医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
今年二つめの初店舗 痛みの少ない注射。
この年になって今年初めて入った店舗が二つある。一つは「百均」でもう一つは本日の「ユニクロ」だった。
いずれも大変よく耳にする店だが、もう私には縁が無いものと思っていた。しかるに百均は4月に美術館用の文房具、6月は拙写真展のためのミニイーゼルの用事だった。
望み通りの品があるか心配したが、あるある。そのうえ2回ともとても安くて驚いた。店内は明るく、家族連れや若い男女で賑わっていた。
そして本日のユニクロ。黒と白のスラックスを買いに行ったのだが、種類サイズなど品揃えが親切で選びやすく、サイフにも優しい価格だった。これまで必要に迫られてしか買わなかった服装品だが、館内は爽やかで買いものを楽しむ場所でもあるかと思った。
本日ユニクロの駐車場の雪。
明日21日木曜日は強い寒波の予報。そのため敢えて本日外出した人が多かったのでは。診療所にもそのような人が少なからず来られた。
そのうちの一人、3才の女の子さんはインフルエンザのワクチンだった。ワクチンでよく泣き騒ぐ年令だが、このお子さんは落ち着いた
目をして構え、表情ひとつ変えずに終えた。「我慢強い」というよりむやみに騒がない「賢い子だなあ」と思った。
注射の痛みでいえば、そもそも針はごく小さいため射す痛みはまず無い。痛みは薬液を押す時に生じるが、ごくゆっくり注入すると痛みは軽減(時にはほとんど痛くない)する。
薬液0,5ccだと8から10秒かける。この場合、痛くてもすぐ終わるのが良いか、時間をかけても痛みが少ない方が良いのかは問題だ。だが子どもさんにはもう一回することが多いので、2回目の恐怖心を和らげる意味でも前者が良いのではと思っている。
直前に「優しくしましょう」とか「そっとやるからね」と言うが、大人にも言うことがある。
念のためですが、上記の方法は普通一定の痛みを伴う皮下注によるインフルエンザワクチンの場合です。
明日の雪は果たしてどんなでしょうか。
気持ち良く晴れた日曜日 賢治のこころの本の一節 エナガとコハクチョウ
昨日の悪天候とは打って変わりよく晴れた日曜日。昨日の仕事終了時、コロナワクチンが1本残っていた。これどうしたの、とスタッフに聞くと、先生のですという。
私の場合、全てのコロナワクチン接種は熱は出ず倦怠感もほとんどないが接種部位の痛みが数週間続く。
昼近くに打ち昨夕から始まった左上腕の痛みで寝る向きを決めるのに苦労した。
本日昼少し前に美術館へ出てると寒かったが風は無く良く陽が射していた。スタッフにサラダの大盛りを作ってもらい田んぼのベンチで朝昼兼用のサンドイッチと果物を食べた。
私の食事と読んだ本「宮沢賢治のこころ」。司修(つかさおさむ)さんの章「詩は童話、童話は詩」を読んだ。司さんの本は時空が多様に変化するが、脈絡が丁寧なのでほかの人の章より興味深くまた読みやすい。
賢治が妹とし子の臨終を詠んだ「永訣の朝(抄)」は胸が潰れる思いがする。これまで多くの人を看取ったり経過を看たので臨終の切実は分かる。
永訣の朝(抄)で、とし子は喘ぎながら「あめゆじゆとてちてけんじゃ」と何度か言う。あめゆじは雨雪(雨雪→みぞれ?)ではないかと思ったが(後段にそう説明もあった)、「とてちてけんじや」」は見当が付かなかった。
司氏の説明に「取ってきてくれますか」とあった。とし子は外に降るみぞれを取ってきてと喘ぎながら頼んでいるのだ。額にあてたいのか、あるいは食べたいと言ったのかもしれない。
病気は恐ろしいもので、しばしば病に苦しむ人を容赦なく高熱が襲う。熱は面倒だが一方で「うなされる」「意識朦朧となる」などの現象が生じ、臨終では通常耐えられない苦しみを緩和しているように見えることがある。
