明け暮れ 我が家 お出かけ

低気圧の日本海と雲。

2017年12月28日(木曜日)

北海道から北にかけて二つ、三つ、四つと低気圧が集ま
り、当地もクリスマスイブ以来4日荒天が続いた。
いわゆる爆弾低気圧ということ、これでもかと強風に煽ら
れ続けた。

本日、夕刻にわずかな晴れ間が覗く時間があり、鵜の浜
温泉に近い夕陽の森公園駐車場で海と雲にカメラを向け
た。

海側の車のドアが開かないほどの風でドードーと鳴る海、
ビュウビュウと叫ぶ風の音の中にいると、異次元にいる錯
覚に陥る。

 

1
正面は北西に当たろう、風とともに押し寄せる白波。

 

2
西は直江津港の方角。沈む陽が雲の影を映し出している。

 

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北西の雲は人相が悪くなり、頭上へと迫ってきた。

 

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二番目の写真から15分余、西方面に黒い雲が出て何か
を降らせている。雨か、みぞれか、降ったものは強風のた
めであろう、途中で消えている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新しいパソコンが来た。長く世話をして貰っている信越情
報(株)さんに全てをセットしてもらった。Windows10は
最新バージョンだったが、借りていた妻ので馴れたせいか、
また新しいキーボードも打ちやすく、良い感じになった。

冬は厳しい。

2017年12月27日(水曜日)

三日も続く荒天、風は容赦なく好きなだけ吹いている。
雪はさほどではないが強風のため寒さは厳しい。

 

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午後の美術館。屋根からの雪が集まるカフェの窓は雪除
けの板で覆ってある。

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庭の石道は版画の趣だった。

当地は沿岸であり強風によって今のとこと雪は少ない。

ところで寒冷きびしい季節を、多くの動物は地中や洞
(うろ)で冬眠し、昆虫たちは落ち葉や樹皮、あるいは
物陰に潜んで越冬したり、また卵に命を託す。

これに対して鳥たちは、冬眠などして休むことなく、生
活地に留まったりあるいは南下して餌をあさり続ける。

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午後回診した特養の駐車場にいたハクセキレイ。
何を探しているのだろうl。

小鳥が冬に数を減らすのは寒さもあるが、昆虫や木の
実が極端に少ないことも大いに関係がある。

三日続きの厳しい寒波。
木の葉が散るように吹かれている小鳥の群や、羽ばた
けどほとんど進まない水鳥の群を目にすると、励ました
り祈りたくなる。

本日、ある方にセーターを送った。夏にその方を見て、
冬にはそのようにしようと決め、妻に買い物を頼んだ。
売り場で涙が出そうになった、と家に帰った妻が話した。

私はその方を知って良かったと思っている。

貴重な絵が再度もたらされた 時計 お客様。

2017年12月24日(日曜日)

昨日のこと、ある方から倉石隆の人物画が送られてき
た。
わずかに目を閉じた女性が描かれ、全体にホワイが掛
けられている静かなとても良い絵だ。
キャンバス裏に「まどろむ女」と記されていた。
ベールのような白が眠りに入ろうとする女性の意識の漠
然さを物語っている。

問題は制作年だった。どこにも年号らしいものは見当たら
ず、大阪フォルム画廊・東京店の売り札が一枚入っている
だけだった。
倉石は1984年と翌85年に同画廊で個展を行っている
ので、そのころの可能性がある。

 

2
「まどろむ女の顔」 25,5×22,2センチ。
きわめて薄く描かれているが、かすかな息遣いも聞こえ
るようで、実にリアリティがある。呼べば目を覚ましてこ
ちらを向きそうだ。

