食・飲・茶・器
お年寄りたちの畑、山の畑浜の畑。
上越市は西南、牧区の縁者から野菜が届いた。
元気なお年寄り夫婦が営む山の畑で採れる野菜は力がこもっ
ていてとても美味しい。
ところで患者さんたちの畑は砂地の所が多く、この暑さでひど
く焼ける。
菜園が家に隣接するほど近ければ十分に水やりが出来、何とか
収穫が出来ている。
しかるにかなり遠くの人もいて、その人達は一輪車などで水を
運ぶが焼け石に水のようだ。
そんな畑のおばあさんが仰った。
「いくら水をやってもほんの上っ面だけ、ナスもキュウリももう
駄目です。
家族は手伝ってくれませんし、こうなれば私が食べるトマト一本
だけ残して水をやることにしました。それなら何とかなるでしょ
う」。
笑いながらどこかほっとしたお顔だった。
食べなかったと書いたらうなぎが届いた 夏野菜。
昨日書いたうなぎの事など知らない若い親族が、浜松
へ行った来たと言ってうなぎを持参してくれた。
世の中便利になったとは言え、かなりびっくりした。
丑の日明けのうなぎ、ご馳走様でした。
野菜とともに美味しく頂きました。
今年の夏野菜は順調に始まっている。
この後、長い暑さの影響がなければ良いが。
庭の雑草取りと撒水をするとすぐにシャツが一面に透けるほど
汗だくになった。
傍らで芝も刈って頂き、散髪したように庭がすっきりした。
26日からの夏の特別展「堀川紀夫 展 夏庭のテンセグリティ」
が目の前に近づいた。
ぜひとも多くの方にご覧になって頂きたいと願っています。
食卓に春の野山の恵み。
年取って皆様から何かと頂き物をするようになった。
今夕妻は色々頂戴した山菜を料理してずらりと食卓に
並べた。
時間をかけて心ゆくまで皆様のお気持ちと野山の幸を
味わった。
残った分は後日の昼食にも回される事でしょう。
今年は野も庭も足が速い。
今冬、上越市北部の当地は何度もドカ雪に見舞われ、
豪雪の趣きだった。
それで3月15日の今年度開館には除雪作業を覚悟し
ていた。
しかるに3月上旬に大風が吹くと雪は手品の如く消え、
無雪で開館を迎える事が出来た。
以後、クリスマスローズで始まった庭は春の椿、イチ
ゲ、ヒトリシズカ、水仙、ハクモクレン、桜、チューリ
ップ、ジューンベリー、ミツバツツジと花が移り、現在
八重咲きイチリンソウ、アメリカハナミズキ、二種のス
ミレ、キバナホウチャクソウ、一部でクレマチス、エビ
ネ類が咲き、今やスズランまで始まろうとしている。
慎ましいヤシオツツジの落花。
咲き残っている花たちもあるが、花の足はあたかもコマ落
としフィルムの如く早く、あまりのことにめまいがしそう
だ、かってこんなことがあっただろうか。
本日ご近所の方から山菜を頂戴した。
例年ながら見事な山の幸。今年は一週間から十日ほど早い
と仰った。
日は長くなり、閉館して一時間余、ホームセンターで求めた
キキョウの苗を二つ植え、発育が停まっているクリスマスロ
ーズ6株を掘り、土を作った軟らかな場所に移植した。
これだけの事だがこの季節、野や田畑で仕事をする人が如
何に喜んで出向くか、分かるような気がする。
終われば腰は痛むが月が昇っているのである。
明日は開花か美術館の桜 SAKURAというワイン。
春に三日の晴れ無し、という言葉があるそうだが、当地
では昨日ちらりと降った程度で、連日晴天が続いている。
今後の週間予報もずらりと晴マークが並び、こんな年は
珍しい。
樹下美術館には箒桜(ほうきざくら)が一本、ソメイヨ
シノが二本、ヤマザクラが10本ほどあり、シーズンが
始まりだした。
本日知人から頂いたSAKURAという美しいラベル
のワイン。ブドウはシラー100%。
「ウインダウリ」というオーストラリアのワイナリーと
いうことだった。
夕食に開けて飲んだところ、弱い私が美味しくて、
どんどん飲めそうな気がした。
スズメが帰ってきた 美味しい弟の豚肉 自ら命を絶った人の苦しみとは。
スズメが軒下にやってくるようになった。雪が消え、
ぺアも成立しつつあるのだろう。
軒下でチュンチュンさえずる声は、厳しかった冬を越
えて迎えた春の喜びが感じられる。
以下に、本日仕事場から見えた土手のスズメたち。
スズメたちは枯れ草の土手にうまく同化している。
この写真に何羽がいるかわかるでしょうか。
