沿いのこの場所でこれほど雪があるのを見たこと
がない。

上越市大潟区の県道(浜線)沿いは懐かしい風景が随所
にある。雪が懐かしさ(あるいは親しさ)をつのらせる。

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本日の雁子浜。

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昨日の潟町。

 

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この所、路上で餌を探すスズメやハクセキレイをよく見る。
車を恐れないのは、豪雪で餌に不自由しているからに違
い無い。このキジバトは痩せて見えた。

明日も気温が上がり晴れ間があるという。

以下は一昨日の樹下美術館と駐車場。

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2007開館来最高の積雪。この分だと、来る3月15日
の開館は雪が残っている可能性があり、除雪機の活躍が期
待される。

妙高山を見に行って。

2018年2月8日(木曜日)

本日日中は澄んだ青空が見られた。
仕事場の大潟区は早朝に降り、雪は1メートルを越え
たようだ。

こんな日は妙高山を見よう、というので板倉の針を目指
して車を走らせた所、中腹までの姿しか見えない。
時間が経てば見えるかも、ということでパインバレーへ
と足を伸ばした。
スキー場は閉鎖されているはずだが、道路は非常にきれ
いに除雪されている。

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私たちのためにだけ除雪されている、と錯覚するほど気
持ち良く、もったいない道路。

だれが利用するのだろう、ホテル、スキー場駐車場など様
々なエリアへのパースがしっかり除雪されていた。

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ホテルを出たすぐの通り。正面の妙高の山頂は相変わら
ず見えないがスケール感は期待どおり。
その昔ゴルフやスキー、そして食事に来た懐かしい場所
だけに寂しさを禁じ得ない。開場するイルミネーションシ
ーズンには訪ねてみたい。

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施設を出て西側の道を関山まで走った。思わぬ下りの急な
曲がりが続き、日陰は氷り、浅からぬ谷沿いでもあり、肝
を冷やした。

せっかくだからということで、ロッテアライリゾートへ向か
った。

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妙なアングルだが、かっての様子と随分変わっている印象
を受けた。

今冬は浜雪、里雪になっているがやはりスキーリゾートは
豊かな積雪。春めいててきたら一帯の散策や食事などに寄
りたい。

今の所二月の方が良いお天気 夕刻の風景を顔にしてみた。

2018年2月4日(日曜日)

本日日中は予報よりも良く、風はあったが晴れ間の
多い空だった。
今の所前月よりも今月のほうが良いお天気になって
いるようだ。但し明日から4,5日は寒波が続く模
様。
現在20:30を回った所で、さっそくヒューヒュー
と空が鳴りだした。

 

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東方の米山が穏やかな雲に囲われていた。

 

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西では雲間から白い陽が覗いた。

陽は眼を思わせたので簡単な加工ソフトで顔
にしてみました。

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左下の権現山を唇に使わせてもらいました。
お眼汚しとなり、申し分けありません。大きく
してみると少しだけ優しくなるようです。

大雪中休みの日 県立大潟水と森公園。

2018年1月13日(土曜日)

本日は寒波の中休みのおもむきとなり、小雪模様、
時々陽が射した。
昨日来の大雪で鳥たちが気になる。
午後の晴れ間、県立大潟水と森公園に向かった。

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晴れ間のひととき、大潟区は長崎集落。

 

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歩道の柵に積もった雪。ふわっと丸くするなど人間に
は無理。自然のデリケートな側面を見せつけられる。

 

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失敗のようだがこれも難しいのでは?