これは私の勘でしかないが、一目見た時から当館にある
一枚の絵とイメージがダブった。

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図録「樹下美術館の倉石隆」No32「裸婦像」。
全体のほの青い色調が印象的で、どこか「まどろむ
女の顔」と通じ合うように思われる。
モデルのポージングは疲れる作業と聞いている。「ま
どろむ女」は休憩中のモデルさんが、うたたねをし始
めた時に素早くデッサンしたのか、と一人空想してみ
た。
髪の表情も何となく似通っているように思うのだが、
年齢が合わないかもしれない。

一方で私の母にとても似ていて不思議な絵だ。
ちなみに作品は寄贈ということで、楽とは言えない弱
小美術館は非常に助かり、感謝に堪えない。

さて本日24日はクリスマスイブ。「まどろむ女」は大
変なプレゼントだったし、失くしたと思って探していた
大事な時計が「電池を入れて帰ってきました」と言っ
て妻が差し出した。
いつ頼んだのか、実はよく覚えていないがほっとし
た。

3
人前でできる唯一の時計なので失くしたわけでもないの
に嬉しい。薄さが気に入っている時計はスカーゲン。

さて本日今年の最後という方たちが何組かお見えになり、
良いお年を、と名残を惜しんだ。
明日は新潟市から、初めてだが年内に訪ねたいと、言う
方たちが電車で来られるので、スタッフが犀潟駅に迎え
に出る予定。

お天気が悪そうですが、どうか道中お気をつけて
いらしてください。

堀口大學展の再訪 素晴らしかった永井荷風の序文 谷根の清水。

2017年12月24日(日曜日)

昨日は天皇誕生日の祝日。
連休が絡まない祝日は往々に気がつかずに過ごし、当
日は朝寝坊し、慌てて飛び起きては、「ああ休みだっ
た」と安心する。

そんな日、昼食兼用の野菜サラダを食べてから、新潟
県立近代美術館を再訪した。

本日胸打たれたのは、堀口大學の処女訳詩集「昨日の
花」に捧げられた序文だった。
詩集は1918年(大正7年)4月に上棹され、Wikipedia
によるとボードレールはじめ19人の詩人から60数篇
が訳詩されている。
序文は永井荷風によって書かれ、その原稿用紙が展覧
会作品番号20として読みやすいキャプションとともに
展示されていた。

以下に翻訳詩について荷風の印象的な部分を記してみ
たい。

“異なるものは唯その言葉とその形とのみ、その心とそ
の調にいたりて更に変わるところなき。もっとも美酒の
味、その移し入る甕の形によらざるにひとしかるべし”
訳詩の価値、本質を見事なまで分かりやすく示し、大學
を紹介している。
当時の荷風は慶應義塾のフランス語教授をしていて、中
退とはいえフランス詩の訳詩家として出発した教え子に
対して心から祝賛している。

足を止めた一文で拓けた永井荷風のすばらしさに触れ、
私の枕元に置きっぱなしの「雨蕭々」を続けなければと
反省した。

以下は長岡訪問まえに寄り道をした柏崎市谷根(たんね)
の様子。米山の山頂がのぞいて見えていた。

 

1

 

2

 

3
峠のような所の脇に小さな滝があり杓が掛かっていた。
減菌をほどこしてありません、と市役所の看板があった
がひと口飲んでみた。
さすが冬の清水は冷たかった。

早く良いソフトが入った良いパソコンがこないかなあ。

冬至の本日、今年の開館も残りわずか 冬は最も長い季節。

2017年12月22日(金曜日)

今日は冬至。6月下旬から本日までの半年は短かったよう
であるが、表向き真夏の暑さを越え、爽やかな秋を越え、
日ごと昼を縮めようやく冬至にたどり着いたことになる。
着いてみれば本日お天気も良く、決して日が短かった印象
にはならなかった。風雪の日よりよほど夕刻を明るいと感
じた。

今年の樹下美術館も23,24,25日の三日を残すだけ
になり、改めて展示室の写真を撮った。

 

2
絵画「カリカチュア風な倉石隆」は観やすかった、と思う。

 

