空・海・気象

はきはきしない月といえども。

2022年9月2日(金曜日)

8月の酷暑をい癒やすようにこそりともせず庭は雨に打たれている。そもそも9月はどこか気の毒な月で、残暑を引きずっては蒸し暑いと言われ、朝晩寒いと文句を付けられる。

それでも畑をする皆さまは「蒔きものをしてます」と言って夏の棚を片付け、石灰と肥料をくべて鍬を打ち、ダイコンや白菜の種を蒔く。
雨は、遠くでもじもじしている台風の影響を受け、一日一回は忘れずに降るので、畑には良いが雑草も元気になるので恨めしい。

どこか気の毒な9月といえども、満月の時だけは「仲秋の名月」の冠をかぶり期待は大きい。はきはきしない台風が去り、空の具合が良くなって来たる10日には煌々たる月が上りますように。

まだ諦められず木を進めてみた。
根気よく絵の具が乾くのを待ったほうが良さそう。

所変わり季節変われば。

2022年8月1日(月曜日)

昨日長野カントリークラブでゴルフをした。昔は遠かったが、いま高速道路で一時間少々で着く。スコアは良くなかったが飯綱の山影を間近に、すみずみ手入れが行き届いたコースは素晴らしかった。

スタートホール脇にリンゴの木がずらりと並び、少し感動した。
所変われば山変わりゴルフ場も植栽も変わる。

 

黒姫山。
帰路は山や雲を眺めながらゆっくり走った。

 

雲間から妙高山が覗いていた。

 以下は本日の当地の空。

幾重もの帯状の雲は時間が経った飛行機雲だと思う。

あまりの暑さに関田山脈に湧く積乱雲が
息を吐いているように見えた。
たまたま遠近別の雲が重なったようだが変わった眺めだった。

ところ変われば樹下美術館の柿。
二か月前は20前後あったものが8個ほどに減っていた。

隣り合っていた実を一つ間引きして取ってきた。
ういういしいお嬢さんの感じ。

季節変われば果物変わる。秋になったら信州のリンゴは勿論、ぜひ樹下美術館の柿を食べてみたい。

熱さつのる日の雲。

2022年7月28日(木曜日)

雨や暑さが行ったり来たりしながら夏が過ぎて行く。午後、日射しは強いが風は秋めいているように感じた日。ベンチのお客様は風が通るのでここが一番と元気に仰った。

お休みの午後、ゴルフの練習に行く時間があった。クラブを短く持ったり長くしてみたり、力を入れたり抜いたり、色々してみるが果たして練習になっているのか怪しい。

終えて美術館に戻って8月11日から始まる「ふる里上越主体美術協会の人々展」に向けて届いた作品の写真を撮った。さまざまな志向の作品を見るのはとても楽しい。小規模ながら面白い会場になる予感がした。近々是非一端をご紹介したい。

夕刻関田山脈の方向に力強い雲が広がったので出向いた。

ごく近くの田んぼで。

20分後別の場所で。
秋に向かって雲が多様に変化する。

そう言えば昨夏の退院後夕焼けの海で自動シャッターを切って自分を写していた。大病などすると自分を撮っておきたくなるらしい。大きな雲を見て恥ずかしいが自分も入れた。

「戻り梅雨」と言うらしい 4回目の接種、7波の流行。

2022年7月15日(金曜日)

短い梅雨が開けてカラ梅雨模様となり畑や庭が乾き、溜め池の貯水量が心配されていた。
それが4,5日前から雨が降り始めると、再び梅雨の空模様になった。「戻り梅雨」という語があるようだが、ぼんやりしていたせいか記憶が無い。

本日夕刻西の空に茜が射したので仕事の後四ツ屋浜へ夕空を「撮り」に行った。
陽が沈んでしばらくの間、雲がきれいに染まり、いっとき見応えがあった。

 

 

海沿いの道の傍らに大きな水溜まりがあり、美しい空が写っていた。

今月11日から4回目のワクチンが始まっている。通常の仕事の合間に午前12人、午後6人の接種がほぼルーチンになる。これがお盆休みを除いて8月いっぱい続く予定。
昨年は18人を残して7月24日に心筋梗塞を発症して倒れた。個別を希望される方が想像以上に多いのでやむを得ないが、今年は一人一回接種なので健康に気を付けて何とか乗り切りたい。

