明け暮れ 我が家 お出かけ
火頭窓を探して旧刈羽郡地域へ 二十三夜塔 彼岸花。
本日月曜日は秋分の日の振替休日。
昨日に続いて美術館開館前の1時間、クリスマスロー
ズを中心に草花に肥料をくべた。
彼岸前後から庭をいじるのに良い時期とは、かって園
芸屋さんから聞いた話だが、その通りだと思う。
肥料の後、柏崎市の東部、刈羽村、西山、礼拝および
出雲崎西部あたりへ車を走らせた。一帯は黒瓦屋根の
大きな家が目立ち、小山を背にした幾つかの寺院が脳
裡にある。
火頭窓はまだマイブームとして細々と続いているので
それを期待して出かけた。
本日お彼岸の休みでもあり、道中彼岸花が目に付いた。
硝子窓になっている。横や裏手にもあるかもしれない。
思ってもみない数に十分満足し、本日は帰路についた。
なだらかな背後の山に観音像が見えていた。いずれお天
気の良い日にもう一度訪ねてみたい。
本日ある寺院で見た二十三夜塔。
浦川原区、十日町市に加え三つ目の石塔。月待ちとは
何と風情ある行事だろう。
年ごとに行われていたはずだが、毎回石塔を建てては
いない様子。月待ちには雨降りや曇りの夜もままあった
はず。
恐らく行事の度になにがしかのお金を積み立て、特に
素晴らしい下弦の月が昇った晩に、満座で賛同し初め
て建立したのではないか、と考えてみた。
塔にはその夜の女性たちの高ぶりがいまだ漂うようだ。
もしかしたら素晴らしい二十三夜月は一帯等しく昇った
と考えられるので、同じ年月日の石塔があちこちに建っ
ている可能性がある。
今後出雲崎や寺泊、与板あるいは魚沼地方へも出かけ
てみたい。
ささやかなゴルフ会.
本日私の名を冠した小さなゴルフコンペが近くの米山水源
カントリークラブであった。
その昔、樹下美術館が建っている集落の当時若い有志が、
私を立てて下って始まった3組ほどのコンペ。これにささ
やかなカップと商品をお出しして仲間に入れてもらってい
る。
持ちハンディ無し、その日の成績から自動算出されるハン
ディキャップで順位が決まる。
年1回、今ごろの開催で、多分今年は24回目だったと思
う。これまでまず降られることはなかったが、本日は朝か
ら雨。午後とくに激しく降り、傘を差し雨具を着けたが下
着まで濡れるほど降った。
私は前方のシルバーティーから打っても良いが、この会だ
けは必ず皆さんと一緒に回り、本日は5位だった。
この度、大変に上手い若いご夫婦が参加し、4,5年ぶり
のゴルフというのに優勝と三位をさらい、私が乗せた2カ
所のショートホールをいずれも取った。
二人は若いだけではなく、以前から類い希なゴルフセンス
を発揮していた(運動神経と言ってもいいのか)。当会の
格?のためにも毎年参加していただければ嬉しい。
歳月が感じられる優勝カップ。来年から新しいものに替える
こととなった、
ところで平成最後の云々が盛んに聞かれ、年号が変わろうと
している。繰り返される天災のなか、平成の元号通り現陛下
はひとしお平和と国民の安寧を意識されたのではないだろう
か。
ハート型の雲。
昨日26日、日曜日は赤倉で同業のゴルフコンペがあった。
ハンディを沢山もらっていながら中々良い成績が出ない。
この度も一応練習場に通った。23日午後は打ち終わる
頃、正面の空にハート型の可愛い雲が浮かんでいた。
この雲は良い知らせかと期待したが本番の成績は99で14
人中4位。今年はあと何回か予定があり、いつかもっと良い
成績で回りたいと思う。
以下は2015年7月、四ツ屋浜で見たハート型の雲。
直江津の火力発電所から立ち上った水蒸気が雲となって浮
かんでいた。
勿論いずれも完全な型ではありませんが、このような雲に出
合うと年を忘れてほのぼのとして嬉しくなります。
準決勝試合直後の行為、金足農業佐々木主将の素晴らしい人柄。
すでに旧聞の感はあるが、去る18日の甲子園準決勝の
結末は劇的だった。
金足農業1-2近江高校で迎えた9回裏、攻撃の金農は
無死満塁とした。
ここで意表をついたスクイズが成功、ボールが一塁へ送
