食・飲・茶・器

昼食のお蕎麦 インフルエンザ 赤とんぼ 白鳥。

2019年10月24日(木曜日)

昨日水曜日は定期休館日。昼食は家でお蕎麦を食べた。

 

カイワレと油揚げを散らした爽やかなお蕎麦だった。

 

本日午後、ある事業所でインフルエンザのワクチン接種を行った。
例年より一ケ月半ほど早く始まったインフルエンザ。早さゆえニュースで盛んに取り上げられ、希望者が多い印象を受ける。今月上旬に私も早々と接種を受けた。
効果持続はおよそ5ヶ月なので、春の連休まで流行することを考えると、3月上旬にもう一度接種が必要になろうか、という少々うんざりする話になる。
よしんば早く始まった分早く収束するということであれば良いのだが、今後の動向次第で議論になりかねない。

そして少々早いが来夏のオリンピック。
南半球は冬期であり、インフルエンザは流行期に相当する。観客として大規模な人口交流が生まれるので、スタンドがマスクだらけにならなければ良いがと、若干ながら心配している。

 

午後の庭で。赤くなって山から下りてきた赤とんぼが沢山休んでいた。

そして本日午後、新井柿崎線は頸城区の水田で、今期初めて白鳥を見た。

 

広い水田にコハクチョウが二羽。
本日上越市髙田で25度近くまで気温が上昇した。
一見平然としているが、
冬の渡り鳥にとってこのような暑さは耐えられないのではないだろうか。

五日を経ずしてまた大風 天上大風のお菓子 明日は「じゃんごっこ」さん。

2019年10月4日(金曜日)

今週月曜日に大嵐をもたらした17号台風。本日金曜日今度は18号の影響を受けた。
吹き返しというのだろうか、温帯低気圧となり北海道へと去ったにも拘わらず昼過ぎから強風に見舞われた。
玄関前の風が吹き溜まる場所は例によって分厚く落ち葉が積もっている。明日また、よっこらしょ、と言ってゴミ袋に詰めることになるのだろう。

ところで、ごーごー、ざーざーと風が落ち着かない午後、ふと見ると机の上に「天上大風」のお菓子があった。上越市は髙田の大杉屋さんのお製だ。
お茶を注いで食べてみた。
口のなかで溶けてしまうような、わずかに柚子の香りがするあまりに軽いお菓子。意表を突く軽さのせいか、一瞬風の音が聞こえなくなり、あたりが静かになった気がした。不思議なお菓子だと思った。

秋になったら買って置き、風の日に熱いお茶を用意して食べると、良いかもしれない。

 

凧にするからと、こどもにせがまれて良寛さんが書いた「天上大風」。
一見稚拙に見える文字とその配置は良寛ならではの絶妙といわれる。

 

「じゃんごっこ」さんの美術館ジャズが明日に迫った。あの館内に一体どんな音が響くのだろう。

渋野と畑岡選手はレベチ 初牡蠣。

2019年9月23日(月曜日)

ゴルフの話です。

デサントレディース東海クラシックの昨日決勝。前日まで20位だった渋野選手が8バーディの爆発力を発揮。15番でトップに並ぶと16番でチップインバーディーを決めて単独首位に立ち、そのまま優勝する大逆転劇を演じた。

過去および最近の試合の畑岡奈沙選手と渋野日向子の両選手みて、同世代の選手が二人は「レベチ」とコメントしている。
「レベチ」とは“レベルがちがう”のことらしい。
調子の波はあろうが、たしかに肝心なところで見せるスコアと順位は図抜けていて、二人は一種異次元的なのだ。

 

大ギャラリーに囲まれて最終ホールに向かう渋野選手。

 

表彰式で。
この程度の賞金では少な過ぎるように思う。

優れた選手には、商品のイメージ戦略として様々なスポンサーが付き、収入は膨らむ。結果、選手は競技活動のほかに、広告塔や商品の一部としての運命を負わなければならい。
基本スポーツの世界である。選手の競技へのモチベーションの維持向上はベースであろう。そのためにスポンサーたちはもっと賞金に注力すべきだ。賞金規模の大きい大会は選手はおろか、集客や話題面でも大きな効果を生みジャンル拡大に寄与するだろう。

