空・海・気象
夕刻、柿崎の海を歩けば バレンタインお干菓子。
晴れ間が多かった日、休診の午後は柿崎の海へ行った。
昨年3月下旬に新潟空港から福岡まで何十年振りにジェット機に乗った。その時の母の故郷を訪ねる一人旅は思い出深い。見上げた飛行機雲で旅が思い出された。
「お前も来たのかい」
私が死んだら天国の母はそう言いそうだと思った。シーグラスを拾おうとしゃがんだらメガネに涙が一つぶ落ちた。
天国の母は祖先達の食事の仕度に忙しそうにしている。
「これをお食べ」
ちゃぶ台にご飯と味噌汁、生卵と野沢菜が置かれていた。
死んだ親のことを考えるのは自分だけの自由時間。
妻が茶の先生から頂いたお年玉である巳年のお茶碗。
それにまた頂き物のバレンタインのお干菓子を食べた。
薄茶に軽々した風味が新鮮だった。
とびきりの晴天。
今日で終わる1月、晴れ渡り暖かな一日だった。小春日和にちがいないが春よりも明るい感じがした。
首まで田に顔を突っ込んでおそらく稲の根を食べている。かなり賑やか。
まだ遠いところにいたヘリコプターの音にマガンは一斉に飛び立った。
動じる気配の無いハクチョウに比べて雁は非常に神経質。
このヘリを見ておや?と思った。二枚羽は珍しいのでは。二枚羽ヘリの騒音はバタバタと独特で大きい。事実見えないほど遠くなのに、大きな音がはっきり聞こえてきた。現在、取材や救難、そしてドクターへりなどほとんどが四枚羽のようだ。
上越市吉川区は長峰近くの田に数百羽のマガンと60~70羽のオオハクチョウがいた。人家の近くに多数の大型の野鳥が過ごしている。よい環境ではないだろうか。
2月になるとこのような素晴らしい晴れ間と出会うが、今年の春は早いのか。
寒気が一休みした夕刻。
寒波が去った日曜日、お天気だったが日中は留守番と宿題だった。
2月は節分寒波というのがあるが、しばらく寒気が緩むようことを予報が知らせている。
午後4時を過ぎた頃海へ向かった。
2008年2月に掲載した浜小屋はまだあるが随分傷んだ。今後どうなるのだろう。
いっときの吹雪 海辺の雪。
日中時折吹雪いた一日、しかし降雪は少なかった。ずっと除雪車の出動が無く本日夕方の積雪も10㎝に満たない程度で助かっている。1月も下旬となり暦の冬はあと半分。いつまでこの状態が続くか。
海と雪で言いますと、波が打ち寄せる付近に普段雪はありません。100メートルくらい離れた所でもまず大雪にはなりません。しかしドカ雪ともなると宅地で一晩に50~60㎝ということはあります。そんな時は波打ち際ぎりぎりまである程度の積雪があります。
冬期の積雪が少ないのは海温の影響で気温がいくぶん高めなことと、強風のせいだと思っています。
沿岸の雪は重く、小学生の時のスキーは傾斜地を真っ直ぐ滑って止まるだけでした。それが髙田の中学に入り、金谷山のスキー授業で級友達が回転するのを見て驚きました。中でも妙高市の級友の滑りは鮮やかで印象に残っています。
しものがえ 汽笛に涙。
連日雪の予報はあるが美術館の頸城区、仕事場の大潟区ともほとんど積雪がない。但し明日から寒波という話も聞こえる。
さて、一昨日は皆様からお聞きした話として、農家の忙しい冬を書かせていただきました。本日は知る方もいらっしゃると思いますが、「しものがえ」です。
初めて聞いた言葉しものがえは、お嫁さんをもらうと、今度は相手方の家にこちらからお嫁に行くことを指しています。一定の年月の間に二つの家の間でお嫁さんが往き来するのですね。
なるほど、一度親戚になっているので、互いの家の様子が分かっている。問題がなければ安心であり、他を探す手間が省ける利点?が考えられます。
“親戚が増えないことも良かったのです”とも聞きました。余計な親戚づきあいを省き、倹約にもなるということですね。
しものがえは戦後のある時期まで、珍しいことではなかったと云います。昔は子どもを沢山生みましたのでこんなことができたのですね。(様式はともかく、言い方は当地だけのものかもしれません)
ところで当院では、冬期の通院の厳しさを考えて慢性の方にはお薬を長めにお出ししてます。それでお正月が終わったばかりの今頃はかなりヒマなため、何かと皆様に昔のことをお聴きしています。次は今夕の方のお話です。
“15才で名古屋に女中奉公に行きました。たまに親から手紙が来ましたので風呂場で読みました。その時に汽笛が聞こえると帰りたくて涙がでました”
この方は私より7つ年上、奉公はさほど古い話ではないことも知りました。
小生が撮った10代のころ(1950年代中頃)の上越市大潟区の広い海岸。
夢のような春の浜は浸食され、いくらお金を出してももう戻りません。
思わぬお天気のプレゼント。
予報を覆す晴れ間となった午後、近隣の田んぼに行ってみた。