 

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右手前からカワセミが飛び立った。カワセミは見るだけ
で写真に撮ったことがない。

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通路の除雪が進んでいてとても助かった。良く知って
いる人が行っていた。公園への愛情が伝わる。

 

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辺りの葦原に四十雀が沢山いて茎を突っついている。
何を食べているのだろう。

 

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すぐに飛び立ったマヒワはこれ一枚でお別れ。

 

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アトリ。昨日の大雪で心配したが除雪された通路にいた。
ただし数は少なく、分散して過ごしているのだろうか。

 

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暖かなオレンジ色、可愛い目。
本当に鳥たちは何を食べているのだろう。

 

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公園への道すがら。気象の温情、あるいはイタズラ。

 

鳥たちは居た。厳しい季節だが、私が知らない餌や生き
る術があるのだろう。

だが以下の鳥は可哀想だった。

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あぜ道で二羽のカラスに攻撃されていたトビ。車を止め
るとカラスは飛び立ち、間もなくトビは近くの庭へ去っ
た。
後日訂正:すぐ近くで見たので大きく見え,トビだと思
った。しかし尾羽の形状、羽毛の色、カラスとのサイズ比
較などからトビではなく、ノスリのようでした。
(1月15日)

 
カラスは弱ったもの達の後を執拗に追う。かって上手く
歩けないキジ、すぐに座り込み取り残された白鳥でその
ような光景を見た。つがいなのか、いずれも二羽で追っ
ていた。

どか雪の後、一部ながら迅速に道が付けられていた公園
を本当に有り難く思った。

沢山になりました。
本日は全てコンパクトカメラ(Canon Power Shot SX720
HS)で撮りました。

白色で暮れた大晦日 詩人は雪晴れの妙高山を大白ばらと謳った。

2017年12月31日(日曜日)

昨日から正月休暇にしたものの、遅くまで寝て外出もせ
ず年賀状を作り、夕刻にインフルエンザの人も診た。

これではいけない、と思い、本日は8時過ぎに起きた。
幸い晴れている。
冬の晴れ間は特別遠くへ行かずども家の周囲で十分楽
しめる。

 

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大潟区は朝日池に近い田んぼのコハクチョウ。朝の放射
冷却で薄氷が張り、穏やかで鳥は鏡の上にいるようだった。

 

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糸魚川市方面の海谷山塊。

 

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朝日池から飛び立った雁は西を目指していた。白い山は火打
山。(ズームで撮っているため山と鳥は近く見えますが、40キ
ロ近く離れていると思われます)

鳥や山を見て海岸へ。

 

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白い波がくだけていた柿崎海岸。雪を戴いた佐渡の金北山
も見えた。

 

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県立大潟水と森公園へ。園内の葦が白さを増している。

 

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朝日池の農道に大型カメラを構える人が増えている。この方は
神奈川県からきれいなキャンピングカーで来られていた。オジ
ロワシと、間もなく訪れるであろうハクガンを待っている。

 

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本日午前の妙高山。

冬の妙高山を謳った堀口大學の短い詩がある。

「白ばら」
西のかた
いち夜に咲いた一輪の
空いっぱいの大白ばら!
雪晴れの朝の妙高!

(昭和22年1月20日初版 「冬心抄」から)

“妙高山は峨々として、千古の白雪天を衝き、、、”
その後が思い出せない私の高校校歌。
厳しい、険しい、雄大、などと形容されるこの山ををま
さか「大白ばら」とは!

本日、外輪山の大きな花びらが、高い花芯を囲み、
まさに大白ばらの素晴らしい眺めを呈していた。

冬至の本日、今年の開館も残りわずか 冬は最も長い季節。

2017年12月22日(金曜日)

今日は冬至。6月下旬から本日までの半年は短かったよう
であるが、表向き真夏の暑さを越え、爽やかな秋を越え、
日ごと昼を縮めようやく冬至にたどり着いたことになる。
着いてみれば本日お天気も良く、決して日が短かった印象
にはならなかった。風雪の日よりよほど夕刻を明るいと感
じた。

今年の樹下美術館も23,24,25日の三日を残すだけ
になり、改めて展示室の写真を撮った。

 

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絵画「カリカチュア風な倉石隆」は観やすかった、と思う。

 

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陶芸「陶齋の色絵と鉄絵」も楽しかったのではなかっただ
ろうか。以上自画自賛させて頂きました。

 

