食・飲・茶・器

楽しめたサブリーユの「土曜ジャズ」、素晴らしかった南雲さん。

2015年12月26日(土曜日)

昨日に続いて寒波の土曜日、スタッフは館内の片付けに忙しかった。
午後私は、遅ればせながら車庫の整理と掃除をした。
スタッフの皆さん一年間本当にお疲れ様でした、深く感謝しています。

終えて妻と大潟区上小船津浜は野菜フレンチのビストロ サブリーユで食事をした。
毎月一回行われる「土曜ジャズ」の日で満席だった。

一年半前に聴いた 伊佐治さん、渡邊さん、坂井さんのトリオに
柏崎の南雲麻美さんがゲストで加わられた。
その昔親しんだジャズ、だが女性演奏者のライブは1970年前後、
「ロング イヤロー ロード」で凱旋された秋吉敏子さん以来初めてだった。
アルトサックスを途中クラリネットに持ち替えられた南雲さんが
あまりに上手いのでびっくりした。

天性と思われるスイング感、ハイトーンもロートーンもそしてアップテン
ポもバラードもみな歌う。
全てが聴かせ所という圧倒的な演奏だった。

どんなにジャズがお好きでどれだけ練習し、いかに聴かせる努力を
されたことだろう。
トリオの皆さんもお仕事お持ちの中、一年半前より力強く楽しくかつ新鮮だった。

 

004
ジャズならではの楽しさとスリル。

 

009
メインの鴨肉と野菜。

 

016
素晴らしかった南雲さん。

 

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美味しいデザートは冬の装い。

以下は今夜の曲目です。
・It Could Happen to You(訂正しました)
・黒いオルフェのテーマ
・Tenderly
・Softly as in a Morning Sunrise
・My One and Only Love
(休憩)
・Memories of You(南雲さんクラリネット)
・鈴懸けの径(南雲さんクラリネット)
・Wendy
・One Note Samba
・All the Things You are

スタンダード曲をメインに麗しい選曲でした。
出ずっぱりでフィーチュアリングされソロを聴かせるのは本当にタフなこと。
南雲さん、そして皆さんお疲れ様でした。
良い年末を有り難うございました。

信州のお土産 陶齋の変わった署名。

2015年12月7日(月曜日)

信州の実家を訪ねられた方から上田市のお土産を頂きました。
以前掲載しました飯島商店の「みすずあめに二種のジャム」と、うさぎ屋の「くるみそば」でした。
普段から皆様に頂戴してばかりでとても恐縮しています。

このたび貴重なお土産の中で「くるみそば」を初めて見ました。
ほどよい甘さの餡がクルミ入りのソバ粉に包まれたくるみそば。
歯ごたえと香りが楽しめる山国信州ならではのお菓子でした。

頂戴ものは昨日記しました上越市牧区の笹餅と同じように風土の母から生まれた親しみにあふれていました。
それにしましても以前記載しました信州と越後の交流は多様でしたが、人の行き交いも「善光寺参り(越後→信州)」や「海湯治(信州→越後)」などで賑やかだったようですね。

 

025陶齋の湯呑で頂いたくるみそば。

ところで上掲の齋藤三郎(陶齋)の湯呑の底にある署名は以下のようなものでした。

 齋の崩し?「六」に見えますが「齋」を崩していると思われます。

一般に見られる署名は以下のように「齋」が基本でした。

齋の署名「齋」の署名(鉄釉蝋抜きの大きな鉢から)。

ですが湯呑や盃、ほかに徳利や抹茶茶碗などには以下の様な変わった署名が見られるのです。

三本線三郎を表す「三」の署名(抹茶茶碗から)。

点が三つ同じく「三」を表していると思われる「三つの点」(盃から)。

点が四つこれは点が四つ、何を表しているのでしょうか(盃から)。

「候 (そうろう)」を「、」のように記号化したり、漢字を点で表すことはかって一般に見られていました。
良寛の書はよく知られていますし、陶齋にも点を三つ記して「下」と読ませるなどの手紙があります。

昔の人の字に対するおしゃれやこだわりは私にとって一種あこがれの世界です。
それにしましても最後の四つの点はどう読めば良いのでしょうか、もう一度調べてみなければなりません。

力の源としての風土、笹餅、ゴーギャン、作之助も倉石隆も陶齋も。

2015年12月6日(日曜日)

数日続いた風がようやく止んだ本日日曜日、さしたる雨も降らず今時としては穏やかな日曜日だった。

何人かのお客様と話をさせて頂いたが昨年の12月5日には雪が降り、所によって根雪になったらしい。
明日の予報は晴れ、その後も晴れ間を交えてまあまあのお天気が知らされている。
まずは3ヶ月予報通りの暖冬で冬が始まっている。

