花鳥・庭・生き物

庭の雪囲いを外してみた。

2024年2月17日(土曜日)

白鳥やハクガンではないが、当地ではもうさして雪は降らないと決め、本日午後美術館の庭の雪囲いの一部を取り外した。今冬雪らしい雪が降ったのは昨年のクリスマス前だけだった。

まだ降るかもしれない、といえばその通りだが陽気に釣られて外してしまった。但し囲いの中で木を縛っている縄はそのまま残した。

約二時間半外周の縄を切り囲いの竹を抜き、妻は結び目を切り解いた。

本日は7割方外した。作業量として、囲う手間の10分の1よりも楽ではないかと思った。囲って下さったお手伝いのお二方、済みません、黙って外してしまいました。

終わりころにお茶を飲んだ。

一番乗りしているクリスマスローズ。
このところの好天で。
3月15日開館まで持つか心配。

以下、この冬庭に落ちた枯れ枝です。細かい物はまだ沢山あります。

やはりそうだったのか、その1暖冬。

2024年2月13日(火曜日)

「もしかしたら」そうかも知れないと思っていることが、何かに書いてあったり、誰かが語り「やはり」と思うことがある。最近それに類する事が二件あったので書いてみたい。

一つ目は2月になってハクチョウやハクガンなど冬鳥の姿がり見当たらないことの訳だった。
白鳥は11月上旬、ハクガンは12月下旬に初めて目にした。特にハクガンの群は大きく、その後の撮影を楽しみにした。

今冬12月29日の初ハクガン。

24年1月14日夕刻の朝日池。
ねぐら入りしたコハクチョウとハクガン。

ところがその後ハクガンを目にしたのは2回だけ、大きな群は1月30日中の朝日池が最後だった。

昨冬は2月15日まで近隣の田でしばしば観察されたので、今年2月、近辺へたびたび足を運んだ。しかし朝日池にも田にも姿は無かった。

 今期11月18日の朝日池の夕刻。
白鳥や雁で一杯だった。

2024年昨日空っぽの朝日池。
水だけは満々。

例年まだまだいる白鳥もいまや全く見当たらなくなっている。私だけが見損なっているのか。しかし知り合いの鳥好きも「せっかく池の水が満々になっているのに見ない」と同じ事を口にする。何とあっけない、例年とは様子が違う、、、。

暖冬のせい?だが冬鳥の餌場である当地の田は山間にかかる所などで十分な雪が残り、彼らが苦手な気温上昇はそれほどではないはず。どこかに沢山いるのではと本日日中も車を走らせた。

ところが今夕、妻が「新聞見た?」と朝日の天声人語を見せてくれた。そこには冬鳥の飛来地として有名な宮城県伊豆沼では、例年これから鳥たちの北帰行が始まるが、今年はすでに終わりかけている、と伝えていた。

私達は暖冬厳冬、大雪小雪、ドカ雪淡雪など色々経験しているので、たとえ暖冬に推移しても、「この先まだ降るかもしれない、そんな年もあった」などと考え即断を避け、常に用心深い。一方鳥たちは各年ごとに判断し、「そうと決めたら早い」のか。

数百の群も一羽が飛び立つと全羽が一斉に飛ぶ。さらに北帰行など大規模な移動を一体だれが決め、なぜ皆が従うのか、野性の仕組み(知?)は並のものではない。
デジカメなど電子部品満載のカメラを手に、去った鳥たちを探し右往左往していた自分。比べて暖冬と決めるやさっさと帰った鳥たち。その違いは滑稽でさえある。

思えば彼らがこの先伴侶をみつけ産卵し子育てする遙か北の地こそふる里なのであろう。当地は極寒期の一時避難場所であり、帰れるとなったら一刻も早く帰りたくなるのは鳥たちの人情なのだろう。

良い勉強になった。これでもう今冬の探鳥をお終いにしたい。彼らには来期も是非また沢山来てもらいたい。

 

ところで実は昨日祝日の建国記念日、夜半を過ぎて午前4時ころから恥ずかしながら腹痛に苦しみ、せっかくの祝日を寝て過ごした。
下痢嘔吐もなく、ただ痛かっただけ。明瞭な判断材料もなく「もしや」と考えていたことがどうやら「やはり」だったらしいので、次回そのことを書かせて下さい。

 誕生日の追加 週末の鳥 2月とは。

2024年2月4日(日曜日)

2月1日が誕生日で、はや4日目です。自分の事をいつも老人とか高齢者と書くのはモヤモヤしますし、第一誕生日を記しながら何才と記さないのも失礼なようででもあります。それで恥ずかしさもあり以後何度も申しませんが、お陰様で82才になりました。