ところでレベチといえば、渋野選手の修正力がある。前回のトーナメントではラフの処理に問題があると指摘された。本人はショックだったに違いない。しかしこの度はラフからのアプローチをことごとく成功させ、回復したパットと相俟って好成績に結び付けた。
数日間の大会で後半に向かって伸びるスコア、あるいは1日の後半に於ける爆発力、ボギーホールの次をバーティーにする率の高さ。これらは不調や失敗に対する的確な分析力と精度の高い修正力の賜物であろう。これもレベチの要因の一つにちがいない。

近時、プロスーポーツ選手といえども、セクシー、可愛い、モデルのよう、と見た目を云々される。だが畑岡、渋野両選手とも服装はプレーン、その上謙虚で言動は自然、何よりプレーが素晴らしく成績は群を抜いている。このような選手がギャラリーを惹きつけ大会を盛り上げることを近時体現している。アスリートらしい価値、レベチと呼ばれる所以にちがいない。

もう一つレベチといえばアマチュアの安田佑香選手がいる。多くの大会でプロに混じって競技し、上位を守る。静かで細身だが正確に飛ばし、渋野選手も認める実力者だ。この人もレベチのようだ。
以上の二人ないし三人はいずれも20才以前の若者であることが共通している。今後のゴルフ界への期待は大きく、楽しみだ。

昨日午後、小学校6年生の孫が来た。レベチを知っているかと問うと、即座に正解した。

 

夕食はお客様から頂いた牡蠣がフライになって出た。
美味しく頂きました。

雨降りのなか夏が過ぎゆく 午後のおしゃべりとレコード 素晴らしいアンドレア・モティス。

2019年8月22日(木曜日)

午後休診の木曜日。
常連さんお二人、秋のジャズ演奏会出演予定のお一人、任期を終えて帰京される方などを交え、午後1時~閉館の5時までおしゃべりをした。かつてこんなに長話をしたことがあっただろうかと思ったが、いつしか過ぎた。
途中、お一人が持参されたSPでブラームスの「ドイツレクイエム」と、エレナ・ゲルハルト(1883年~ 1961年)の「冬の旅」を蓄音機で聴いた。冬の旅は道しるべと辻音楽師の2曲、詳しくないが女性が「冬の旅」を歌うのを初めて聴き、麗しいと思った。

降り過ぎという人もいるが、7.8月中乾きに乾いた庭にとって文字通り恵みの雨になっている。
もう駄目、とあきらめかけていた何株何本もの草花が再び立ち上がり、本当に有り難い。

 

閉館して、庭の灯にモミジの落ち葉が貼り付いていた。
秋の知らせに貼られた切手?。モミジの下なので毎年このように葉が付く。

 

茎まで柔らかくなりばらりと倒れてしまったていたクリスマスローズが立ち上がっていた。
恵みの雨さまさま。

 

 

例年よりも沢山世話した芝生が茶枯れの部分を作りはじめていた。
雨のお陰で次第に青さが戻ってきた。
良い状態の時こそさらに良くしたい。
今夕雨がパラパラ残る中、秋向けに肥料を撒いた。

 

こじつけもありますが、行く夏を惜しみ、ガーシュインはポギーとベスの子守歌「Summertime」と、ジョージ・シアリングの「バードランドの子守歌」を載せてみました。
歌とトランペットはスペイン、カタルーニャ州出身で、同国で活躍するアンドレア・モティス(1996年生まれ)。歌うのは器楽を演奏することにとても良いと述べているが、確かにである。

 


これまで聴いた「サマータイム」の中でも秀逸。
後方のベースはモティスの先生で、バンドのリーダー、チャモロ氏。
“夏、暮らしは楽で 魚たちは跳ねている 綿は高値だし お前の父さんはお金持ちで 母さんは美人 だから坊や、泣かないで”と、貧しい主人公によって歌われる。

 


ニューヨークはジャズの聖地バードランド。かって訪ねた方がとても懐かしい場所と仰ったことがある。
テナーのスコット・ハミルトンは有名な人。ピアノの人は良く知らないが、どれを聴いても上手い。

年長の一流ミュージシャンに混じって一歩もひけを取らない(それどころかフューチャーされている)モティス。
何一つおもねること無く、可愛い、珍しいなどという範疇を超えるジャズ・スピリットと実力は、今どきまことに貴重。映像から彼女が如何に愛されているか伝わる。今春来日した事を知り驚いている次第。

 


もう1曲「ソリチュード」。
安定した音程、絶妙のリズム感。完全に自分のスタイルを確立しているアンドレア・モティス。
そして今でもこんなにボサノヴァを大切にしているスペインという国は、なんて大人で良い国なんだろう。

