食・飲・茶・器

姿びっくり、味もびっくりであろう弟からの鱒。

2016年6月7日(火曜日)

数日前に宮城の弟から鱒を送ると電話があった。
豚を飼っているので肉がいいか、それとも魚にするかと訊いて
くれる。
今回は魚にしてもらった。

彼自身グルメゆえ美味しい物を届けてびっくりさせたい有り難
みと暖かみこもる話である。

頂く方は見ばえと味の両方をびっくりしなければならない。
最初のびっくりは開けてみてまさにそのとおりだった。
きらきら光った3キロ以上はあろうという立派な鱒だった。

 

1
腹が隠れてしまったが、まるまると肥っている。

写真のあと妻はさばきにかかった。

おそらく明日、どんな形で食卓に上がるにしてもしっかりく味わった
うえ、正しくびっくりしようと思っている。

一昨日のワラビがおひたしに。

2016年4月25日(月曜日)

一昨日、近隣の茶臼山の林道を走ったことを書かせて頂いた。
車で10分少々先の林道は春爛漫だった。
路傍のワラビに喜び一食分ほど採らせてもらった。

 

ワラビ

本日夕食にそれがおひたしになって出た。
もっと奥の山のものよりやや薄味だが、さっぱりして美味しかった。

もてなしのまごころ 雪見会席の長養館。

2016年2月26日(金曜日)

ある人からお席の声が掛かり昨日は長養館で食事
をした。
ちょうど「雪見会席」の献立中で、心を尽くしたお料
理だった。

久し振りだった店はいつもながら風情良く、静かで
何もかも、もてなし一色に行き届いている。

 

1
雪囲いにほどよい雪がかぶっていた庭。

 

2
杜牧(とぼく)の七言絶句からの一行書は
「霜葉紅於二月花」
上二文字「霜葉」は先に妻に読まれてしまった。
脇に言葉の説明が丁寧に書いてある。
「霜葉は二月の花(桃)よりも紅なり」と読み、亀の
甲より年の劫などの意味もあるようだ。

部屋でもっとも位の高い床の間。
さらに掛け軸は部屋の主役であり、せっかくだか
ら読んでみるのは一種クイズのようで楽しい。
一般に読みや意味が分からなければは仲居さん
に聞けば良いし、駄目でも大抵あるじに聞いてく
れる。
別な所で同じ文字(文)に出会うことも案外ある。

 

3
およそ一年ぶりにお酒を少しだけ口にした。
液体の宝石とまごうばかりの豊さだったが、次回はまた
一年後の楽しみに取って置こう。

さて相客はいつの間にか古風な趣味の人になっていて、
時の経つのを忘れた。
石垣があったのではないか、と言って春日山城の丁寧
な復元を訴え、漆器への愛着や、歴史的建造物の貴重
などおよそ3時間、話は尽きなかった。

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畳廊下の要所に人がいて館内の案内をしてくれる。

ひとえに和風の長養館はいつも塵ひとつなく、もてなし
のまごころが伝わる。

多彩な大根ディナー サブリーユ新店一周年記念。

2016年2月22日(月曜日)

一昨日は大潟区は下小船津浜の野菜フレンチ
「ビストロ サブリーユ」で知人達と夕食を一緒した。

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エントランス。
当日と翌日は1周年記念メニュー“大根ディナー”が仕度さ
れていた。

 

2
●メニューの一部から前菜「大根のパフェ 冬のアンサンブル」
丸山シェフ(オーナー)は絵が上手く、いつも感心させられる。

 

3
パフェは実に見応え食べ応えがあり、上から
下まで食感、味覚とも驚きの連続。

●スープ:大根のナチュラルなポタージュ。
●鮮魚のポアレ(下の写真)

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魚の香ばしさに大根の風味がこまやかに溶け合っている。

●肉料理:仔牛と大根の優しいみぞれソース。
●デザート:土の中より、鮮やかな冬の甘いパレット。
●珈琲。
※パンは大根おろしと赤大根のピクルスを練り込んだ
自家製。
※コースは3500円で移築古民家の店内は満席でした。

大根を中心に厳選された各近隣の多彩な冬野菜が巧
みにアレンジされ、優しく幸せな夕食でした。

料理の理念が確かで絵もうまいシェフ。
国立大学の数学科出身ということですが、数学に
は確かに「調和」という概念(分野)がありますね!