多くの看取りからもう一つ、高熱は臨終において体力の消耗を早め、結果として苦しみを短縮する働きがみられることもあった。
そんな訳で熱など好ましからざる事象は因果関係はともかく、ある場合においては苦しみの緩和や短縮に働くことがあるというのも不思議なことだ。
ちなみに賢治はとし子が息を引き取ると押し入れに頭を突っ込んで号泣したそうです、と書かれていた。ちなみに私は父の時も母の時も、辺り構わず恥ずかしいくらい泣いた。
食事と本の後、腕は痛かったが隣の空き地でゴルフボールを打ち、後に大池いこいの森へ向かった。
あわよくばエナガがきてくれればと待ったが中々現れない。待ちくたびれて少し移動すると、チーチー、シーシーとあたりに声がしてシジュウカラと一緒に何羽も現れた。
パッパッと素早く動くのでカメラはなかなか間に合わない。
何とか数枚は撮れたので美術館に戻りハーブ茶を飲みながらモニタを見た。すると私のメラを見たある男性に話し掛けられた。
その人は風景は雲が大事ですね、エナガですかシジュウカラと仲良しですね、などと本当に良いことを仰り、ひとときご一緒した。
頃合いを見て朝日池へ。しょっちゅう通っているので恥ずかしいが、短い期間しかないので通うほかない。
いつか動画にして鳴き声もつけてお出ししてみたい。
ニュースから 介護士さんの報酬。
日頃特養やグループホームに関係していると、介護職の給与はとても低く設定されているという話を耳にする。
すると過日のテレビニュースで「政府・与党が来年2月に同職の報酬を追加的に月6000円上げる」と報じていた。ようやく政府も深刻な問題に気づいたのか、しっかり対応してもらいたいと思った。
近年の介護職員の給与平均は全産業平均より7~8万円も下回っているうえ、23年度の賃上げ率は1,42%で、春闘の平均賃上げ率3,58%とも大きな隔たりがある。
結果として低賃金のために離職者は年々増加の一途をたどり、他産業への移動の流れが止まないらしい。
来年春には6年ぶりとなる介護報酬の改定があり、介護士さんへの6000円補助はそれまでのつなぎと考えられている。
彼らは多くの手間が必要な高齢者や障害者を一手に引き受けることで社会、家庭、ご本人の三者を支える。
毎日の観察と記録、移動、入浴や着替えに整容、食事、排泄、服薬などの世話から夜間や重症者のウオッチまでストレスに満ちた仕事に追われている。
いくらITやロボットが開発されても不安定な人々を相手に不意で深刻なリスクがつきまとう現場の助けにはならないだろう。
強いストレスと責任を負いながら社会と人生の急所を支える介護士さん。仕事は尊く、本改訂では立場と内容に見合った報酬体系が優先的に実現することを心から望みたい。
美術作品を観て気を失うことがあるらしい その2「スタンダール症候群」
去る11月2日の当欄、NHKBS「フェルメールに魅せられて“史上最大の展覧会”の舞台裏」で展覧会関係者の一人が「かってフェルメールの作品を観て気を失った」と述べていた。そのことに関連してその昔スペインでゴヤの「裸のマハ」を見て失神した知人の話を当欄に書いた。
記した後、気になり「美術鑑賞 気絶」で検索してみた。すると真っ先に出るのが「スタンダール症候群」だった。「美術 失神」でも「アート 失神」あるいは「美術 気絶」もみなスタンダール症候群(以下 ス症候群)が真っ先だった。
だがそれはいずれも期待した“衝撃的な美に直面した時の精神反応”ではなかった。
由来は小説「赤と黒」の作家スタンダールが19世紀前半に初めてイタリアへ旅行した際、フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂で壮大なフレスコ画を見上げていた時、突然めまいと動揺に襲われしばらく呆然としてしまったということから来ていると記されていた。