それにしても第7波。それも急峻な上昇カーブで流行している。新たなウイルスには免疫逃避のメカニズムが加わったため、より感染力が強まった。
ワクチンや実際の感染による免疫獲得と変異ウイルスによるすり抜けのイタチごっこが始まった。ワクチンの有効性強化と対コロナに特化した特効薬が今こそ期待される。だが果たしてインフルエンザよりも動きが軽そうな新型コロナの動向に追いついて行けるだろうか。向後長いスパンの複雑な流行を想定しなければならないかもしれない。

戦争はじめ嫌なことが止まない。本当はそのようなことをしている場合では無いのに。

雨が降り、今度は梅雨に戻るのだろうか。

2022年7月12日(火曜日)

半ば諦めていた雨が昨夜から降り始め、綱渡りして命を繋いだ庭が息を吹き返した。

いっとき雨が止んだのを見て庭に出た

 

久し振りに雨に濡れたアプローチ。

 

 

いつしかキキョウが咲き、突然のようにムクゲが満開。

 

雨を喜ぶ風のテッポウユリ。

 

遅いアジサイ。

 

今の木と昔木だったベンチが雨を吸っている。

 

鳥まで活発だった。

降ったは良いが、予報は連日傘マークが並ぶ。せいぜい降ったり止んだりにとどめ、豪雨は避けて欲しい。

恵みの雨 海と畑の恵み。

2022年7月3日(日曜日)

曇り空が続いた日曜日、午後半ばからポツポツと当たり始めると本格的な振りになった。
夜遅くも降り続いていて、これなら畑や庭を丹精する人はホットしているのでは。

何しろ畑はすっかり乾いていて、水を遣っても吸ってくれないと嘆く声を聴いていた。何らかの湿り気があれば水は地面に染みこむ。がカラカラに乾いてしまうと水は表面に浮くだけになってしまう。こうなると、少々の雨では「上っ面だけ、中はホコリのように乾いています」ということだが、今夕からの雨は浮いた水滴を押し込み染みこませる「恵みの雨」だったと思われる。

雨が上がった僅かな時間、四谷の海に光芒が射していた。

いっときの雨上がり。

今夕の食卓はいずれも頂き物中心だった。

キスは近隣の方が釣って開いたものを下さった。
ジャガイモは山間の方の新じゃが。

スタッフのご主人の菜園の茄子。

本当に良い雨だったに違いない。

減っていると思っていたコロナがじわっと増加している。せっかく決めたイベントを中止された福祉施設もある。やはり4回目のワクチンは年令や疾病を限定してでも行うべき方向が正解になった。

齋藤三郎ゆかりの人々展 その10 坂口謹一郎 すでに酷暑。

2022年6月29日(水曜日)

「齋藤三郎ゆかりの人々展」の紹介は農化学者、発酵微生物学の坂口謹一郎です。

坂口謹一郎:1897年(M30年) – 1994年(H6年)上越市生まれ 97才没
東京帝国大学農学部卒業、同大学で発酵を研究。後に沖縄戦で絶滅の危機に瀕した焼酎の発酵菌(黒黴)を救済、岩の原葡萄園における日本初ワイン醸造の成功ほか内外の発酵化学に尽力。多くの著作と映像を残し文化勲章を受章。歌に優れ歌集を著し陶芸の造詣も深く、後年は齋藤三郎を支援し氏の葬儀では弔辞を読んだ。上越市頸城区に杜氏技術の展示場と椿の庭を有し資料を展示する坂口記念館がある。

以下は坂口謹一郎の展示品です。

齋藤三郎(初代陶齋)の窯で書き入れ焼かれた抹茶茶碗。

齋藤尚明(二代陶齋)が成形した器に書き入れた染め付けの湯呑。

 以下は坂口氏の色紙です。

 

椿と雪のふる里を愛した色紙。

 

齋藤三郎ゆかりの人々展の展示紹介は今後サントリーの人々および松林桂月、そしてご子息の尚明氏(二代陶齋)を予定しております。

おしるし程度の梅雨が終わるや、厳しい暑さが始まりました。すでに熱中症の方が来られます。
「強いだるさ」「急な吐き気や食欲不振」「足などの突っ張り」「頭痛時に発熱」。このうち二つがあれば該当するかもしれません。急に来ますので、あらかじめの水やミネラルウオーターの用意そして補給は本当に大切です。

恵みを恵まれる 机を見て自分を診断。

2022年6月8日(水曜日)