早い雪で始まった今年の冬、このところひどい降雪はなく大変助かる。
マガンとヒシクイはよく似ている。
遠目に分かりにくいが写真をトリミングして拡大すると嘴の色からヒシクイのようだ。
こんな好日を閉館にしてしまってもったいないな、と思った。昨日は閉館作業中にお客様が見えて、カフェで過ごして頂いた。本日はそのカフェの窓も防雪の板囲いをした。来年3月15日まで本当に申し分けありません。
当「館長のノート」ブログは続けますので宜しければ覗いてみてください。
デンマークの器 オラランティのお菓子 冬を工夫して。
クリスマス寒波と予報されていたが、幸い本日寒さのわりに雪はさほどでなかった。
冬の本番はこれから。しかし春を待つだけでは人生が短くなってしまうような気がする。貴重な人生、それなりに何かと意欲をもって過ごしたいと思う。
寒い夜、デンマークの器が二つ。フルーツケーキでお茶を飲んだ。
左がプレゼントされた器。
美味しいフルーツケーキは南高田のオラランティさん。
随分昔の事、デンマークに留学されていた医師が当方を訪ねて来られた。お出ししたカップをご覧になると、なつかしいなあ、と仰った。その後残念なことにニケあった一つを割ってしまった。
その医師の奥様が今年から美術館の庭を手伝ってくださる。器を壊したことをお聞きになったと、ご夫婦からクリスマスの器が届けられた。
平和の国の品らしくゆったりして肌は雪よりも白く、デザインはまことに愛らしい。
本日天皇誕生日に見たもの、行ったこと。
優しい陛下の御誕生日。夕刻は風雨強まったが日中に雪は降らなかった。
午前中、ショートステイ中の患者さんが一時意識障害を生じられ、施設へ往診した。ほどなくステイが可能な状態に回復された。
「有り難うございました。親には一日でも長生きしてもらいたいのです」
帰り際、せがれさんが土下座をされたのでびっくりした。
薄日の午後、柿崎の海を歩いた。砂浜の千鳥に近づくと一斉に飛び立った。
“親を探して鳴く鳥が 波の国から生まれでる 濡れたつばさの銀の色”
千鳥を見ると感傷的になる。
砂浜に上がった漁具の浮子。赤味を帯びたフジツボがびっしり。
直径60~70㎝くらいの珠。
海から帰って庭の傾斜地をレンガや石で囲った。かなり適当な“なから仕事”。
やっと晴天 修理されたセーター 昨夜の流星。
去る12月9日、突然の早い雪で始まった今年の冬。恨めしい空が本日は風もなく一日中晴れた。
その晴の日、大事なセーターが修理を終えて帰ってきた。15年前、イタリアへ行った人からたまたま妻が買ってきた品だ。
様々な色の糸で織られているのに、落ち着いている。気に入って着ているうち、肘が透けて見えるようになりついにこの秋、穴が空いた。さよならは辛い。
肘当てをしたらどう、突然妻が言った。肘当ては、初めからスタイルとしてジャンバーやジャケットなどで見慣れている。しかしもともとは修理として用いられたはず。
なるほど、妻は髙田の洋品店からそれ用の革を二枚買ってきた。自分で試みたがうまくいかなかったようで、専門家に依頼した。それが本日まこと見事に出来上がった。
このようなことは他に代え難く嬉しい。
こんな品は日本に無い、と修理した方が仰ったそうな。
さて昨夜午前0時過ぎ、庭に出ると流星が見えた。文字通り氷るように澄んだ夜空に10数分間で4つ。寒さで家に入り暖まって再び出るとまた4つ。
東を中心に様々な高さでスー、と光っては消える。願い事など浮かぶ暇もないが、星たちが小声で「さよなら」と言っている気がした。
背後の枯れ木に満天の星。ちょうどオリオンが天頂近く差しかかり冬の大三角が歴然と輝いている。様々な星で枯れ木が静かなクリスマスイルミネーションと化していた。
高校生だったかある深夜、我が家の三階から出て大屋根に寝そべり飽かず流星を見た。昨夜雪がなければ毛布を被り、寝そべることもできたのに。
強風の一日。
本日朝、激しい風の音で目を覚ました。秋冬の季節風の中でも何回か特別酷い強風に見舞われることがある。
当地のニュースサイト上越タウンジャーナルによれば、上越市高田で最大瞬間風速27・6メートルを記録したと伝えている。送電、交通、家屋、などさまざまな被害が出ている。どーどーと音を立てて揺さぶられた我が家が無事で、胸を撫で下ろした。
夕刻、ほんのいっとき、空のおよそ南半分が晴れた。
これだけ風が強いのに、何故この雲は綿のような形状を保てるのだろう?
本日木曜日午後は休診。つかの間の晴れ間をみて、庭の斜面にレンガなどを並べて土留めを施した。根雪の前に出来ればもう少し試みたい。
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