明け暮れ 我が家 お出かけ
「もうだめ」「ありがとう」の日まで。
さて本日は71才の誕生日。
半分だけ食べたケーキ。
思えば昨年70才になった途端、“いよいよ後が無くなった”と震えるように実感した。
70才ショックは電撃の如く突然だった。昔のそれは還暦が相当したのかもしれない。
しかし神仏の思し召しだろう、人は慣れるようにできている。ショックは一年かけて薄らいできた。
ところでこれまで何百人という方を老後まで診たり看取ったりした。
こんなに悪いのに笑顔を見せた、不平を言った、辛いのによく頑張られる、という畏敬の日が最後に続く。
それが衰弱のある日、苦しい息の中から「もうだめ」あるいは「ありがとう」、とかすかにつぶやかれることは希ではない。たとえ口にされなくとも、終わりがそこに来ていることを実感される瞬間があるにちがいない(少しでも意識がある限り)。
私たちはその時まで、苦しくとも生に安んじ「今日、あるいは明日がある」、あるいは「少し目をつむって休もう」と心の隅に灯を点すのだろう。
気がついて年や病を実感するのはショックだ。しかし私より年配の方たちは聞けば愚痴を仰るが、黙っていれば一見淡々とされているように見える。
いつか暗く遠い意識に包まれる日が来るまで、それを忘れさせようと働くのは授かっている命の気遣いであろう。
しかしこれに逆らって自ら作る病(生活習慣病など)のなんと多いことだろう。健康に留意することは貴重な宝物を磨く立派な行為だと思うのだが。
Roland Hanna ・ローランド・ハナのアルバムから「From This Day On」(今日から)。
このレコードは音が小さい。ユーチューブも小さな音でしたので少しボリュームを上げてみてください。
その昔、カセットに取っていつも車で聞いていました。
晴天の日、新井柿崎線で柿崎の海へ。
思わぬ晴天が訪れる。午後スーパーで角封筒などを買って、新井柿崎線で柿崎まで行き海岸を歩いた。
道中右手に超有名な「三階節」の米山。山頂に薬師堂と山小屋。
山小屋へ初登山した人達の道跡が見えませんか。
キャノンEOS60Dに200㎜の望遠ズームで撮り、トリミングしています。
(300㎜が欲しいのですが)。
砂浜のある場所へくると千鳥と出会いますが、とてもすばしっこいのです。
(300㎜のレンズ、、、)。
青いガラスの浮子玉(うきだま)。浮かんで海中の漁網を吊します。
今も使われているのでしょうか。
すでに日没は冬至の前から遅くなっているといいます。逆に日の出は今頃がもっとも遅いようです。
寒い日。
連日大雪注意報が出るがドカ雪は免れている。予報がオオカミ少年化して、不意な大雪にならなければいいのですが。
本日が仕事始め、気になったいた方たちも無事年を越えられました。
夕暮れのカラスたちも寒風を楽しむ風情。私は寒い寒いと言っていた一日でした。
大晦日は本の整理にキーボードの掃除 昔はご馳走を配った。
強風に見舞われたが上越市大潟区はまだ雪は少ない。昨夕今朝と二件の在宅の看取りをした。長年手を尽くした介護、ご本人ご家族とも本当にお疲れ様でした。
さて日中の時間をデスクワークに費やし、夕刻から本棚の整理をした。混み合って見にくくなる本棚。思案の末80余冊に決着を付けた。かなり本棚が見やすく(取り出しやすく)なった。
時代を過ぎたもの、二度とみないであろうものを中心に選んだ。
32㎏の人を抱っこするのは簡単だが、本は重い。
夕食後、なぜかキーボードの埃が気になり基板と離して掃除を試みた。
トゲ抜きで埃をつまみ、ハンドクリーナーで吸うと幾分すっきりした。
柔らかい樹脂で絶縁されている基板は覗いただけ。
当地では年越しの夕ご飯からご馳走(おせち)を食べる。その昔、大晦日の夕刻に当家でこしらえたご料理を何軒かの家に配っていた。
