樹下だより
11月3日(日曜日)の講演会「良寛さんに学ぶ」のお知らせ。
本日も蒸し暑い日でした。しかしいくら温暖化と言っても爽やかな秋はちゃんと待っているに違いありません。
今秋11月3日(日曜日)午後2時半から、樹下美術館では良寛研究家、全国良寛会会長の小島正芳先生による講演会があります。先生にはこれまで2020 年以来毎年ご講演頂き、好評を博しました。
今年のテーマは「良寛さんに学ぶ」です。
●開催日:2024年11月3日(日曜日)
●時間と場所:14時開場、14:30開演 樹下美術館
●参加費:大人お一人300円
【良寛】
新潟県出雲崎の名家に生まれ、親子代々地域の争いに翻弄されて出家。巡り合わせた名僧国仙和尚に従い岡山県玉島円通寺で長年の修行を貫徹しました。修行中、修行後も各地へ乞食行脚を続け、京都における父の入水を機会に帰郷。越後は国上山の五合庵で草庵を結び、草花や雲の如く自然に身を任せて生きました。
高い教養と世俗に捕らわれない境地の詩歌は多くの人を魅了し上品で独自の書は現代でも絶大な人気があります。
【講師のプロフィーイル】
●昭和26年新潟市秋葉区まれ。
●新潟大学教育学部書道科卒。良寛研究を志す。
●県立新潟高等学校、新潟県立文書館、新潟県立新発田高等学校などに勤務、平成24年3月新潟県立三条高等学校校長を最後に定年退職。
●令和2年(2020年)全国良寛会会長に就任。多くの良寛書を執筆し全国各地で講演をされる。
他者の側に立って思い、自らの困難と孤独を越えて生きた聖僧良寛。今日ともすれば冷たく分断されそうな社会を照らすひと筋の光になるのではないでしょうか。“学びの秋のひと時、どうか貴重な講演会においでください“
【お申し込み】
樹下美術館の窓口、または電話 025-530-4155で。
お彼岸が近づいて。
本日日中は時に激しく降る時間もあった。
今年も秋のお彼岸がすぐそこまで来ました。東京はじめ関東などは大変な暑さでしたが、お彼岸を過ぎると秋の園芸シーズンになります。今年の庭は花を覆う枝をかなり切りましたのでひどい暑さに長くあぶられた花たちは想像以上に悪影響を受けました。
それでこれからの時期は特に優しい用土と肥料をくべなければならないと思っています。昨日ホームセンターでそれらを買っておき、本日朝開館前に作業を行う予定でしたが土砂降りとなり、夕刻お客様がはけるころから除草と全体の四分の一くらいに用土と肥料をくべました。
いくつか移植したい苗木や花苗、蒔きたい種などありますので1週間ほどしたら始めようと考えています。なかなか上手くいかないタカサゴユリの種を頂くBさん、どうか宜しくお願い致します。
夕刻の作業で思わぬ大汗を掻きました。髙田で最高気温27℃代でしたが湿度が88%もあったので無理もありません。
夕刻Sさんが来館されたころから雨が上がり始め、一時陽が射しましたので庭仕事に取り掛かりました。
樹下美術館は特に友の会のような支援組織はありませんが、日頃から皆さまにはなにかと温かくして頂き心から感謝しています。勿論ご来館頂く、それだけで十分な支援ですので、いつも皆さまには有り難い、有り難い、と思っている次第です。
一時かなり強烈に降った日でしたが、オカリナアンサンブルの方々はじめおはぎを頂いたAさんご夫妻、髙田の仲良しグループの方々ほか最後にお立ち寄りのSさんはじめ皆さま、本当に有り難うございました。
それにしても長々と続く暑さです。
水盤は「お鳥さまの公衆浴場」 敬老の日の花束。
祝日の本日思いのほか晴天に恵まれたが暑さは相変わらずだった。カフェから見える水盤は鳥たちに大人気で、あたかも「お鳥様の公衆浴場」と化した感がある。それというのも毎朝スタッフが水を替えているのが人気の理由らしい。
右の三羽がやっていたようです。
直後回りを向いて警戒?