 

夏を惜しみ?夕食に出たテンプラひやむぎ。
色どり良く揚がっていました。

四回目の陶齋親子展記念呈茶

2019年8月18日(日曜日)

昨日17日土曜日午後、樹下美術館茶室で毎週土曜午後開催の陶齋親子展記念呈茶が2席無事行われた。予定よりお客様が増え、2回で19名様をお迎えした。
不肖小生の点前にお付き合い頂き、お正客様の計らいで和やかな席にして頂き、感謝に堪えない。
7月20日から始まり本日で4回目、全体で46名様のご参加を頂いた。あと1回、ご期待に添えるよう努力をしたい。

 

いつも通りの室内。

 

この度の水指は二代陶齋(齋藤尚明)氏の青磁面取を用いた。
暑い午後の室に涼しさが漂った。
卓上は薄茶器として用いている初代の赤絵どくだみ文小壺。

 

用いられた茶碗。とりとめなく新旧取り混ぜた。
若い作家の斬新な茶碗も好評だった。

 

一席が終了し一息ついている亭主。

最終は8月24日(土曜日)、午後1時および2時半の2席になります。2~3人様の席に余裕がありますので、ご希望の方は025-530-4155にお電話でお問い合わせください。

 

一夜明けて本日赤倉ゴルフルコースで20名のコンペがあった。
6時起きして参加した。
52-48で10位賞を頂いた。
また頑張ろう。

ふかし君、あと何回ゴルフやれるかねえ。
嘗てのある日長年お付き合い頂いた今は亡き大先輩がコース上で呟いたのを思い出す。以後3年ほどでお止めになった。もう20年近く経つが、自分もその時の先輩の年になってきている。

夕暮れは優しい雲と童話の世界 ひよこゼリー。

2019年8月9日(金曜日)

日中は様々な雲が現れ夕暮れを楽しみに待った。
午後の仕事が終わると、ほくほく線の水田と四ツ屋浜の海で空を見上げ、雲や飛行機、電車などを写した。

 

虹彩を帯びていた飛行機雲。
あんな高いところに沢山人が乗っているなんて。

 

下る電車が一瞬キラリと金色に光る。

 

四ツ屋浜では雲よりも赤い車に目が止まった。

 

頸城区柳町あたりで電車を待つ間、砂糖菓子のようなパステル調の雲が拡がった。

 

 

 

優しい色だった。

 

18時15分前後からおよそ一時間の間に4本の電車が往き来した。

 

 

夕暮れ電車は一種童話の世界の趣き。

 

電車が終わり、見ると関田山脈の積乱雲に雷光が走っている。
光ってからでは間に合わないので、いい加減に連続シャッターを押すと何枚か雷光が写った。

丸のところに以下の様な稲妻が写っていた。

 

たまたま写っていた稲妻。

 

この雲の下では雨が降っていたかもしれない。
雷は怖いが雨なら羨ましい。

 

昨日頂いた可愛いひよこゼリーは冷やして、みな食べてしまいました。
Oさん、ごちそうさまでした。

頂き物のお菓子と食事。

2019年8月6日(火曜日)

過日樹下美術館を訪ねられた方に、ロスアンゼルスの友人からというお菓子を頂きました。
sugarfina:シュガーフィーナという大人向けのお菓子屋さんの品ということです。

 

左からカリッとしたブルーの糖衣チョコ、向こうはバラのグミ、右はテディベアのグミ。
グミはドンペリの香り付けがされているらしく、軽い酸味があります。
一度食べると止まらない少々危険な美味しさ。

テディベアは高さが2㎝ほど。
お持ちくださったKさん、有り難うございました。

ちなみにロスの送り主の方は先月親子で来館され、お子さんが画帳に以下の可愛い絵を残されていました。

右下に英語で“このカフェのスイカは最高”と書かれていました。
日本に来られたら是非また来て下さい。

以下は昨日の拙夕食です。

 

色々な方達から頂いた野菜満載の冷やし中華。奥の胡麻ダレを掛けてたべました。

 

一緒に出た手羽先の唐揚げ。ジャガイモとオクラは皆様から頂いたものです。

色々頂戴し、有り難く、励みにもなり、感謝しています。
毎日ひどい暑さですが、身体をいたわながら頑張りましょう。

二回目のお茶席を設けた日。

2019年7月27日(土曜日)

