拙(歌、句、文)

残華散る古き桜に小椋鳥 春の日和の長閑なりけり。

2013年4月27日(土曜日)

庭では何かと初めて見るようなことが起こります。特に写真を写すとそのようなことに出会うのです。

それで連日、鳥の記載になってしまいました。

山桜につがいa今夕刻近く、いつもの合歓木(ネムノキ)にコムクドリが番(つがい)で来ていた。
それが二羽して昨日の山桜の老木へ降りて花をついばんだ。恐るべし花鳥風月。

 山桜につがいb左に居るメスが飛来したヒヨドリに向かって叫ぶ。

ヒヨドリ
何かと物議をかもし出すヒヨドリだが、花に夢中で騒ぎなし。

拙歌二首)

老木の残花に鳥の影みえて 春は移ろふ我が庭のすみ

残花散る古き桜に小椋鳥春の日和の長閑なりけり

暖かな大寒の日に絵画のサインを撮影。

2013年1月20日(日曜日)

倉石隆の絵画のサインを図録に載せようということで、写真を撮りに美術館へ行った。

穏やかな晴れ間の夕刻、遠回りをして雑木林や田んぼを通った。かつて午後4時といえば辺りは暗くなったのが4時40分の空はまだ明るい。

 

雑木林
往きの雑木林

後始末作業の後始末。イーゼルに乗せ照明を当てて30枚近く撮った。
倉石隆の作品には傑作と思われるものでサインが無いこともある。

月夜
終わって出ると雲間から月明かり。

今朝の新聞は本日の大寒を知らせていた。しかし、暖かい。

拙句) 大寒や見上ぐる空の高さかな

秋のばらに昭和美人の面影。

2012年10月29日(月曜日)

変わりやすく荒れ気味の空の下で、妻が作っているばらが次々と咲いては交替する。

 

全体に花はこぶりながら秘めた情熱を漂わせる。本日目にしたのはしっとりした小さな赤い色。どことなく昔の(昭和の)美人を連想させた。

 

秋のばら
拙句) 秋薔薇や昭和美人の花の色

山と花のさすが。

2012年10月24日(水曜日)

雨、風に寒さが加わる。嘗ての暑さといい気象は厳しい。写真は昨日の尾神岳と仕事場のばら。

 

尾神岳冷たい風雨に煙る尾神岳。ゆったりしているのはさすが。

 

バラ何種類か雨の中でバラが咲いている。色失わないのはさすが。 

 

頸城野の山々花々さすがなり 風にひるまず雨に咲いてる

曇り無きむくの花。

2012年8月11日(土曜日)

一両日は曇りとのこと。その曇りの樹下美術館の庭は、処々桔梗から木槿(ムクゲ)、カノコユリへと花が変わりつつあります。 

 

むくげ今夕樹下美術館に咲いていた木槿(むくげ)。

 

           はかなしと人は言ふらむその花の                  

         ありありと咲くむくの夕暮れ

 

木槿は一日花といわれることもあるようですが、実は夜しぼみ朝に再び開くことを数日は繰り返します。

七月の雨よ静かに降らまほし 我が白百合の花のためなり。

2012年7月6日(金曜日)

午後から雨が降り出し、次第にしっかり降ってきた。農家の方には降り足りないかもしれないが、庭はほどよい感じがする。

 

仕事場の二階から見たユリと向こう側に半夏生(はんげしょう)。

数年前のこと、テッポウユリが咲くころから激しい雨が続いた。あまりに降られて色が落ち、花びらの一部がガラスのように透けて見えてきたことがあった。

どうか、そんなに降らないでもらいたい。

七重八重花と若葉の溶けあひて水辺麗し春の頸城野

2012年4月29日(日曜日)

上越市大潟区は隣り合うようにして池が沢山ある。朝日池と鵜之池、および鵜之池と中谷内池は背中合わせ。特に今日出かけた天ヶ池と蜘蛛ヶ池は小さな池だが、互いが見えるほど近い。

 

天ヶ池
天ヶ池。ひっそりした池から水鳥が飛び立った。

 

蜘蛛ヶ池
蜘蛛ヶ池。新緑と山桜とコイノボリ。幸せな水辺の家は春まっ只中。

 

JR「土底浜駅」を降りて南へ10分も歩けば蜘蛛ヶ池の集落に着く。そこの左手に行くと二つの池が隣り合ってある。静かな所が苦手な人には向かないが、平気な人は探検がてら一度お出かけしてみては如何でしょうか。

 

明日朝、軽食をもって妻と鵜の池(水と森公園)へ朝食に行くことにしました。雨だけは降らないでください。

 

チェロとギターのコンサートバナー

桜雨。

2012年4月23日(月曜日)

咲き切って雨に任せる桜かな

 

雨降り桜

降られても暮れても眩し花あかり

 

樹という樹、枝という枝を花で埋め尽くしたソメイヨシノ。渾身の開花を慰めるように雨が降っている。こんな日は風も遠慮して、花の咲くまま、雨の降るままに任せているようだ。

最後のままごと。

2012年4月6日(金曜日)

草木の芽が伸びて、学校では入学式の時期となりました。

数えてみれば58年も前の今頃の話。我が家の庭の一角に畑があり、妹と友達の二人がままごとをしていたようです。セルロイドの皿や茶碗には木の芽や水仙の葉などが盛られていたのでしょう。

 

“ あのねえ、私たちもう小学校でしょ。

うん、

学校へ行ったら、ままごとなんか出来ないんだって。

ほんと?

だって姉ちゃんが言ってたもん。

 どうする?

、、、、止めようか。

うん、止めよう止めよう

これは?

埋めちゃおうか。

うん、埋めよう埋めよう 。”

春の畑を始めた母の傍らで妹たちがこんな会話していたと聞きました。庭などには子どもの可愛い思い出が埋っていることがありそうです。それにしても学校の威力は凄いですね。

 


演奏:エディ・ヒギンズ トリオ
“You Must Believe in Spring”(春を信じて・ミシェル・ルグラン作曲)
かってイタリア軒のエレベーターでエディさんと出会ったことがありました。
背が高く柔和な紳士でした。

静かなカメラマン。

2012年4月5日(木曜日)

 枝のしずく

春の雨は裸の梢に停まるとぷくっとレンズになり

 

枝や空の記念写真を撮ってはそっと落ちて行く

 

私も一枚撮られたようだ

 

雨の庭は静かなカメラマンでいっぱいだ

 

 

 

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