上で雀が待っている。
鳥たちの水浴びはある種必死の様相がある。上品にポチャポチャでなくバシャバシャと激しくやって慌てて上がる。普段用心深い彼らにすれば水浴びはスキだらけの時間である。なので瞬間的にアドレナリンを出し、エイヤッ!とばかり決死の覚悟で行うのではないか。
その昔、怪我した雀のヒナを育てていたある日、突然水の器の中に飛び込みバシャバシャやったのを見てそう感じた。夢中の羽ばたきの後、いかにも慌てて水から出るや何事も無かったような表情で周囲を見る。5枚目の写真にそれが現れていないだろうか。
敬老の日の花束。
花の難しい時期にセンス良く
とてもすっきり選ばれていました。
本日敬老の日だったとは。お目出度うと言うのも、、、という親族。でも心こもったお花でした。
有り難うございました。
新潟市から小島正芳先生が来館されました。
本日上越市髙田の最高気温が31,2度、湿度68%でかなりの暑さでした。かって暑さに対して不快指数という言葉がよくアナウンスされました。
気温と湿度で計算される数式やグラフがあり、数値が80~85は「暑くて汗が出る」、85~は「暑くてたまらない」とあります。このページで仮に本日の最高気温31度、湿度68%を入れると指数が82,6と出て、これは汗が出て、かつ不快に近い数字のようです。
個人差や風の有無や強弱で不快には差がありそうなので指標はあまり用いられなくなったと考えられますが、そう外れている訳でも無さそうでした。それにしても髙田の最高気温が8時57分という早い時間とは変わった日だったと思いました。
さてそんな日のお昼近く新潟市から良寛研究家・全国良寛会会長さんの小島正芳先生が来館されました。
先生には平成20年秋のご講演以来、毎年お話をして頂きました。今年も来たる11月3日(日曜日)に講演会が行われることになっています。
本日は演題、時間など以下のように決めさせて頂きました。
●日時:11月3日 午後2:30からおよそ1時間半(途中休憩あり)。
●演題:「良寛さんに学ぶ」
●参加費お一人300円
●一応60名様ほどのご参加を予定しております。
※お申し込みはお電話:025-530-4155 でお待ちしております。
昨年のWBC野球選手権で日本チームは劇的な優勝を飾り、そのときの栗山監督から賢くて良い人柄の印象が広く伝わりました。栗山氏は良寛さんの言葉に習い、何事も選手の側に立って考え、行動したと述べられました。そのこともあり、小島先生は実際栗山監督とお話をされたそうです。
この度の講演ではそのエピソードも交え、良寛の精神に親しみ学んだ人々のお話が予定されています。どうか振るってご参加ください。
小島正芳先生
本日先生は雀を詠んだ以下のような良寛さんの俳句を紹介されました。
秋日和千羽雀の羽音かな
良寛さんの時代の秋には千羽と称されるほどの雀の群が実際にいたと思われます。当時は貧しかったかも知れませんが自然も人情も濃かったに違いありません。
便利にはなりましたが何かと諍い攻撃に傾く一方悩みも多い現代。良寛の利他と寛容の心は今こそ貴重ではないでしょうか。
暑かった日、水浴びするスズメ。
9月とは言え本日上越市髙田の最高気温は35,8度、真夏の暑さだった。しかし一時のムッとする辛い暑さで無かったのがせめての救いでした。
さて前回に続いて本日も庭の水盤に来たスズメです。前回と異なり頻繁に水浴びを行っていました。
さて9月5日から始まっている「水彩画 高宮あけみ展」。お陰様でいつもよりご来館頂いており有り難く思っています。
ブログ上段の表紙も替えてみました。
予報ではこのようなお天気がしばらく続くようです。