球される間に、二塁走者もホームインし、一気逆転で金
農が勝利した。
出来事は一瞬であり、近江の有馬捕手は決勝ランナーへ
のタッチを逸した姿勢のままうつ伏し続けた。背中が波
を打ち嗚咽をもらしているようだった。
得点場面はテレビで見たが、リプレーに目をこらし、何
が起きたのか関連記事や動画サイトで見直してみた。
バントから決勝点までのきわどい攻守は何とか掴めた。
だが勝敗とは別に金農ナインの中で、勝利の直後から短
時間変わった動きをした一人の選手が目に止まった。
歓喜の金農ナイン。ボールを保持したまま起き上がれない
捕手。
喜びの集団から出てバットを片付けようとしている選手
がいる。
さて喜び一色の金農ナインの中でバットを片付け、相手捕手
の立ち上がりに手を貸す選手とは誰なのだろう。この選手に
興味を持った。7枚目の写真で背番号7がかろうじて読めた。
サイトで調べると7番は佐々木大夢(ひろむ)左翼手であり、
主将だった。
整列し、有馬捕手から届いたウイニングボールを審判か
ら受け取る。
緊迫の場面で複数の選択肢の即断に迫られた近江有馬捕手の
無念と恨悔を佐々木選手は痛いほどわかっていたのだろう。
勝利から約45秒、大切な進行に支障きたさぬよう迅速に二
つの行為を行った金農主将に優れた神経と人格を感じた。
打撃成績も立派であり、大活躍の金足農業にあって、今日ま
でまとめ役など影の功績も大きかったのでは、と思った。
ついに上越市大潟区で最高気温が40度を記録した。
本日は朝から診療所の上越市大潟区は“異常”に暑かった。
午後休診の日、歴史的な暑さが予感されたので、仕事を
終え、まず散髪に行った。
子供時代から散髪はずっとこの店、ナワ理容所(ナワトコ)
で切ってもらっている。東京時代の14年と満州の幼少を
除いてすでに半世紀はお世話になっている。
いつもながら、終えるとそれなりにしゃんとなり、もっと
早く来ればといつも思うが、熱波の本日はことのほかさっ
ぱりした。
午後1時半、表に出ると過日の39,5度より暑いと確信
した。
過去最高を想定した午後、記念に何をしようか考えたが、
迷わずゴルフの練習に決めた。
折角の暑さを逃げるわけにはいかない。
40打席近くある練習場はほかに二人いただけだった。
いつもの半分150球を打ったが、乾燥した南風が吹き
つけ汗は少なく、むしろ爽快であり終了に飲んだスポー
ツドリンクが美味しかった。
3時半すぎから美術館で堀川紀夫さんにお会いした。先生
の夏庭のテンセグリティ展はあと10日を余すだけになっ
た。
41日の会期はロングランであろう。終わったら前41日、
あるいは昨年同期41日と入場者数を比べてみたい。
9月になったら先生と大地の芸術祭を見に行くことになっ
ていて、ざっと行程について打ち合わせた。
当日現地の昼食は混雑が想定されるので、おにぎりなど
自前を用意にし、見学時間を多く取ることに決めた。教師
をされていた堀川先生に連れられた遠足のようでもあり、
今から楽しみだ。
以下に暑かった昨日本日の空を載せてみました。
今夕刻、月の上に架かった小さな虹。限定的な雨は上空で
蒸発霧散し小さな虹に収まったのであろう(頸城区で)。
気になっていた気温は夕食時のニュースで知った。
上越市大潟区はついに40度だった。
それにしても上越市における記録的な最高気温は大潟区で
よく観測される。
同区は沿岸に位置し風があり平坦であるが、時にコンマ何
度かの差で最高になってしまう。
一帯は主として砂地のために乾燥し、水分が多目である粘土
質の周辺に比し気化による放熱が逓減され、わずかだが高温
傾向になるのか、いずれにしても何らかの理由があるのだろ
う。
明日特別な記事がなければ、今夏甲子園で大活躍をした金足
農業高校の準決勝戦で垣間見られたキャプテン佐々木大夢(
ひろむ)外野手の、愛すべきちょっとした行為を書いてみた
い。
今日の夕暮れ 母の声。
台風が関東の沿岸に近づいている。
