医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
図録と表彰。
ニュースは吹雪を伴うこの時期異常な寒波を知らせ、東北地方の太平洋側は寒さの中、長時間の停電など厳しい状況が続いている模様。
彼岸の中日とは言え、当地も寒風吹きすさぶ寒い一日でした。本日も朝から時間毎の予定表を作って一日を送りましたが、消化できたのは予定の半分。収穫は介護保険の書類を4通書いたこと、ル・レクチェの絵を4枚完成させたこと、陶齋の図録の校正をほぼ終えた事でした。
齋藤三郎(陶齋)の図録原稿。左が2011年の初稿、右がこのたびの校正原稿。
初稿から3年も経ってしまいましたが今回こそ終了しそうです。表紙、内容とも今日まで延ばし延ばしていたこと、結果として良かったのではと振り返っています。24日に印刷屋さんが陶齋の校正原稿を取りに来て倉石隆初稿を置いて行く予定です。
夕刻郵便小包が届き、中に公衆衛生事業功労者に関して厚生労働大臣表彰状が入っていました。普段表彰などに全くこだわりを有していませんが、開けてみて有り難みと懐かしさを禁じ得ませんでした。
同封の名簿を見ました所、新潟県は小生一人。内容として以下が書かれていました。
「永年にわたり、医師会役員として保健・医療・福祉における地域保健活動の中心的役割を担うと共に、上越地域全体における地域医療の向上、小児救急医療体制の構築に貢献した」
平成7年からの医師会役員、とりわけ平成15年から4年間の会長時代は会議に次ぐ会議。帰りに車の場所が分からなくなったり、高田へ向かう高速道路を北陸道へ入ってしまい、司会を代わってもらったことなど色々ありました。
そんな4年間から幾つかのことが生み出されましたが、とりわけ会議の大切さとその突破力を知らされました。行き詰まった状況を開いて頂いた貴重な意見の数々と発言者のお顔は今でも鮮明に浮かびます。
何より助言、協力を惜しまれなかった上越医師会の先生方j、事務局、保健所さん、福祉事業関係者さん、市役所の皆さん、木浦前上越市長。皆様に代わって受け取らせて頂きました。
また忙しい毎日をご理解いただいた患者さん達とスタッフに深く感謝しています。
前に進もうとしただけの四年間、今となってはどの会議もどの出張も懐かしい思い出です。
本日pm2,5への注意喚起 とろろの夕陽。
本日昼のニュースで新潟県がpm2,5に対する注意喚起情報を出したと報じていた。
午後の施設行きと在宅回りで確かに遠くがかすんでいる。
よく知らなかったが、pm2・5が大気1立方メートル(㎥)当たりの1日平均濃度が70マイクログラム(㎍)を超える可能性がある場合、注意喚起を行うという。
この予測は午前5時~7時の平均濃度85㎍/㎥越えをこのたびの目安にしたようだ。
昨日はおぼろの夕陽と書きました。
本日は大気が濁っているせいか、とろろと言った風でした。
さて本日、新潟市亀田で該当時間の平均が101を越えて上昇。それで県内に注意喚起が行われました。
実際の注意は昨年3月に定められた制度発足以来はじめてということ。
本日その情報が出されたのは10都道府県だということです。
通常九州など西日本に高いpm2,5が、気象の関係で新潟県でも高濃度となった模様です。
ちなみに北京では500㎍を越えているということで、ケタ違いですね。
呼吸器系など病に直結する数値ではないでしょうか。
これを書いている深夜、両眼がちくちく感じられ涙がにじみます。
寝不足か、あるいはさらに濃度が上昇しているのでしょうか。
立春に冬の戻り 認知症独居者の消化器感染症のリスク。
しばしば春のような日があったが、本日気温が急降下して雪が降った。どこかへ寄り道していた冬将軍があわてて現れた模様となった。
現在大雪と言うほどではないが明日も同じようなお天気らしい。
夜が更けて、空がヒューと鳴り一気に真冬に戻った。
ニュースは東京はじめ関東地方の雪を報じている。あの青々とした太平洋を望む伊豆伊東も降ったとは。
ところで先日、ほぼ独り暮らしという認知症の方に突然嘔吐下痢が生じていると、ヘルパーさんから連絡があった。看護師が用意した使い捨てガウンに手袋の仕度で行った。
心配が的中し初日の便にノロウイルスが検出された。症状はおよそ2日で治まり、10日を過ぎたが幸いヘルパーさんはじめデイなどの感染拡大は免れている。
普段通っている私たちの顔も覚えられなくなった方だった。食事、衛生管理などこのような人の在宅生活は非常にリスクが高い事を再認識させられた。施設入所を急ぐこと、それまでホームヘルプを頻回にすることが話し合われた。保健所にも相談したがひやりとさせられる出来事だった。
軽めに推移する冬 急病人や老人は貨物?
