明け暮れ 我が家 お出かけ
懐かしく辛い訛り アマポーラ
今日の外来のAさんは全く元気がなく顔色は青冷めていた。長期出張のAさんは仙台からこられている。地震の話になった。
「仙台はもとより三陸一帯は営業で非常にお世話になった」「三陸はきれいで食べ物が美味しい、こんなことになるとは」「テレビで懐かしい訛りを沢山聞けたが、辛いです、、、」、一気に話されると言葉に詰まった。
「先生もお元気で」と帰り際に言われて、こちらがつまった。
ナナ・ムスクーリのアマポーラ
羊飼い的なスペイン生活を経験している弟。乾いて花の少ないスペインではアマポーラ(ひなげし)がきれいだった、と聞いたことがある。
希望
二回にわたって当ノートで弟の安否を尋ねさせていただきました。ウェブや携帯には様々な安否確認サイトがあり、出来る限りをしました。そこで多くの方たちが弟を心配して下さっていることも知りました。
ようやく今夜になって無事を知らせる短い記事が見つかった、という連絡が入り始め、それを見ることが出来ました。
当ノートに書いたばかりに皆様にご心配をお掛けしてしまい、申し分けなく思います。今日の情報が出たのも皆様のおかげと感謝しています。
今日は早くやすみ、いずれ本人達の声が聞けることを待ちたいと思います。
知らせは避難所に提供された衛星携帯電話→twitter→GoogleのPerson Finderを経由していました。
感謝に堪えません。
壊滅の南三陸町・志津川(しずがわ) 弟は
弟が居る南三陸町について、テロップやウェブで「病院以外、町が消えた。」「孤立した避難場所に火の手が迫っている」、「警察署も三階まで水没した」という情報が心配で眠れなかった。
現在12日午後8時半をすぎた。弟の家族は八方手を尽くしたが安否が分からない。普段明るい一家なのに、一声も無い。山の家に集ってトランプをしているのならいいが、、、。夫婦で町へ出ていて、子どもたちは下校途中だった、などきわどい場面も考えられる。通信インフラのダメージもあろうが、一家のだんまりが心配される。
○弟・杉田徹・敦子夫婦と家族の安否をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご一報頂ければ有り難く存じます。
夜更けから今度は当地で何度も続いた震度3~5。念のため土間に避難の支度をした。
※前回の拙記事「巨大地震 志津川は」はすでに200近い検索閲覧がある。一つの記事が一日でこんなに検索されて読まれるのは初めてだ。「志津川」と「地震」で検索されているようだ。志津川のご親族や美しい町を心配されている方が、いかに沢山いらっしゃるか分かった。
巨大地震 南三陸町・志津川(しずがわ)は
3月12日深夜を回った。昨日午後に起きた東北・太平洋沿岸地震は最大級の災害となった。私の弟一家は宮城県南三陸町の志津川に住んでいる。
場所は1960年チリ地震で甚大な津波災害に襲われた場所であるため非常に心配される。通信が途絶していて連絡がつかない。家はやや山間だが市街地へ通学する姪達や地震の直接被災も心配される。
凄惨な気仙沼、大船渡、、、、。志津川が壊滅というtwitterも見られた。ほとんど報道されてない南三陸町がとても気になる。
○弟・杉田徹(昭和18年生まれ)・敦子夫婦の安否をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご一報頂ければ助かります。
○大変な思いをされている志津川小学校の皆様、小5・杉田のばら、小1・春風(はるか)姉妹のことをご存知でしたら教えてください。
標識の教訓
2日に今年の開館をした樹下美術館が迎えた週末、土曜日はいつも以上に賑わったらしい。
ご来館下さった皆様、お楽しみ頂けたでしょうか、昨日は留守をして申し分けありませんでした。
今夕刻、新潟の個展会場に顔を出した。上越市から、何組か医師会の皆様にお越し頂いていた。120キロの遠路を本当に有り難うございました。また顔なじみのKさん、お帰りはどこかお寄りになりましたか、お母さま共々有り難うございました。
ある大学の先生が私に絵を習いたいと名刺を置いてくださっていた。しかし自身いまだ苦しむばかり、お教え出来る立場から遠い。樹下美術館を訪ねたいと仰ったいうことで、大変光栄に思った。
10年前の上越の個展でも教室を開いて、と何人かの方に言われた。恥ずかしくてとても出来ない。しかし、多くの方が草花を描くことに興味をお持ちになっていることが分かって嬉しかった。
新潟の帰り道、ある標識が鮮やかに眼に入った。忙しさを増した在宅医療、開館した美術館、未完成の図録二冊、半分以上残している新潟の作品展、ほかに抱えているいくつかの課題、、、。暗示的な標識は目を止める必然があったにちがいない。
お天気に愚痴 雪と静寂
在宅医療では、冬が終わるころから悪化される方がやや増える。本日の往診は特に先を急ぎたかったが、たびたび視界を遮る猛烈な降雪に見舞われた。
昨日情緒などと言いながら、「いやな雪だな」「ひどい降りですね」「今頃こんなに降らなくてもいいのに」などと、看護師さんやおうちの方たちと愚痴った。
それが効いたか、一回りして帰路につく頃、雪がパタッと止んだ。しかし空は鉛色、まだ降るらしい。
夕食中に急患の電話があった。意識混濁ということで再び降り始めた雪の中を伺った。容態は比較的軽く、なんとか病院さんのお世話にならずに済んだ。帰りに雪が途切れていた。
雨風と違って雪は音もなく降る。そして夜、音が無かったはずの雪が止んだ時に訪れる静寂は深い。月や星が出るとさらに澄みわたる。静けさは聴覚だけでなく視覚も関係していることが分かる。風花がちらりほらりと見える時も静けさが増す。
