明け暮れ 我が家 お出かけ

好天の日 「MY Foolish Heart」 明日明後日には晴れ間も。

2023年12月7日(木曜日)

晴れても一日、しばしば半日のいま時。本日の空は荒れたが何かと名残を惜しむ来館者さんたちが寄って下さった。

午後皆さんとお会いして、田んぼに白鳥を探しに行ったが一羽の影も無く、荒れた雲が光芒を引きながら移動するばかりだった。

強風区間のためこの日もほくほく線はのろのろと進んでいった。

戻ると静かになったカフェの窓からアラレで白くなった庭。まだ初雪ではない。

日頃の心を顧みて「MY Foolish Heart(愚かなりし我が心)」です。


1949年の映画主題歌の後年の録音。
原作は「ライ麦畑でつかまえて」

明日、明後日と温かい日射しが現れる模様、エナガや白鳥が撮れれば幸運。

夕刻から同業者ゴルフ会の忘年会があった。たかだか15年前のこの月には10回もの忘年会があった。時代は移り忘年会も古くなったのでは。

東京、神奈川からのお客様 旧師団長宿舎 落ち葉の大潟水と森公園 薄茶点前で エゴンシーレ・琳派風の茶碗 。

2023年12月4日(月曜日)

昨日日曜日も雨降りで、昼前に神奈川県から美大出のご夫婦とその友人が新幹線で見えた。出迎えてから上越市内大町の旧師団長官舎のレストラン「エリス」でランチをご一緒した。

館内は一段ときれいになり、各地から選んだ旬の食材を丁寧にあしらった料理を食べた。

いつ雪が降ってもおかしくない
初冬の館。

 上越市とは思われない
麗しい館内。

磨かれたグラスは良いレストランの証し。

筒石のイカと金柑の料理

 

長崎のスマガツオと黒姫大根の料理。

齋藤尚明さんの蓋物の器が
嬉しい佐渡サーモンと
ル・レクチェの料理。

メリハリが効いた美味しい料理の数々。明治時代の建物で時空を越えた贅沢な時間を過ごした。

三人の宿は眼下に冬の日本海が荒れ狂うホテルハマナス。客人は「凄いなあ」と歓声をを上げた。冬の日本海の波濤は貴重な観光資源だと思う。

一夜明け、本日日曜日昼に「絵付け陶芸三人展」をご一緒した。黒岩卓実さんの軽やかで壮快な赤絵、鈴木秀昭さんの凝縮された宇宙、正木春蔵さんの慎ましい美意識など共感し合い楽しく眺めた。

それから腹ごなしに大潟水と森公園を歩いた。

公園の落ち葉と足許。

帰ってから茶室で妻が点前して薄茶を飲んだ。

藤村正員の「雪聲」の軸。

展示中の鈴木秀昭作
「色絵金銀彩天空茶碗」。
器は大きく十分濃茶も行けそう。

上掲の抹茶茶碗をご覧になった本日のお客さんは「エゴン・シーレ」のようだと仰った。
その前にある方が尾形光琳の「紅梅白梅図屏風」のようだと仰っていた。
いずれもその通りの頼もしい感想であり、ずるい私は「宇宙琳派」と、良いとこ取りをさせてもらうことにした。

週末の上京 イタリアン 永遠の都ローマ展 ピエタに涙。

2023年11月13日(月曜日)

先週末土曜日、上京し毎年集う同級生三組の夫婦による食事会に行った。年末が近づくとK夫婦と始めた食事会は間もなくN夫婦が加わり30回近く毎年続いている。昨年Nが亡くなったので昨年に続いて夫人が参加して5人の会食だった。

東京都心は来るたびに変わっているように感じられ、東京駅周辺は数年でさらにビルが林立し空が狭くなる。見るとビルとビルの間に新たな工事が進んでいるので、今後さらに建物のボリュームは大きくなり空は小さくなるにちがいない。

6時からの食事はKが選んだイタリアン。3時間近くも今昔を話し、N夫人に柔らかさが生まれていた。ホテルに帰ると深夜までラウンジで過ごした。アルコールを飲まなくなっているので食事時は水、ラウンジではノンアルのカクテルを飲んだ。