1
陶芸「陶齋の色絵と鉄絵」も楽しかったのではなかっただ
ろうか。以上自画自賛させて頂きました。

 

3
夕刻の訪問診療のお宅の前の田んぼにマガンの群が
いた。普段鳥などは私が見つけるが、本日は看護師が
見つけた。
雁も冬陽が貴重なのか、皆その方を向いていた。間も
なくねぐらの朝日池に帰る時間だったであろう。

 

5

 

さて本日60代の方が、「一年の中で冬が一番長いです
ね」と仰った。
そもそもかっての農家で、男衆は稲刈りが終わるとそそ
くさと出稼ぎに行った。途中帰るのは正月くらいで、長け
れば5,6ケ月は家を空ける。

家に残った者はワラ仕事や縫い物などをしながら春と
男衆を待ち続けなければならず、この間は冬なのであ
ろう。
残った者はもちろん、出かけた者たちにとって、それは
とても長かったにちがいない。
これは農家の方ばかりではない、最も強く次の季節、
春を待ち焦がれる点で点で、冬は私たちにも長く感じ
られる。

言葉の方は山間の農家のご出身だ。

ところで私は2月生まれであるため、祖父に玄(ふかし)
と名付けられた。
玄は五行説の冬であり、人生では晩年を指している。
これから何度冬を迎えるのか知るらないが、冬が来るた
び、(本当は嫌いなのですが)、これは私の季節だと思っ
て迎えるようにしたい。

再度話が変わり、私はワードが苦手で、今もって「一太
郎」の愛用者。
どういうわけか、現在使用している一太郎のソフトが「玄」
という名のバージョンなので余計に愛着を感じる。
ワードにも慣れなければということで、図録編集は倉石
隆分を一太郎、斎藤三郎をワードで行った。

冬至ではじまり一太郎で終わりました。

降っては消える雪模様の年の瀬。

2017年12月20日(水曜日)

朝日の中の雪がきれいだった水曜日、午後いつもの
ように特養ホームの回診があった。
学校ではインフルエンザが流行している。当特養は今
のところ免れているようだがやはり心配だ。

 

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午後の樹下美術館。例年トクサを短く刈るが今年は常
緑性を当てにしてそのままにしてみている。

 

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蕾をみせていたクリスマスローズ。

 

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はりはり漬けが食卓に出ると年が暮れ新年が近づく。

 

去る17日に訪ねた長岡市の新潟県立近代美術館の
「堀口大學展」を書いているが、妻のパソコンを借りて
Windows10で書くのは難しい。
カーソルがあちらこちらへ跳ねたり、ひょっこり余計な
ウインドウが現れたり、文字が急に大きくなったり、記
事が消えたりする。
普段から操作が下手なので流行りの自己責任であろ
う。

この記事もうまく読まれているか自信がない。

改装なった土底浜の歩道橋に上ってみた。

2017年12月15日(金曜日)

昨日に続いて晴れ間が多かった日、午後からある事業所の
健診結果についての相談に出向いた。産業医として何十年
も携わっている工場は100人規模だが、長く労働衛生の
遂行に実直な姿勢を維持してきた。
当初の担当者の熱心な取り組みが代々継承された結果で
あろう。

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早く出たので建て替えられたばかりの歩道橋にのぼってみ
た。

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JR土底浜駅前交差点の歩道橋、駅と大潟町小学校に近いの
で子供たちが多く利用する、同小学校は私の母校。この時期、
防寒具に身をを包んだ児童たちはとても可愛い。、

 

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歩道橋から国道8号線の西の方角を見る。比較的海が近いの
で雪はなくなっている。ただし左側の狭い松林を越えると10
㎝ほどは残っている。

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東方面を見る。出来たばかりのドラッグストアの向こうに米
山が見える。

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陶芸展示室の白テーブルにツリーと熊?のガラスのフィギュア
が出ている。妻の親族から頂いたものでとてもきれいで可愛い。