サンタクローチェ聖堂の壁画
(photo libraryより)
それに関して20世紀後半、イタリアの心理学者が同様の症状を起こす外国人観光客が多いことからスタンダールの例にちなんで「ス症候群」と命名したというものだった。
現象は、強いあるいは長時間の上向きによる後頭部の後屈(この場合仰向け)からくるもので、頸椎を通過するある動脈(椎骨動脈ついこつどうみゃく)が圧迫され脳循環が受ける影響によるというものだった。
しかし同じ状況で誰にでも症状が起きるとは限らない。脱水、疲労、解剖学的な個人差、代謝異常などが関係していることだろう。
また症候の命名者は”高揚した気分”なども付け加えているようであり、自律神経系の反応が加味されるのかも知れない。
ただ外国人に多いと記されるていることがやや不思議であり、また東大寺大仏殿ではどうなのか、さらに上向きの仕事がある技師や職人さんも気になるところだ。
いずれにしても強く上を向くのは要注意と、かって脳神経外科医からも聞いている。
このたびはほかであまり見つけられなかったが、美術、アートの衝撃によって失神することがもっとあるものか探してみたい。
「But Beautiful」
愛は喜びもあれば悲しみもある、笑いもあれば涙もある。だが美しいと歌われている。
昨日の空今日の雷、今日の認知症テスト、看護学生、夕食。
本日水曜日、11時半からの運転に関する高齢者認知症検査を近隣の柿崎自動車学校で受けた。16の絵のパターン記憶、羅列数字のマーク、年月日時刻の記載が主な項目。
大方間違い無く回答したと思うが、これがどれだけ事故を減らすものか分からない。いずれにしても私とほぼ同年令や、やや若い人でも運転免許を返納する人が次第に増えていく。
家族の勧め、認知症テストの結果、事故、自ら進んでなど事情は様々だ。一方で田舎の暮らしは運転なしでは不便である。いずれ自分もその時が来るが果たしてどんな形で迎えるのか、自主返納なら一番良いのだが。
検査を終えて午後は特養の回診。
近くの看護学生さんが4,5人見学実習として付いた。施設入所の方のコミニュケーションで、簡単なことでは生まれや実家の場所を尋ねてみること、別れ際にはまた来ますと言うと喜んで貰えるとを話した。
また一昨年夏の心筋梗塞と作秋の検査入院で若い若い看護師さんたちの世話になった。聞けば本日付いた生徒さんの学校の先輩だった。卒業後数年で複雑な手技を身につけ記録を打ち込み当直もしていた。
本日の生徒さんに“2回の入院で皆さんの先輩達が目を見張るほど成長しているのを見た。どうか勉強して後に続いて“と伝えた。
この人達は何を話しても真剣な眼をして聴くのでとても頼もしい。
さて昨日日中は空の色と雲が良く、鵜の浜温泉近くの夕焼けがきれいだった。
以下は午後の四ツ屋浜です。
以下は同夕、鵜の浜温泉近くの駐車場からです。
そして本日昼は晴れてはいたが均等で灰色、縁が毛羽立った大きな雲が西方でゆっくり発達していた。夕方からゴロゴロと雷がなり始め今も続いている。
そして以下は拙夕食です。
ハクチョウの小さな群をいくつか見たと言う人がいた。
間もなく11月、渡り鳥の季節になった。どんな写真が撮れるだろう。
人の顔を思い出すと。
昼過ぎまで陽が射し蒸し暑ささえあった。それが間もなく雨に変わり、在宅訪問は一時土砂降りとなった。その後もザーザーやシトシトをまじえながら夜に到っている。
本日深夜一時過ぎ、枕元のケータイが鳴った。高齢者施設で看取りが近づいている方が亡くなった知らせだった。着替えて出かけ確認を行い、ご家族に説明し診断書を書いた。
多くの看取りは深夜か早朝で暗い時間が多い。灯りが付いているだけで車がほとんどいない道路を行って帰ってくるが、とても寂しい、
一月前には107才の方がやはり深夜に亡くなられ、あるいはつい最近仕事でお世話になった働き盛りの方が突然死された。