本日上越市牧区の方から笹餅を頂いた。
笹とヨモギが香ってとても美味しかった。

ところで土地の香りは風土として多大な力を有していて、人々の足下からあるいは背後から衝動や影響を与える。
食産物や観光はもちろん美術、音楽、文学、映画など地域、個人を問わず文化生成に力を及ぼす。

樹下美術館常設の作家、倉石隆、齋藤三郎ともに生まれ育った越後の風土を濃く作品に残している。
倉石隆の人物に現れる静寂や重めの情感、齋藤三郎の冬を起点に春を待ち秋を惜しむ絵付け。
さらに清々しい小山作之助の「夏は来ぬ」は、閉ざされた雪国の冬と表裏をなしているのではないだろうか。
いずれも風土として染みこんだ雪国の生活が芸術の背景となり表出されたにちがいない。

創造、創出、創生、私たちは現況の打開を迫られている。
今あらためて自分たちの風土を振り返り、敏感にその力や貴重さに触れることは意義深い。

流行り物や思いつきで忙しい昨今、頂いた笹ダンゴ、そして本日テレビで見たブルターニュのゴーギャンにも強い風土性を実感させられた。
時代を越えるものには魔力のように土地の力が潜んでいる。

 

013風土の力、笹餅。

今夕のおかず 昨日午後の旧東頸城地域のちょっぴりドライブ。

2015年11月8日(日曜日)

本日日曜日は比較的暖かく時折降った。
そんな日の夕食に野菜の揚げ物と揚げ豆腐が出ました。

1

お豆腐と野菜は主に昨日日中に走った国道405号線の道中で求めたものでした。
実は昨日、頸城区の樹下美術館を出て→浦川原区→安塚区から牧区を車で回りました。
午後4時からのブドウ・ワイン学会の特別講演はその後に参加したのです。
つまり上越教育大学の講堂へ行くのに、ぐるっと旧東頸城地域の里々を回って行ったことになります。

写真の夕食のおかずは以下のようなちょっぴりドライブ(とても小さな旅?)で偶然に求めました。

 

2浦川原区で見たお宅の長い石垣。
道に沿って美しいカーブを描いていました。

3安塚区小黒地区にある称専寺のダイナミックな石垣。
ここに名刹専敬寺ほか4寺が隣り合っているのです。
後ろ髪引かれる思いで後にしました。

4寺を過ぎてすぐの坂道でお豆腐屋さんの車に出会いました。
道沿いの商店に届けに寄られたようでした。

4’お豆腐屋さんの荷台。
お揚げはありませんので、家で揚げて下さいと仰いました。
おまけにオカラを頂きました。

5牧区に入っていると思いましたが、途中の無人野菜売り場。
「あねやん達の腕自慢 もったいない市」。
看板の手作り感もとても良かったのです。

5’店内にあった野菜と穀類。
にこにこ笑っているようでした。

6途中に廃屋と思われる家屋の庭がありました。
路傍に美しいアジサイの枯れ花と紅葉があり、少し頂きました。

7あねやんの無人店で求めた野菜。
町のおよそ半値だったそうです。

さて、あちらこちらを寄り道して2時間ほどの運転でした。
にもかかわらず、先々で出会う様々な表情の石垣や民家とお寺、紅葉の山、そしてお豆腐屋さんに無人市場。
晩秋の旧東頸城(私には今でもこの呼び名が馴染みます)の里を巡る道中は何とも心和みました。

今夕の食卓に野菜の一部が乗りましたが、美味しくてこんな贅沢はない、と妻が呟きました。

今冬の暖冬を伝えた予報 むかごご飯。

2015年10月24日(土曜日)

夕方のニュースで、この冬は暖冬という予報が伝えられていた。
昨年来続いているとエルニーニョ現象の影響だという。
太平洋赤道域から南米にかけて広範囲に海面温度が上がることで発生するエルニーニョ現象。
よく耳にする言葉だが、ぼんやりしているせいか実際の影響を実感した覚えがあまりない。

ただこの現象下の冬は特に「東日本」に平均気温の上昇という好影響があるらしい。
東日本といっても太平洋側と日本海側では気象は異なるが、幸いなことに日本海側で特に良い面をもたらすようだ。
太平洋岸に較べて平年より気温が高め、しかも降水量は少なめだという。

この度の予報は11月~来年1月の三ヶ月間だが、今年は意識して過ごしてみたい。
予報が当たり冬本番の2~3月までも暖冬であればいいのだが、果たしてどうなるだろ。

さて昨日は大潟区の雑木林にあった「瑞天寺」-「十二神社」の道を書かせて頂いた。
その道中で採ったムカゴが本日の夕食に出た。

 

016むかごご飯は懐かしい。
うすい塩味がついていて、しかも新米で余計美味しく感じた。

お寺と神社をつなぐ道すがらのものだった為何となく有り難味もあった。

低気圧に見舞われた日 昼食後のイチジク。

2015年10月1日(木曜日)

