花鳥・庭・生き物

優しい秋の色。

2015年10月8日(木曜日)

本日樹下美術館の木の葉も草花も空も何となく優しい色をしていた。

3長く花を楽しませてくれた柏葉アジサイの葉が色づいていく。

 

1生まれて初めての花と思われる赤ちゃんリンドウ。
リンドウは二年目から花が咲くようです。

 

2トクサの辺りのリンドウは群生のおもむきになってきた。

 

4夕暮れ近い空にパステル調の雲。

 

 大型の台風が太平洋を北上したため終日風が吹いた。

秋の日曜日の林と海。

2015年10月4日(日曜日)

晴れたり曇ったりの日曜日、長袖シャツにウールのベストで過ごした。
午後二組の新しいお客様に名刺をお出しして挨拶をした。
(このようなことはいつも迷いますが、なるべく簡単にさせて頂いてます)。

さて夕刻近く柿崎海岸へ。
大潟スマートインターから8分ほどで柿崎インターに着く。
本日はまず大潟インター付近の林に入ってみた。
草木の紅葉や実が随所に見られた。

ナルコユリアマドコロの実。

コナラコナラの実。

ツタツタの紅葉。

マユミマユミの紅葉。

ガマズミガマズミの実。
林は昔よりやや混雑しているが楽しく歩けた。

 

柿崎海岸暮れる柿崎海岸(東側で)。
この海岸は東西で雰囲気が異なり、多くの人は西側(海に向かって左手)を歩く。
本日は一時間半ほどかかけて東西をゆっくり歩いた。

向こう一週間ほど晴れ間の多い日が続くという予報は嬉しい。

陶齋の特筆 トンボの庭 アスパラとトクサ。

2015年10月3日(土曜日)

本日午後熱心に陶芸展示「陶齋の鉄絵と色絵」をご覧になる女性にお会いした。
如何ですか、とお尋ねすると鉄絵と色絵の違いを質問された。
一通り説明させて頂くと、「同じ人が作ったとは思われないほど感じが違うのですね」と仰った。
一例を挙げれば下写真の如く、確かにその通りなのです。

32 齋藤三郎作 色絵籠に柚子文皿。
師の富本憲吉譲りの柚子のモチーフが品良く描かれている。

17齋藤三郎作 鉄絵面取り壺。
素朴だが心に残る趣がある。
上下の作品は別人作と思われるほど技法に特化している。

陶齋(齋藤三郎)は染附(そめつけ)でも、辰砂(しんしゃ)でも、鉄絵でも色絵でも、金銀彩でも、みな一流の技を身につけていた。
磁器、陶器ともにこなし、同じモチーフでも異なる技法ごとの風合いに制作した。
土と技法のエッセンスを明確に把握し、そこに筆を加えて仕上げられた親しみ易く上品な陶齋イズム。
齋藤三郎(陶齋)の才能と努力は特筆に値するにちがいない。

さて、日中の日射しの庭に沢山の赤とんぼ。
餌を採るわけでもなく、婚活する様子でもなく、のどかだった。
嵐の後、トンボはこうして一休みするのだろうか。

044トクサに止まった赤とんぼ。

「あれはアスパラかしら」
「何言ってんだ、トクサだろうが」
あるご夫婦がこんな話をされたという。
羨ましいほど仲良しだったとスタッフから聞いた。

嵐去ってリンドウ、夜は大きな蛾。

2015年10月2日(金曜日)

一晩吹いて降って明けた本日、午後から雲間に青空が覗いた。
植えたばかりのナツハゼやほかの草木に傷みはなかったが、落ち葉掃きは一仕事だったようだ。

昼間の庭にリンドウが顔を覗かせている。
同じ庭でも、リンドウはカフェから見て左側の低い場所で盛んに花を付けるようになった。
わずかの湿り気の違いを区別する植物の厳格さを垣間見させられる。

151002リンドウ開く前の閉じている花もしゃんとしてなかなかいい。

 

夜になって庭の明かりの下で落ち葉のように見えていたものは大きな蛾だった。

151002の蛾比較のためゴルフボールをおいて写した(妻のスマホです)。
草の軸をあてて、家でその長さを測ると前羽の幅は約15㎝あった。

その昔夜間の電柱の下などに大きな蛾が飛んできた。
当時は気持ち悪いと感じたが、今夜は素晴らしいと思った。
ネットで見るとヤママユ(ガ)らしく大きな蛾の代表選手のようだ。

幼虫時代の栄養だけで生き、成虫になってから何も食べないという。
夜の庭でじっとしているのを見ると、ちゃんと相手を見つけられるのか心配になる。

クヌギやコナラなどに産卵し幼虫はその葉を食べるらしい。
樹下美術館にコナラが何本もあるが、そこで育ったのだろうか。
明かりを消したあとにもう一度行ってみると居なくなっていた。

最後に倉石隆氏の版画作品から「蛾」蛾

基本的により強い月の光を求めて雌雄が出会うという蛾。
今夜の蛾は灯の下で相手を待っていたのだろう。
チャドクガは困るが大きくて怪しい蛾ならまた出会ってみたい。

爽やかだった日中。

2015年9月29日(火曜日)

日中会う人ごとにお天気の良さ、爽やかさを口にされた。
湿度が低いせいでしょうか、という感想もあった。

午後ようやく表にでることが出来た。
食事の為に寄った美術館のカフェは少し混んでいたのでデッキのベンチで食べた。
年をとっても戸外の食事は遠足気分がして好みに合っている。

