明け暮れ 我が家 お出かけ

羽生選手の復活、スポーツ医学への貢献を。

2018年2月16日(金曜日)

スポーツ選手にとって怪我は最も障害になるが、競
技と練習には常にそのリスクは付いて回る。

羽生結弦選手の、オリンピックまで3ヶ月余を残した
時期に於ける利き足関節の靱帯損傷は極めて大きな
ダメージだったに違い無い。(障害は骨にも影響して
いたらしい)。
団体戦を欠場して迎えた本日SPの競技は、綱渡りの
ように思われたが、競技前のインタビューは意外なほ
ど自信にあふれていた。

本当かな、こんなに自分を追い込んで大丈夫か、とい
ぶかしくさえ思われたが、実際の演技は全く完璧をも
越えていた。
試行錯誤はあったはずだが、今日までを正確に逆算し
て行われたと考えられる周到なリハと、トレーニング
の綿密さを驚かない訳には行かない。

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羽生選手の治療とリハにどのような人が関わったのか知
らないが、このたびの経験の詳細をいずれ公表し、是非
ともスポーツ医学の進歩に貢献してもらいたいと思った。

用いられたクリスティアン・ツィマーマンのピアノによ
るショパンのバラード1番が緊張を和らげ、とてもよく
合い、成功の一因に思われた。
2015年の11月、柏崎市で氏のピアノリサイタルを聴いた
が、いずれもシューベルトのソナタで非常に重厚だった。
人に恵まれているのは選手の人柄の良さの現れであろう。

心理戦もあるスノボー競技 平野選手に感謝。

2018年2月14日(水曜日)

昨日書いた平野歩夢選手の決勝があった。
カリスマに決められ二位に終わった。

さすがにクールな平野選手も競技前に頂点まで達し
ていた重圧には耐えられなかったように感じられた。
その点優勝者のショーン選手は、予め平野選手を
プッシュし、自らのプレッシャーを和らげ、温存した
力を爆発的に発揮したように思われた。
さすがベテラン、戦いは何ヶ月も前から心理戦とし
て始まっていたのかもしれない。

「(ホワイトとジェームズと)3人で争って、今まで
で一番の大会だったんじゃないのかなと思います」と
爽やかに競技を振り返った平野選手。
オリンピックを一番の大会だったとしたコメントに新
たな成長を感じ、とても頼もしかった。

ハラハラドキドキ楽しませてくれて感謝したい。

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良く晴れた本日のホオジロ。

独特なスノーボードの選手たち 賢い平野歩夢選手。

2018年2月13日(火曜日)

オリンピックのスノボー競技でハーフパイプの一部を
面白く観た。
新潟県から村上市の平野歩夢選手が優勝候補として出
場しているので気になる。

競技前、言葉を選びながら、オリンピックだけが全て
では無いという微妙な表現に、彼が生きている広い世
界の哲学が込められていて、賢いインタビューだと思
った。

この競技には若者らしさといえばいいのか、普段のコ
スチュームもラフさが漂い、とてもおしゃれで個性的だ。
また緊張の中で選手たちが漂わせる楽しさや、ライバ
ル同士が示しあう特有な文化の共有者という幸福なイメ
ージも清々しい。

選手はみなくったくが無くて親しめるがOARの選手たち
は気の毒だ。

クールな平野選手の決勝ははたしてどのようなものだろ
う。

 

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妙高山を見に行って。

2018年2月8日(木曜日)

本日日中は澄んだ青空が見られた。
仕事場の大潟区は早朝に降り、雪は1メートルを越え
たようだ。

こんな日は妙高山を見よう、というので板倉の針を目指
して車を走らせた所、中腹までの姿しか見えない。
時間が経てば見えるかも、ということでパインバレーへ
と足を伸ばした。
スキー場は閉鎖されているはずだが、道路は非常にきれ
いに除雪されている。