シェフが来て良く香るキノコなどの包み焼きを開いてくれる。氏はしばらく居てイタリア料理の状況などについて話してくれた(田舎あるいは家庭料理から今風の流行など)。

席のそばにあったフィギュア。

東京在住のN夫人と別れた後ホテルのラウンジで深夜まで時を惜しんだ。

ラウンジの眺め。
まるで巨大な光イベント。

翌日はお目当ての東京都美術館「永遠の都ローマ展」へ、。

展覧会パンフレット

撮影可能だった2点。
彫刻が多く会場の
ボリューム感は圧倒的。

以下同展の紹介分の一節です。

二千年を超える栄えある歴史と比類なき文化は、古代には最高神をまつる神殿がおかれ、現在はローマ市庁舎のあるカピトリーノの丘を中心に築かれました。その丘に建つカピトリーノ美術館は、世界的にもっとも古い美術館の一つに数えられます。同館のはじまりは、ルネサンス時代の教皇シクストゥス4世がローマ市民に4点の古代彫刻を寄贈したことにさかのぼります。
古代遺物やヴァチカンに由来する彫刻、またローマの名家からもたらされた絵画など、その多岐にわたる充実したコレクションは、古代ローマ帝国の栄光を礎に、ヨーロッパにおける政治、宗教、文化の中心地として発展したローマの歩みそのものにも重ねられます。
本展は、カピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、建国から古代の栄光、教皇たちの時代から近代まで、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介します。

展覧会ではカピトリーノのヴィーナスに見られた上品な恥じらいは美しく、カエサル、コンスタンティヌス、アウグスティヌスなど歴史教科書で見た人物の突然でリアルな出現に戸惑った。古くはプトレマイオス王朝妃の像まであり、生き生きとした気品に魅了され人知れない作者のことを思った。

あまりに長大なローマの歴史は宗教の軋轢、民族の大移動、度重なる疫病、止まない紛争と戦争にひたすら揺さぶられる。その中で洗練された発想と熟練が必要な芸術がたゆみなく生み出され続ける。
同じ人間の出来事としてくらくらするような不思議を禁じ得なかった(他国、他民族からの尊崇という帝国に必要な要素があったにしても)。
彫刻が多く、館内一杯にあふれるヨーロッパの立体的なエッセンスに包まれると、次第に満足という気持になった。

上掲2点を遠くから。若い来館者さんがとても多い。都会の美術館で感じる事の一つに若い入場者の多さが挙げられる。彼らに混じると気持が高揚し楽しさが増す。当地でもそうあってほしいといつも願っている。

昼食は寿司を食べた。
食べながらK夫人が“かってフィレンツェでミケランジェロの「ピエタ」を見たが、その時のキリストに突然涙が出てきて止まらなくなった”と語った。

フィレンツェの「ピエタ」
ミケランジェによる四つのピエタの一つ。
(Kが送ってくれた写真から)

去る11月2日、美術作品を前に気を失う人のことを記し、10月22日には音楽会で涙を拭くスタッフのことを書いた。そして昨日はミケランジェロの作品に涙あふれたと話す人がいた。みな人間らしく素晴らしいことだと思う。

さて短くも長かった貴重な週末は十分に食べたので帰宅した夕食はカップヌードルで済ませた。
両日とも寒く本日月曜日は今期一番の寒さとなり、午後ミゾレが降り、燕温泉では積雪があった。

連休の事々。

2023年10月9日(月曜日)

晴れたり曇ったりの昨日と小雨の本日月曜日は連休だった。

昨日はひごろお世話になっているお二人と柏崎市は「石地シーサイドカントリークラブ」でゴルフをした。

初めての同コースは緑濃く起伏に富み難しい。誘って下さったA氏は同クラブのかっての選手。新潟県の選手権で何度もクラブチームを優勝に導かれている。

氏とは二回目だが、驚くほど飛ぶ。少し曲げても後のリカバリーが良く、同伴のB氏と終始目を丸くした。
各ホールの急所を説明しながら後半のアウトなどは38で回られた。同じゴルフでも私達とは次元が異なり、こちらは観客目線で楽しむというような感じだった。

変化に富み楽しかったコース。
54-50の成績でした。

本日月曜はスポーツの日の祝日。小林古径記念美術館で7月15日から行われていた「生誕110年 齋藤三郎展」が本日で終わる。
とてもお世話になっている小島正芳・日本良寛会会長さんがお見えになるので同展に行った。
ちなみに樹下美術館からも出展したこともあり三度目の訪館となった。

館長はじめスタッフ一同の努力によって充実した展覧会となり、本日も賑わっていた。発刊された図録も充実し、愛すべき一冊だった。
二代陶齋・齋藤尚明氏ご夫妻、宮崎俊英館長さん、コレクターの長瀬幸夫さんのお顔も見え、ひとしきり齋藤三郎を懐かしみ最終日を過ごした

尚明氏と小島先生が會津八一が揮毫した書き入れ陶器の皿を観ている。

一渡りした後美術館を辞して髙田駅まで小島先生をお送りした。道中先生の若き日、お勤めされた安塚の学校や、お住まいされた浦川原の話を興味深くお聴きした。

ところで樹下美術館は酷暑の真夏に比べ秋になり入館者さんが増えた。日中の外出を控えてと勧められるほど危険な暑さが続いたのだから仕方が無い。こうなると今後“芸術の秋”はますます鮮明になるかもしれない。

