明け暮れ 我が家 お出かけ
新しい万年筆とインク。
個人的な依頼状や礼状など手紙類のほとんどは万年筆で書いてきた。ずっと外国のカートリッジ式のものだったが、ペンの走りにやや抵抗感がありかつインク切れは早かった。
高かったが、思い切ってパイロット万年筆カスタム743の吸引式に替えた。驚くほどスムースな書き味、生涯の文房具となることを約束させてくれた。
インクは沢山ある色彩雫(いろしずく)シリーズからasa-gaoを選んだ。
インクビンは「日本パッケージデザイン大賞2011」で家庭用品・一般雑貨部門の金賞を受賞したという。すっきりしたデザインだ。
振り返れば初めて学生服の胸ポケットに万年筆を入れたのは高校時代ではなかったか。昭和31年から数年間の、途切れ途切れの日記は多く万年筆で書かれている。きっと髙田の本町商店街の文房具屋さんで買ったものだろう。
キーボードで書くことは多いが、筆記には昔の人々の意気が伝わるようで情緒が感じられる。
万年筆はキャップ取り外しなどの「キャッポッ」という音も、ならではの味だ。母の喪で一年休んだ年賀状、今年は新しい万年筆で楽しめれば。
海は荒海 山からなめこ。
移りゆく秋、過ぎた季節を思う間もなく雪を心配しながら冬仕度が始まる。
本日の駐車場。連日吹かれるが、荒海を見にくる車や温泉宿にも来客がある。
本日は上越市牧区(旧牧村:村の方がはるかにイメージが広がる)府殿の縁者から沢山ナメコが届いた。
「まだいっぱい採れるでね」と電話の声。
道への願い。
昨日は良いお天気の一日。本日は、なかなか書けなかった事を遠慮しながら書いてみよう。
私が知る範囲で、道路は一部を除いて荒れている。特にかなりの歩道は雑草繁茂のまま放置され荒れるに任されている。
ヨモギにセイタカアワダチなど、荒れ放題の歩道、ひび割れを伝って国道をも浸食し始めた。 悪観であり、歩くにも、すれ違うにも困ろう。
県道か市道か。かっての歩道はクズと雑草に埋もれ、もう道さえ見えない。
歩くのを拒否する歩道とは?
歩道の中まで侵食する雑草。以前は気持ちの良い道だった。いま散歩する人は悲しいことだろう。恐らく至るところで見かける光景のはず。
一番上の場所を反対から見る。ボランティアさんはこんなきれいにしているのに、残念だ。
荒れる道は膨大で当然ながらボランティアさんの管轄ではない。一般に緑に関する景観はますます悪化の一途に思われる(合併が拍車をかけたとは思わないが、、、)。
景観は水や大気と同じくらい心身の健康と成長に大切なもの。国、市町村は生活の足許に正しく税を使い、荒廃に歯止めを掛けてもらいたい。
キツネ、タヌキ、クマ、イノシシなどが身近に出現する。食料事情もあるが、道路はじめ地域が荒れ、隠れる場所が十分あることも原因の一つと聞いた。
“良い国、良い地域は道作りから”。 行政はもうムダ使いを止めましょう。
(写真はいずれも昨日午後の撮影です。)
赤とんぼの午前。
午前を中心に晴れていたが、夕刻から雨模様となり、気温が少し下がってきた。
午前の晴れ間に珍しく赤とんぼが多く飛来し、秋の深まりを感じた。オスが赤くなっているのも嬉しい。
昔話で申し分けないが、子供時代の毎秋の夕刻、空一面に赤とんぼが飛翔する日が何日かあった。
あるいは随分前のこと、トンボが大発生した日に、高速道路で新潟まで行った。気になってパーキングエリアでフェンダーを見ると、やはり大量のトンボが隙間に詰まっていた。このところ赤とんぼの大きな群をあまり見なくなったが、また見てみたい。
ところで秋になって田などに出払っていたスズメがつがいとして戻り、軒下の巣を守る様子が見られる。ムクドリの小さな群も家の回りで巣を巡って争っているようだ。もう来年の準備か、、、早い。
帽子と落ち葉 数と印象。
このところ色々と植えた樹下美術館の庭。今夕外出から帰って寄ると桜の落葉が目立ち始めていた。きれいなので拾ってきた。
それを最近通販で買った帽子に添えて写真を撮った。これに「帽子と落ち葉」などのタイトルを仮定してみた。すると何枚も乗せたものより、減らして三枚などにしたほうが良い感じになった。
多いことが迫力や美であるかと思えば、少ない方良い場合もあろう。
昔、吉本ばななさんのインタビュー記事で、小説を書くことは削る作業でもある。思いついて気に入ったフレーズなどは、むしろない方が良いことが多い、というような話を読んだことがある。
「日頃草子」はもちろんジャンル、レベルとも違うが、彼女の言に照らせばいつも反省しきり。
私の車。
今夕、直前まで雲は良かったのに、どういうわけか、さほど芳しい夕空にならなかった。
せっかくだから海辺で車の記念撮影をした。
愛車(のつもり)2000ccトヨタ・プログレは平成17年12月に購入。「小さな3ナンバー」の概念を体現する当車は、在宅回りや往診で細かい所へ入って行き、4駆なので冬も強い。