1
私たちのためにだけ除雪されている、と錯覚するほど気
持ち良く、もったいない道路。

だれが利用するのだろう、ホテル、スキー場駐車場など様
々なエリアへのパースがしっかり除雪されていた。

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ホテルを出たすぐの通り。正面の妙高の山頂は相変わら
ず見えないがスケール感は期待どおり。
その昔ゴルフやスキー、そして食事に来た懐かしい場所
だけに寂しさを禁じ得ない。開場するイルミネーションシ
ーズンには訪ねてみたい。

2
施設を出て西側の道を関山まで走った。思わぬ下りの急な
曲がりが続き、日陰は氷り、浅からぬ谷沿いでもあり、肝
を冷やした。

せっかくだからということで、ロッテアライリゾートへ向か
った。

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妙なアングルだが、かっての様子と随分変わっている印象
を受けた。

今冬は浜雪、里雪になっているがやはりスキーリゾートは
豊かな積雪。春めいててきたら一帯の散策や食事などに寄
りたい。

雪空かし、さすが旧源(みなもと)村の人 福井県の大渋滞とヘリ。

2018年2月7日(水曜日)

現在除雪,雪かきが一般的だと思うが、以前家庭で
は「雪空かし」や「雪どかし(退かし)」などの呼
び名で行われていたことが思い出される。
地域によってはまた別の言い方があるかもしれない。

本日在宅訪問で伺った先は旧源村から来られて長い
お宅だった。
驚くほどきれいに除雪され、出入りは本当に楽だった。

 

1
前後左右とも十分な余裕。
向こうの坂道を行く車はデイサービスの送迎車。

2
久し振りに履いたというカンジキ。これで脇道からゴミ収
集場まで奥さん(おばあさん)が道を付けたという。「なに、
これくらい普通ですわ」と仰った。

3
美術館の近く、雑木林のニセアカシアに付いた雪が淡
い桜色に見えたのが不思議だった。

さて、越後の雪は寒を過ぎてから本番、とは古老の話。
だが越後ではなく、越前福井県の大渋滞など、現状は
深刻だ。
大渋滞は先頭や要所要所にスリップや転倒などを起こし
た車輌が原因していることが多くあろう。
無理かと思うが、自衛隊の大型ヘリで要所の車輌を次々
に吊り上げて退かし、前後に余裕を作り、そこへ大型除
雪車を下ろすなどすれば半分以下の処理時間で解消さ
れるもしれない。

長期化した閉じ込めは、ドライバーに思わぬ事故が危惧
される。
食品、医薬品はじめ物流、通勤も深刻な状況のようだ。
こんがらがった糸のように一度手がかりがつけば、混乱は
一気に解消されるのではないか。まず半日でも良い、まと
まった作業が出来る晴れ間と大規模な救援が待たれる。

早速晴れた二月初日は誕生日。

2018年2月1日(木曜日)

時に素晴らしい晴れの日の訪れがある2月となり、
本日さっそくそのような空に恵まれた。

1
柿崎区は江島を飛ぶ白鳥。辺りに多くのマガンも
食餌していた。

今日は誕生日。
遠く中国(旧満州)の奉天(現瀋陽市)で命を授
かり、以来四分の三世紀を生きた。
弱いと言われた割に一度も入院をしたことがない
のが不思議だが、これからが問題。
長く生きている事で傲慢はないか、注意をして暮
らしたい。

さて本日つまらない事を三つ考えた。
●今後、実年に二つ足したものを年令と考える。
(多少若く錯覚しようが、自己暗示が難しい)

●プロの将棋で二人一組のペア戦を導入してみ
る。(内輪もめの懸念もあるが、羽生-藤井ペアな
どは、楽しいやり取りが浮かぶ)

●インフルエンザに対して軽めの抗ウイルス薬、
あるいはワクチンを仕込んだマスク。(耐性が問題
だが注射ワクチンより有効かも?)