私のまさに子どもの頃、黒いおか持ちに品を入れて父の乳母だった人、女中さんだった人、何の縁か屋根屋さんの家などを廻っていた。もちろん歩きで。
ある年の夕暮れ、母に付いて行った。母は姑に叱られていたのかもしれない。何度かに分けて黙々と歩いた記憶がある。訪ねた家の人はとても喜んでいた。昆布巻き、黒豆、野菜と鶏肉の煮もの、数の子、赤青の寒天などがあったと思う。今となっては古い昔ばなしであろう。
皆様、本年は大変お世話になり有り難うございました。来る年が生きがいに満ちたより良い年でありますように。
クリスマスの映画だった「遙かなる国から来た男」。
弟が書いた本「ピアニシモな豚飼い」の223ページで著者は訪ねて来たフランス人に次の様な歌詞の歌を歌って聴かせる。
「ル・プレド・ドゥジュビアン」
「ル・プレド・ネヴァ・コオッセエ」
「ダァレ・ダァレモ・アラマン・・・・・・」
聴いたフランス人は、その歌を知らないと言い、歌詞は古いフランス語のようだとも言う。
弟が歌ったのは以下の映画「遙かなる国から来た男」の主題歌の冒頭部分だった。映画は1956年に作られ、シャンソン歌手のジルベール・ベコーと女優フランソワーズ・アルヌールが主演している。
動画を見ると映画はクリスマスの物語だと分かる。うろ覚えの弟の歌詞もまあまあだ。
主題歌「遙かなる国から来た男」を当時よく父がレコードを掛け、機嫌の良いときに歌った。いつしかレコードは無くなり、弟は本の中で父から歌を習ったと書いている。
私は教わった記憶はないが、気に入っていて学生時代の帰郷の際も自ら掛けて聴いた。今年you tubeで見つけた時にはタイムカプセルを開けた気がした。こんな映画だったんだ、とも知った。
一つ違いの弟が50数年経って書いた一節は、遠い日と父母への懐かしさを特別なリアリティをもってよみがえらせた。
その頃のクリスマスイブ、鳥を焼き赤玉ポートワインを一口飲んで赤い顔して上機嫌だった母の顔も浮かぶ。
嬉しい東京新聞、足温器と電気敷き毛布。
年を取って意見、見解などについてより感覚的になった。合う合わない、しっくりくる、こない、という風に。
それで、おそらく私が生まれた時から当家で取っていた中央の大手A新聞を止めた。上から目線、特定人物への忌避、原発事故の矮小化、など作為や誘導を感じ、ほとんど読まなくなっていた。
その結果東京新聞にした。紙面に余分な感じがなくシャキッとしている。なにより真摯に伝えようとする気持ちが伝わる。
昔在京したころにこの新聞を取っていた。東京のこともよく分かるし、妻は「公平な感じがする」とも言った。
地元新聞店の取り継ぎがないので一日遅れの郵送。当面朝刊だけだが、一日遅れとも気にならない。
ところでこのところ足が冷える。本日は足温器と初めてとなる電気敷き毛布を買った。両方ともあっというほど安く、毛布は早く寝たいほど暖かい。
診療所と美術館の忘年会 身から絞り出される血税 超然たる品位の国として。
昨日に続いて雪が一段落している本日、診療所と樹下美術館の忘年会があった。忙しければ頑張り、暇なら耐える一年が終わる。
お世話になる人、支援して下さる人も参加して18人。抽選会、出し物、歌、センチュリーイカヤさんで三時間を過ごした。
女性スタッフ持参のシャベル三味線。
彼女の「シャンシャン馬道中」「十日町小唄」は秀逸だった。
拙宴会などをお出しして真に恐縮です。恥ずかしながら筆者は星降る街角でした。年に一度精一杯の全員参加、どうかお許し下さい。
明日は苦悩の選挙、しかしなんとか投票したい。
選ばれた方は大企業ばかりでない、私たちの「文字通りの血税」を震災復興と国民の健康・福祉・教育文化のため一円のムダ無く使っていただきたい。
大国の思惑が絡むえげつない近隣の挑発に簡単に乗せられることなく、超然たる品位の国として実直に歩むことを心から望みたい。