本日の土曜日午後は陶齋親子展にちなんだお茶席を設ける日。
午後2回だけのの茶席で、先週の初回は2名様の申し込みを頂いた。

今週は急に増え、二席で16名様のお客様だった。
そしてお点前は小生。にわか稽古で望んだため、特に一席目では随分冷や汗を掻いた。
午前の仕事で混雑する健診の事後対応、加うるに外国人の尿管結石や発熱の赤ちゃんの受診。
さらに急患の往診があったりと、慌ただしさの残る体で望み、着物もどこかぎこちなく、余裕のないお点前になってしまった。

花生は宗全籠から陶齋の緑釉花瓶に替え、後はすべて前回と同じ道具にした。

 

終了して庭から美術館に戻られる皆様。

先代や二代の陶齋作品を中心に道具組みをしてお茶を点てる。お茶碗は高価な伝統ものや大家のそれなどは無いので、手許の比較的若い作家の現代風な作をお出ししている。このあたりが普段のお茶席と少々趣が異なるようであり、心配なことでもあった。しかしお正客様はじめ、皆様には面白がって頂き、また上手く私どもを乗せて下さり、拙い席を無事に終えることが出来た。

ご来席の皆様、本日はまことに有り難うございました。
あと4回、さらに稽古をし、落ち着いて臨みたい。

陶齋親子展にちなんだお茶席 一昨日期日前投票をした。

2019年7月20日(土曜日)

雨の予報が曇りになり、いっときだけ霧雨が通過した土曜日。
陶齋親子展の催しに関連して隣接の茶室で呈茶を行った。客様は若い女性お二人で、私も末席に座り、妻が点前を、お友達が支援をして下さった。

 

 

 

床は小林古径筆「壽」が掛かり、ムクゲやヤハズススキなど庭の花が宗全籠に入っている。

 

香合は初代陶齋の緑地金彩秋草文。

 

 

窯は西村道也、薄茶器は初代陶齋、水指は二代陶齋を用いた。

 

すらりとして絶妙のフォルムは二代陶齋尚明氏の辰砂細水指。

 

初代陶齋三郎氏のどくだみ小壺に柿蓋を付けた薄茶器。

 

煙草盆の火入れは初代作、染附湯飲みを見立てで用いている。

 

お出ししたお茶碗。左に陶齋「弥彦鉄鉢茶碗」、中央阿牛「掛分釉幾何学茶碗」
右鈴木秀昭「色絵金銀彩綺羅星茶碗」

台風が近づいているらしく、蒸し暑かった本日。軽めにクーラーを点けた茶室に清々しい時間が流れた。
本日はお二人のお客様でしたが、たとえお一人でもお点前を致しますので、ご希望の方はご遠慮なく樹下美術館の窓口やお電話025-530-4155で申し込み下さい。

 

参院選挙の運動期間が本日で終了、明日投票日となりました。
「比較的近くにある恐ろしい柏崎原発を止めて欲しい」、「精神の拠り所である憲法を大切に守って欲しい」、「安心して自らの信条に従える社会であって欲しい」、と心から願っています。それで一昨日、期日前投票に行き、これらに叶う人がいましたので投票してきました。

長梅雨の空の下キキョウが咲き始めた 野菜料理。

2019年7月14日(日曜日)

たまの晴れ間を挟んで梅空が続く。たまに蒸し暑い日もあるが、およそ曇って降れば肌寒い。梅雨というのはこういう気候なのだと、お天気が念を押して教えてくれている感じがする。
そんな日頃を重ねていつしか七月は半ばに掛かり、暦の夏は半分終わることになる。梅雨明けが待たれるものの、向こう10日の当地の予報は曇りと傘のマークが並んでいる。当地ばかりでは無く、東京も雨がよく降り冷夏がつづいているという。江戸時代の大飢饉はいずれも冷夏の影響だった。今日餓死者が出るような時代ではないだろうが、どこかで持ち直してもらいたい。

 

カフェ正面のカシワバアジサイの隣で、霧雨の中キキョウが咲いている。
この先、長く楽しませてもらえそうだ。

人様から連日野菜を頂戴している。調理によってさらにカラフルになり美味しくなる。

 

 

先日草木に憧れる、と書いた
しかし毎日野菜を食べそれを体内にいれているのだから、何処とは言えないが、心身の相当部分は草木(植物)の性質を帯びているに違い無い。

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