明け暮れ 我が家 お出かけ

地震、そして命の電話チャリティー茶会。

2010年10月3日(日曜日)

 今日の当地は午前の早くから数回にわたり震度4から5弱の地震に見舞われました。三年前の中越沖地震も同じ日曜日の午前。ドシン、ガタガタという音と揺れに三年前の恐怖を思い出しました。
 幸い展示や施設に被害はありませんでしたが、これ以上にならないことを祈るばかりです。

 

 午後から高田で行われている「命の電話チャリティー茶会」に行きました。当茶会の会費は2500円、関係者のご努力によって18回目とありました。広間を裏千家西口宗米先生が、小間は江戸千家小川紫雪先生でした。床の掛け物に秋の風光を感じ、お道具は陰影に富み、お花は時節の移りを物語っていました。

 

 西口先生から貴重なお話をお聴きし、知人の奥様の心静まるお手前。本当に有り難うございました。

 風炉窯 
   いつものようにお茶室の提供は(株)有沢製作所さん、御菓子は大杉屋惣兵衛さんの協賛でした。また今年の待合も植木ひろ子先生のオブジェです。大きな球形にあしらわれたツル類にゴンズイとサザンカの実が沢山配されていました。今にも動き出しそうな変化と愛らしい色彩が相俟った麗しの作品でした。

 

 テーマである命の尊さにあふれたチャリティー。関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

雨の祝日

2010年9月23日(木曜日)

 今日は同業者のゴルフの予定日だったが、コースへ到着すると中止を知らされた。降り続く大雨に加えて落雷も心配されるという幹事の判断だった。残念だったが、思わぬ時間によって溜まった仕事が手に付き、それはそれでよかった。

 

 二日続きの猛雨の中、樹下美術館の来館者は本日ゼロかなと思ったが、6名が見えられたということ。大きな施設でもがら空きの日が珍しくない話を聞けば、樹下美術館は毎日頑張っている方だと思う。

 

 本日から販売のシーグラスのチョーカーが二つ出た。お買い下さったお二人に心からお礼を申し上げたい。可愛いオリジナルを置くことは思いのほか楽しい。

 

今日の米山  

9月の長雨が浸みこんだのか米山が一回り大きく感じられ迫って見えた。 

ブリューゲル版画の世界展で新潟市へ、そして少々の探索と食事

2010年9月20日(月曜日)

 日曜午後、在宅の患者さんに小康がみられて、急遽新潟へブリューゲルの展覧会を見に行こうということになった。過日、同展を監修された森洋子氏から解説を聴講していたので楽しみだった。

 

ブリューゲル版画展 ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界展

 

マウスパッド 
ショップで買ったマウスパッド

 会場の新潟市美術館は人気で、しかも若い人達で賑わっていた。膨大で濃密な内容から、主要なテーマの一つである人間の愚かさと罪が教義や時代を超えることを自然に知らされる。

 

 A3ほどのサイズに数百人の人物と妖怪などの詳細さ。奇想天外な象徴性。風景や船のスケール感と立体感。写真以前の時代にあって凄まじい迫力だ。若者達に混じってこのような絵画を目の当たりに出来たことを幸運に思った。

 

 ブリューゲルの後、同美術館の常設展示も見た。ここにあるとは知っていたが、4点のウジェーヌ・カリエールに出会えて大きな収穫だった。カリエールは樹下美術館の常設展示作家、倉石隆氏が傾倒した作家の一人だ。霧のカリエールと称させる所以がよく分かる。30点近く収蔵されているようだがもっと見てみたい。

 樹下美術館も一点カリエールを所有している。ネリーを描いた作品だが、本物であるかやや心配になった。カリエールは市美術館の常設展示室を入ってすぐに出会える。

 

 ところで同美術館は昨年カビや虫の汚染騒ぎに見舞われて、大規模な処置が施された。本日かすかな燻蒸の匂いが残る館内に安心と清潔感を覚えた。

 

 せっかくの新潟の日暮れ、美術館を出て信濃川の河口を見たい一心で車を西へ北へと走らせた。初めて見た窪田町のY字路の風情は大変印象的。

 行き着いた河口付近は港湾管理が強力で行き止まりとなる。入船(いりふね)みなとタワーなる少々風変わりな施設の7階展望台から夕暮れの河口を見物した。寂しいところで、この時間に女性1人なら怖かろう。