この先は、いくら先人の通った道といえ私にとっては全てが初体験(これまでもそうですが)。弱気を口にしたらキリがありませんので、出来れば年のことは知らぬ振りをしながら生活し、出来るだけブログも続けたいと考えています。

さて蝋梅に触れました1月24日には「冬本番のさ中」と記しました。それから10日、この週末は寒かったのですが日が伸び、かつ高くなるのが感じられ、外に出ると僅かながら春の気配を感じました。

このところ沢山飛来しているはずのハクガンに中々お目に掛かれません。
一昨日土曜日午後は柿崎、吉川、大潟、頸城の各区から三和まで観て回りましたが、主にコハクチョウとマガン、ヒシクイを見るだけでした。

頸城区で雁に混じって
10羽ほどいたハクガン。

上掲の場所に次々と雁が舞い降りたが期待したハクガンは一羽も現れなかった。一体何所にいるのやら。

上掲は道中の溜め池にいた
オオバンの家族の一部。

オオバンはカラス、カワウと並び黒い鳥の代表ではないでしょうか。僅かな尻尾とくちばしの上に白い額板という部分があるのが愛嬌です。枯れ草の下に生えているらしい若草を食べているようでした。

本日午後しばらく陽が射しました。

米山(上)と尾神岳。

久し振りのツグミ。
どこか人懐こい鳥。

鴨なんそばのネギは頂き物。
セリはお店のものという事です。

先ほど2019年から毎年2月のブログをざっと目を通してみました。
2月は日射しが強くなること、クリスマスローズが咲くこと、思わぬ雪が降ることなどがよく見られていました。
また2020年2月に、新潟県で初めてコロナ感染者が出たと記されていました。
先の事が全く理解できずあたふたと過ごした当時を懐かしく感じました。ただ5年目に入りましたが相変わらず集団的な発生は止んではいません。

この数年ハクガンを沢山見るのも2月でした。今期はこれまで最大の群が来ているようなので期待したいと思います。

いつしか今年の開館までもう少しとなり、毎年緊張する時期です。近いうちに今年の展示予定を掲載致しますのでどうか宜しくお願い申し上げます。

初めてのコウノトリ 若草の田にコハクチョウの群。

2024年1月31日(水曜日)

本日午後は特別養護老人ホームの回診。比較的皆さまが落ち着いていて早めに終わった。予想以上に良いお天気。田んぼへ鳥を探しに回った。

1月14日のねぐら入りを見て以来、ハクガンを目にしていない。数百羽という規模で来ているようだが、田の食事風景を見ることが出来ないままである。
大きな群で広がり、無心に田んぼで過ごすハクガンとその子らは迫力があろう。出会えないのは残念だ。

しかし本日、その代わりというのを二つ目にした。一つはコウノトリで、朝日池の付近で農道の先に思いも掛けず二羽が待っていた。初めてだったが、吉川区の橋爪さんのブログで度々見ていたのですぐに分かった。

一羽が飛び立った。
すだれのような翼の模様。

じっとしている。

残った一羽は餌を漁っている。

間もなく歩き出す。
赤い足が印象的。
標識の足環が見える。

躊躇無く車の先を横断。
ぬいぐるが歩いているよう。

コウノトリに出会う前、一様に草が生えた水田にコハクチョウの群がいた。普段水鳥を見るのは雪上か水上、あるいは雪の無い枯れ田が普通で、この田のように水が滲みた新鮮な草地で見るのは初めてのことだった。

牧場で飼われているうような
爽やかな眺め。

昨日は晴天、本日も静かでまあまあのお天気だった。見たいと願っていたコウノトリが突然行く手に現れ、草の水田に広がるコハクチョウの群も初めてだった。

寒波に咲く蝋梅。

2024年1月24日(水曜日)

西日本まで巻き込む今年最大の寒波が来ている。幸い当地の雪は10センチ程度で今のところは助かっている。が寒さは身にしみる。本日午後は特養の回診日、駐車場に車を置いて建物まで吹雪の中を走った。

冬の荒天は数分おきに青空になったり黒雲に被われたりする。

ところで昨年冬あるお宅から頂いた蝋梅の枝が誠によく香り、思いついて今年春ホームセンターにあった残り1本の蝋梅を購入し、診療所の庭に植えた。

購入時の苗。

植えると、土が良いこともあり活着し、早くも今年1月中ばに上品な匂いを漂わせて開花した。

一枝切って水仙と一緒に
玄関に生けてある。

この花が咲けば春が近いという訳ではなく、むしろ冬本番のさ中であることを示している。
それゆえ素性の強さに驚き、「雪国の人を励ます優しい花」という点で「春秋の花」とはちょっと違うと感じている。
(上掲文は翌日少し手を加えました。)