晴れたり曇ったりの本日。
私だけでは無く多くの人が本日「寒い」と言い、あるいはしばしば「特に今年は寒い」とも仰った。

「今年はおかしい」と毎年のように言われるお天気。「順調」と褒められることなどめったに無いので可哀想と言えば可哀想でもある。
今のところ「寒い」と評されているが、真夏には「暑くて変だ」とか「寒くておかしい」などと言われるような気がする。

今日も寒かったがこの程度なら作物には良いらしい。

今夕の四ツ屋浜。日没してから茜が拡がった。

今季最後と仰って頂いたタケノコ。
今どきこんなに大きなものが何処で獲れるのだろう。

昔一緒に演劇をした人から届いたキス。太っていて味も香も良かった。

タケノコ料理。ワラビなども頂き物。

寒い気象が続いているが山海のものは良く育っているようだ。その恵みを折々に皆さまから恵んで頂く一方で、私は何を恵み、お返し出来るのだろうかと考えてしまう。

その私と言えば、

自分の居場所。

最近机がごちゃごちゃと片づかない。
ここでpcをいじり、絵を描き時には食事をする。昔から一般論として“鬱になると片付けが上手くできなくなる”という概念を持っているので、時々俯瞰するように机を眺めて自分を診断する。このところ未処理のままの書類も多く、大丈夫かなと疑っている。

風が強かった日の夕ぐれ 不順というもの。

2022年6月7日(火曜日)

昨日は雨、今日は風。
いくら6月が良い季節だと言ってもやはり不順もある。不順は時には仕方がない。気象も自分も世間も、みな複雑のうちに生きているのだからどこかで不順は起きる。
ただし不健康だけは気を付けなければならない。その時は反省し、あとは不順の非日常かつ興味深いところや、ふとした美しさをあらてめて味わうのも良いかもしれない。

今夕はそんな時間があった。以下雲が良かった仕事後の近隣です。

 

四ツ屋浜の夕暮れ。

 

頸城区の農道から、暮れてゆく妙高山と火打山。
まだ結構雪があるのですね。

 

くびき駅19時17分発下りほくほく線電車。
風が無ければもっと田に灯りが写ったことでしょう。

日が長くなりました。
本日昼、庭でお会いした方ご来場あり難うございました。ご覧になっていますか、これからもどうか宜しくお願い致します。

アザミのペンダントヘッド 柿の実の赤ちゃん 鵜の浜の夕暮れ 弟の豚肉 とても良かった義経。

2022年5月15日(日曜日)

去る5月7日のブログで農道のアザミを記載した。その日お着物で来られた方の写真を撮らせて頂きそれも載せさせてもらった。

すると昨日その方たちが再び来られ、実は自分が付けているペンダントヘッドは王冠が無いだけで、デザインはスコットランドの紋章によく似ていると仰った。

着けているペンダントをはずして見せて頂いたが、なるほどなるほど、確かにその通りだった。
彼女は長年それとは知らず、彼の王家の紋章であり勲章や貨幣デザインでもある花を胸に飾っていたということになる。身につけていた遠い国の誉れと旅情。拙くあってもブログには何でも書いてみるものだと思った。

 

 

上:スコットランド王家紋章、下:お客様のペンダントヘッド。

話変わって美術館東側にまだ小さな柿の木がある。昨年10数個実をつけたが夏の間に皆落ちてしまい、一個も実らなかった。昨日枝を見たところ、実の赤ちゃんとおぼしきものが数十ついていた。私は甘柿が大好きなので、今年は一個でもいい、赤く実ってくれないかなと思っている。

矢印が実の赤ちゃん。

日中地元大潟区の同好会の皆さまとゴルフをした。後半スコアが落ち着き、この先の楽しみに繋がりそうだった。楽しいパートナーの皆さん、ご一緒有り難うございました。

そして鵜の浜の夕焼けは美しく穏やかだった。

沖に幾つも漁り火が見えていた。

 

夕食は弟が南三陸町で放し飼いしている豚肉を食べた。
言葉が出ないほど美味しかった。

 

今夜の大河ドラマの義経はとてもとても良かった。
あの猛りの人が今夜は切ない哀愁の人に変わった。
役者さんて凄いものだと思った。

少し肌寒むかったが、草木はおろか私達にも丁度良いお天気だったのではないだろうか。

2024年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

▲ このページのTOPへ