空・海・気象

嵐が去った海、久し振りのチドリとシーグラス 良い感じがしないコロナ 昨日北陸道の通行止め。

2021年12月20日(月曜日)

数日来の強風が緩んだ日、昼休みに柿崎海岸を歩いた。寒かったがいつもよりも多めに歩いた。
激しい波浪は落ち着き、珍しくチドリを目にし、形の良いシーグラスがあった。

 

ようやく落ち着いた海。

 

チドリがいた。
近寄るとツツツと逃げ人の足跡のなかに入った。隠れているつもりらしい。

昨年からチドリを見ないか、見てもわずかに1,2羽だった。それが本日少なくとも5羽はいたので安心した。
もしかしたら一組のつがいが子を孵したのかもしれない。

 

一羽を撮っているとこちらを見る瞬間があった。
荒れすさぶ環境で生きているとは。

かって柿崎のチドリを母の化身のように感じていたが、本日それを殆ど忘れていた。どこかで続いていた母ロスが薄まったらしい。今夏、私自身が倒れ、母どころか自分ロスになりそこなったせいだと思う。

 

珍しくシーグラスを沢山見つけた。
ペンダントヘッドに出来そうなものが幾つもあった。

少しでも穏やかな日があるのは良い事だ。但し、新潟県のコロナ報告がくすぶっていること、オミクロン株が国内に伝播されていること、渋谷のごった返しの映像など、全体はあまり良い感じがしない。

昨日北陸道の中之島見附から先、新潟市内までが事故で閉鎖され、途中引き返した新潟行き。長い区間の通行止めは10数件の事故が発生したためと今朝の新聞に載っていた。
午前11時前から5時間にわたり通行止めになったという。大した雪でもないのに、、、。

強いと予報された寒波で当地上越市頸北部は初雪 多少ゆとりの年末。

2021年12月18日(土曜日)

テレビから今期一番の寒波が予報されていた週末土曜日。昨夜から激しく風が吹いたが雪は僅かで、胸を撫で下ろした。

午後のいっとき、すでに下絵を描いてあった10×10×3,7センチの小さな3Dキャンバス8枚に最初の色を塗った。何も知らないので油絵は教則本やYouTubeを眺めながらおっかなびっくり試みている次第(かって描いた方法をすっかり忘れている)。
全てが試行錯誤。油絵は上塗りが出来るので、出来れば楽しみながら行いたい。

昨夜来の降雪は、当地上越市の頸北部の初雪ではないだろうか。
その後、陽が射した時間に近隣を走った。

 

雲に見え隠れする尾神岳も大して降らなかったよう。

 

あちらこちらの田でマガンの群がみられた。
どうかハクガンにも来てもらいたい(出来れば沢山)。

 

田を回ってから上下浜に出た。
時々陽が射す海はひどく荒れている。

 

陽が射す方にカメラを向けた。
自分が監督ならこの一帯を映画に使いたいところ。

 

夜、先日のお客人から頂戴した香炉園の濃茶を練った。
本当に美味しかった。
お菓子は髙田は大山のお製。

例年、美術館は20日まで開館していた。今年はそれを15日までとして早めに閉めた。
そのせいか年末の推移に心なしか余裕が感じられる。皆様にはとてもご迷惑をお掛けしてしまったが、どうかお許しください。

来年3月15日(火曜日)、クリスマスローズ満開の開館はしっかり準備をして始めたいと思います。
(いつもつい怠けて過ごし、あっという間に開館になるのです)

柿崎のフクラゲ、ワラサ釣り A氏のチャールズ・ワーグマンと初期伊万里 油断出来ない感染症。

2021年12月10日(金曜日)

本日風も無く穏やかな日。但し日射しは昨日より弱まった。
昼、穏やかな柿崎海岸を歩くのに出かけた。海岸道路に釣り人の車はあったが賑やかという訳ではなかった。

西に向かって歩くと大きな魚を釣った人と出合った。

フクラゲが一匹、それよりずっと大きなのが二匹。
大きいのはワラサと呼ぶのだろう、ブリの手前まで成長している。

4匹釣ったこの人はかなり若かった。
砂で汚しちゃってと仰った。
フクラゲもワラサも、今どきはとても美味しい。
投げ釣りでこれだけの釣果なら十分では。

この方達に出合った直後から釣り人が集まりはじめ、5,6人だったのが一気に増えた。

仲間同士、携帯で知らせ合うのか、あっと言う間だった。

来た時は空いていた道路が車で一杯。

 

