空・海・気象
夕暮れの海で車ごはん。
明日は丑の日だから海でうなぎを食べよう、と昨日の妻。
どうかなと思った今夕の海と空は穏やかに暮れていった。今日は鵜の浜温泉のすぐ先、上下浜だった。
ついにうなぎが出てきた。妻は缶ビール一本、私はオールフリー一本。
2010年9月に始まった夕暮れの車ごはん。先日の田んぼを入れて今日は5回目となった。当初はコンビニ弁当だったが、このところ妻が自分で色々と用意し始めた。
外国なんか行かなくてもいい、と沖の佐渡汽船を眺めながらの食事。食器が多くなったので、メラミン板などを加工した二つ折りの専用プレートを作ってもらうことにした。
夕刻の雲に感謝。
昨夕も見応えのある雲となった。手軽に素晴らしい形象を見せてくれる雲にはやはり感謝したくなる。
昨夕、東北の空にかかった雲。巨大な白い鳥の羽を思わせる形もあった。
ジェット機が無かった時代、こんな空は見られなかったと思われる。
東海地方などではもっと沢山飛行機が飛んでいるにちがいない。
夕刻はどんなだろう。
夏~秋は一段と雲がいい、当ノートも連日の雲。
昨日三条市からお見えのカップル様、遠路を有り難うございました。
雲は気象の代理人。
今年の上越地域は風穏やかで、ほどよく晴れほどよく降る。田畑をやっている人はもちろん、大抵の人はちょうど良いお天気という感想を仰る。
今冬は大雪で異常だったが、春以後は大変順調。現在庭の乾きもほどほどで、水遣りもそれほど神経質にならずに済んでいて助かる。
暑さの本番はこれから。冬の埋め合わせに、ずっと順調に推移してほしい。
17:21。本日夕刻、美術館に向かう途中、新堀川から東方面の雄大積雲。
18:28一時間少々後の帰り道、高く発達していた雲がすっかり変わっていた。
雲の変化はなんとも早い。少しよそ見をしているともう動いたり変わったりする。子ども時代の時計の長針のような感じがしないでもない。一両日は曇りがちな予報となっている。
富山からお寄り下さったカップル様、ブログにもお載せて頂き有り難うございました。
幸福な親子 今日の夕焼け。
超高齢者(およそ85才以上の方)にとって、夏は冬よりも危険ではないだろうか。ご本人がさほど辛さを感じないうちに高熱を発したり、意識障害に陥ることも希ではない。熱中あるいは脱水症であり、時として尿路などの感染症を併発する。
90半ばのおばあさんはまる一日意識が無かった。しかし数日の点滴のあと、少しの粥、それに味噌汁とお茶で回復に向かっている。ひごろ息子さんは母親の車椅子を押して散歩に出るなど熱心な介護をされる。
不十分な食事を補おうと栄養リキッドをお出しした。それはとろりとして甘い。プリンがダメだったので心配したが、「甘いのう」と仰って飲まれたという。一安心だ。
「これはおまんの乳だから甘いんだわね」とせがれさん。
「あー、どおりで旨まかった」と患者さんは喜んだらしい。
おばあさんには一定の認知症がある。しかしこんな素晴らしい会話を交わされる親子もざらには居まい。我が子のようなもんですから、と彼はよく言う。私も晩年の母を好きになったが、せがれさんの足許にも及ばない。
さて今日の四ツ屋浜の夕焼けも変化に富んで素晴らしかった。夕焼け度8は十分にあったのでは。
19:18
夕刻にかけて高いむら雲やすじ雲が広がる日は、綺麗な空になることが多い。華やかなものは日没後から始まる。
TVならきっと音楽が入ることだろう。しかし実際は当然音も無く展開する。およそ15分、壮大なのに静かであることで余計神秘的だ。
これから本番。鵜の浜温泉やキャンプ場のお客さんにも、ぜひ忘れられない夕焼けに出遭ってほしい。
一時間の夕暮れピクニック 電車を見ながら夏の田んぼで食事。