やっと晴天 修理されたセーター 昨夜の流星。
去る12月9日、突然の早い雪で始まった今年の冬。恨めしい空が本日は風もなく一日中晴れた。
その晴の日、大事なセーターが修理を終えて帰ってきた。15年前、イタリアへ行った人からたまたま妻が買ってきた品だ。
様々な色の糸で織られているのに、落ち着いている。気に入って着ているうち、肘が透けて見えるようになりついにこの秋、穴が空いた。さよならは辛い。
肘当てをしたらどう、突然妻が言った。肘当ては、初めからスタイルとしてジャンバーやジャケットなどで見慣れている。しかしもともとは修理として用いられたはず。
なるほど、妻は髙田の洋品店からそれ用の革を二枚買ってきた。自分で試みたがうまくいかなかったようで、専門家に依頼した。それが本日まこと見事に出来上がった。
このようなことは他に代え難く嬉しい。
こんな品は日本に無い、と修理した方が仰ったそうな。
さて昨夜午前0時過ぎ、庭に出ると流星が見えた。文字通り氷るように澄んだ夜空に10数分間で4つ。寒さで家に入り暖まって再び出るとまた4つ。
東を中心に様々な高さでスー、と光っては消える。願い事など浮かぶ暇もないが、星たちが小声で「さよなら」と言っている気がした。
背後の枯れ木に満天の星。ちょうどオリオンが天頂近く差しかかり冬の大三角が歴然と輝いている。様々な星で枯れ木が静かなクリスマスイルミネーションと化していた。
高校生だったかある深夜、我が家の三階から出て大屋根に寝そべり飽かず流星を見た。昨夜雪がなければ毛布を被り、寝そべることもできたのに。
けなげな寒菊。
当地は大雪警報が出されているが、大潟区は今のところ15㎝ほどの積雪で済んでいる。但し今夜も強い雨交じりの風が止まない。
午後在宅回りで伺った家の垣根から、小菊がこぼれるように咲き出て、風にあおられていた。寒菊というものであろうか黄色の花がけなげだった。
妻がほどいている古着。裏地は春を思わせる色。
ところで先週末の上京でアンティークモールへ寄った。奥の着物屋さんで非常に地味な菊の小紋と出会った。ところどころ僅かに明るい紋様が散らしてある。妻の意見を聞くと是非ということ。1万8000円を3000円負けてもらって買った。
戦前のものらしいが、なんとも言えない粋な風合いであろう。
12月の上京 撮影と迷子 帰ってみれば吹雪。
去る12月8日(土曜日)午後から上京し、翌日夜帰郷した。往復切符を用意していたが、往き8日は強風のためほくほく線の特急はくたか号は運休となった。
それで急遽車を飛ばして長岡駅から上越新幹線に乗車した。毎年続いている学友夫婦三組の食事会の上京だった。
同夜銀座を歩いたがウィンドウや通りのディスプレイは綺麗である種夢のようだった。
翌9日日曜日は東京都美術館でメトロポリタン美術館展を見て、根津美術館の柴田是真の漆工・漆絵・絵画も見た。根津美術館は人気で、若者も多く目を見張らされた。
夕食は長男夫婦と食事の予定だったが、時間があるので東京湾の短時間クルーズに乗船した。デッキで船上結婚式が行われているほど好天だった。
ああ、それなのに夕食を終えた帰りの上越新幹線は新潟県内の雪で出発からすでに遅れた。新潟県に入ると窓外は思ってもみない激しい吹雪だった。
家に着くと深夜0時45分。雪はつらい、しかしその分越後の人はみな優しいではないか。
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写真に夢中になっていると、混み合う銀座で迷子になった。しばらくすると携帯が鳴り皆と合流できた。私はメールをしないが、迷子に携帯は便利だ。
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