急降下した気温 墨絵風の景色 フキノトウを食べる。

2016年2月15日(月曜日)

昨日の高温から一転寒波の日。
午後雪模様となり、処々に墨絵のような眺めが見られた。

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在宅回りの竹林。

 

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季節風の影響で東に向かって枝が延びているエノキ。
海岸沿いのエノキの多くはこうなっている。

 

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昨日採ったフキノトウの天ぷら。

極端な寒暖に揺さぶられ、さらにインフルエンザが勢い
づきそうな気配を感じる。
手洗いとうがいをまめに行い、出来れば人混みを避ける
ようにしたい。

昔人の冬 松の雪。

2016年2月6日(土曜日)

立春が過ぎ、雪は少ないが日照も乏しい。
来週半ばから気温が上がり暖かくなるという。

いつか記載したように雪国でただ春ばかり待っていると
貴重な月日が少々もったいない。

その昔、近隣農家の人達は冬になると出稼ぎや奉公で外へ
働きに出た。
残ったお年寄りや子供は来る農繁に向け夜遅くまでワラ仕事
や針仕事に勤しんだという。
高度成長期までこんな過ごし方が身近にあった。

日頃このような方達の話を聞くにつけ、寸暇を惜しんだ昔人達
に敬服を禁じ得ない。

 

0115の雪
庭の松の雪(去る1月中旬)。


0206の抹茶
春を待って「松の雪」というお菓子で抹茶を飲んだ。
庭の松の雪に雰囲気がとても似ている。
京都は丸太町かわみち屋さんのお茶菓子。

間もなく晴れ間のおとずれもあろう。

本当に美味しい食べ物は一人で食べて幸せを感じることが出来る 雪の柿崎海岸。

2016年1月30日(土曜日)

昨夜来降った湿った雪が一段落した今昼
隣市の孫たちと美術館のすぐ近くで昼食を一緒した。

広い店内は満席でサラダは既に出払っていた。
私はラーメンとミニカツドンのセット。
小食にしているので全部は食べきれない。

食べ物屋さんが増えて競争が激しい為どこも美味しい。
そもそも食事はだれと食べるかで美味しさが変わる。
しかし本当に美味しいものは一人で食べるといっそう分かる。
むかし新潟市の用事の後、よく一人で市内のラーメンを食べた。
簡素だが美味しい店があり、食後の幸福感は忘れがたい。

さて本日再びヘレボルス・ニゲルは雪に埋もれていた。

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花びらの一部だけが覗いている。

 

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手で掻き出すといっそう赤々と現れた。
雪の日に「ただいま!」と言って帰ってくる元気な子供のようだ。
このパワーはどこからくるのだろう。

 

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食事のあと雪の柿崎海岸を歩いた。

 

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静寂の浜辺は異次元的で心身浄化作用がある。

 

3月15日(火曜日)の開館に向けて準備がはじまった。

楽しめたサブリーユの「土曜ジャズ」、素晴らしかった南雲さん。

2015年12月26日(土曜日)

昨日に続いて寒波の土曜日、スタッフは館内の片付けに忙しかった。
午後私は、遅ればせながら車庫の整理と掃除をした。
スタッフの皆さん一年間本当にお疲れ様でした、深く感謝しています。

終えて妻と大潟区上小船津浜は野菜フレンチのビストロ サブリーユで食事をした。
毎月一回行われる「土曜ジャズ」の日で満席だった。

一年半前に聴いた 伊佐治さん、渡邊さん、坂井さんのトリオに
柏崎の南雲麻美さんがゲストで加わられた。
その昔親しんだジャズ、だが女性演奏者のライブは1970年前後、
「ロング イヤロー ロード」で凱旋された秋吉敏子さん以来初めてだった。
アルトサックスを途中クラリネットに持ち替えられた南雲さんが
あまりに上手いのでびっくりした。

天性と思われるスイング感、ハイトーンもロートーンもそしてアップテン
ポもバラードもみな歌う。
全てが聴かせ所という圧倒的な演奏だった。

どんなにジャズがお好きでどれだけ練習し、いかに聴かせる努力を
されたことだろう。
トリオの皆さんもお仕事お持ちの中、一年半前より力強く楽しくかつ新鮮だった。

 

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ジャズならではの楽しさとスリル。

 

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メインの鴨肉と野菜。

 

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素晴らしかった南雲さん。

 