窪田町のY字路 
窪田町のY字路
入港する佐渡汽船 
入船みなとタワーから見た汽船入港
カーブドッチ 
ぽるとカーブドッチ
料理 
前菜
デザート 
デザート 
 出港する佐渡汽船
出港する佐渡汽船

 暗くなってみなとぴあにある旧第四銀行住吉支店内「ぽるとカーブドッチ」で食事。楽しめる7種のメニューで3800円はとても嬉しい。

 帰りの高速道路から見た秋の花火のやや侘びしさ。家に帰るとヘルパーさんに寝かせてもらった母にいつもの寝息が聞こえて、良い休日だった。 

夕陽の四ツ屋浜でお弁当

2010年9月9日(木曜日)

 台風は曲がってしまって新潟県は直撃を免れた。一日中、気温は30度に届かず、澄んだ空に雲がさわやかだった。

 米山と尾神と雲 
 午後の頸城平野(山は米山と尾神岳/広角レンズで撮りました)

 以前ノートに書いて以来、夕暮れの海で食事することが私たちの課題だった。午後から休診、雲も良く、急遽今夜は海で食べようということになった。

 

 夕刻、家内は母の食事をチャッチャと作り、2人とも少しドキドキしながら近くの四ツ屋浜へ行った。食事はほか弁で、家内は缶ビール、私はノンアルコール缶だった。 入り陽  雲が少いためダイナミックな夕焼けにはならなかったが、まるまる入り陽が見られた。開けたドアから海かぜが入り波の音が聞える。想像以上にリラックスしながら食べた。580円のお弁当はオカズが沢山でご飯もいっぱい。十分に楽しめた。

 四ツ屋浜の道
暮れた四ツ屋浜の海、向こうの高いところで食べた

 海のそばに住んでいるとこんな楽しいことがあるんだ、と家内。暗くなるまで50分間の海辺。お金も掛からず事故にも遭わず、手間も要らず、と喜びつつ車で3分足らずの家に帰ってきた。

  午前中、50名様の団体でご来館頂いた北陸三県の浄土宗寺庭婦人会の皆様、ご不自由ございませんでしたか。ご訪問に心より御礼申し上げます。

September in The Rain

2010年9月7日(火曜日)

 災害とまで呼ばれた異常酷暑の夏。ぎりぎりのタイミングで雨を伴った台風が近づいてきた。人、田畑、昆虫、庭、皆そろって待った雨と涼しさは有り難い。ただし農作物の被害やひどい災害だけは許して頂きたい。

 いよいよ明日は台風だ。 

今日、風が吹いて百日紅が散り始めた

2010年9月3日(金曜日)

 暑さを嘆くまいと前の晩に決めても、翌朝には又かと言って嘆いている。こんな日がどれだけ続いただろう。

 

 今日は珍しく風が吹いた。頑張り続けた百日紅(さるすべり)が吹かれて散り始めた。あちこちに赤いコンペイトウのような花が落ちている。

 

二羽のスズメ 砂浴びをする二羽の雀

花を咥えている 
百日紅の花をくわえた雀(見づらくて申し分けありません) 

 

  庭の砂地で雀が二羽砂浴びをしていた。一羽が赤い花を口にした。暑い昼さがり、雀は楽しんでいるように見えた。暑さを嘆くばかりでなく、雀のように少しは楽しまないとせっかくの人生がもったいないかな、と少々思った。

行く夏

2010年8月22日(日曜日)

 昨日から来ている姪たちと海へ行った。日曜の朝7時半の海など早くて普段見たことがない。しかし海は音もなく静かでとても良かった。何組かの若者たちがいて楽しんでいた。 

渚 
朝の海

 

 ひとしきりシーグラスを拾って浜茶屋(海の家)でかき氷。この飲み物の最後はやはりコメカミが痛くなる。

 

 空は澄み明らかに海はしみじみとし始めている。まもなく秋、いやもう初秋、たとえ猛暑でもそう決めてみた。 

小屋から 

行く夏を小屋のレゲエが惜しんでる      sousi

糸魚川市上覚の普済寺へ灯籠画を見に行った

2010年8月16日(月曜日)

 今日は盆送りの16日。今日は客が無く、今夏25人の出入りに奮闘する妻に貴重な中休みの日となった。

 