一般に台風の被害は少なく済み、お米は豊作ということ、この先出回る新米が楽しみです。少し安くなるのでしょうか。
高宮さんご夫婦の水彩画展が始まって。
本日「透明水彩 高宮あけみ展」の初日を迎えた。この日私の循環器内科受診日だったので出だし時間の様子を見る事は出来なかった。
診察を終えて午後一時ころ美術館に着くと上越タイムスの記者さんが来られていて、あけみさんは熱心に取材されていた。知り合いの方、初めての方々、加えて高宮さんの地元横浜から生徒さんのご家族三人が遠路来館されるなど賑やかにして頂いた。
若い方たちにも丁寧に観て頂き感謝に堪えない。当地は1週間ほどお天気は良さそうで、かなり高温の予報が出ている。しかし朝夕は涼しく、影法師も少しずつ長くなり、温暖化と言えど秋は確実な歩みを進めている。いつしか文化芸術に親しむ雰囲気になって来るのも不思議な事だ。どうかお暇をみて高宮さんご夫婦の幸せな水彩画展をご覧ください。
本日はpc不具合の調整もあり、何かと慌ただしく過ぎて珍しく写真無しとなりました。
今後ともブログもまた宜しくお願い致します。
明日から「透明水彩 高宮あけみ展」。
本日空は澄み少しく暑かったが気持ち良い風が吹いた。そして「透明水彩 高宮あけみ展」の展示準備を終え明日の初日を迎えることになった。
昨年12月、ご友人と樹下美術館を訪ねられた高宮さん夫婦。あけみさんの水彩画と正明さん額装による企画展は遠隔からの打ち合わせや準備のための来館を重ね、いよいよ始まることになった。
風景、人物、生活、旅行などバリエーション豊かに表情豊かに並びました。同じ多摩美術大学出で神奈川県生まれと福島生まれのご夫婦が意見を交わながら生まれたであろう一点一点は明るさと湿潤がほどよく調和した幸福な作品に見えます。
会場の一隅にショップとして小品や絵はがきの販売コーナーを設けました。
額は正明さんが美術店の余剰品をリメイクされたり最初から自ら制作されるなどされ、作品にオリジナリティと温かな手作り感を与えています。
今年も美術の秋を迎えました。初秋のひと時、お暇をみてどうか樹下美術館をお訪ね下さい。
高宮さんご夫婦の水彩画作品 昨日の夕焼 朝夕に幾分の涼しさ。
台風は風よりも水の害を残して消えたようだ。かって海辺で竜巻をみたことがあったが、陸地に上がるとほどけるように渦が消えた。台風といえどもその渦は陸地が苦手で、上陸すると少なくとも風は弱まる傾向があるのではないだろうか。
但し雨に関しては一旦形成された雨雲は衰えず、しばらく影響を及ぼすようだ。
本日は5日から始まる「透明水彩画 高宮あけみ展」に向けて届いている作品の確認と一部撮影をした。多摩美大出身のご主人・高宮正明さんによる手作りの額装が水彩画の親しさにマッチし感心させられています。
撮影した小品から。
額装はご主人。
この1週間の雨で庭の草は大いに伸びている。それで夕方雑草取りを始めるとキリがなくなり、かなり時間を費やした。草は取るだけきれいになるので始めると止まらない。しかし終えるとただ事では無いほど腰が痛かった。
終わって見た夕刻の空は日没後も赤く染まっていた。台風前後の空は時に劇的な色や形になる。
本日陽光は強く残暑はきびしかった。それでもこのところ朝夕に幾分の涼しさを、水道に僅かながら冷たさを感じるようになった。
9月5日から「透明水彩 高宮あけみ展」 弱まる台風10号。
県内三条市で日本一を記録する37,5 ℃、当地上越市髙田は3位で37,2℃の厳しい残暑でした。
その本日、8月20日に続き、来たる9月5日(木曜日)から始まる企画展「透明水彩 高宮あけみ展」の作品紹介です。
「ぬし」
「地下鉄にて」