潟町分校の同級会
夕刻から同級会がありました。「潟町分校同級会」、分校は小1から小3まで通った学校。人生は幾つか原点や節がありますが、分校はその一つかもしれません。今夕20人ほどで集まると、何て安心なのだろうと感じました。
10年前なら少しく身構えたのに、今やみな見事にこなれて清水のようだった。誰彼ない言葉のあちこちに、ああなるほど、確かに、やはり、と60年分のしずくがきらきらと光っていました。
戦時よりも食べ物が乏しかったかもしれない私たちの幼年時代、昭和23年の一年生。記念写真はみな枯れ木のように手足が細く、まぶしいせいもありますが、ほとんどが空腹で眉間にしわ寄せて写っています。
旧潟町村(現上越市大潟区):潟町小学校分校の同級会の お知らせ
亡くなってしまったY君、Uさん、小さい時に私の家で絵を描いたことがありましたね。そして幻灯を見せてくれたS君、ひどく先生に叱られたK君、今夜私は6月にT君と米山登山をする約束をしましたよ。T君はシラネアオイの場所を知っていると言ったので決めました。苦手な登山ですが、無事山頂に立ったなら海辺の潟町を眺めて君たちの名前をそっと呼んでみたいと思っています。
旅情の日曜日
夕刻、直江津のセンチュリーイカヤさんの音楽会へ行った。
前半は五郎部俊明さんのテノールで大須賀恵理さんのピアノ伴奏。食後のN響奏者による弦楽5重奏はコントラバスが入っていた。
五郎部さんはイタリア歌曲を中心に美声と溢れる声量で場内を圧倒した。
弦楽アンサンブルによるウインナーワルツは春を伝えてこまやか、かつ重厚だった。礼装した奏者は格好もよく、19世紀かくやありなん、旅情満点の熱演だった。帰るとテレビにN響オーケストラ、今見たばかりのお顔が見えていた。
午後、最近では貴重となったチョコレートが届いた。ルブランの画像の前で記念撮影を。
さんざんな予報が出ていた週末、寒かったがさほど降らなかった。
久しぶりの青空に雲 拙誕生日と旧奉天市(現瀋陽市)
正月にわずか穏やかな日があったが、晴天を思い出せないほど悪天候の1月。今朝の新潟日報紙で上越市の1月の日照時間合計が1922年以来の統計史上、最低と報じられていた。歴史的暗さの1月が終わった。
その空が本日小生の誕生日に、久しぶりの晴れ間を見せた。青空に軽々と浮ぶ雲などどれほど見てなかったことだろう。2月は荒天に混じって、うっとりするような良いお天気が現れる。あす日中は今日より晴れるらしい。
恥ずかしながら私が生まれたのは1942年。場所は旧満州奉天市(現中国瀋陽市)だった。父が満鉄病院の医師だったこともあって写真の病院で生まれたらしい。
絵葉書「南満洲鉄道株式会社地方営造物絵葉書帖」より『奉天医院』
(「植鉄 失われた時を求めて」より)
当地は大陸性気候のため冬は寒いがよく晴れるという。手足の細い私はあっという間に生まれたと聞いた。その日もきっと良いお天気だったのだろう。病院の産科は素晴らしかった、と看護師だった母が言っていた。
ところで父は満州を語りたがらなかった。父とは別に、自分も年とるにつれ生誕地への郷愁は薄らいだ。お互いの国が仲良くできればといつも思っている。
湯気 そして冬の下宿のやかん
お風呂、吐く息、台所,,,それらの湯気。雪を心配する毎日の中で湯気は心温まる。
その昔の中学の一部と高校時代は高田(現上越市)に下宿をした。寺町にある小さなお宅の二階の6畳間、弟と一緒の時期もあった。昭和30年代前半の下宿の冬は、コタツも無く火鉢一つだった。しかし吐く息が真っ白になる冷え切った部屋でも炭をおこすと温かくなった。
その部屋の火鉢にやかんを掛けるか、どうかで弟と争ったことがある。弟は掛けないほうが暖まると言い、わたしはどちらも同じだから掛けたいと言った。
正直今でもどちらなのかよくわからない。しかし喉や肺が弱かった私は少しでも蒸気が欲しくて、生半可な物理の法則まで持ち出してやかんを掛けた。
冬になると懐かしい下宿の火鉢とやかんを思い出す。毎年夏にやって来る弟は覚えているだろうか。今度会ったら聞いてみよう。今では微妙に弟の言うとおりだったような気がしないでもない。
- 仏像、社寺、二十三夜塔、庚申塔
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- 週末の上京 カーヴ・デ・ランパール 「良寛の書簡」特別展。
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- ラベンダーの雪囲い。
- 本日樹下美術館の後片付けの日 ラヴェルの名曲がポピュラーやジャズに。
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- 今年最終日曜日,午後のひと時。
- 「お婆さんのようなお爺さん」ズボン編 悪天を予告する雲。
- 頂いた椿を挿し木してみた。
- 「お婆さんの様なお爺さん」とは もらい物のセーター。
- 昨日今日の寒波は無事に過ぎた。
- 今冬最強寒波が来る 向こう側の季節から「楝(あふち)の花、いとをかし」。
- 堀口すみれ子さんから届いた詩集「月あかり」。
- 午前柿崎、午後大池 念願のエナガはピンぼけの1枚。
- 再度柿崎の海岸を歩いた 海のチョウゲンボウ 田んぼのマガン 低カフェイン抹茶。
- 暖かな日の朝日池、のんびり過ごす水鳥たち。
- 美味しいイチジクお菓子など、大潟区のマルト歌代商店は特別。
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