爽やかに晴れ上がり、気温も30度を越えて梅雨開けを思わせる一日。何処へも出かけなかった連休最後の夕食は、雲が良かったので妻が用意した食事を持って車に乗った。
上越市大潟区は海辺の町で砂丘の丘陵地。周囲もフラットなので、雲や夕焼けがよく見える場所が色々ある。
今日は夕映えのほくほく線を見ながらの食事のつもりで、田んぼへ向かった。海だと思っていた妻は怪訝な表情。
バスケットは冷やし中華にピータンと枝豆(大潟ナショナルカントリ-産)。
妻はビール、私はサントリーのオールフリー(ノンアルコール)。
中谷内の池から米山と尾神岳を見る。 |
蜘蛛ケ池の田んぼで上り電車を見て。
岩野の水田から妙高方面。
潟川を渡る。
当所のほくほく線は、田んぼの中をほぼ4キロに亘って高架橋と一部盛り土が続く。遮壁もないのでその間、電車の往き来がまるまる眺められる。灯りだけ小さく見えた電車がみるみる近づいては去る。ドキドキするが、はくたかのシャーッと言う音とスピードは元気がでる。
およそ一時間の近郊ドライブ。夏の田んぼで手軽な旅情を楽しんだ。
東の山にかかる夕雲。
日中は時折激しく降ったが、夕刻から雲が切れて濃い青空も見えた。
夕空の見応えと言えば西の茜は言うまでもないが、東の夕映えの空もしばしば美しい。
今のところ上越地方は豪雨を免れているが、昨年のこともありまだ油断出来ない。
夕焼け その見事さを現せば。
夕食を終える頃、何となく気になって窓を開けると西の空と雲が赤く染まっている。夕焼けは刻々変わる。車を近くの大潟区の四ツ屋浜へ向けた。
薄墨を刷毛で掃いたようなすじ雲が、遠ざかる茜を見送って終わった。すっきりした夕焼けだった。
以前、大夕焼けを見た妻が、「末期の眺めでもいい」と言ったことがある。やや言葉は悪いが、その時の夕焼けの見事さを仮に“末期度”と名付けて現すならば、まだ8,6レベルであっただろう。
昭和59年だったかの夏はお盆のころ、台風一過の米山大橋のたもとで壮大な夕焼けを見た。黄色みを帯びて米山を覆った背後のムクムクたる雲の前に、鮮やかな虹が二本立った。続いてこの世のものとは思われない大夕焼けが天空一面を支配した。
様々な雲、様々な色、様々な形、そして変化。あまりのことに神を感じたほどだった。末期度10の大夕焼け、いまだこれを越えるものを見たことが無い。
末期度10を見ても生きていられるのが、夕焼けの良いところだ。
ちなみに本日の夕焼けは6,8あたりであろうか。夕焼けを楽しむのは安全で、お金も時間も掛からない。
おっぱい雲(乳房雲) 台風4号前の奇怪な空。
夕刻まじか(午後3時45分頃から気がついた)からとても変わった雲が出ていた。東南の空低く流れた雲は柔らかな大小の房を連ね、思わずおっぱいと呼んでしまった。
乳房(にゅうぼう)雲と呼ぶらしい。乱れた大気の底(乱層雲などの)で部分的に冷えた所が沈んでこのようになるという。雨はなかった。
同じ空の真上を東に流れる雲。ガスが充満したお腹のレントゲン写真のようだ。
上記の部分がまもなくこのように変化した。脊柱のレントゲン写真か、節足動物の化石を思わせる雲。
普段あれほど爽やかだった青空と雲。しかし夕刻にかけて物語的な様相に一変した。いずれも全体は異様な感じで暗く、こんなに変わった雲は初めてだ。巨大な怪奇的芸術を見せてもらった感じだった。(いずれも仕事場の庭からでした)。
雨のせいかコムクドリの出入りは少なく思われました。しかしオスメスとも寄ったのは昨日のウロBでした。具体的にどのような時期に相当しているのだろうか。
上陸した台風の脚が速いのも気になります。どうか甚大な被害をもたらさないで。
追加です:見た空があまりにネガ的でしたので三番目の写真をいたずらしてみました。色を白黒反転させ、色相、彩度、明度を少しずつ上げてみますと、普通の青空が現れました。本日の空が如何に見慣れたものとは反対の暗いものだったかが、分かる気がしました。
