明け暮れ 我が家 お出かけ
夕暮れの空と海に乗り物 戦はゲームではない。
夕刻ぱらぱらと始まった雨は暗くなって雨音を立てて降っている。
本格的な雨は随分と久し振りで庭には恵みとなった。
我が儘なことだが、開き始めたテッポウユリのためにはあまりひどい降りはつらいところ。
さて昨日夕ぐれ時四ツ屋浜へ行った。
30分の間に空と海に次々と大好きな乗り物が現れた。
さてヘリコプターは自衛隊機と考えられた。
瀬戸際の話になっているが、彼らが海外の実戦場に派遣されることなど絶対にあってはならないことだと思う。
しかし規を越えればいつしか戦死者が1人、戦死者が2人、そして3人、、、さらに10人へと慣らされる。
この時代戦死は人を狂わせよう。国民はいつしかそのことを讃え興奮し麻痺し、徒党を組み狂気へ突入をすることは他を見るまでもなく容易な事だ。
何より危険な一歩をこらえることが肝心だ。
交渉と双方による妥協。
戦いの本能を制御するため人間には賢い機能が与えられている。
根気よく何度も何度もテーブルを囲むことだ。
私たちは純粋に母と自他の幸福の地平に立ち、決して煽られないことが大切なんだ。
悠々として急げ
前回書きました敬愛する先輩ご夫婦宅訪問。
その日、お二人がかって訪ねた茅ヶ崎の開高健記念館に掲げられた開高氏の言葉の写真を見せて頂いた。
「悠々として急げ」はいい言葉だと思った。
近づく「はくたか」
相反する言葉の主意はあくまで「急げ」であろう。
有限なこの世にあってはまず急がなければならないのである。
但し「悠々として」臨めと言っている。
開高ダンディズムの骨頂だろう。
慌てて行う判断や行為はろくな結果を生まない。
多くは失敗し後始末に他者まで巻き込む。
70才過ぎた今日どう見ても残り時間は少ない。
仕事はまだあり私も急がねばならない。
果たして悠々として行えるものなのか。
ダンディズムは厳しいが心するほかない。
写真は今夕信州から帰った妻が持参した釜めしを食べながら頸城区の農道で撮りました。
こんなところで夕食を食べているのは私たちくらいなものでしょう。
そこでひょっこり「はくたか」を撮りに来たご近所の方とお会いしました。
ダンディズムとはほど遠い食事でしたがもう恥ずかしくもありませんん。
昨夜は高田の先輩宅にお呼ばれ
昨日夕食を先輩の友人ご夫婦宅にお呼ばれした。長男から届いていたロゼのシャンパンを持参して出かけた。
部屋の音楽はモーツアルトのバイオリン協奏曲の後ピアソラのタンゴだった。作秋樹下美術館で結婚の集いをされたご夫婦はともに書物、音楽、書画、葡萄など幅広い教養人で奥様お心入れのお料理に舌の笑みは止むことはなかった。最後は自家製のお菓子とコーヒー。カップ&ソーサーは英国のエンズレーだった。
私より5年上の先輩は個人の価値を重んじられる拓かれた人。お仕着せがましい一様な価値観漂う昨今、心洗われる一夜だった。
デッキにパラソル 懐かしいクルーと再会。
ひどく降ることもなく梅雨といえば梅雨らしい一日。
さて先日のこと、大きなバイクで来られた男性のお客様が一人デッキで読書をされていた。
雨止んでいて、日射しも風も戸外で本を読むにほど良い日だった。
そうそう、うちにはパラソルがあった、とその時思い出した。
梅雨が開けるとデッキは日射しが強く、お茶を飲むのにやや問題となっていた。
幸いデッキのテーブルはパラソル用の孔があり、本日仕舞いっぱなしのパラソルを入れて広げた。
ロールケーキを切って貰いケーキセットの750円を払った。
曇り空だったがパラソルには安心感があり、目の前の水田もご馳走だった。
この日、カフェで何十年ぶりに昔のヨット仲間と出会った。スキッパー(艇長)のI氏をK氏とともに支えていたW氏。当時自分は恥ずかしながら30フィートのオレンジペコ号のオーナーをさせて貰っていた。
