空・海・気象
冬の晴れ間の柿崎海岸。
朝方などは雪交じりの雨が降っていたが、次第に晴れ間に変わり、午後からは安定した晴天になってしまった。
こんな日の昼休みをどう過ごすかは軽い悩み。出られるのは近隣なので、田んぼなら山と雲、それに水鳥を探し、海なら波と雲、時にカモメや千鳥に出会える。
出掛ければ何かしら目につくものがあり、写真も撮れる。欲張ったら切りがないが、頸北はそこそこ近隣に恵まれていると思っている。
本日は柿崎海岸に行った。
珍しくシーグラスが上がっていた。
良いのを選んでショップのペンダントに出来そうだ。
晴天を喜んだのはつかの間、明日は寒気が降りて平地も雪になるらしい。雪よりも寒さの方が気になる。
テッポウユリの球根 雲の変化。
本日日曜日の日中は気持ちが良い晴れ間も見えた。気温は少々寒いが、買ってあった鉄砲百合を午後から植えた。
50ヶあった球根を30は植えた。いつもは深く植えるが、すでに芽が伸びているものがあるので浅めにしてみた。6月に真っ白な花を沢山咲かせるのを楽しみにしたい。
それが夏のカナトコ雲のようにぐんぐん上昇して広がるや、30分もすると今度は山が見えてきて、雲は透け、散って行った。
空全体を被う灰色の雲は動きもしないが、塊の雲の変化は早い。
年末~大晦日に上京し鎌倉を訪ねた-その3。
二泊の旅行にも拘わらず長々と書いている年末の東京鎌倉旅行記は今回で終了です。
さて31日朝、前日の雨は上がり、夜半からの風で鎌倉の雲が吹き払われ、空と海は真っ青。まさかの富士山が岬の向こうに姿を現していた。激しく立つ白波も冬の風情として文句なしだった。
これ以上何を望もう、喜んで七里ヶ浜の歩道を歩いた。
(午前8時35分頃の海)
真白き富士の嶺、緑の江ノ島、そしてそして真っ青な相模灘。
常緑樹の江ノ島は冬でも緑色なのだ。
年を経ても長い休みは取れない身分。貴重な時間で色々見たいので、いつものようにタクシーを頼った。
本日のドライバーさんは年配の紳士。さあ行きましょうの一声で出発した。
よく分からないながら、北へのぼり東をかすめて終了のコースになるようだった。
長谷寺から始まった。
清々しい花頭窓が連なる大きな観音堂。
正月に向けた華やかな五色幕が風に揺れる。
十一面観音菩薩像はあまりに近く(実はかなり距離があるのだが)、大きさと輝きに圧倒された。
拝観した観音ミュージアムのパンフレットから。
館内のほっそりした幼顔の十一面観音を中心に33体の観音を拝観。
揃って大きな円板に浮き彫られた掛け仏は誠に優美だった。
いにしえの仏師の技と心に比べ現代造形の技と心はいかなるものであろう、といつも思案する。
それについては進化をせずただ変化(私にはまだ十分に理解できないと言う意味で)を模索するだけの残念をやはり払拭できない。
これは行き着くところ作り手だけの話ではなく、観る者ともに日常の苦楽が全く異なってしまったからなのかと、考えている。
飽くことなき経済活動が金にならない芸術活動を抹殺してしまった?結局幸福の総体はゼロッサムゲーム?そんなことで終わてしまう話ではないと思うのだが、どうだろうか。
大仏様の高徳院へと回る。
日本晴れの大仏様。
建造物だと分かっているけれども、何故これほど落ち着いていられるのか教えて欲しいほど。
続いて海蔵寺。
鎌倉の寺院には岩窟が多くて驚く。
それによって神仏の神秘性がより伝わる。
神仏混淆、寺院の鳥居も自然に感じられるようになるから不思議。
同寺の庫裏であろう、数寄屋作りが誠に清々しい。
私共の雪国ではこのような建物はまず成立しない。
さらに訪ね進んだ浄智寺の門にも正月飾り。
日本晴れといい、すっかり新年のおもむき。
花はまだ先だが、手入れされた梅林は目を引き、是非再訪したい。
広大な境内で巨大な伽藍に圧倒される建長寺。
青空を写す滑らかな池の庭で一息。
寺巡りをしていても中々僧に出遭えない。
日円覚寺ではじめて僧侶のお姿を見ることが出来て嬉しかった。
(折角のお寺、若い僧が通り過ぎるだけで十分、私たちの前にもっと現れて欲しい)
最後に念願の丸窓が見られる明月院へ。
正面に台杉が何株も植栽されている。
たまたまお会いした庭師さんは良い感じの人だった。
あこがれの丸い窓。
この時期、火鉢に鉄瓶が掛かる情景は何ともご馳走。
路地を脇へ入ると生け垣に餌台が設えてあり、雀が沢山来ている。
明月院を最後に午後二時近く寺巡りは終了した。