斯くみると、長年の幼稚さから全く脱却していない
し、晩成もまた望めそうにない。

 

2
宮城の弟から届いたタラを煮付けた。

3
お茶とお菓子。

明日も晴れるらしく有り難い。

「冬の旅」と父。

2018年1月26日(金曜日)

寒さと風は続き、何年ぶりかで冬らしい冬になっている。
雪道の面倒を考えて在宅回診を減らしたが、本日はイン
フルエンザと狭心症の急な往診が加わり、四カ所を回っ
た。

 

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本日の道。厳しいがこのような風景は嫌いではない。
車から降りて撮った。

さて先日、停電のことで父が登場した。
冬の父の思い出はとにかく大変、というイメージしか残っ
ていない。
昭和30年代半ばまでの往診は自転車からスクーターに
変わっても雪道は歩くしかなかった。
夜中に電話があると、しばらくして母が重い扉をギーと開
け、父が寝ている二階へと階段を上ってくる。
「あなた、、、、、ムニャムニャ、、」と母の声がする。
「うん」と低く父が答え、時に舌打ちが聞こえた。
父は大抵すぐには起きず、しばらく時間を置いた後、決心
したようにトン、、トン、、とゆっくり階段を降りていく。
不安な気持ちで耳を澄ませている私たちはまた眠った。

翌日母は前日の往診について、5キロ先の農家まで歩き、
途中雪の田んぼに嵌まってしまい、ずぶ濡れになって帰っ
て来たなどと話すことがあった。

苦労が多かった父だが、たまに見せる笑顔はこよなく甘く、
後年、母を悩ませた女性問題があったことを知った時は、
さして驚かなかった。

そんな父がある日突然ピアノに譜面を置き、歌うようにな
った。
鍵盤の中音部に数本の指を置き、悲し気な音を鳴らして歌
った。

それが何の曲なのか分からなかったが、シューベルトの「
の旅」だと後で姉から聞いた。
父が歌ったのは全24曲のうち2曲半くらいか、伸びのあ
る良い声だった。
私の小学校高学年~中学生の頃ではなかったか、すでに
漠然としてしまった。

 


最終曲「Der Leiermann(ライヤーマン、辻音楽師)。
旅の最後に村角で犬に吠えたてられながらオンボロ楽器を
凍える手で奏でている老楽師と出合う。
誰も相手にしない彼に“一緒に旅をさせてほしい、そして貴
方の伴奏で私の歌を歌わせてくれないか”と歌う。
音楽師は死の象徴なのだ。
伴奏のボローン、ボローンと単調に響くピアノと、メロディー
の長い休止が脳裡に残っている。

もう一曲は20番「Der Wegweiserm、道しるべ」だった。
旅人はあえて道しるべに示されていない道を歩き始める。
両曲のテンポは異なるものの曲調はよく似ている。

悲しい調子の歌をつかえ、つかえ弾いて歌っていた父。
ある日、私は父の後ろに座ってずっと聴いたことがある。
ピアノが上手くなっていて、声を響かせ、感情込めて二曲を
歌った。あまりにしばしば聴いたのでメロディなどはすっか
り覚えてしまい、弟と真似して歌った。

何十年も経って、ある人が、お宅へ伺った時、貴方のお父さ
んがピアノを弾いて冬の旅を歌ったのを聴いたことがあると
話してくれた。

父がなぜ冬の旅を歌ったかは謎めいているが、思い当たるふ
しが無いわけではない。

 


冬の旅の最初の曲「Gute Nadht(おやすみ)」。
父は当初これも練習していたようにも思うが、はっきりしない。
主人公は恋人の家を去る時、戸口におやすみと書いて失意
の旅に出て、最後に辻音楽師と出合う。

 

さて私たちの心のどこかにこれらの歌に同一化できる感情があ
るのではないだろうか。
悲しいが、それによって他者に共感し、自らも生きることをを促
されているように思われる。

ヴィルヘルム・ミューラーの詩に感動したシューベルトの作曲だ
が、互いに会うことが無かったという。二人は夭折の点で共通し
ている。
二つの動画ともディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの歌。

 

吹雪の日 昔の停電。

2018年1月24日(水曜日)

上空は過去最強の寒気ということ、豪雪が心配されて
いる。
寒波はまだ続くと伝えられているが、記録を塗り替える
ような冬にはなってほしくない。

不要不急の外出は避けて、とニュースがコメントする。
本日の外出は特養の回診と一件の訪問だった。

 

2
本日の樹下美術館。

 