そんな昨夜に大学時代の同級生からメールが入り、仲間二人の死が知らされた。
このような事が続くと広かった世界がどんどん狭く感じられ、代って亡くなった人の顔がポッポッと浮かんでは消える。
およそその方たちの顔は笑みを浮かべ、何か話したり訴える表情で現れる。エヘヘと言いながら、または背をを丸くしながら小声で、あるいは高らかな笑いで、または甘くニッコリ、さらには無愛想な返事の後のしたり顔などなど様々だ。
すると自分はどんな顔で人の脳裡に現れるのかが気になってくる。その前に果たして浮かんでもらえるかが肝心だろう。
存否にかかわらず他者を思い浮かべる時、多くが笑顔であればその人も自分も幸せなのかもしれない。
少し時間が経ってしまった
今夜の細麺天玉そば。
サツマイモと豚こま
とレンコンの煮物。
テレビで見て作ったらしい。
ちゃんと休めた本日休診日 デイのご一行 ど根性カエデの苗 ショックを禁じ得ない新潟労災病院の閉院。
以下は一昨日6月22日木曜日の出来事です。長くなったため日をまたぎ23日金曜の日付け記事になりました。
以下本文です。
本日木曜日は休診日。私の仕事では休みと言っても表向きの感があり、時に急患、時に悪化の用件で仕事や相談が入る。
7月11日開始の絵画展に向けようやく作品が仕上がり始め、出来れば休日はじっくり絵を描きたいところ。そんな日の前日夕刻に39℃の発熱の90才代の方の電話相談があった。デイサービス利用中の発熱は検査でコロナ抗原は陰性ということ。様子から尿路感染症が疑われ服薬で様子をみてと、ご家族に来て頂き抗菌剤をお渡しした。
すると20時近く、再度の電話で熱が下がらず苦しそうと言って入院を希望された。入院の可否は基本病院の判断に委ねられ、重症度、緊急性、社会的事情などが問われる。まず発熱一日目の電話相談だけではかなり無理、そもそも私自身が診ていなくては話にならない。
出かけてみるとさほど苦しむほどではなく、酸素濃度は維持されている。子どもさんの座薬があれば挿しておいてと話してあったのでそれが効き始めているかもしれない。
抗生剤を入れた点滴をすることにし、それをお宅の室内物干し台に掛けることにした。問題は血管。太い血管は肘のみでギリギリの末梢に射したものの動かされて漏れた。次にうっすら出ている前腕も漏れ、額に汗して入れた手の甲の血管がかろうじて使えた。
イヤがる水を“大事な水なので一生懸命飲みましょう”と促しすとスプーンをすすり始める。肝心の抗生剤はゼリーにまぶして飲めたという。点滴や説明に手間取り40分ほど滞在しているうち本人の表情が和らぎウトウトし始めた。
物干し台は高さが足りず点滴の落ちは緩徐だ。5、6時間は掛かるかも知れないと言うと、いくら掛かっても私起きています、と介護者さん。入院への焦りは消失していた。
翌木曜日、万一高熱が続くなら病院とのやり取りと紹介状を書くことになるかもしれない。しかし本日午前の電話で落ち着いているという。水と抗生剤が飲めれば点滴の必要もなくひと先ず安心だった。
もう一人、発熱で既に1週間は通っている100才の方が気になる。皮膚が脆弱で点滴が難しい。およそ午後から発熱されるが昨夕から落ち着き安定していると連絡があった。懸案のお二人の佳良な様子に本日何とか休診日として過ごす事が可能になった。
午前から午後の三時間ほど取り組み中の風景画三枚を仕上げに掛かり、美術館に顔を出した。このところ三回に分けてある施設のデイの方が写真展を観に来られているが、最後の回の方達と出会った。
中のお一人Aさんにはその昔筆者の脚本で一緒に芝居をした時、大道具を担当していただいた。男前で腕も気っ風も良い人だったが、杖を使われていた。皆さんに何点か説明をさせてもらったが、近隣のものが多いので地元の人には説明しやすい。