10万キロを越えた現在でも大変静かに走り、代行の運転手さんによく褒められる。
車にさほど執着が無かったので、それまで日本車の5ナンバーばかりだった。ただ一度乗った外車は卒業後、1960年代後半に買ったフォルクスワーゲンだった。
当然中古のポンコツで、何度も故障した。ある時、大通りで「クラッチのバネが切れる」という目に遭った。
信号待ちからの発車でクラッチを踏むとスコンと言ったきり全く動かなくなった。どうしょうもない故障だ。ドアを開けて、ハンドルを操りながらソロリソロリと押した。JAFに初めて入ったのは多分その時。
バタバタ、バタバタと走る空冷車。緊張のデートでよみうりランドへ行った時など、なにより無事な帰還を祝った。
プログレは既に廃盤となっているが、15万キロ以上は何とか乗っていたい。
萩咲く日 大きな古い家。
雲も目立たず空澄み渡った一日。仕事場の萩が無心に風に揺れていた。
上掲の家は築95年ほど経っている。設計図無しで建てた頭領を生前父は尊敬していた。
家は前後を切り落とし、往時よりも小さくなった。
この家の建設費ほか祖父母の借金は膨大で、その返済のため、父は満州の病院(旧満鉄病院)へと渡った。ついでに私もそこで生まれました(申し分けありません、この下りは何度か書きました)。
拍手で終えた母の一回忌。
昨年の暑い盛り、8月10日に亡くなった母。一回忌の法要は少しは涼しかろうと本日9月16日に行った。
しかし日を遅らせてみたが日中は33度を超える暑さだった。西念寺ご住職のお心こもった読経とお取り仕切りのお陰で、納骨までも無事に終えた。
墓所で石蓋を開けて納骨穴を覗くと、底に僅かな父の遺骨が残っていた。
亡くなって28年、暗がりにうっすら白い骨。まさか母を待っていたとは思わないが、一瞬どきっとした。
新しい母の骨は、カラカラと音を立ててかすかとなった父を覆った。
西念寺境内の墓で。納骨後の読経を終えたご住職。
一式終えると拍手が起こった。
墓で拍手とは、私どもは少々変わっているかもしれない。
すぐ隣は作曲家小山作之助の墓。作之助の母は当家の人。
遠方の小山の人々に代わって当方で墓守をさせてもらっている。
※写真はいずれも妻の携帯です。
最後に直江津のイカヤさんで和やかに美味しいおとぎの食事をした。おとぎも拍手で終った。
秋の初めの庭仕事。
夏の茂りにやつれが見える樹下美術館隣接の庭。雨が降ればまだ草も生える。
庭仕事は早起きしてすればいいのに、それが苦手なので大抵は閉館5時になったら始める。
本日は妻とともに草を取り、花木の枝葉を払い整えてみた。一時間半少々、夕刻とは言え風もなく蒸し暑くて大汗をかいた。
南三陸町の山中で、弟は豚やニワトリの放し飼いをしている。
彼のかく汗は私の何百何千倍だろう、などと思いながら終えた。
今年の庭仕事はもう一回同じようなことをやり、彼岸を過ぎたらいくつかの花や木を植えたり移したり、芝のはびこりを止め、全体に肥料を入れて終了。最後に待ち構える猛烈な落ち葉は、スタッフが頑張って掃いてくれるので助かる。
今年から私よりも妻のほうが熱心に手入れをする。朝は仕事場の庭もするので妻は少し腰が曲がってきた。
髙田の夕焼け 勇気づけられたひと時。
大型の台風が大陸へ向かい北上して去った。台風は6つもの低気圧を引き連れて移動したが、新潟県に雨をもたらさなかった。
朝方いっとき涼しさを感じたものの日中は暑かった。
そんな夕刻、高校の先輩のお世話で山中康廣・阿美子ご夫妻と斎藤尚明氏、そして私たち夫婦の6人で食事をした。
学び、錬磨し、寄与された皆さんのお話は、いずれも新鮮だった。観点に雑音がなく、無理の無い遠近法に則った思索は自然だった。
知らされ、従うだけの立場から、自立した生活者の感覚が重んじられる時代が明けるのか。示唆に富み、楽しくも勇気づけらるひと時だった。
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- 木村茶道美術館の寒月茶席に伺った 素晴らしい本阿弥光甫のお茶碗。
- ゴルフ場でトマトジュースの汚れを口を使って落としてみた。
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- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
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- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
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