小春日和の鳥見物。

2024年1月14日(日曜日)

本日日中はきれいに晴れ風も無く穏やかな日曜日だった。午後お茶のあと鳥を観に出かけると言うと珍しく妻が自分も行くと言った。
一人なら気ままにあちこち出来るが、連れがいる場合飽きずにあちこち一緒出来るかいささか心配。

お目当ては白鳥とハクガンだが数カ所でコハクチョウに出会い、夕刻、朝日池のコハクチョウを見ながら粘っていると、暗がりの中ハクガンの群とおぼしき一群の着水を見た。

柿崎区で鳴きあわせる白鳥。

同じ場所の若鳥たち。

同じ場所付近の農道。
米山とわだちが美しい。

あちらこちらで塞の神の煙。
頸城野一帯がたなびきに囲まれていた。

暮れてきた妙高連山。
山裾が烟っているのは
一斉に行われた塞の神のせいか。

朝日池近く、水田の夕焼け。

白鳥が朝日池にねぐら入りしていた。
17時少し前。

暗くなって分かりにくいが、多分向こうに着水する白い鳥の群はハクガン。しばらく見なかったが大きな群が残っているらしい。17時15分ころ。

冬晴れの午後、大潟区、吉川区、柿崎区、頸城区を回った。風景と鳥に恵まれ同行の妻はちゃんと外を見て退屈しなかった模様。

申し訳けありません、正月旅行は倉敷、高松、玉島が残っています。次回どうか倉敷を載せさせてください。

びっしりの電線雀、変わった発信器を付けたコハクチョウ、突然現れたハクガンの大群。

2023年12月29日(金曜日)

昨日木曜日は仕事休みの日。午前から午後のいっとき、年賀状を仕上げ、手紙を1本書き、読書(海辺のカフカの再読開始)をしました。年賀状は以前医師会の仕事をしていた頃に350枚もあったのが減り続けて今年は180枚でした。

気持ち良く晴れた昨日、白鳥を探しに車を走らせました。目的地の前に気になった場所へ寄り道をしました。田んぼに4,50羽のコハクチョウの群が二つ見られました。
車を止めた所の電線に今どき珍しくビッシリ雀が並んでいました。長く数を減らし続ける雀がこんなにいるのは非常に珍しく、昔のようでありほっとしました。

ビッシリ並んだスズメ。
電線と田を往き来してました。

コハクチョウを撮りながらふと見たモニターの個体の首にバンドと変わった物体が付いている事が分かりました。足環なら分かりますが、カメラ?のようにも見えます。何でしょうか、初めて見ました。

 

 

イヤがっているようで
外そうとしている様子です。

バンドが回り、拡大すると
41という数字が書かれていました。

驚いた事にもう一羽、
同じ首輪をした個体がいました。

初めて見た機器に最初はカメラかと思いました。ふる里シベリア(ロシア)の機関による飛翔先や経路などの生態調査でしょうがカメラなら満一軍事目的かもと心配しました。
調べてみるとやはりロシアの調査機関がつけている太陽電池による位置情報の発信器らしいことが分かりました。

白鳥は首の発信器を嫌っているように見えました。調査研究とはいえ度を越えた過重な負荷が掛かっていないでしょうか。見ていて可哀想に思いました。

そうこうしていると、突然遠くから盛大な鳴き声とともに雁の群がやってきました。午後3時すぎですので朝日池に帰っても良い時刻ですが、大挙して反対のこちらに向かってきます。

大編隊を組んで高らかに鳴きながらやって来ます。通過するかと思われたのが、頭上で何度も旋回を始めました。

近くに来た雁は白く、ハクガンではありませんか。年明けてから、もしかしたら来ないかも、と思っていたのが突然現れたました。しかも私自身見たことが無いほど大きな群です。

翼の両端が黒く、とてもきれいです。

2回3回と頭上を旋回しながら降りて来る。

旋回するたびに一部が舞い降りる。
美しい花びらのようだ。

全てが降り、しばらく賑やかに
鳴き交わす。

落ち着くと餌を漁り始める。

今年生まれの若鳥が混じる。

首輪のコハクチョウと一緒に食餌。

ああまさか、まさか、予期せぬ鳥が予期せぬ時に、しかも大挙して目の前にやってきた。なんという幸運だろう、胸は高鳴りレンズから目を離すことが出来なかった。

本日はここでびっしりの電線雀、変わった首輪発信器をつけた二羽のコハクチョウ、予期せぬハクガンの大群に出会った。何か罰でも当たらなければ良いがと、用心しながら帰ってきた。