予報よりも恵まれた日が続く。昨日午後、在宅回りで見た雁子浜 も写真のように穏やかだった。本日の予報も雪ではなくお日様マークと雨マーク。。こうなれば二月が本番なのか。
ところで一昨日の食事で救急車の乗り心地の悪さが話題になった。私自身信搬送されたことはないが、その昔何度か重症の方に同乗したことがある。いずれもガタガタ、ドンドンと激しく上下振動しあるいは揺れて、乗り心地どころか病の悪化が心配で気が気では無かった。
ところがこの時代、今もってひどい状況は変わらないらしい。それについては一刻も早く病院へ着くことが第一、重い医療機材を搭載している、無料なのだから、などで、改善に手が回らないとされているようだ。
しかし脳出血、外傷、めまい、妊婦さん、嘔吐・腹痛、整形外科疾患、循環器ほか多くの急病に対して、持続する激しい振動や揺れはすべからく有害であろう。最も安静が必要な状況の中で、一旦搬送となった途端ひどい環境が付加される。考えてみればおかしなことである。
救急車はメーカーの商用貨物車を改装して使っていて、スプリングは板バネのままだという。
「お世話になる」からとはいえ、きわどい場面の病人が貨物扱いでよいのだろうか。生活の質云々ではなく、医療の質から本気で取り組む課題ではないかと、あらためて思った。
※話変わりますが、福祉施設の送迎車もかなりの悪条件です。母のショート利用で何度か一緒に乗ったことがありました。多くの利用者は車椅子のまま乗車です。振動がきつい上、位置がより高くなるため大きく揺さぶられます。車椅子は固定されてますが、乗っている人は、揺れに対してぶら下っているヒモなどに掴まるのです。
その後、往き来は自分の車を用いるようになりました。
家←→病院・施設。普段双方の場で如何に丁寧に扱われている人でも、移動となると貨物扱い。不思議なことではないでしょうか。
診療所の挨拶のことなど。
本日午後、車が示した外気温は8~9度もあり、ほぼ終日の雨。
ところで日頃の診療では、考えて見ればやや奇妙な挨拶や会話がされる。
●新年の〝明けましておめでとうございます〟あるいは〝おめでとうございます〟もその一つ。
病院で重病などが克服された退院ならば「おめでとうございます」は聞き慣れている。
近時、特に内科の診療所は処置・治療から予防・管理へ方向が変わった。
そのため働いている人や歩ける皆様が通って来られる。
そこは日常生活の一隅となり、正月を迎えて〝おめでとうございます〟はさほど不自然な感じでなくなった。
それでもある方が〝通院しておめでとうって、何かちょっと変な感じもしますね〟と笑われた。
●他には〝いらっしゃい〟がある。これは患者さんが入って来られた時に私が言っている。
そもそも以前〝いらっしゃい〟は無かった。
それがかって亡き母が仙台に居た時、掛かった診療所医師が顔を見ると〝いらっしゃい〟と言ったという。
母はそのことをとても気持ちが良かったと話したので、自分も言うことにした。
初めは照れくさくて妙な気持ちだったが、まもなく慣れた。
但し辛い症状で来院される方には言うはずもない。
これについても〝医者に来て、いらっしゃいって、何かちょっと変な感じですね〟と仰る方がいた。
前述の〝おめでとう、って何かちょっと変な感じですね〟と同じ人だ。
●この方は普段から理屈や筋というようなことを会話で重視される。
食事留意と一定の運動で減量し、高かった血糖値が数年かかってきれいに改善された。
そして診察が終わると時々こんなことを仰る。
「本人が一番注意しなければいけないのに、先生は自分ら以上に心配してくれる。でも良くならないと 先生の責任になっちゃうなんて。それじゃあ申しわけ無いのでまた頑張ります」と。
いやいや、そこまで仰らなくても、と言いながら有り難いことだ、と思っている。