当地の夕刻は水田にサーチライトのような陽が射し、田は
先日の雨を吸って一息ついていた。
同じく潟川の夕暮れ。
仕事の後でこんな風に写真を撮っていると段々と落ち着
かなくなる。
記憶に間違いが無ければ、子供の頃、とにかく遅くまで
外で遊んだ。
するとしばしば母が家から出て「ご飯よー!」と呼んだよ
うに思う。
いや確かに呼んだ、表で、大声で。
夕方の落ちつかない気分の原因の一つは母の声なのか。
晩年とは早晩子に帰り、赤ちゃんのようになり、最後は何
も無かった世界(現象的に)に戻るのであろう。
お年寄り達をみていてその通りだと思っていたが、いま自
分にもそれが起こり始めている。
このコーラスはとても良い。
ハーモニーの理解が共有され、譜面を持たないので十分に
心も込められている。
特別なことが無くても水田、山、海、雲、まして虹や電車があればもう。
台風7号が発生し沖縄に近づいている。
当地が影響を受けるのはせいぜい3日夜半かららしいが、本
日夕刻、早くも慌てた雲がざわついているように見えた。
18;27頃の南の空。これが胃腸の内視鏡なら小さくても質
の良くない粘膜ヒダの集中所見に似ているものがあった。今夕
の雲はおよそ灰色のような紫のような赤味をおびるような何と
も言えない怪しげな色をしていた。
18:45頃、東の方角に虹が架かった。日没が近いのでとて
も高い。
虹が架かった場所は煙っているが夕立だったのだろう。居た場
所でもいっときパラパラと降った。虹の間に右の高架橋に電車
が来ると良いのだが。
18:57頃、残念ながら虹は消え、怪しげな雲が手を繋いで
作ったトンネルへと電車が通った。
特別なことがなくても水田、山、海、雲、まして虹や電車があ
ればもう十分という日が時にはある。
さてこのたび世界文化遺産に島原・長崎市が潜伏キリシタン関
連の地として世界文化遺産に登録された。
この春、妻ともにまことに珍しく旅行をし、訪ねた先が同地で、
思い出深く、遠くからこの度の登録を祝福させてもらった。
満員だった懐かしい島原鉄道はさらに賑わうことだろう。
それにしてもまだ19才の女子ゴルフ選手、畑岡奈沙は素晴ら
しい。
16年日本オープンをアマチュアで,17年はプロで2連覇する。
17年から米国を主戦場とし、先日米国でのウォルマートNWアー
カンソー選手権で優勝するや、このたび全米女子プロゴルフ選手
権のメジャーでプレイオフの末2位に入り、世界ランクを12位
にまで上げた。
さよならプログレ。
私の愛車プログレは2005年12月に購入し、足かけ
14年乗った。
初めての3ナンバーはコンパクトで品良く目立たず、
静かに走り本当に気に入っていた。
少し贅沢をして内装をアイボリーの革張りにしてもらっ
た。
多い時には60人も居た在宅患者さん、急な往診もまま
あった。
雨の日も風の日も黙って走り、4駆を発揮し道を塞ぐ堅
い雪塊に突っ込み、乗り越え患家へと走ってくれた。
購入時は地元医師会の不肖会長時代、100キロ先の新潟
市の頻繁な会議へも快適に走った。
近年鳥を求めてぬかるみや雪道などで随分酷使した。
順調だった車は、昨年秋に突然数回のエンストを起こし
た。
以来調子を乱し、このたび燃料漏れ。
しかもただならぬパイプの腐食が見つかった。
雨雪の往診、訪問はできるだけ玄関に近づけたい。
14年のうちに、庭石などにコツンコツンと四隅を当て、自
分で塗装した部分はじめ、細かに見れば満身創痍の趣きに
なっていた。
この車は2007年、すでに廃版になっている。
しかし仕事を続ける限り、最後まで乗るつもりでいたが16
万キロを目前にして泣く泣く替えることに決めた。
本日ディーラーの駐車場に居た数日ぶりの愛車。
乗って帰ってくれると思っていたに違いない。
それなの荷物を下ろしてお別れだった。
見ただけならまだまだ十分行けそうな顔だった。
もっと手入れをしてあげれば良かった。
この後、どこか遠い国へ売られるような気がした。
ずっとこちらを見ている。
ゴメンネ愛車、絶対に忘れない私の戦車。