簡単だったと思いますが、5羽いると思います。
写している時はよくわかりませんでしたが、モニターを拡
大して数えました。(写真を大きくしてご覧下さい)
本日は夕食に弟から届いた豚がソテーされ、、熱いオニ
オングラタンスープとともにテーブルに並んだ。
さて、本日政治がらみの事情が原因ではないかといわ
れる国家公務員の自殺があった。
一生懸命勉強し、国のために尽くそうと志を燃やしたで
あろ人が道半ばで自ら命を散らす。
本当に痛ましい。
上層の事情で追い詰められたのなら何と理不尽なこと
であろう。
生きていられないほどの苦しい立場とは、どんなものな
のだろう、恐ろしい世界だ。
魚のアラ料理。
アラ料理は美味しい。
大抵は子供のころ煮物が苦手だったと思うが、私も親や
年寄りがそれを喜ぶのを不思議な目で見ていた。
ところがアラ煮だけは別で、箸を運んだ。
骨から直に味が滲みているので、子供にも美味しかった。
アラ汁も同様に美味しかった。
ところで魚一匹から頭部分は一個しかとれない。
大家族だった子供時代では、多分上等な頭は父親と祖母
が独占し、子供と母は一生懸命背骨などをひっくり返し、
身を探しては食べていたことだろう。
今、核家族化して頭半分を心ゆくまで食べられるのは、長
生きと、何かそれなりのおまけみたいなもの、に思われる。
免状拝受の茶会 春の夕の海。
本日、長年の稽古によって茶道裏千家の准教授免
状を戴いた方達が師を招いてお礼の茶会をされた。
不肖私も参席させて頂いた。
お炭の後に食事、お茶は続き薄茶の流れで進められ
た。
床は「春入千林所々鶯」の一行書から椿とトサミズキの
蕾へと変った。
雑木が混じる庭の雪は50㎝ほどに縮まったのか、陽光
色を増し、雪解けの雨だれがずっと聞こえていた。
暖かな窯の湯気、桃、鶯、さわらび、春風、おひな様な
ど春の趣向に包まれて上気するのを覚えた。
温かな先生の眼差しと、お弟子さんの一生懸命さが一番
のご馳走だった。
本日お茶と厨房に精魂こめられたお二人様、お目出度う
ございました。そして本当にお疲れ様でした。個々隅々
楽しませて頂き、有り難うございました。
お茶を終えて今日も海へ行った。おぼろ風な夕陽が波と
遊ぶのを飽かず眺めた。
暖かかった日 空腹の鳥たち フードロス。
気温が10度を少し越えた本日、雪消えが進んでいた。
午後の海は柿崎を40分ほど歩いた。
海を離れ、新-柿線の周囲で鳥を探した。
海は穏やかだったが、時折強い波が来てはこの様に砂浜
に上がってくる。
水田の鳥マガンが舗装した農道に集まっているとは、と
ても驚いた。近くに農場の作業所があり、そこの人が鳥
の空腹を見かねて飼料などを撒いたものか。
電柱はタカたちに人気がある。可愛い目のこの鳥はチョウ
ゲンボウでしょうか、私にはノスリなどと区別が付きませ
ん。この距離なら飛び立ってもいいのに、じっとしていま
した。
水田も野も林も深い雪に被われてしまい、鳥たちは餌を
探せず困っている。
空腹の彼らが地面が露われている道路や家の周囲に向か
おうとするのは仕方がないことだ。
おしなべて動作や反応が鈍く感じられたり、細く見えたり
するのも食べていないからであろう。
一方で、売れ残った恵方巻きを前に、もうこんなことは止
めよう、と言った業者の呟きは色々な意味で聴くに値する。
諸事情により、ピント外れが多くて申し分けありません。
キジは直近でしたので、かなりピントが合いました。全てコ
ンパクトデジカメ(いつものパワーショット)でした。
あのトキはどこに居るのでしょうか。
冬の食卓
タイトルに叶うほどではないが夕食などに、ああ冬だ
な、と感じる献立が時にある。
本日はフキノトウの天ぷらが出た。樹下美術館の南
の土手から採れた。現在雪が全く無くなっているの
で簡単に採れたらしい。
夏が近づくと蕗を採って食べる。
右の碗はけんちん汁、向こうはメギスと豆腐の天ぷら。
汁は少し頂いた後なので減ってしまいました。
先日は魚の煮付だった。冬は煮物が似合うと思う。
アイナメメバルとカブ。赤っぽい色調に青い野菜を見る
と絵を描いてみたくなる。だが色々やることがあって中
々絵筆が執れない。
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