拙(歌、句、文)

はくたかは雨降る夜に立ち去りぬ 渡り鳥なら帰れるものを。

2015年3月13日(金曜日)

ラストランとなる22時7分着発金沢行きほくほく線(北越急行)特急「はくたか26号」を直江津駅で見送って来た。
昨日まで何をすればいいか決めてなかったがやはり行った。

大勢のファンが集まり、ありがとう、さよならの声の中、混乱もなく静かな別れだった。

現場では、任務を終了しJR西日本側と交替して降りた乗務員さんたちを撮ろうと決めた。
出発の時、皆さんは敬礼し、走り出した最後のはくたかに手を振った。
白い手袋が悲しく見えて目頭が熱くなった。
〝皆さん、何度も何度もお世話になりました〟

 

乗務員さん2にじむファインダーから(私の手はぶれぶれです)。

拙歌)  はくたかは雨降る夜に立ち去りぬ 渡り鳥なら帰れるものを

ああ、そして伝統と栄光のJR(旧国鉄)直江津駅は本日で終了してしまった。別れの知らせ構内のモニターに出ていた知らせ。子供の頃から思い出がありすぎて悲しい。
人との別れ以外こんな別れがあろうとは。

これからは元気を出して夕雲、夏雲、秋雲のほくほく線電車を撮ってみたり、
新しいえちごトキメキ鉄道や北陸新幹線に馴染めるようにしたい。

冬の爆弾低気圧 寒菊の色。

2014年12月16日(火曜日)

本日の気象予報は爆弾低気圧の発生と発達一色だった。
今夜から明日一日、まず猛烈な風が吹くらしい。

列島に沿って台風が発達して通過していくようなものである。
夕刻から気温が上がっているためドシャドシャと雨が吹き付けている。

今後上空の寒気が引っ張り出されてくると吹雪になるらしい。
雨にまじってアラレが時折たたきつけ、あまつさえ雷が鳴りはじめた。

風と雨で雪は消えつつあったが、明日冬将軍は第二撃目の雪を降らせるのか。
冬はあたかも守るだけの戦のようだ。

ヒュウーヒューゴーゴー、ゴロゴロバリバリ、バタバタザーザーと次第にうるさくなってきた。
暖かなお茶を飲み孫のニュージーランド土産のクッキーを食べ、
専念すべきことに取り組むことにしよう。

菊

拙句)  寒菊の色に心の暖まり

(本日在宅回りで見た花)

素晴らしい満月。

2014年9月9日(火曜日)

連日の月で夕刻は落ち着かない。
昨日は仲秋の名月、そして今夜はついに満月、それもスーパームーンだった。
スーパームーンに当たることは午後の往診で看護士から聞いた。
この数日、お天気にも恵まれたが月は本当にきれいだった。

014 - コピー (2)「はくたか20号」金沢行き特急とスーパームーン。

18時15分頃に現れる「はくたか21号」の通過時間に残念ながら月は無かった。
(21号の方が先に来ます)

待つことしばし、雲間から大きな赤い満月が出ると、いきなり上手から「はくたか20号」が現れた。
偉大な?二つの存在の突然の符丁に慌てしまい、思うようにシャッターが押せなかった。
満月には満月の、はくたかにははくたかの都合があるのだ、と自分に言い聞かせた。

027帰り路に寄った中谷内池の月。

032池面の月。

〝名月や池をめぐりて夜もすがら〟(松尾芭蕉)

確かに中谷内池は去りがたかったです。
華の稽古から帰った妻が「見たことがないような凄い月だった」と言いました。
次回のスーパームーンは来年9月、その先しばらく無いとも聞きます。
このたびはしっかり晴れて本当にラッキーでしたね。

 


懐かしいカーメン・キャヴァレロの「Shine on Harvest Moon」
Harvest Moon(刈り入れ時の月、満月の輝き、仲秋の名月etc.)
映画「愛情物語」のサウンドトラックです。

古い曲ですが、学生時代の先輩にこの演奏をそっくりコピーして弾く人がいました。

秋 傷んだ蝶 名月と特急「はくたか」。

2014年9月8日(月曜日)

今年の9月はしのぎやすくいつもより秋のおもむきを感じる。

068 樹下美術館の昼、羽を傷めているヒョウモンチョウ。
ひるむ事無く羽を広げた。

秋蝶の傷みし羽を広げたり

今夜は仲秋の名月、空は連日晴れて月の出番を歓迎している。
別れを告げながらひた走るほくほく線特急「はくたか」にとって、仲秋の名月は最後となった。

感情移入もあって、あっという間に遠ざかる特急自身に名残惜しさが漂って見える。

以下は暗がりですが、今夕の「はくたか」と名月です。

はくたか21号はくたか21号越後湯沢行きを見送る仲秋の名月。はくたかは右手に進んでます。

はくたか20号はくたか20号金沢行き。

 

名月はおほきく登りてはくたかの 頸城の秋に名残惜しけれ

さらば夏の「はくたか」 幸せなヒメアカタテハ。

2014年8月31日(日曜日)

最後の夏の日、美術館で昼食をしました。
午後お客様が続き、昨日のサブリーユのプレーヤーさんやお客様だった方のご家族も見えられた。

さらに外人さんを交えた皆様、一家5人さん、先輩ご夫婦ほか皆様有り難うございました。
鑑賞とおくつろぎの様子はとても張り合いでした。

はくたか今日で「はくたか」は最後の夏を終える。

 チョウ幸せなヒメアカタテハのつがい。
後ろの個体がよく見えませんがこれ以上邪魔もできません。

さて田圃へ出るとはくたかがやってくる。本日で夏の走行が終わり、明日から最後の秋冬へと向かう。
これまではくたかに大きな事故はなかった。どうか最後まで無事に走って欲しい。