車と別れた後、ホームセンターで柿の苗を買った。
沢山肥料をすき込んで植えた。
苗はすでに幾つか花実を付けている。
私たちの旅行、食事、行き先と切手 九州人は親切で熱いかもしれない。
三日に亘って記載させて頂いた4泊の旅行。ご覧になった方
たちから強行軍でしたね、疲れませんでしたか、と妻はねぎ
らわれたらしい。
だが普段の3倍は歩いたが妻は全然と言い、私も足取り軽く
過ごせた。
それが何故だか分からないが、楽しかったことと早い就寝の
せいかもしれない。
あるいは効率で、長崎市内では外観を見るだけで済ませた所
が数カ所あった。
京都も東寺は五重塔、広隆寺は霊宝殿、天龍寺は庭だけとい
う風に絞り、そこではゆっくりした。
食事は熊本の先輩のおごりの店のほかは、空いている所が最優
先という簡単ぶりだった。
昔から旅に出ただけで食物を美味しく感じるし、そもそも普段
妻が家で作るものが美味しいので、時間やお金を掛けなくても
良いというのもあった(妻はメニューにこだわるが店にこだわ
る気配は無い)。
行き先のことでは、
次回京都へ行く機会があれば、宇治平等院だけでも良い、と考
えている。
まだ行った事がなく、子供の頃切手で見て以来の長いあこがれ
の場所という理由で。
2012年母の遺骨をもって佐賀県を訪ねた際、帰路、錦帯橋
に寄ったのも、子供時代に見た切手からのあこがれだった。
さまざまな情報の中で、小さな切手がもたらした大きなインパ
クトは、子供ならばこそだったのだろうか。
最後に九州の人の、人なつこさ、熱さ、といえばいいのか、以
下に二つの場面を記してみた。
●島原鉄道に乗る際の駅で。
発車時間ぎりぎりで駅に到着。妻は走ってホームへ、私は切符
売り場へ急いだ。自販機でモタモタしていると駅長さんらしい
人が走ってきて切符を買うのを手伝ってくれた。
後で妻が言うにはその人は、
「私が車を停めますけん、大丈夫です」と言って妻を乗せ、私
の方へ走ったということだった。
●博多で列車の待ち時間、妻が買い物に列を離れた時、
回りから一斉に声があがった。
「あっ、落ちた!」
「落としましたよ!」
「落ちました、落ちました!」
見ると何人もの人がある場所を指さしている。
そこに妻の上着が落ちていた。
急いだため肩に掛けていたのを落としたらしい。
間髪入れず発せられた親切。果たして新潟県でこうなるだろう
か、一瞬外国にいるような不思議な気持ちになった。
連休後半は熊本、長崎、京都へ その3・駆け足の京都 乗り物が好きなわけ。
昼間一日だけの京都。何処に行けばいいのか、ずいぶ
ん迷った。
旅は何泊も連泊して、その場所を堪能するものとの論
は良くわかる。
京都が好きな人なら何十回も訪ね、果ては移住まで果
たす人もいよう。
私は1951年の修学旅行(中学)以来学会など併せ
て5回訪れた。
いずれもせいぜい2泊のつまみ食いのような旅行ばか
りだった。
それがこの度は前泊の翌日一日のさらに短い観光。
結局、午前を嵐山など西部を午後は高台寺など東山の
数カ所を巡り、東西は可愛いであろう嵐電(らんでん
/京福電鉄嵐山本線,)で往来することにした。
9:00ホテル出発、まずは直近の東寺へ。
五重塔の特別拝観期間だったため、内部を拝観出来た。
心柱を守るように阿弥陀如来はじめ12体の菩薩、如来が配
置され、広い堂内には厳しく荘厳な空気が漂っていた。
真言の寺なのに大日如来が無いのは不思議だったが、心柱が
それだと知り深く納得。
拙家は真言宗(豊山派ぶざんは)で、1987年以来の東寺
訪問だった。
さて初めての嵐山へ。
最初のお寺は広隆寺。
終点嵐山駅近くに太秦広隆寺駅があり、道路に面して山門が
ある。そもそも当地は京都で最も古い地域だという。
聖徳太子七寺のひとつということ、空気は澄み心地良かった。
(お堂は正面から撮影禁止となっている)
弥勒菩薩半跏思惟像(Wikipediaから)。
諸塔端整な同寺の霊宝館で国宝第1号の一つ「弥勒菩薩半
跏思惟像を見ることができた。やや暗い館内で、12体の力