運転手さんとは駅でお別れ。座席が心配だった復路の横須賀線は1000円の追加料金でグリーン車に座わることが出来、ひと安心だった。
一泊二日の鎌倉は雨と晴れそれぞれに趣きがあった。多様な庚申塔を目にし、随所で江ノ電を見た。急ぎ足だったがそれぞれ特有の表情をした歴史的社寺を巡ることが出来たが、もう少し鎌倉時代を勉強しようと思った。
狭い路地や辻はみな奥ゆかしく、美味しそうなお菓子を求め、絶品のてんざるを頂けたのも幸運だった。何より青々とした相模湾の彼方に現れた富士山は貴重な冥土の土産になった。
前日妻に七里ヶ浜の遭難の話をしたら、初めて知ったと表情が暗くなった。一日経って空が晴れるとそれも和らいだやに見えた。
花の少ない季節だったが随所で椿や山茶花に蝋梅、珍しく地に下ろしたシクラメン、開花した水仙も見た。また紅葉が遅いため今もモミジがみられると聞いたが、なるほどと思われる樹があった。
照葉樹林帯の同地では、カシノキ、クスノキ、タブノキ、ヤブツバキが生き生きと育ち、シイの類もあるに違い無い。道沿いの柑橘類や木守の柿も印象に残った。
多くの社寺で手入れ良く維持されている梅林は大変に印象深く、機会があればぜひとも花を見たいと念願している。
最後の明月院は花の時期ではないにも拘わらず、人を迎える温かさが伝わり楽しい場所だった。
いつもながら長々となりまことに申し訳けありません。
雪国の雪の話題 車がメリー・クリスマスと言った。
相変わらず無雪が続いたまま年末に向かっている。
さすが一日中晴れている日は珍しくなったが、曇ったり雨が降ったりする日でもどこかで陽が射す時間がよくある。本日もそんな日だった。
このところの外来で雪が無くて助かりますね、とよく話す。
お陰で買い物や医者通いもできます、と皆様仰る。だがまれにこの話題で気まずくなることがある。
本日ある夫人に雪が無いことを話したところ、
「私は助かるんですが、主人が○○の駐車場と資材置き場の除雪を頼まれてますので、、、」と仰った。このお宅では雪が無いと冬の生業に支障を来すのだ。
このように手放しで無雪を喜ぶと意図せずして人を傷つけてしまうことがある。
私の地元にスキー場はないが、道路除雪のほか雪下ろしやスキー用具の販売などに関係している方達は、早く雪をと、待っているにちがいない。
それゆえこの話題には軽い打診や情報があると無難だ。先の夫人のカルテには雪と書いて丸で囲み、降ったら「良かったですね」と話したい。
さて本日午前の仕事中、急の往診があった。
車に乗りエンジンボタンを押したところ、
「メリー・クリスマス」、と優しい女性の声がした。カーナビである。毎日車に乗る度に、今日は何の日、と知らせてくれる。
大抵何も役立たないが、突然の「メリー・クリスマス」には一瞬驚き、少々嬉しくなった。
今や持ち主や家族の誕生日まで祝ってくれるナビがあるかもしれない。
超高齢者、福祉医療の隙間 日曜日の胎内市は中条の海岸。
先週末はお二人の看取りがあり、昼夜4回の往診をした。
かっての週末二日間に10回近く往診が必要だった日もあった頃に比べれば、楽になったと感じられる。
そのような中、事情によりやや長期のショートステイを利用中の方などで容態が悪化した場合、ご本人の境遇から施設、在宅とも行き詰まりを生じる場合がある。
ならば病院であるが、超高齢者をすんなり受け入れるのに地域の病院事情が十分な余裕を有しているとは限らない。このような場合往々にして関係者は、「なんとかして」と一斉にこちらを見る。だが考えるに事情は医療の範疇を越え、本来なら福祉職による諸機関の調整案件ではないか、と一人思案にくれる。
近時福祉分野の各職は高いモチベーションを有しているが、病院に対してもう一歩踏み込んでは、といまだに思うことがある。
本日たまたまこのような課題が予想される事例が生じた。是非とも関係ケアマネ、地域包括、病院連携室またワーカーが連携調整し、シュミレーションをして突破してほしいと思った。勿論相談に参加するし先が決まればしっかり紹介状をお書きするつもりです。
さてその先週末の日曜は午後をすぎて体が空いた。それで車を駆って胎内市は中条の村松浜に出かけた。
そこの海岸は当地近隣と異なり、さらさらと白い砂が広がる遠浅の海である。2009年5月にたまたま訪れ、白砂と見事な風車の列が気に入り、その年の秋にも出かけた。
最近コマーシャルだろうか時折テレビで流れ、冬如何ならむと思いたち、空を気にしながらで出かけた次第。
以下のように短時間でしたが海岸を往き来して写真を撮りました。
風が強く寒い日でした。