介護者さんを入れて6人のご一行。見終わるとAさんの顔が懐かしく、お茶とクッキーをお出しして休んでもらった。
話は変わり、カフェにおられた長岡市の方が窓下の石の中から出芽していたカエデの苗を所望され、スタッフが採って来た。小型の葉が特に気に入って欲しくなった、ということだった。
このような石の中から時にカエデやケヤキが出芽してくる。くだんの方は植物に詳しく苗は無事育つと思われる。
発熱の方の事を書かせて頂いた。過日当方でも若い方にコロナの陽性反応が出た。全国的に緩やかな増加傾向がみられるという。今後特に高齢者における高温多湿と脱水の影響が案じられる。
本日新潟日報の一面トップは新潟労災病院閉院の記事だった。いつかは、とは思ってはいたが現実となりりショックを禁じ得ない。
夜間に再度絵を描いた。日曜日には何とか仕上がる「秋の畑」をお出しできるような気がする。
忙しかった先週の種々。
先週末から本日日曜日までの空は晴れから雨へと変わった。
先週月曜と金曜は小学校の健診、水曜日に高齢者施設で第6回目のコロナワクチン接種の問診、当院でも土曜日から接種が始まり、忙しい週だった。
ワクチンは今後約40日間毎日10人ほど接種する予定。看護師が仕度し私が接種をするが、毎日10人は以前の半分程度なので助かる。
さてさる11日金曜日はよく晴れ仕事場のカーポートの屋根を被うナニワイバラは満開だった。およそ20年前、たまたま入った新潟市内の小さな花屋さんで買った6,70センチほどの小さな苗がぐんぐん伸び、カーポートの屋根へと誘導した。それが肥やしも遣らないのにあっという間に屋根一面を被い、数年前随分刈り込んだのもつかの間ふたたび溢れんばかりになった。
ところで一帯の海で鯛がよく獲れているらしい。
5月12日(金曜)夕食は買った鯛で「鯛ソーメン」、向こうは新じゃがの炒め煮。
食後に鈴木秀昭さんの器でコーヒーと好物のカリントウ饅頭を。饅頭は半分し次へ残す。
さて昨日の夕飯は焼きそばど水餃子のスープ、それに鳥取湯町窯のエッグベーカーで焼いた卵がついた。
向こうにあるのが鳥取県の湯町窯の名品エッグベーカー。1960年代に父は民藝の店「銀座たくみ」を時々訪ね、よく一緒した。スリップウエア風の愛らしい器はバーナード・リーチが指導した。昔家族でよくこれで卵を食べた。
今回、10年くらい前に買ったものを久し振りに使った。卵を入れ直火で温め半熟から完熟まで風味よく食べられる。
そして本日日曜日は髙田大嶋画廊で絵筆と紙パレットを買い、ゴルフ5で出来上がったシャフトカットとグリップ交換を取りに寄り、ムサシで芝の肥料30坪用を8袋求めた。
今年の芝の生育が良くなく、閉館後4袋を撒き撒水した。小雨が降っているが肥料にはよく滲みこんでもらいたい。
今年は早くも樹木の伸びが旺盛で、みるみる庭に陰を広げている。細かな枝は自分でなんとかなるが、大きなものは専門家に頼まなければならない。
あっというまに夏になる。絵画と写真の作品展も迫り気ぜわしく、上手く出来るのか心配。
やはり寒波は危険らしい 残した胃カメラノート。
明日から始まる寒波について昨日やや楽観的なコメントを書いた。しかし本日、ニュースは10年に一度クラスの最大級で危険な大雪と知らせた。
10年に一度とは如何なる大雪か、一昨年のドカ雪が浮かぶ。降り始めて2日目だったか往診をして深刻な身の危険を感じた。到来はもはや仕方がないがあれ以下であって欲しいと切に願っている。
さて過日1回目の断捨離に父や祖父の品を取捨選択した。その折私の胃カメラノートが出て来て、昭和50年代、一生懸命だった当時のことが懐かしく思い出された。
昭和56年{1981年)11月17日からと印された二冊目の内視鏡観察ノート。
40数年前のノートであり、今なおお元気な方がおられる一方故人になられた方も多い。お顔が浮かぶ人、思い出せない人があるなか、紙面から共通して生々しさと緊張感が伝わる。