感あふれる神将像に守られて、一段高い所に安置されている。
優美な姿に初めて接し、手を合わさずにはいられなかった。
それぞれ国宝であるが、対面するように背の高い不空羂索観
音が安置され、一層室を穏やかにさせていた。
教科書で初めて接し、試験にも出たかもしれない仏像に60
年も経ってお目に掛かったが、遅かったという印象は無かっ
た。
太秦広隆寺駅で再び嵐電に乗車、終点嵐山駅で降りる。
渡月橋を渡った後天龍寺へ。嵐山を借景した広大な庭は手入れ
良く、草木に丁寧な札が立ててあり、初めての植物も多く目に
した。
清々した店でお豆腐料理の昼食をとった。
一帯はあまりに人が多く、2カ所の予定を省略した。
嵐電で四条大宮へ戻りタクシーで二条、木屋町通り入り口
へ。
通りを歩き鴨川へ出て、祇園白川、先斗町を歩いた。
鴨川べりを歩き過ぎて、この度の目的の一つ吉井勇の歌碑
「かにかくに碑」を見損ねた。
かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水の
ながるる
何と良い歌、良い時代だろう。
次は何時になるか分からないが、必ず目の当たりにした
い。
続いてタクシーで高台寺へ。
かって東山界隈を歩く度に横目で塀を見るだけだった高台寺。
品良く魅力的な雰囲気を漂わせるも、長く普段の公開がなかっ
た。それが平成になって公開されていると聞いていたのでこの
度は是非と思って訪れた。
その名の通り寺へは少し坂を登る。坂の途中から見えた通り
の程よい賑わい。
大きな吉野窓が目を引く茶室遺芳庵。道の随所で竹とともにあ
しらわれるカーブも美しい。
茶室・傘亭。
昭和60年代初頭頃、この茶室を使った夜咄の茶事がNHKで
放映された。映像が素晴らしく、自分もお茶をやろうと決心、故
渡辺宗好先生の裏千家茶道に入門した。
帰り際の御茶屋で抹茶を服した。天目茶碗で裏千家流の点て
方で美しく出された。小さなお饅頭を頂き美味しく服した。
抹茶を飲んだが近くの長楽館はどうしても寄りたい。
ある個人の迎賓館だったという長楽館。30数年前も最後
にここへ寄って珈琲を飲んだ。
さて京都でこの旅も終わる。
東山は嵐山よりも静かだった。
長楽館に入る頃から小雨となった。
ところが、
旅の終わりに腰を抜かすほどびっくりさせられたのが京都
駅ビルだった。
写真などを見ていたが、実際見た現物は革命というほかな
かった。
設計者原広司氏の革命は壮大で未来的だが、どこか産業革
命当時への懐かしさ(親しさ)が漂うのを覚えた。
また構造があまりに社寺と反意的なのは、それによって市
中の社寺を一層明瞭化(引き立たせる)させる意図もあった
のか。
賛否はあったはずだが、私はとても気に入り、短時間だった
が、西方のてっぺんまで登ってみた(作者に導かれて)。
設計者は子供のように、どれほど楽しんでこれを作ったか
分かる気がした。
お金もかかったことだろうが、京都なら取り返せる。
出来れば再び京都と駅を訪ねたい。
大好きな乗り物はさらに増え、京都市バス、嵐電、サンダーバー
ドにも乗ることができた。
マニアではありませんが、乗り物が好きなのは、満州からの引き
揚げが原因ではないか、と思っています。
大騒ぎして乗せられたトラックの荷台、大陸の客車で受けた襲撃、
真っ暗な貨車や無蓋車への乗り換え、混雑し迷い子になりそうだ
った引き揚げ船、、、。
4才になったばかりの私は終始殺気立つ気配の中で、乗り物だ
けは楽しかった事を漠然と思い出すのです。
短い旅でしたが、妙なことを思いました。
“人間(自分)は経験したことしか経験しない”
のではないか、という屁理屈です。
最後に施設や在宅の患者さん、スタッフとお客様、熊本の先輩M
氏、普段お世話になっている皆様のお陰で無事に楽しい旅行がで
きたことを感謝しています。
本当に長くなりました。
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