本日裏手の小さな水路が愛らしいミゾソバで被われていた。


みぞそばの陰にちろちろ水の音

 

 

行く秋を惜しんで花に取りつく蝶たち。何とは無しにその蝶と花を惜しんでいる自分。なぜだか「春秋」とは良く言ったものだとふと思った。

集まれば最年長。

2023年8月20日(日曜日)

台風7号は当地に数時間雨を降らせて北へと去った。去って三日目の本日赤倉で同業者のゴルフがあった。高齢なので一番前のティーから打つのだが52、49で7位賞をもらった。今年はこの辺が普通で毎年下手になっていくのがよく分かる。

本日は4組のコンペ参加者中、私が最年長だった。ゴルフに限らず人が集まると最年長という機会が増える。5,6年前までは上から二番三番程度で何一つ気にすることも無かったが、今日最年長であることはおよそ集まる前から気がつき、あまりいい気持がしない。

そんな自分もかつて仕事やゴルフで「若手」と呼ばれていた時代があった。そう遠い話ではなく、たかだか3,40年前の事だ。それが文字通り「いつしか」最年長の立場になっている。早いか遅いか聞かれればやはり「早い」である。

若手と呼ばれていた頃同業のゴルフ会の幹事を二年間やった。今ほぼ4組の参加者だが当時は6~8組、多いときには10組集まった。40人である。
その時年配の先生方には気を使った。特に最高齢の数人の方々の参加の可否は気になり、一人でも多く参加されると安心し喜んだ。

いまコンペはなるべく休まず参加しているが、皆さんは私をどう思っているのだろう。プレイ中や表彰式などで特に気を使われている風もなく、何と言うべきか、それが有り難いと感じている次第です。

8時過ぎの駐車場と妙高山。

赤倉の日陰と風は涼しく、午後のいっとき雷が鳴りパラパラと雨が降った。

帰宅後の夕刻芝生に撒水した、終わって関田山脈に大きな積乱雲が湧くのを見た。

遠いかなとこ雲と
右に発達中の積乱雲。

その積乱雲の雄大な全容。

台風一過後も変わり無く暑さが続く模様。

すっきりしたpcの裏側 何とかなるか「秋の畑」。

2023年5月30日(火曜日)

PC机の裏側は何十の配線といくつものルーター類が絡むように込みいったままだったのを本日(株)信越情報から担当のお二人見え、新たな専用デスクを中心にきれいにまとめて頂いた。

見違えるほどすっきりし、
何かあれば作業が楽になりそう。

夜は「秋の畑」の絵に取り組んだ。

今月初めの頃の練習昨。

本日の絵。

全体を秋の色調にし、自転車を止めた。この先手前の畑に手を入れ、真ん中で威張っているセイタカアワダチソウを左へ移動させ。場合により左の柿の木をもっと奥に移すか、あるいは消す事もあろう。油絵は乾かして上塗りすれば、そのような事が出来るため何とか絵らしくなりそうな感じ。

週末のリフレッシュ。

2023年5月29日(月曜日)

老後にあって体が幾つあっても足りない生活。つきまとう頭痛、あちこちの痛み、ストレスなどを押して暮らす日々の中、皆さまの励ましを糧に目ざめ日を跨ぐ。

先週末の土日は旧友と約束した一泊の軽井沢行きだった。毎年決まった三組の級友夫婦で20数年続けた年一回東京の食事会が昨年とうとう一組欠けてしまった。その時K夫妻と決めた今年5月の軽井沢行きが二人の尽力で無事実現した。

ホテルの窓から。

夕食は最も軽いコースを食べた。

ホテルの夕食。
ホワイトアスパラとグリーンアスパラのサラダ。

白魚のフライ。いずれの料理も昔よりずっとずっと美味しくなっていた。

 

翌日妻達は観光、私達はゴルフ。
スタート時連続写真の一コマ。
スタートでスイングを連写で撮る人がいて上がってくると売ってくれる。昔から自分は軽く振りすぎるが、年取っていっそう力強さが足りなくなった。10何年振りか、一緒に回ったKは昔と変わり無くクイックなスイング。前半は同じようなスコアだったけれど後半は彼の方がずっと良かった。

昭和40年代から始まった大学病院医局の軽井沢ゴルフは大勢参加し、教授が90才を越えるまで毎年続いた。教授が没し中止になって久しいが、今80才を越えた同学年、同医局のKとコースを回るのは感無量。二人とも近時三大疾病を一つずつ克服しているのでなおさらだった。