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美味しいデザートは冬の装い。

以下は今夜の曲目です。
・It Could Happen to You(訂正しました)
・黒いオルフェのテーマ
・Tenderly
・Softly as in a Morning Sunrise
・My One and Only Love
(休憩)
・Memories of You(南雲さんクラリネット)
・鈴懸けの径(南雲さんクラリネット)
・Wendy
・One Note Samba
・All the Things You are

スタンダード曲をメインに麗しい選曲でした。
出ずっぱりでフィーチュアリングされソロを聴かせるのは本当にタフなこと。
南雲さん、そして皆さんお疲れ様でした。
良い年末を有り難うございました。

信州のお土産 陶齋の変わった署名。

2015年12月7日(月曜日)

信州の実家を訪ねられた方から上田市のお土産を頂きました。
以前掲載しました飯島商店の「みすずあめに二種のジャム」と、うさぎ屋の「くるみそば」でした。
普段から皆様に頂戴してばかりでとても恐縮しています。

このたび貴重なお土産の中で「くるみそば」を初めて見ました。
ほどよい甘さの餡がクルミ入りのソバ粉に包まれたくるみそば。
歯ごたえと香りが楽しめる山国信州ならではのお菓子でした。

頂戴ものは昨日記しました上越市牧区の笹餅と同じように風土の母から生まれた親しみにあふれていました。
それにしましても以前記載しました信州と越後の交流は多様でしたが、人の行き交いも「善光寺参り(越後→信州)」や「海湯治(信州→越後)」などで賑やかだったようですね。

 

025陶齋の湯呑で頂いたくるみそば。

ところで上掲の齋藤三郎(陶齋)の湯呑の底にある署名は以下のようなものでした。

 齋の崩し?「六」に見えますが「齋」を崩していると思われます。

一般に見られる署名は以下のように「齋」が基本でした。

齋の署名「齋」の署名(鉄釉蝋抜きの大きな鉢から)。

ですが湯呑や盃、ほかに徳利や抹茶茶碗などには以下の様な変わった署名が見られるのです。

三本線三郎を表す「三」の署名(抹茶茶碗から)。

点が三つ同じく「三」を表していると思われる「三つの点」(盃から)。

点が四つこれは点が四つ、何を表しているのでしょうか(盃から)。

「候 (そうろう)」を「、」のように記号化したり、漢字を点で表すことはかって一般に見られていました。
良寛の書はよく知られていますし、陶齋にも点を三つ記して「下」と読ませるなどの手紙があります。

昔の人の字に対するおしゃれやこだわりは私にとって一種あこがれの世界です。
それにしましても最後の四つの点はどう読めば良いのでしょうか、もう一度調べてみなければなりません。

力の源としての風土、笹餅、ゴーギャン、作之助も倉石隆も陶齋も。

2015年12月6日(日曜日)

数日続いた風がようやく止んだ本日日曜日、さしたる雨も降らず今時としては穏やかな日曜日だった。

何人かのお客様と話をさせて頂いたが昨年の12月5日には雪が降り、所によって根雪になったらしい。
明日の予報は晴れ、その後も晴れ間を交えてまあまあのお天気が知らされている。
まずは3ヶ月予報通りの暖冬で冬が始まっている。

本日上越市牧区の方から笹餅を頂いた。
笹とヨモギが香ってとても美味しかった。

ところで土地の香りは風土として多大な力を有していて、人々の足下からあるいは背後から衝動や影響を与える。
食産物や観光はもちろん美術、音楽、文学、映画など地域、個人を問わず文化生成に力を及ぼす。

樹下美術館常設の作家、倉石隆、齋藤三郎ともに生まれ育った越後の風土を濃く作品に残している。
倉石隆の人物に現れる静寂や重めの情感、齋藤三郎の冬を起点に春を待ち秋を惜しむ絵付け。
さらに清々しい小山作之助の「夏は来ぬ」は、閉ざされた雪国の冬と表裏をなしているのではないだろうか。
いずれも風土として染みこんだ雪国の生活が芸術の背景となり表出されたにちがいない。

創造、創出、創生、私たちは現況の打開を迫られている。
今あらためて自分たちの風土を振り返り、敏感にその力や貴重さに触れることは意義深い。

流行り物や思いつきで忙しい昨今、頂いた笹ダンゴ、そして本日テレビで見たブルターニュのゴーギャンにも強い風土性を実感させられた。
時代を越えるものには魔力のように土地の力が潜んでいる。

 

013風土の力、笹餅。

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