さて海崎から美術館に戻ると同時にA氏が来られた。
何か持って来ましたね、と言うと、見て下さい、とニコニコしている。
最初にチャールズ・ワーグマンのスケッチ2点。2点一緒に横長の額に入っている。

米国の国旗を掲げた船。

二枚目はこの船の上陸後の様子。

魚でも買うのだろうか。一行が民家に移動する。

以下この絵の左右を拡大しました。

 左側に喜ぶこどもたち。

右側では船頭が休み、上陸した外国人が歩いている。

幕末から明治前半頃まで多くの画家が日本を訪ねている。動きの多い対象を撮影出来なかった当時のカメラに代わって素早くスケッチが出来るプロの画家たちだ。
英国人の画家ワーグマンは記者としても活躍。幕末~明治の出来事、風俗などを広く描き、ニュースや見聞録として本国へ送付、刊行されている。
仕事の傍ら日本人たちに絵画を教え、“日本で最初の洋画家”といわれる高橋由一(たかはしゆいち)は弟子の一人。
徳川慶喜と接見し慶喜を描いている。邦人と結婚、一児ををもうけた。

「Charles Wirgman(チャールズ・ワーグマン)」
没後100年記念刊行物
1990年神奈川県文化財協会出版

さてA氏が取り出したもう一点は初期万里の皿。

 花が一輪、簡潔で力強く描かれた染め付け。
大きな余白が花をさらに引き立てている。

ワーグマンの自筆画、初期伊万里皿ともに貴重だった。美大出のA氏は広く深く学ばれ趣味が良く眼力がある。時々見せてもらう品は魅力的で勉強になる。
A氏は珈琲を、私は抹茶を飲んだ。

話変わって本日の新潟県における新型コロナ届け出は16名。全国で減っているなか3番目に多い数字だった。新発田市の小学校でクラスターが発生している模様。
ここで止まってくれれば良いのだが、現在感染性胃腸炎が流行の真っ最中、やはり油断は出来ない。

穏やかな本日、田に見られた一面の蜘蛛の糸。

2021年12月9日(木曜日)

昼すぎ美術館に向って車を走らせると、細い蜘蛛の糸が一本ミラーにくっつき、ずっと風に揺れていた。
気温は高く、穏やかに晴れた本日はまさに小春日和。
車の蜘蛛の糸を見ながら、今日はアレの日では、と思った。

 

美術館の庭の所どころに蜘蛛の糸が引っかかっている。
アレの日に違いない。

それで田に向かった。

 

何枚かの田が一面に細い蜘蛛の糸に覆われ、それがふわふわと揺れていた。

 

 

ある農道のへりが白く光っている。
やはり蜘蛛の糸だ。

小春日和の日に、孵化した小さなクモが一斉に糸を吐き出し、糸と共に自らも風に乗って新たな天地を目指すことがあるらしい。2014年の11月下旬の穏やかな日、一面細い蜘蛛の糸に覆われた田を見て以来、この時期に何度か同じ光景を目にした
微細な生き物の微妙な行動は悪天候下は不向きのため、本日のような穏やかな日が選ばれるらしい。

糸が、ある場所一面に見られるのは、ほかから来てそこに降り立ったのではなく、糸を出したはよいが、うまく上昇気流に乗れず地上に貼り付いてしまったのではないか、と想像している。

かって何人か農家の方にこのような現象のことを尋ねたが、皆さん知らないと仰った。
それで今のところ私としては「あれの日」と言うほかない。
今日はその日であり、明日も晴れるというので、再度見られるかも知れない。
当地で呼び名が無いだけで、実はかなりの人が知っていることかもしれません。