昨夜は10時間近く眠った。年一回か二回の贅沢、来年また会えるなら何より幸い。

衣服も高騰 周辺の水田 辺りに雛鳥 人間は痛々しいほど鍛えるものが多い。

2023年5月18日(木曜日)

何年振りか人前でジャケットを着なければならなくなった。一昨年7月心筋梗塞を発症して以来6キロは痩せたため服が無い。本日新潟市のデパートへ走って求めた。フロアを回りながらいずれの品も高騰していることに驚いた。自分に丁度良いものが1着だけあり、一時間半かけて来た甲斐があったのか。

昨日から突然気温が上り、二日続きで最高30,4℃(髙田)を記録した。今後再び平年並みに戻るようだが何が原因だったのだろう。
夏場に40度越えが何日もあるような災害レベルだけは勘弁してもらいたい。

樹下美術館裏手の田は水が入り田植えが終わた所も多い。

田んぼから見た樹下美術館。

田植えが終わった水田。

間もなくツバメの雛、若鳥たちも田を飛び交うのであろう。急上昇して素早く餌を与える給餌は曲芸のようだ。

また早くも巣立ったばかりの雀の雛が、辺りで朝から晩までジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ!と大声で餌をねだっている。叫ぶように鳴きながら親鳥に移動させられ、生命線の「翼」と「声」が鍛えられる。

一方人間は生涯鍛えなくてはならなものが余りに多い。わずかひと世代で山ほど新たな課題が付加され、近時頭脳と精神に於いては痛々しいばかりである。

忙しかった連休。

2023年5月7日(日曜日)

シトシト雨が降り肌寒かった日曜日、本日で連休が終わる。暦どおりの休みの間、絵筆を執り3回ゴルフに行き、親族と食事し、2回夜間と緊急の往診をし、施設入所者の電話相談があるなど忙しかった。色々とあったせいで長々と感じられる連休だった。

雨にけぶる近隣の道。

本日午前絵を描く暇が取れ、午後美術館に顔を出した。お元気なSさん親子と久し振りにお会いし気楽な話をした。
本日もまた忙しく、美術館の後電気屋さんで修理が終わったプリンタを受け取り、百均で使い捨てパレット、爪ブラシなどを買い、ゴルフショップでクラブのカットとグリップ交換をお願いし、紛失したヘッドカバーなどを購入した。

夕刻再び絵筆を執り、「菊」の絵に手を入れ、練作を終えた「秋の畑」2枚の薄塗りをし、連休終了を迎えた。

話変わって、以下はそんな休み中の主な拙食卓からです。

アサリ豆腐。

弟が宮城で飼育する豚肉のソテー。

親子丼。

モヤシとシソの料理。

ハイカロリーのようですが、朝は軽く、昼食を食べませんので体重は49キロ台、BMI19台を何とか維持している所です。

拙写真展が来月中旬から始まり、その一ヶ月後に絵画展。楽しみとはいえ真剣勝負に不安と緊張を覚えます。

連休中の事々。

2023年5月5日(金曜日)

昨日は美術館スタッフのご主人と庭のスタッフと米山水源で、本日は友人ご夫婦と赤倉で二日続きのゴルフをした.。生まれて初めての連日ゴルフで疲れを心配したが無事に回った。

本日の赤倉のコース。
妙高山と新緑が素晴らしい。

昨日ご一緒したスタッフのご主人は初めてお会いする方。文句のないシングルプレーヤーで、久し振りに紳士という人を見た気がした。本日のご夫婦には日頃赤倉を誘って頂き、これまた良くこなれたお二人。楽しい2日間をご一緒でき有り難うございました。

お陰様で今年の美術館の連休は例年よりやや多く来館して頂いている様子。
一昨日の留守中、大阪から7時間掛けて当館を目指して下さった女性、同じく大阪からのご夫婦がお見えになったと知らされた。わざわざの訳は、お一人の方が拙ブログからどうしても樹下美術館を観たかったということ、一方ご夫婦は当館のベーグルサンドを食べたかったと仰ったという。
遠くからお運び頂き、本当に喜んでいます。展示やカフェは如何だったでしょうか。留守を致しましてまことに申し分けありませんでした。

様々にご来館いただいている皆さまには心から有り難く思っています。今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。

ところで連休中来館した親族のピアノ教師は展示の以下の食器を観て“ショパンの生きていた時代だね”と話したと聞いた。

奥:1800年頃のベルリンKPM(ドイツ)、手前:1820年頃のコールポート(イギリス)。ショパン(1810年~1834年)もこのような器でお茶を飲んだのでしょうか。きれいな指だったにちがいありません。

2025年4月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

▲ このページのTOPへ