本日午後まもなく風が出て次第に強くなった一日。

035お隣の敷地にあるハンノキが強い風に煽られている。

悪天候のせいもあって午後から閑散だった美術館。

最近ほぼ毎日昼食は美術館で摂っている。
ホットサンドウイッチかトーストで、パンは大抵普通の半分にしてもらう。
一緒に出るピクルスや果物のほか、妻のお弁当の野菜を一皿もらって食べる。
本日はトーストで、食後先日頂いたイチジクを食べた。

 017イチジクは形態などどこか不思議な感じがする果物。

023皮をむいてフォークで半分に割ったイチジク。
イチジクは無花果と書くが、中心に向かって並ぶ赤と白の果肉状のものが花らしい。
自分たちは実でなく花を食べていることになる。

荒天の本番は今夜から明日にかけということ、その後晴れが続く予報が出ている。
夜間風雨の音を聞いていると、その後の晴れなどにわかに信じ難い。

昨日に続いて爽やかな空 おいしいサツマイモ。 

2015年9月30日(水曜日)

軽やかで様々な雲が見られた一日だった。

雲午後の美術館から見た東の空。

 

サツマイモの煮物先日頂いた立派なサツマイモは皆さんと分け、昨昼はきんとんに、今夕は煮物になった。

今夏の当地方のお天気は順調で作物は本当に良いようだ。
春先に蒲原地方の果樹園を見てその広大さに驚いた。
もう少ししたら訪ね行って果実の実りぶりを是非とも見てみたい。

台風から崩れた低気圧が日本海を北上して発達、明日夕刻から大荒れが予報されている。
爆弾低気圧という話もあり、順調だった作物への影響が心配だ。

爽やかだった日中。

2015年9月29日(火曜日)

日中会う人ごとにお天気の良さ、爽やかさを口にされた。
湿度が低いせいでしょうか、という感想もあった。

午後ようやく表にでることが出来た。
食事の為に寄った美術館のカフェは少し混んでいたのでデッキのベンチで食べた。
年をとっても戸外の食事は遠足気分がして好みに合っている。

その昔父母若かりしころ、自分の生徒時代の晴れた日曜日はよく朝日池のほとりへピクニックに行った。
大抵おにぎりと何かのおかず、それに必ず番茶入りの魔法瓶を持って歩いた。
親戚の子や父の先輩ご夫婦と一緒だったこともあった。
戸外の食事を好んだ父母、それが私にも遺伝しているようだ。

009外はパリパリ中もっちり、美味しいホットサンドウイッチ。
ピクルスと果物におよそ二杯の珈琲また紅茶が付いて950円です。
(来年は申し分けありませんが、1000円になる予定です)

昼下がりの庭のトクサに赤とんぼが止まっている。
ちょっとした気配に飛び立つがおしなべて同じ所に戻りたがる。

止まるとすぐに水平にしていた羽を降ろしてじっとしている。

012

036休んでいるに違いないが、何か拝んでいるようでもある。
時々首をひねるのは雑念が入るのか、可笑しい。

045本日患者さん宅から頂いた立派なイチジク。
上越市大潟区はイチジクが盛んで以前我が家にも樹があった。

今年道すがらに見るイチジク畑はとても好調に見える。
歌代菓子舗さんも忙しいにちがいない。

頂いたおはぎをお客様と食べた。

2015年9月23日(水曜日)

20日の日曜日から始まった思いがけない4連休。
十分な自由時間を取らせて頂いた。

本日来館された知人からおはぎの差し入れがあった。
お客さんたちにも振る舞って喜んで頂いた。

最近新しいお客様がよく来てくださり感謝しています。

おはぎ見栄えも良く美味しかったおはぎ。

蝉の声が遠のきコオロギが盛んに鳴いています。
ススキやコスモスが揺れて秋が深まってきました。
次の日曜日27日は中秋の名月(十五夜)ということで、晴れ渡ればよいのですが。

倅が夕食を作った。

2015年9月21日(月曜日)

東京から帰省している長男が親孝行?と言って夕食を作った。
肉、ワイン、調味料、包丁や調理器などを車で持参していた。

1ローストビーフはアメリカ製の低温調理器で時間をかけて仕込まれていた。

 

2地場野菜のサラダ。

 

3嫁さんのスフレも美味しかった。

 

4柏崎で求めた鯛とサーモンを塩昆布やオレンジでしめたカルパッチョ。
オリーブオイルは厳選したという。

 

5メインのローストビーフを二種類の自作ソースやわさびで食べる。
二切れも食べた。

 

6家にあったチーズ。

 

7デザートはいま樹下美術館でお出ししているイチジクのタルト。

 

持参したバーベルで筋トレをやり、食事のため?と言って走る。
厨房を厭わず、子どもの相手や寝かしつけなども当然という顔で行うのは今時の人間なんだろう。

濃厚な食事だったが軽々と食べられたのは不思議だった。
本当にごちそうさまでした。

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