拙歌)
はくたかの夏は終はりぬ白雲の 頸城の田なかを風のごと往く

潟川の夕暮れ カルガモの月浴び。

2014年8月13日(水曜日)

昨日は午後から次第に雲が退いて暑くもなく穏やかな夕暮れとなった。

大潟区や頸城区などの水田を潤す小さな潟川。
その夕暮れにカルガモなのか水鳥一家は静かに逍遙する風だった。

潟川のカモ鳥たちにとっても夕暮れは良い時間のように見える。

117夜間に窓を開けると涼しい風が入り、丸い月が見え隠れ。

拙句)  水鳥の川面の月と眠りませ

拙文) 「かるがもの月浴び」

ある夏の晩
さあ今夜は満月だから月を浴びましょう
お母さん鴨が子ども達に言いました
川面に写るまあるい月の中に年の順から入るのです

最初にお母さんが入りました
月の水面をちょんちょんと突ついて水を吸います
続けて体を潜らせ、震わせ、立ち上がって力一杯羽ばたきました
金色のしぶきがぱーと飛び散りました
同じ事をもう一度繰り返えすとゆっくり羽をたたんで目を瞑ったのです
穏やかな光りがお母さんを被っていました

七羽の子どもたちも順に水を飲み潜りしぶきを上げました
最後は皆目を瞑って月に包まれます

はいあなたの番よ、最後にちびちゃんが呼ばれました
うとうとしてしていたチビちゃんも光の中に入りました
金色の水をすすると眠気が覚めます、夢中になって潜って羽ばたきました
ああ、なんて気持ちがいいのでしょう
揺れる水面、飛び散るしぶき、なにもかもが金色に輝いています
チビちゃんは何度もしぶきを上げ羽ばたきました

さあ目を瞑って、お母さんの声がしました
あわてて羽をたたむと首を曲げて目を閉じました
どきどきしていた心臓がだんだんとゆっくりになります
月はひときわ優しいい光でチビちゃんを包みました

頭の中に真白な卵が一つ現れて中にまあるい黄身が浮かんでいました
私も昔は月だったのかしら、私のまあるい月、、、遠い短い夢でした

さあ帰りましょう明日も早いのよ、またお母さんの声です
チビちゃんは今見た夢をすっかり忘れていました

居眠りしていた子ども達は急いで集まると真っ直ぐねぐらへ向かいました
月はもうひと遊び、と言って川面でゆらゆら揺れながら波乗りをしました

早くも涼し青田川。

2014年5月19日(月曜日)

拙展も残り一日となり、本日午後1時間少々在廊しました。

お客様は減り始めましたが、それでも閉館まで60名前後の方が見えた模様です。
中に懐かしいお顔もあったと聞きました。
明日最終日は1時間短縮して5時の終了です。

帰路青田川の遊歩道を少し歩き、橋から写真を撮りました。

青田川を東へ橋から東の方向。

青田川西へ西に妙高山。

拙句) せせらぎは早くも涼し青田川

春待つ入り陽。

2014年2月25日(火曜日)

幾分気温が上がってきている。時おり射す陽が次第に高くなり、入り陽も西の端から離れてきた。

雪国に居るとまだ降るかと心配しつつも、やはり春は近いと感じる。

四ツ屋の初春の夕陽本日、四ツ屋浜の夕陽。

拙歌)  弥生待つ四ツ屋の浜に入りし陽は月より先に朧なりけり

四ツ屋浜の枯れ草 もがり笛ここに居たいと叫んでる。

2013年11月30日(土曜日)

11月も終わる。予報通りに陽が射して珍しく穏やかな日だった。

枯れ草昨日強風の四ツ屋浜。枯れ草があおられて右往左往、ザワザワヒューヒューと歌う。

 

拙歌) 晒されて四ツ屋の浜の枯れ草は 眠りもせねで泣くか歌うか

拙歌) 北風の思うがままにいたぶられただ泣くだけのもがり笛かな

喫茶去 頸城野の時雨は昼のカプチーノ。

2013年11月22日(金曜日)

しばしば前日まで連休を知らずに過ごし、突然ほっとさせられることがある。そんな本日昼のしぐれ時、三和区の店「喫茶去」へ初めて食事に行った。
今夏、謙信・GACKTさんが同店を訪ねてカプチーノを飲み、いっそう話題になった。

行ってみたいと思っていた所、三和区の方から良いですよ、と一言あって急遽出かけた。
店は山道にかかる場所。ゆかしい風情が漂い、京都の山里風な旅情が漂う。
食事、コーヒーとても美味しかった。

高津の池近くの池が静か。

喫茶去を望む店構え。車留めせせらぎの音が聞こえる車留め。 カプチーノカプチーノ。森本の晩秋途中の頸城区森本は美しい樹木。

頸城区森本同じく晩秋の森本。

喫茶去はすでに15年近く営業しているという。本日も幅広いお客さんで賑わっていた。
スタッフはオーナーと奥様だろうか、質サービスへのたゆまぬ努力のたまものだと思った。

その昔暇さえあれば近隣の里や海を巡った。四季折々それぞれ独特の風情と景観が楽しめた。本日もそのことがよく分かった。

拙句) 頸城野は時雨て昼のカプチーノ

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