作者の日常と旅を共にするような作品です。その時々一瞬止まっていた時間が、再び作品に蘇って現れる不思議な時空を感じます。
どうか初秋のひとときを爽やかな水彩画の世界でお楽しみ下さい。
さて台風10号の話題は風から雨のニュースに絞られ、勢いは弱まる気配です。気圧も当初930hpaもあったものがのろのろしている間に本日990台まで弱まりました。
“過去最大級”と言われた割りに早く衰弱し、一両日うちに熱帯低気圧に変わる様子、報道や発表は適切だったのか少し疑問が残ります。
しかしまだ関連する雨の被害が心配され、このような場合、東北や北海道で果物被害が出ることがあり、油断は出来ないようです。
過日9号の際、当地は局地的豪雨に見舞われました。水不足だった田畑や庭は恵みだったのですが、部分的に激しく降られた水田は稲が倒伏し、せっかく丹精し順調だったものがあと一歩のところで駄目になった方たちから話を聞きました。減反に悩まされ天候に追い打ちされる、、。頑張る農家さんを失望させずに済むことは出来ないものでしょうか。
暑さが続いています 京都の若い人 蝶の夏。
他所で38度、39度とニュースに上がっていた厳しい残暑。しかし当地上越市髙田の観測で今年8月は31℃代~34℃の間を推移していました。
ところが昨日22日は35,9℃、本日36,5℃と今年の暑さを更新しました。昨日は6月から始まった両眼白内障の手術に関わる全て終了となった最終診察日でした。
お陰様で左右視力は術前裸眼0,3と0,4だったものがそれぞれ1,2となり、老化一途の身体で眼は唯一若返った器官となりました。上越総合病院眼科の先生方とスタッフの皆さまには心から感謝いたしております。
一時間半の病院滞在のあと車に戻ると車内表示の室外温度は39度を示し、くらくらするような暑さでした。
その昨日午後遅く、まだ暑い中一人の若い女性が来館されました。犀潟駅から炎天下歩いて来られたということ。お尋ねすると京都から新潟市まで行く途中、上越妙高→直江津→犀潟の行程だったそうです。新潟市で、あるグループのコンサートがあり東京の友人とそちらで落ち合う約束の来潟。SNSで当館を知り寄ってみたくなったということでした。
齋藤三郎の焼き物、倉石隆の絵画を良かったと仰り、カフェでコーヒーを飲んで頂いた。黒のロングの服装、まだ20才前後の方でした。京都といえばつい先日新婚の甥が京都出身の奥さんを連れてきたばかりで、若い京都の女性に続けてお会い出来て嬉しかったです。
若さ。一人で京都から犀潟駅へ、その目的と行程を伺うにつけ行動する若者の頼もしさに少々感動しました(私が京都へ行くのと、京都から見知らぬ頸城区へ来るのでは全く訳が違って)。
さて暑さ厳しい本日昼、美術館に昼食のサラダを食べに行くとき、仕事場の金柑にアゲハが産卵に来ていました。
するともう一羽(多分オス)が来て二羽で絡み合うように敏捷に飛翔を始めました。
するとどうでしょう、いつの間にか2羽が加わり以下のように4羽で活発に飛び交うではありませんか。
背丈2メートルほどの金柑にはアゲハの仲間がよく訪れます。3羽も珍しければ4羽はなお。
それにしても産卵を中断し、現れたオスと交尾のために飛び立つメス。蝶の交尾は産卵に優先するように見えました。オスが出すフェロモンがそうさせるのでしょうか。アッケラカンとしてそれに従う生殖の「際限なさ」と「割り切り」には恐れ入るばかりでした。
いえ蝶たちの短い人生の夏、それを惜しむ本人たち。彼らには私のようによそ見などをしているヒマは無いのかもしれません。
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