クルーはサラリーマンを中心に、自衛隊員、とび職で佐渡海峡横断などのレースは常に捨て身で臨み、強かったと思う。W氏は何度か当館カフェを訪れていたとおっしゃった。30年ぶりだったが一目みて分かったし、当時と同じ純粋感、体型と健康感までそのまま。色々な意味で嬉しかった。
頂いた根曲がり竹 遠雷に起こされた早寝
上越市のように海有り山有りの地方の良いところは、旬の食べ物に恵まれることがあろう。
本日はいつものご近所さんから根曲がり竹を頂いた。
焼いて七味を加えたマヨネーズ味噌で食べた。
どこから採ってきたの?と聞いても絶対に教えてもらえない美味しいタケノコ。
その食事のあとで猛烈な眠気。
横になると眠ってしまった。
どれほど経ったのかごろごろと遠雷が聞こえてきた。
大きな音がして目覚めると10時半。
制作中の図録「樹下美術館の倉石隆」の挨拶文の最後がまだ決まらない。
起きて悶々とするうち氏のモノクロームからヒントが浮かんだ。
うまくい行けば早寝の得になるかもしれない。
影が幻想美人になるパーテーション
夏休みと連休どき以外は火曜日休館の本日午前。
スタッフ、アシスタント5人が美術館庭の除草作業にいそしんだ。
昼食は皆さんと落ち合い、近所の食事処で摂った。
そこは隣席とパーテーションで区切られている。
スクリーン風のパーテーションにプリントの如き庭木の影があった。
たまたまスタッフがその前を通った所、くっきり影が写るのです。
試しに二人のスタッフに手前に座ってもらうと、美しいプロフィールが現れるではありませんか。
まるでおとぎ話の主人公ようでした。
少々不思議でしたが外に反射物があり、お天気や時間でうまく映し出された現象だったのでしょう。
夕食は久し振りに友人夫婦と高田で一緒しました。ほぼ同じ年、仲の良いご夫婦からはいつも刺激を受けます。
60年はやはり長いと感じた級友との再会。
今年4月に小学校の同級会が鵜の浜温泉であった。
その時「俺Y、わかりますか」とある男性がにこにこしながら話しかけてきた。
にわかに思い出せなかったが、続けて性をつけて名乗ってくれた。
雁子浜のY君?!ああ何という懐かしい名だろう。
確か小学校の君はやはり今のような人なつこい笑顔で、はっきりした言葉を話していた。
もう細かな場面は思い出せませんが、名前と笑顔と話し方で十分でした。
学校の行き帰りを一緒に歩き、学校でも何かとそばに居ましたね。
自然で楽しくて安心だったY君。
卒業すると私は高田の中学校へ行ってしまい、会うのは小学校卒業以来。
つまり昭和29年3月以来実に60年ぶりだったのです。
ある意味10年でも長いのに、それを6回も繰り返した歳月です。
卒業してから数年は年賀状をやりとりした覚えはありますが、
あなたは中学校を卒業すると東京へ出て就職したのですか。
その後の苦労と恩人との出会い、そして方向転換と成功。
素晴らしい話でした。
しかし何より60年の歳月を経ても当時と同じ笑顔としっかりした声で、目の前に居るY君。
そのことが本当に嬉しかったのです。
話変わりますが、子ども時代や学生時代の写真などを見ると、
「時はあっというまに過ぎ、人生は短い」という月並みな感覚に襲われます。
しかしY君の名を聞き、笑顔と声を目の当たりにすると当時の自分たちの雰囲気が蘇るではありませんか。
あたかもすっかり忘れていたシミのような小さな点が、突然3次元的に急膨張し実感をもって現れる。
それは写真と異なり「ああ、やはり60年は長いんだ]と、
思わないではいられない不思議な時間感覚を伴っていたのです。
同級会の上手なスナップ写真を送ってくれた彼に、昨日午後遅れていた礼状を書きました。
過ぎる時間の早さを嘆く日にあって、
人生が長いと感じるには、忘れてしまった古い友人か初恋の人などと巡り会うのがいいのかも
しれません。
それにしましても、