季節風によって漂着物が沢山ありましたが、夕暮れに紛れて少し写り込みを回避できました。
春になったら是非ともまた訪ねたいと思いました。
ところで昨日美術館に寄るとお客様が、私たちも新潟市でワイエス展を観てきました。館長の写真はワイエスの絵に似ていますね、と仰った。途方も無いトレーニングを積み、研ぎ澄まされた独特の感性を有し、時間を掛けて克明に描く芸術家に比べられるべくもありませんので、かなり面はゆい思いをしました。
140キロほどあるのでしょうか、日曜日午後の中条は少々遠かったです。短い陽を気にしながら早々に帰ってきました。
集団の白鳥 夕刻の渋柿浜は大潟漁港。
本日土曜日、午後から車を走らせ近隣を巡った。
上掲の二葉の写真は本日柿崎区のコハクチョウ。
賑やかに見える群に何か意味があるのだろうか。
美術館に寄って遅い昼食。妻の友人が来館されていて過日の茶会の慰労をして頂いた。
夕刻は雲の様子が良いので大潟魚港へ足が向いた。
釣り人がそこから帰って来たので、替わって先へと歩いてみた。
突堤の先端に小さな標識灯があった。
濡れている所は滑るので慎重に歩かなければならない。
突堤から西方の眺め。空が赤く染まり雪の妙高連山が浮かんでいた。
幾分寒さが和らいだ本日日中。
昨日髙田や妙高市はわずかな積雪があり初雪になった模様。大潟区、美術館の辺りの頸城区は痕跡程度だった。
明日は雨がちで空はぐずぐずするらしい。明けて月火にお天気マークが付いている。
春秋の混在 どうか自然は平然としていて。
今年の夏~秋は異常な高温が繰り返され、台風ありフェーン現象ありで草木には気の毒だった。米にも影響し、県下一帯で等級が下がった。
農家へ在宅医療で訪ねた際、米の等級が下がった話になった。買い取り価格もかなりさがってしまい、ご主人はしょんぼりされていた。
見た目だけの問題。味はそう変わらないので、安くなった分消費が増えればいいですね、と言うと。期待しましょう、と案外明るい返事をされた。これからは夏期の田の水温を人工的に調節する仕組みが求められるらしい。
そのようなことで、樹下美術館の樹木にも異変を生じていた。
手前のアオハダはが9月に一旦落葉し、10月になると今年二度目の芽吹きをして新緑になった。
アオハダの緑はそのまま続き、周囲のカエデの紅葉の中で誠にアンバランスな眺めだった。
現在モミジはほぼ散ったが、4本あるアオハダは緑を保っている。間もな降る雪に果たしてどうなるのだろう。
先日ハクチョウを見に行った折、農家の庭で梅が咲いていた。
傍らで柿の実が赤く、めまいがしそう。
今期このようなことは随所で見られていると思う。
この先毎年の現象となれば、1年に2回開花したり芽吹いたりで、木々は本当に困るだろう。
年のせいか世の中の多方面で奇妙なことが生じているように感じる。
自然だけは平然としていてほしいと、心から祈っている。
本日荒れ模様の空。
好天の昨日日曜日は朝から出かけ、車が示した海岸の外気温は1℃だった。
本日少々気温が上がったものの風雨強くひどく荒れた。
午後の在宅回りで寄った四ツ屋浜は荒れた空を反映した風景だった。
東(鵜の浜温泉など)の方向
白い浮き雲はとても速く東へと移動して行く。
刻々変わる暗い影の場所、光が当たる場所や雲。ドラマティックな眺め。
広い層状の雲によって北側半分の空が裂けている風に見え、割れ目から青空が覗いている。ひどく荒れた空は時に一種宗教的な奇跡が起きそうな気配を漂わすように見える(実際は何も起きませんが少しドキドキします)。
夕暮れの柿崎海岸 シーグラス。
時折雨がポツリポツリと来た寒い日。
予報の夕刻から晴れてくるというお告げを信じて3時半近くから柿崎海岸を歩いた。
西の空の海上に雲の切れ間があり、日没はかろうじてそこから陽が射し、いっとき鮮やかな海になった。
打ち上げた波が桜色になって広がる時間があり、それを気に入っている。
本日は茜が低いためそれほど綺麗にはならなかった。
久し振りにシーグラスを見つけて帰り、水を使い、灯りを工夫して写真を撮ってみた。
以下はキーホールダーについている灯りを当てたいわゆるイタズラです。
特にブルーはウルトラマリンを思わせる深い色が綺麗でした。
水を使わずに見る海中で晒された風合いも良い感じだと思います。
明日はお天気が回復して良い日曜日になりそうで、楽しみです。
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