南国・西国の小旅行Ⅳ:虹の松原で泣く。
3月18日(日)、九大病院からタクシーに乗り最寄りの地下鉄駅で降りた。地下鉄は姪浜から陸上へ出ると筑肥線となり玄界灘に添って走る。車窓は広く次々に変わる海の景色が美しかった。小雨が降ったり止んだりしていた。
若き日の母のことで、写真によって唯一場所が特定出来るのが虹の松原だ。西唐津行きの普通列車は11時半ころに当地へ到着した。小さな空色の駅舎は無人で、目の前にはすでに広大な松原が広がっている。何十万何百万本といわれる黒松が続く素晴らしい場所だった。
左19才の母の虹の松原。学校の合宿のような行事があったらしい。
東に向かって白砂と松原 |
西へも |
多分ここへ来たら泣くだろうと思っていた。その通り松原を横断して白い砂浜に出るとすぐに涙がこぼれた。
また来ましたよ、背中の遺影に言葉を掛けた。ウオーキングの人たちは林の道を足早に歩く。砂浜を歩くのは自分だけだ。遠慮なく涙を落としながら歩いた。
カメラを見ていた日傘の母は77年経って車椅子の遺影となって背中に居る。しかし老若を駆け抜けたその人は、人生のはかなさだけを伝えているようには思われなかった。学び読み倹約し、老後も懸命に自立を続けた姿を私は脳裏に刻んでいる。
この人からもらった人生。はかなくはあっても美しい砂浜で泣いているだけで有り難いことではないのか。憐憫とともに深い感謝に包まれた。
感傷と言われればその通りだと思う。25年前の正月に、3泊4日の京都・奈良旅行を子どもたちとした。以来今日まで生きて、感傷旅行以外に私の旅は考えられなかった。
たとえ翼があっても。
早春の頸城平野(本日の昼,大潟区蜘蛛ケ池周辺から)
日中の晴天は夕刻が近づくにつれて気温が下がり冷たい風が吹き出した。昨年の地震の時間が近づく頃に、美術館の近くで田の白鳥を見ていた。雪解けした田には北帰行を控えた白鳥が沢山集まって食餌をしていた。
一年経つのに映像の被災地は膨大な瓦礫の山に占拠されたまま。腹に響くような復興の足音が届いてこない。
夕刻近く急に強まった季節風に向かって飛んできた白鳥。
黒っぽい若鳥も一人前だ。
田んぼに落ちていた白鳥の羽。逆光のガラステーブルに置いて見ると美しい。
新潟県にはまだ7000人の福島県の方が避難されている。私の診療所でも何組かの親子さんと顔馴染みになった。ご主人たちの多くは単身福島県で仕事をされてると聞いた。
春を迎えて帰る鳥、翼がありながら帰れない福島県の人々。放射能汚染が家族を引き裂く。麗しい日本はこんな国ではなかったはず。
昼の温かな時間に妙高市から孫子が海を見に来た。大喜びでシーグラスを探して帰った。
今日は今年一番お客様が来られた。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
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- 館長の作品。
- 柏崎、上越、晩秋の野道 斎京まさ子さんの本。
- 木村茶道美術館の貴重、庭園の紅葉ライトアップと駐車料金。
- 木村茶道美術館の寒月茶席に伺った 素晴らしい本阿弥光甫のお茶碗。
- ゴルフ場でトマトジュースの汚れを口を使って落としてみた。
- 晩秋、驚くほど当たる天気予報のゴルフ 朝日池のコハクチョウ。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「すき」と書かれた。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
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