①昔々とても親しく感じていた人と。
②長く会わないですっかり忘れ。
③突然のように再会する。 これら3つが揃うのはそうそう無いかもしれません。
しかし、しかし、これから年取ると、まさに85、90と健康に年取ると、忘れていた青年時代から幼年の事を明瞭に思い出すようになるらしいのです。
それは長く診た患者さん達はじめ、晩年の母にはっきり見られたことでした。
実際に再会しなくとも手に取るように昔々が現れる。
その先はどんどんと赤ちゃんまで戻って行き、ついには居なかった静かな世界へと帰るのでしょう。
このような過程は認知症の側面(あるいは老化現象)などとくくってしまうより、はるかに巧みに仕組まれた健康的な終末の贈り物tというべきかもしれません。
超高齢者の方達は「長ーく生き過ぎた」と本気のように仰います。どこかで若き日、幼き日が蘇っているのでしょうか。
私がY君と出会って長い60年を感じたように、恐らくそれ以上に。
おととい蓮華 今日は葱 アカシアこぼれて 寒くても初夏。
ここ二日間で合計20時間は寝ました。
疲れたら休んで(眠って)とは、いつも皆様に言っていることでした。
するとどうでしょう、二日続けて腰が痛くなり(寝腰です)、気分も滅入っている感じがしないでもありません。
明らかに寝過ぎです。
午前中に診療して、その行き帰りに階段を250段ほど昇降、自己流ストレッチもしました。
午後は保育園の健康診断、終わって午後休診の日のため美術館へ行きました。
以前にも書いた大潟区渋柿浜のアカシア香るねぎ畑。
かつてのヨット仲間が作っています。
カフェでコーヒーとロールケーキを食べ、お礼状の葉書を書いているうちに心が落ち付きました。
窓辺の若い2人の女性とテーブル席のおばさま達がカップやお抹茶茶碗を喜ぶ声が聞こえます。
でしょ、でしょ、と心で叫ばせてもらいました。
行き帰りのねぎ畑は大いに雨を喜び。
周囲のアカシアの花は(もちろんニセアカシア)はこぼれんばかりでした。
いっとき射した陽に、アカシアの花と若葉が色冴えます。
今年は雪が少なかったせいでしょうか、多くの花々は色濃く沢山咲くようです。
寒い一日でしたが、人も天然も元気でした。
始まった拙展 夏へと移ろう花。
お忙しい皆様のお陰をもちまして「花の肖像展Ⅱ」の初日が無事に終わりました。
大勢お見え頂き、初日のレコードでしょうとは店主のお話でした。
あらためて見た水彩画からは、15,6年前に始めた頃のフレッシュな感覚が蘇りました。
心配しました油彩の販売はおよそ三分の二が売れました。
初めての皆さん、患者さん、ご近所さん、日頃お世話になっている皆さん、お目に掛かったブログの読者さん、皆様まことに有り難うございました。
仕事場のなにわいばらが一斉に咲いて、花は早くも初夏の装いです。
今後も筆を折らず、出来ればゆっくり描いていきたい、としみじみ思った一日でした。
会場でほぼ展示準備が完了しました。
午前中に妻が水彩画を搬入し、昼休みに訪ねた遊心堂さんギャラリーではほぼ展示準備が完了していた。
高田への途中で見た山。湿ってクリーミーな雲が掛かる妙高連峰と南葉山。
畑も花も雨を待っていましたが日中はぽつりぽつり。
しかし今23時、本降りになりそうです。
壁に掛かったサムホール。
悪戦苦闘したのに壁でお澄まししている。
たちつぼすみれの水彩2点、ささゆりの色紙三点を販売に加えることにしました。
程よくスペースがうまり気持ち良く見ることが出来るようです。
明日はご後援頂いている報道関係の記者さんたちが来られるということで、お会いすることになっています。
控えめな対応ができればいいのですが。
連日自分の事ばかりで恐縮しています、しばらく続きそうです。
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