 あまり出掛けない私たちは、夕刻に妻の慰労で糸魚川へ行った。そこでお寿司を食べて日暮れを待った。今朝の上越タイムスで知った糸魚川市上覚の普済寺(ふさいじ)へ、本日までの灯籠画を見に行くためだ。

 

 山道を4㎞ほど入った月波山普済寺は曹洞宗の寺。車を降りると深い闇の中、近くに川音がして稲の香りに包まれる。普済寺はかなり大きな寺で、荘厳な本堂の処々に美しい灯籠が配されていた。

 

琵琶 
これはイラスト風の絵、両手を軽く広げたサイズの一枚物です。

作品2
 ほの暗い一角に大きな灯籠(露出がうまくいきませんでした)
作品3
弁慶でしょうか、卓上の灯籠
   

 灯籠画は同寺の奥様で僧侶・響さんの作品。響さんはねぶた絵師でもあられるという。輪郭線の要所に蝋を用いて、鮮やかな色彩と印象的な透光効果がもたらされていた。あたりの雰囲気も良さそうなので、ぜひ日中も訪ねてみたい。

 

 月が架かる寺を後に里へ下ると盆踊り。思い思いの浴衣と仮装で歌と太鼓のやぐらを回っていた。やぐら踊りの詩情は他に代え難い。

 妻は少し休めただろうか。私の盆休みも今日で終わり、遅れていた図録が前進した。

出るほど家は栄えるのか、DNAのおぼしめし

2010年8月14日(土曜日)

 今晩は妻の実家で17人の食事だった。そのうち平成生まれが8人で、一家は壮観のうちに栄えている。何がそうさせるのだろうと、帰りの車で考えた。

 

 「家を出る→異質(多様性)の受容」、もしかしたらこれは栄えの要点かもしれない。代々閉すればいずれ心身に近親相姦原理が働き、衰退が想定される。このことは純血のもろさ、母系志向の危うさと同一に見える。今から18年前までの悲しい13年間の読書で、かってそのことに触れたような気がした。

 

 今夜訪れた家は確かに皆が家を出ている。また夫婦、兄弟姉妹みな非常に多様で、かつそれぞれ曲がりなりにも夫や父親をありがたがっている。異質の原点は父であろうことまで物語るような光景だった。

 

 言うまでもなく永遠はDNAの悲願だ。好むと好まざるを問わず異質(多様性)を価値としている。結果としてその受容が力と幸福のチャンスをもたらすのだろう。試練とともに王者DNAはご褒美も用意しているように見える。

 

 中学2年生くらいまで親は子を文字通り思いっきり抱きしめる。そしてある年齢(これはさまざま)になったら上手に放す。
 「家とは実家や家屋ばかりでない。離れている親族がくったくなく集まることを家というのだろう」。

 

  最後にきむぶーさん、いつも有り難うございます。今日はお父様にもお目にかかれて嬉しかったです。そしてお子さんの宿題で訪ねて下さった長岡のお客様、とても詳しく見ていただいたそうですね。うまくまとまったでしょうか、美術館冥利でした。

 

本日は沢山お訪ねいただいて有り難うございました。

名残のバラ 
今日咲いていた小さなバラ

パリ国立高等音楽院教授。そしてMia Moslie(ミアモーリエ)。

2010年8月13日(金曜日)

 美術館を営んでみて、上越は沢山の才能を生んでいるこをを知らされます。直接お会い出来ない方がほとんどですが、色々新しいことを知ることが出来て幸せです。

 

今日は上越ご出身でパリ国立高等音楽院教授がお見えになりました。女性の方で、ノートにお褒めのコメントを頂き有り難うございました。

 

 はや上越もお盆。向こう約一週間は大小の親族25人の出入りがあります。なにしろ妻が大変で、小が次第に大になってきましたので最近は要所を外食にするようになりました。

何皿も

 今夜は樹下美術館の近く、上越市犀潟のMia Moslie(ミアモーリエ)で夕食でした。サラダ、ピザ、パスタ、お肉、リゾット、デザート、エスプレッソ、みな美味しかった。何気ないペペロンチーノが美味しいのもなによりです。

 

 カップル、ご家族、お仲間で賑わっていました。 リーズナブルな料金、樹下美術館でもよくお世話になります。

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