日中、昨日よりもよく晴れ、気持ち良く過ごせた。

ひと時の青空、青い海 蓄音機のあと近所で食事。

2017年12月14日(木曜日)

雪の日が続いた後、本日は午前から時々晴れ間が覗いた。

 

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四ツ屋浜から直江津方面の雲。火力発電所から上るもくもく
たる水蒸気の白さが眩しい。

 

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灰色の空と海にブルーの色が戻った。

 

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夕刻のカフェで蓄音機を掛けた。お客様ご持参のアルフレ
ッド・コルトーやリリー・クラウスのピアノを聞かせても
らった。
色々な季節の庭で蓄音機を聴いたが、雪もまた古い友人同
士のようにしっくりと馴染んでいた。
電子加工された日常の音からより自然な音へ、蓄音機は体
にも良いようだ。

 

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蓄音機を聴いた皆様と近くの小さなレストランでパスタや
ピザを食べた。いつしか12月も中旬となった。

今年三度目の雪 パソコンの故障。

2017年12月12日(火曜日)

昨夜から寒気を伴った荒天に見舞われ、今年三度目の雪とな
った。10㎝にも満たないが、これまででは最も多く降った。
しかし例年でいえばまだ少ないほうかもしれない。

1
雪の樹下美術館。閑散のなかBSN新潟放送テレビの会長がお寄り
りくださった。何度かお目にかかっているが、世間が広く博識で
お話は非常に有益だった。

 

 

3
チョコレートの箱.。クリスマス仕様で美しい。

ところで昨日のこと、パソコンのスイッチが切れていて作動
しなくなっていた。本日妻のを用いているが、Windows7に
慣れていたので10は何かともたつく。診断、修理を無事終
えて早く戻ってきてほしい。
それにしても昨日撮れた積み重なったレンズ雲が気に入っ
ていたのに、パソコンとともに使えず残念。

去る土曜日午後に迷い込んだ行幸通りの地下通路。

2017年12月5日(火曜日)

去る土曜日の上京の際、東京駅中央口からタクシーに乗るため
南口の乗り場を目指した。
ところが地下鉄利用者の流れに入り地下へ降りてしまった。先
で表に出ようと短いエスカレーターに乗ったはいいが、今度は
突然広い地下通路に出た。

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雑踏からしーんとした世界へ迷い込み、出口を探したが中々見つ
からない。
通路の壁面には古いポスターらしいものが沢山並んでいた。中に
ジャン・ギャバンの文字があったので映画であろうと分かったもの
の、実際に見た事が無いものばかりだった。
位置方角、時間とも曖昧となり、奇妙な場所を通過することになっ
た。

 

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おぼつかない心で居る私と妻に異国のボスターが一生懸命に
訴えてくる。確かに手書きのポスターはそれぞれ個性と味わい
があり、下段のは写真のコラージュ。
如何に眼を止めてもらうか、時代を超えて製作の苦労と楽しさ
が滲む。映画に詳しい人ならもっと興味深かったことだろう。

 

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数百メートル歩き階段をのぼるとガラスの向こうに街と人。

 

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出た通りの正面は皇居だった。
南口タクシー乗り場に行くつもりが晴れ晴れしたイチョウ並木の
大通りへと出た。通りの先でタクシーを拾った。

 

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ホテルに着いて部屋を案内してくれたボーイさんに上掲の通路
の写真を見てもらい、
「こんなところを歩いて来たのですが、何処だったのでしょうか」
と尋ねた。
「えー、何処でしょう、誰もいないじゃないですか」と仰った。

家に帰って調べてみると「行幸通り地下通路」へ入り、「地下スク
エアーギャラリー」で「東京国立近代美術館フィルムセンター所
蔵映画ポスター名品選」を眺めたらしいことが分かった。
行幸通りの賑わいは「皇居乾通りの秋」を楽しんだ人々のようだ
った。

東京は色々な意味で不思議で夢多き都だ。

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