以下内容を少し紹介させていただきました。
胃透視X線フィルムの解読精度を上げるためX線像との対比は重要だった。
病変の悪性/良性および癌の進行/早期の区別は絶対的な課題で、進行癌であっても5年は生きてと祈っていた。
当時胃集団検診の読影医(フィルム判定)の一人として、また二次検査{内視鏡またバリウム直接撮影併用)の受け入れ機関として内視鏡は非常に重要だった。
所見の要点は終了と同時に描き、後で全体を仕上げた。図に所見を再現するため細部はより詳細に見なければならなかった。潰瘍やビランに集まる粘膜ヒダは何本か、その先端はどうか、固さや色調の印象は、範囲はetc、すべて後で正確に描くことを意識して観察した。
当初、一部が思い出せないことがよくあり、集中力を高めるよう努力した。
救えた人も間に合わなかった人もあった。
助かった人はおよそ忘れていて、何十年後、有り難うございましたと言われてもよく思い出せない。一方駄目だった方は雪の上に吐血されたこと、あるいはお元気な時のお顔が鮮明に浮かぶなどはっきり脳裡に残っていることが多い。
少々古い現在のスコープと装置。
スコープ自動洗浄機。
昔は専用シンクでスポンジ洗いだった。
いま検査は月一人か二人。当時の10分の1にも満たない。しかし専門医やドック検診が充実した現在、それで良いと思っている。
後に花を描くようになった。内視鏡のスケッチが基礎になっている。
さらによく描くようになった三冊目の内視鏡ノートは長男にやってしまい、本日のノートくらいは残そうと考えた次第。
悪天候と寒波 コロナ診療への礼状。
冬型の気圧配置が強まり強風に見舞われた金曜日。明日にかけて大荒れと報じられている。週明けから来る強い寒波による大雪への注意も伝えられる。
この先は荒れるか降るか、とにかく悪天候のようで、外来は早めにという方たちが目立った。
問題は来週からの雪であり、出来れば50センチ以下程度で勘弁してもらいたい。
ところでコロナは、このところ全国および新潟県の報告が減少している。しかし拙院は、多くはないが毎日のように相談や検査投薬の用件がある。件数は減少するものの全国の死亡数は7波を越える高いレベルにあり、特に高齢者はまだまだ油断が出来ない。
過日初めてシオノギの抗ウイルス薬を使用した。新薬のため併用薬が多い高齢者で使いづらさがある。今後使用治験が重ねられたうえ除外事項が限定され、より一般化されることを期待したい。
県知事から文書が来ていた。
文面は、新潟県のコロナ死亡率が全国最小で、誇れる成果を達成していること。そのことでコロナ診療に協力している機関に対する慰労の内容だった。
かろうじて追随する拙医院としては励ましを覚え、特に3年間リスクとストレスの中で、戦うように仕事を続けたスタッフには感謝に堪えない。
今春からコロナは2類相当から5類へと扱いが変わる予定だという。3年の経験では未だ「こなれた」とは言い難い新興感染症。今後も科学に基づく柔軟な姿勢は必要ではないだろうか。
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- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「好き」だった。
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- 先週末の種々。
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- 信州は須坂で江戸時代の料理を食べる 満月、私達の奇跡。
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