3
在宅訪問のお宅で終わるのを待っている愛車プログレ。
玄関先をきれいに除雪して、駐車を楽にして下さった。
田んぼの中を走ったが、しばしば吹雪のために先が見えな
くなった。
車が示した外気温は-1℃。いつもぼんやりしているせいか
この車でマイナスは記憶に無く、やはり厳しい冬になってい
る。

 

4
診療所の古い廊下に掛かるランプ。
昭和に何度か記録的な豪雪の冬があった。昔の大雪では
しばしば長時間の停電があり、翌日まで続くことがあっ
たように思う。
大抵はろうそくを点けたが、ある時父が上掲のランプを
持ち出してきて使った。明るさに驚いたが、ススも凄か
った。
私の区(旧大潟町、その前は潟町村)では昭和30年代
初めの時期に天然ガスが噴出し、ガスの付設は比較的早
かった。
ある冬、またも父だが、今度は小さなガスランプを買って
きて、天井からぶら下げてガスホースに繋いだ。停電で
点けるとブーッという音を立た。
高さのせいか、さほど明るかった印象が無く、輝かしい電
灯を思い出し恨めしげに見上げた。

停電は冬の年中行事。乏しい灯りのため、勉強より団らん
が先で、どこか楽しかった。しかし月末、保険機関へ請求
書書きをする際の停電に、父はとても困ったいたようだっ
た。

蓄音機が直ってきた 白鳥の食餌。

2018年1月18日(木曜日)

私のポータブル蓄音機の回転の力が弱り、上手く
行かなくなっていた。

当館の蓄音機を聴く会で厚く支援をして頂いてい
るS氏が心配され、専門店で修理してくださり、と
ても良い状態で戻ってきた。

英国グラモフォン社のHMV101の蓄音機は1927
年から1930年頃まで製造されたモデル。マイカ(雲
母)のサウンドボックスが着いている。
それもあってか大変クリアな音が出る。

 

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パティ・ページの「テネシーワルツ」を掛けた。

休診としている木曜午後、待っていたハクガンが飛
来したと聞いたので、数カ所心当たりの場所を回っ
た。

目星を付けた場所に白鳥やマガンは居たがハクガン
の姿は無かった。
だが田んぼの一つで白鳥たちが食餌をする様子がよ
く見えたので撮った。

 

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刈り残った稲ワラをくちばしで摘まんでどける。

 

 

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どけた後、その下の株の根を食べている様子。
頭ごとくちばしを突っ込みクチャクチャ音をさせて
食べる。
現在当地に非常に多くの白鳥、マガンが来ている。
広大な田んぼは、春までの十分な餌をまかなえる
はずである。

彼らが北へ帰るまであと一ヶ月少々、今後どんな光
景が見られるだろう。
白鳥たちが帰って行くと、いよいよ今年の樹下美術
館が開館となる。

やって来た寒波。

2018年1月12日(金曜日)

昨日、寒波は上越地方を避けるように雪を降らせ、中
越地方では長時間に亘る電車の立ち往生が発生した。

作夜のニュースは、今夜から当地も大雪となることを告
げたが、その通り診療所は一晩で40㎝ほど積もった。
今年購入した除雪機を使って美術館の男性スタッフが
朝早くから駐車場の除雪をしてくれて本当に助かった。

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カーポートの後ろ側の庭。黒っぽい葉の陰は屋根から
下がったナニワイバラ。雪は見るだけならきれいだが。

 

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本日の往診は一件だけ。まだ道幅に余裕があり、助かる。

1975年、当地に帰ってきたばかりの頃、少しの雪でも滑
って脱出出来なくなり、通行する人に押してもらった。

以来、冬期間だけ4WD車のレンタル、4WDの購入、スバ
イクタイヤ装着、スタッドレスタイヤと変わった。
最強は四駆+スパイクタイヤで、長距離も怖くなかったが、
夜間氷った道で急ブレーキを掛けるとスケートのように滑
ることがあり、恐ろしい思いをした。

 

ところでこの雪の中では昨日の小鳥たちは餌を探せない。
雪の無い地方へ移動したのではないだろうか。長野県
あるいは群馬県などへ、、、。

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