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夕刻の訪問診療のお宅の前の田んぼにマガンの群が
いた。普段鳥などは私が見つけるが、本日は看護師が
見つけた。
雁も冬陽が貴重なのか、皆その方を向いていた。間も
なくねぐらの朝日池に帰る時間だったであろう。

 

5

 

さて本日60代の方が、「一年の中で冬が一番長いです
ね」と仰った。
そもそもかっての農家で、男衆は稲刈りが終わるとそそ
くさと出稼ぎに行った。途中帰るのは正月くらいで、長け
れば5,6ケ月は家を空ける。

家に残った者はワラ仕事や縫い物などをしながら春と
男衆を待ち続けなければならず、この間は冬なのであ
ろう。
残った者はもちろん、出かけた者たちにとって、それは
とても長かったにちがいない。
これは農家の方ばかりではない、最も強く次の季節、
春を待ち焦がれる点で点で、冬は私たちにも長く感じ
られる。

言葉の方は山間の農家のご出身だ。

ところで私は2月生まれであるため、祖父に玄(ふかし)
と名付けられた。
玄は五行説の冬であり、人生では晩年を指している。
これから何度冬を迎えるのか知るらないが、冬が来るた
び、(本当は嫌いなのですが)、これは私の季節だと思っ
て迎えるようにしたい。

再度話が変わり、私はワードが苦手で、今もって「一太
郎」の愛用者。
どういうわけか、現在使用している一太郎のソフトが「玄」
という名のバージョンなので余計に愛着を感じる。
ワードにも慣れなければということで、図録編集は倉石
隆分を一太郎、斎藤三郎をワードで行った。

冬至ではじまり一太郎で終わりました。

改装なった土底浜の歩道橋に上ってみた。

2017年12月15日(金曜日)

昨日に続いて晴れ間が多かった日、午後からある事業所の
健診結果についての相談に出向いた。産業医として何十年
も携わっている工場は100人規模だが、長く労働衛生の
遂行に実直な姿勢を維持してきた。
当初の担当者の熱心な取り組みが代々継承された結果で
あろう。

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早く出たので建て替えられたばかりの歩道橋にのぼってみ
た。

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JR土底浜駅前交差点の歩道橋、駅と大潟町小学校に近いの
で子供たちが多く利用する、同小学校は私の母校。この時期、
防寒具に身をを包んだ児童たちはとても可愛い。、

 

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歩道橋から国道8号線の西の方角を見る。比較的海が近いの
で雪はなくなっている。ただし左側の狭い松林を越えると10
㎝ほどは残っている。

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東方面を見る。出来たばかりのドラッグストアの向こうに米
山が見える。

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陶芸展示室の白テーブルにツリーと熊?のガラスのフィギュア
が出ている。妻の親族から頂いたものでとてもきれいで可愛い。

日中、昨日よりもよく晴れ、気持ち良く過ごせた。

本日,小春日和のアルバム。

2017年12月7日(木曜日)

本日朝からから暖かく晴れ風も感じられず良い日柄だった。

上手い具合に午後は休診、少し気になる人がいたので遠出
をせず近隣を移動した。

 

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一つ覚えの柿崎海岸を30分歩いた。灰色の海が青に変わって
いた。

 

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自転車が置かれた風景は単純だが詩情がある。

 

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美術館近くの水田にトビとカラスが寄り添っている。普段仲が
悪そうなのに、こんなこともあるのかと驚いた。トビが飛ぶとカ
ラスがついて行った。

 

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樹下美術館の庭の夕暮れ。冬木立とハケで掃いたような雲が
調和している。

 

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暮れた朝日池。白鳥を追うバードウォッチャーがずらりと車を
停めている。世田谷ナンバーなどを見るといよいよ水鳥のシ
ーズン到来を感じる。

ちなみに、ハクガンはまだですか、と訪ねると「向こうが凍らな
いと来ないね」という返事だった。向こうとは「八郎潟」のことで
あろう。

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道路の近くで憩っていたコサギ、マガモ、オオバン。写真を妻に
見せると「異業種交流」と、いささか古い言葉を発した。

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