今日からブログのヘッダーを変えました。
2011年1月10日のブログで用いた白鳥の写真です。2年前のほぼ同じ時期、この時はかなり積雪がありました。
今年は暖かなせいか、外出が減ったためか、まだ白鳥を目の当たりにしていません。
向き合う寒椿 部屋の水仙 雪国の健康管理。
本日風雪なく穏やかに陽が射す好日だった。急病が混じり往診外来とも忙しくなりはじめた。
運動不足に加え、お正月料理の塩分とカロリー余剰の影響が見られている。雪国で冬を上手に過ごすのは健康のために大切なことだと思う。
ひなたで椿が二輪向き合っていた。手前の花は児をおんぶしているようで愛らしい。
冬をすっきり。
一両日、静かに雨が降る。屋根や軒の絶え間ない雨音は雪解けの音に似ている。
しかしこれからが冬本番だ。
さていよいよ皆様の血圧が上がりはじめ、血糖値が上向jいてきた。毎年のことである。
寒さ、運動不足、高塩食品、始まった宴会、豊作だった柿。みな影響している。
結果として冬の4ヶ月、血管と内臓負担が増える条件が整い、密かに老化と病へ弾みがつく。
ところで今年の柿は豊作だった。HbA1cが上昇した何人もの人が「幾つも柿をたべた」と仰った。
大きめの柿なら軽くご飯1杯のカロリーはある。連日二つも食べれば血糖、ひいてHbA1cも確実に上がる。
柿は半分食べ、残りは明日で丁度いいかもしれない。
現在・将来の健康を深く意識すれば、良くない習慣も数日~1週間で改善は可能だ。
身体は正直で、良いことは待ってましたと反応する。胃袋はダウンサイズするし、強い塩気なども次第に苦っぽく感じてくる。
習慣による空腹は、仕事関連か趣味へ取りかかることで少しずつ避けることが可能になる。
大切な健康のため習慣に大きく流されることなく、すっきりと冬をすごしましょう。
先日の荒天に見えた晴れ間、黄色の木守が雲と青空に映えていた。
木守がハンカチ雲に包まれる
幾つかの秋。
芸術の秋、読書の秋、それに健康の秋にもなっている。健康は何故秋かなと思うが、体を動かすに丁度良い清々しさと、厳しい冬への備えが自然に意識されるのかもしれない。
さて昨年11月のこと、人様にお腹を指摘された(真に恥ずかしい!)。以後二ヶ月半ほど掛け161㎝の身長で、58、5㎏→53、5㎏に減量した。加齢は如何とも避けがたいが気持は少し若返った。細身にした綿パンツを二着買い直したのも望外の幸せだった。
その後不安はあったが、入浴時の計量で53、5㎏を挟んでおよそ1㎏の上下で定着している(52キロ代のこともあります)。催事や会食の際の明らかな過食では翌日から1日半程度の調整でレベルになる。減量で胃のサイズが小さくなった感じがして以来食生活が安定した。
さて恥ずかしながら本日の夕食です。
鶏肉のミニ丼(妻に申しわけ無いことですが、肉を少し残しました)。
私はもともと丈夫でない上、良くない人間で、しばしば食べ物を残す癖があるのです。
これで良いか多少迷いはありますが、数年来朝食は数種の果物だけです。さらに今秋から昼は6枚切り食パン一枚または半分に、ソフトバターを薄く塗り、野菜ジュース200mlと暖めた牛乳を約150。二食の塩分は1グラムあるか無しかで、熱量は600KCal未満だと思われます。
遅きに失したとは言え、もう少し仕事をし趣味を続けるために現在の生活にして良かったと思います。運動不足を補う一日300~400段の階段昇降も続いています。2階で生活していますが、一回階段を降りる毎に2~4回の上り下りを追加する方法です。これを1クールとすると10数クール行いますので一定の運動になります。他に自分なりの柔軟体操も工夫してみてます。
それでも突然襲う病は否定できないでしょう。毎年の健診は何よりの必須、後は天運しかありません。