気温が下がった日 あさり豆腐 今夜上越地方に竜巻注意報が出た。

2021年11月26日(金曜日)

少々風は収まったかにみえるが、最高気温は10度あるか無しかだった。
あたりの枯れ草は連日の強風ですり切れて背丈が短くなり、ミゾレや雪が近くなったことを知らせている。

美術館から車でほぼ1分の潟川。
山は左・米山、右尾神岳。
目に入るものみなひんやり寒そうに見え、いよいよ冬がくる。

夕食のあさり豆腐。
つゆ温かく柚子が効いていて美味しかった。

今夕のテレビは“一時間後、上越地方で竜巻”の注意報を知らせた。現在9時半少々、その時刻になったところだが、急に風が強まり雨も叩き始めた。
先ほどは雷が鳴り短時間停電した。本当に竜巻が来るのだろうか。

さて、
恒例のSPレコードを聴く会が1週間後となりました。まだ少し席に余裕がありますので、どうぞお電話や窓口でお尋ねください。

樹下美術館☎025-530-4155。 
明日プログラムを掲載致します。

強風の大潟漁港 スタンプラリーのお客様。

2021年11月24日(水曜日)

穏やかな秋空が続いていたが、よい顔ばかりしていられないということか、昨日は終日荒れた。ただ雨は降らずに陽が射したのは有り難いことだった。

午前中に来年秋に予定している拙作品展のために下絵を描いた。相変わらず椿で、この度は縦位置で白ツバキを試みた。

晴れていて強風と言えば雲か海。午後大潟漁港へ向かった。

 

昔であれば車から出て下から撮ったけれども、昨今の横着から車中で構えた。そのせいで波の迫力はいまいちだった気がする。

ところで春ののんびりした波はなんと根気の良いことと感心する。だが秋の荒海も、よくもまあ飽きもせず激しく打ち続けるものだと思う。
一方波からすれば、いつまでもレンズを向ける私こそ、なんと暇な人間、と思っているかも。

海を終えて美術館へ。
今夏ころから美術館や博物館などの施設利用に「スタンプラリー」が適用されている。県内で参加している54の施設には無料また一部割引で入場できる。
後にこちらがまとめて利用者様の所有番号などを事務局に報告し、かかった費用が入金される仕組み。新潟日報社が事務局となっている。

この試みのせいであろう、当館でも展示をご覧になるお客様が確実に増えている。文化施設を訪問される方が増えるのは非常に良いことで、私達にとっても有り難い。

現実に利用される制度の反応。大げさに言えば、この方面の高まりは国の力に寄与するに違いなく、まれに見る良い試みではないかと心底から感心している。

私が美術館に居る時、長岡市からと仰る若い方が見えていた。小さな当館は直ぐに見終わる。お声を掛けると今日のラリーはここが最後と仰ったので簡単に作品の説明をさせて頂いた。とてもよく聴いて頂き有りがたかった。上越は観るところが沢山あってと仰った。

一般にラリーの皆様は一日で多くの施設を回られるため、見終わると次へ急がれる。本日お会いした方はカフェも寄って下さり、ゆっくりされたとお聞きした。リピートしたいと仰ったそう、ぜひまたお寄りください。

晩秋の波浪 ヴィバルディの「嵐」。

2021年11月11日(木曜日)

昨日に続いて強い風が吹いた日。
いつもながら海辺の当地はひどい。近くの大潟漁港で海を撮ってみました。風に煽られて体が揺れたり動いたり、かなり面倒でした。

 

この先、さらにひどく吹くようになるのでしょう。

 

以下はヴィバルディ「四季」から「夏」の「The Storm」のパートです。

 


演奏はドイツのディベルティスマン室内オーケストラ。
各国から演奏家が集まっているということです。

途中から風を吹かせて演奏しています。演奏者全ての気持と力が揃わなければこのような演奏は出来ないことでしょう。
最後に雷が鳴り雨音が混じります。会場全体がこんなでしたら是非聴いてみたいと思いました。
ちなみにディベルティメントは喜遊曲ということ、楽しみ、気晴らしなどの意味がある音楽形式ですね。