それにしてもハクガンは何時飛来したのだろう、ほかにも群は来ているのだろうか。

何十年も前、愛鳥家たちはたった一羽で飛来したハクガンに大騒ぎした。それが今日大きな群となって現れるまでなった。関係する国々の研究者の長い保護活動の成果にちがいない。

日本を、この地を忘れずに飛来することがとても嬉しい。

雪と白鳥たち。

2023年12月27日(水曜日)

12月21日から降った雪は人間の交通とともにコハクチョウたちにも影響を与えた。雪は地面ばかりでなく湖面にも積もる。そのため白鳥がねぐらとしている朝日池は1週間ほど雪に被われ水面を見る事が出来なかった。
こんな場合彼らは近隣に散らばり髙田のお掘、とくに南堀などへもねぐらを移す。南堀は関川からの水流があるらしくよほどでないと積雪しない。そのため2021年の豪雪時は相当数が移動し難を逃れていた。

本日の上越タイムスに南堀の白鳥が掲載された。写真の提供者は知人のHさんだった。毎年彼女は南堀の白鳥を楽しみにして観察されている。鳥は雪の状況によって朝日池を往き来するのか、掘を定住としているのか。いずれにしても住宅が近いお堀の白鳥は、より優雅に見える事だろう。

上越タイムスの白鳥。
とても良く撮れている。

さて本日午後は今年最後のA特養の回診。常に重篤な方あるいは問題を生じている人がいる。そのうちのお一人について医師会にお願いして胸部と腹部のX線撮影をしてもらった。医師会検査センターでは施設や在宅へポータブル撮影機を搬入して撮ってくれる。

回診の後、診療時間まで新柿線を走り白鳥を探した。柿崎に入った所にかなりの数の群がいた。一面の雪だった田んぼはこの所の雨と気温上昇でかなり融雪しているので白鳥には食餌しやすくなっていることだろう。

雪の田で白鳥を見るのは久し振り。

この群は灰色の若鳥が少なく、
群が雪のように見える。

群の端っこにいた二羽の若鳥。
灰色なりに優雅だ。

夕刻には医師会から撮影されたX線写真のディスクが届き、心配した所見は無く胸を撫で下ろした。

以下拙夕食料理です。

マカロニグラタン

 春菊とタコのサラダ。

 頂き物で、ご自作のクリキントン。
この方の料理とお菓子は抜群。

初雪となって 今日の冬鳥。

2023年12月19日(火曜日)

昨日髙田で6㎝の初雪、当地域にもちょっぴり降った。アラレならすでに何度も降っているが「雪」だったことが大事で、これで冬になったと知らさせる。
美術館周辺の雪は昼には跡形も無く消えてしまい、冬将軍が覗き見をした程度だった。

以下写真は頸城区下柳町付近の白鳥とマガンです。

白鳥の群は大きくはなかったが
マガンは数多くいた。

私の狭い観察範囲では賓客ハクガンの姿はまだ無い。例年積雪してからやって来ていたが、そろそろ現れるのだろうか。

この先明後日から相当の寒波に見舞われ、10年に一度レベルという予報があった。当地は少ない方だがドカ雪は別。およそ三ヶ月間、上越地方の生活に雪は深く関わってくる。ハクガンはまだか、などと言ってると笑われかねない。

よく晴れた金曜日。 

2023年12月8日(金曜日)

昨日とは打って変わりよく晴れた金曜日。上越市髙田で最高気温16,2度を記録した。

白鳥を見ているとほくほく線の電車が上ってきた。
先日の強風下でのろのろ走っていたのが本日は軽快に通過した。
それにしてもあれだけいた白鳥がこの所数を減らしているように思われる。沢山いた鳥たちはここを中継地としてさらに北陸や山陰へと渡っていったのか。今後遅れた一群が沢山飛来するだろうか、そしてハクガンは来るのだろうか。

近隣の用水池。

路傍のサザンカ。

樹下美術館では本日ススキやホトトギスなどの枯れた軸を切り詰めた。

足許に枯葉を抱えたクリスマスローズ。
今年は葉をつけたまま越冬させてみる。

以下はダイアナクラールのピアノ弾き語り「On The Sunny Side of The Street(明るい表通りで)」です。


ダイアナ・クラール
「On The Sunny Side of The Street」

“重いコートを脱いで明るい表通りを歩こう”、“わずか1セントでもロックフェラーのような大金持ちの気分になって”などと歌われる。かって5,60年前にはルイ・アームストロングのしゃがれ声とトランペット演奏のこの曲を多くの人が知っていた。

有り難い事に明日日中も晴れるという。

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