健康の秋のことばかりとなりました。読書の秋では、本日男性のお客様が美術館のデッキでコーヒーをお飲みになりながら1時間半ほど読書されたそうです。曇りがちでしたが暖かな微風で程よい湿度。頸城野の刈り田の午後は気持ち良いお時間だったことでしょう。
天使の一才児 最後に再び。
保育園で、70名ほどの秋の健診がありました。今年は心配が必要な肥満はゼロ。素晴らしかったです。
また5,6人の園児に心臓の軽い雑音がありました。まず無害と考えられますが、一応マークを付けてもらいました。
さて気象にゆさぶられるように老若とも風邪が多くみられます。鼻水、喉の痛みはおよそ必須で、時に38℃前後に発熱します。痰がらみの咳こみは気管支レベルの炎症で、長引く人は肺炎への進行が懸念されますので是非受診してください。
そうこうしている間にインフルエンザワクチンの接種がはじまりました。特別な流行にならないことが願われます。
さて本日の健診はゼロ才~五才児まででした。みな可愛かったのですが、なかでも一才児の可愛さは特別でした。このことはその昔我が子にも感じましたし、普段皆様のお子様にも見受けられることと思っています。
柔和な表情、くったくの無さ、優しい笑顔、危なっかしい動作、、、。人ばかりでなく、子猫、子犬、小鳥など、生き物のある短い時期に、天使を感じるのは私だけでしょうか。ひたすら愛情を集めてやまない存在です。
それを過ぎると強い抵抗や攻撃性が等しく混じるようになります。どちらかと言うと悪魔的側面ですね。しかしそれはそれで独立と防衛、そして全能感(KINGの素養)の形成などにかかわる成長過程にちがいありません。強い押さえつけは豊かな人格形成の妨げが危惧され、広めの視野が必要ですね。
悪い子はぎゅっと抱いてやること(あるいはそれを伝える表現)がとても大切だろうと思われます。
一歳児はまことの天使。
もう一つ、人生の終末のある時期、患者さんや老人が天使のようになることも少なくありません。
介護の形 遠距離介護。
刈り入れ時の農家を悩ませた台風の雨が去ると、一転して晴天が続いています。樹下美術館の庭で早々とニシキギが紅葉し始めました。
ところで以前から当館には介護にまつわる方たちが訪ねて来られます。地元で在宅介護の方、近くの施設や病院に入っている人への訪問、そして遠くから当地の親ごさんや病人さんを訪ねる方たち。時には介護する方される方がご一緒でお見えになることもあります。
介護はご本人の状態とご家族の事情などでおおまかに幾つかのパターンに分かれます。そのうえ状況によってそれぞれの形が移行しあうこともよくあることです。いずれでも介護者ご家族の思いは様々で、何かと気がもめ心重いこともおありと思います。
当ブログではよく在宅介護の事を書かせて頂いてます。しかし遠くから親ごさんや病人さんを訪ね、樹下美術館へ寄られる皆様もよくお見受けします。東京→新潟市の方が、わざわざほくほく線で来られたこともありました。
私の知人友人では東京→四国、東京→新潟県岩船郡、東京→上越市、上越市→隣県、大潟区→妙高市、上越高田→大潟区、さらに町内同士など大変な遠距離から近隣まで介護、看護で往来している方達は少なくありません。
地元の介護支援(サービス)を受けながら、兄弟姉妹の分担で、あるいはお一人で、病を、食事や着替えを、転倒を、周囲とのことを、冬場の雪を、認知症を案じながらの訪問と別れ。老親が独り暮らしの場合、特に大変だろうと想像しています。
長い時間ガラス窓からずっとカフェを覗いていたというイナゴ。
(写真はいずれも一昨日です)
どうか皆様、ケアマネと密に連絡しあい、ご自身のことも気をつけて頑張ってください、応援しています。
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