季節は違いますが、本日の海はこの演奏に負けないくらの風でした。

降ったり止んだりの文化の日。

2021年11月4日(木曜日)

昨日文化の日の祝日は、降っては上がるを繰り返した。

午前中、介護保険の書類を二通、紹介状を二通書いた。
午後から以下のような椿の下絵を描いた。

 どういう訳か私の椿は上向きにならない。
せいぜい横向きしか浮かばない。

長く座りっきりだったため、午後からの晴れ間をみて柿崎海岸へ向かった。

柿崎区から見た雨上がりの米山。

海岸道路に大きな水溜まり。

 この雲では歩けない、早々に引き返す。

美術館に向かうとすぐ雨になった。

猛烈に降った。
短時間虹を見たが鮮やかではなかった。

美術館は上がっていた。

するとA氏、しばらくしてBさんが来館された。いずれも美術にお詳しい人。

冒頭の椿の下絵を見ていただき、花の向きの感想をお尋ねしたところ、ももう少し上に向けてはという意見のようだった。
なるほど、向きを変えて直してみたい。

本日新潟市の方が拙絵葉書を13枚お求めくださったとお聞きした。
誠にありがとうございました。

米山はかなり下まで雪化粧、急に寒くなりました。

夕刻の柿崎海岸 サンマーメン 長野市からのお客様 エディ・デューティンのSPレコード。

2021年10月23日(土曜日)

本日土曜日、午後になると日射しが落ち着き、夕刻柿崎海岸を歩いた。
風がありそうなのでセーターにマフラーをして行ったところ、寒くてこの仕度で丁度良かった。

 

幾重にも波が打ち寄せる。

 

波で削られた場所に草がしがみついている。

 

 

 

陽が沈みはじめると波が少し穏やかになった。
明日は良いお天気になりそう。
丁度一時間の海岸。寒さですっかり手がしびれた。

 

夕食は妻が作ったサンマーメンというのを食べた。
野菜が沢山、熱くて美味しかった。

本日午後、長野市から三人のお客様がお見えになった。
拙ブログをご覧頂いているということ、恐縮しかつ光栄だった。今日は「上越のみほとけ」の記事をみて、歴史博物館へ来られたとお聞きした。ブログによって長野市から上越に来て下さるとは、大変幸せなことだった。

来年は善光寺参りや、石工の国でもある信州の石仏を見てみたい。

本日カフェでA氏のSPレコードで「蝶々夫人」のアリアなどを聴いた。持参されたアルバムにエディー・デューティンのピアノが一枚あり、「To Love Again(原曲がショパンのノクターンno9)」だった。

 


映画愛情物語のテーマ曲。華やかなカーメン・キャバレロの演奏。

1956年の映画「愛情物語」は41才で白血病によって亡くなったエディ・デューティンの物語。テーマ曲「To Love Again」はカーメン・キャバレロが弾いた。A氏が映画のキャバレロではなく、デューティン本人の演奏を持参され、とても驚き、さらに曲中歌が入っていたのにはさらに驚いた。

今年12月4日午後3時から「SPレコードを聴く会」を催します。
休憩時間のワンドリンク付き500円の会費です。
コロナに用心し30名様までの予定に致しました。

夕暮れの四ツ屋浜 柏崎市のご一行様。

2021年10月22日(金曜日)

雲が多かったものの日射しもあった金曜日。
夕方仕事の合間を抜け出して四ツ屋浜の夕雲を撮りに行った。入り陽は水平線上で西の端に貼り付くように移動している。

 

西の方角。

 

ほぼ北の方角。

 

ほぼ東の方角。

本日は柏崎の美術鑑賞グループの20名の皆様が樹下美術館を訪問され、30分ほど説明をさせて頂いた。
時折このような皆様が訪ねて来られる。柏崎市の木村茶道美術館、上越市の小林古径記念美術館や歴史博物館、足を伸ばして糸魚川市の谷村美術館などがコースに組まれている。

樹下美術館は小振りなので疲れないのが良い所です、と前置きして説明させて頂いてます。
お茶を飲み休憩もされた柏崎市の皆様、本日のご来館有り難うございました。

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