その昔父母若かりしころ、自分の生徒時代の晴れた日曜日はよく朝日池のほとりへピクニックに行った。
大抵おにぎりと何かのおかず、それに必ず番茶入りの魔法瓶を持って歩いた。
親戚の子や父の先輩ご夫婦と一緒だったこともあった。
戸外の食事を好んだ父母、それが私にも遺伝しているようだ。

009外はパリパリ中もっちり、美味しいホットサンドウイッチ。
ピクルスと果物におよそ二杯の珈琲また紅茶が付いて950円です。
(来年は申し分けありませんが、1000円になる予定です)

昼下がりの庭のトクサに赤とんぼが止まっている。
ちょっとした気配に飛び立つがおしなべて同じ所に戻りたがる。

止まるとすぐに水平にしていた羽を降ろしてじっとしている。

012

036休んでいるに違いないが、何か拝んでいるようでもある。
時々首をひねるのは雑念が入るのか、可笑しい。

045本日患者さん宅から頂いた立派なイチジク。
上越市大潟区はイチジクが盛んで以前我が家にも樹があった。

今年道すがらに見るイチジク畑はとても好調に見える。
歌代菓子舗さんも忙しいにちがいない。

昨夜名月、今宵満月 風物はこの世の恩寵。

2015年9月28日(月曜日)

庭、畑など随所でコスモスがきれいだ。
チューリップが年とともに好きになったと同じようにコスモスも文句なしに良くなった。

ピンク、赤紫、白が混じった一群などはうっとりしてしまう。
宇宙もコスモスだが、花のコスモスは目の前のカラフルな宇宙。

コスモス往診の帰りに車を停めて見たコスモス。
昨年の今頃午後のひとときコスモス巡りをしていたが、今年もそんな時間を持ってみたい。

 

昨日の十五夜名月は暦のきめごと。
本日は文字通り天然の満月だった。
夕刻から雲が厚くて諦めていたところ、「出てますよ」と妻の声。
近くの月の名所?中谷内の池で写真を撮った。

中谷内池の月近くの上越市大潟区は中谷内の池の月。

月や花、そして生き物など風物に心惹かれることは他に替えがたいこの世の恩寵にちがいない。

十五夜お月様。

2015年9月27日(日曜日)

今夜の月は十五夜の名月。
夕刻は雲の間に間に恥ずかしそうにしていた月は次第に昇り、
ついにあたりの雲を振り払って一人煌々と輝いた。

月が出る
星に詳しい知人が居て月明かりの中で夏の大三角を見つけて指さした。
大三角の中に悠然と位置する白鳥座の神秘的な姿も印象的だった。
新月の頃の晴れ間にあらためて星空を見てみたいと思った。

 お月見遅くにススキを飾り形ばかりのお月見をした。

風の日の秋蝶。

2015年9月24日(木曜日)

曇りがちで風強かった本日は肌寒く途中から長袖シャツにした。

風の庭を蝶がやって来ては飛び去った。
秋の優れない日の蝶たちはどこか寂しい。

しかし二羽のキチョウが出会うと、手をつなぐようにして飛び去った。
一方、片隅の雑草にキアゲハがしがみついている。
近づくと飛び立って美術館の屋根を越えようとしてまた戻って来た。
蜜などありそうも無い枯れた花の何が良かったのだろう。

 

キアゲハ1左の後ろ羽から突起部分までかなり傷んでいる。

 

キアゲハ2風で煽られても枯れ花から離れない。

昆虫は魅力的な形をしている。
細い足もなかなか優雅。

傷ついた秋蝶には幸福な時間もあったことだろう。

 

1510院生さんコンサートバナー秋の夜長のひと時を若い上越教育大学の院生さんの演奏でお楽しみ下さい。
電子ピアノ、アルトサックス、そしてヴァイオリンがバッハから日本の歌まで演奏致します。

お申し込みは樹下美術館025-530-4155へどうぞ。

カモメの群とすれ違ってみた日曜日の午後。

2015年9月15日(火曜日)

一昨日の柿崎海岸の散策でカモメの群とすれ違ってみました。
波打ち際で日向ぼっこをしている様子のカモメ。
カメラを構えて海岸線に沿ってゆっくり近づきますと、少しずつ私の先へ行こうとする一群と、
じっとしている一群と、私の後へと移動する群に別れました。

結局多くのカモメとすれ違いましたが、先へと移動した群がだんだん少数になると最後に残った二羽が飛び立ちました。
一見みな同じ姿をしていますが、やはりなにがしか個性があるのでしょうか。

ほかに10数羽の千鳥の群にも出会いました。
砂の色に同化している小さな彼らは一斉にツツツと素早く先へ移動し、大抵パッと飛び立ちます。
千鳥の群とすれ違うことなどとても出来ません。

 

 

カモメ1どこかのデザイナーの気を引きそうなカモメと影。

 

かもめ2カモメは案外怖い顔をしています。

 遠くに何人かの釣り人と千鳥、近くにカモメしか居ない初秋の海でした。

貴重な今年前半の「お声」 なかなか晴れない空。

2015年9月8日(火曜日)

〝素晴らしいです。ボケの花入、草花文の水指、大変感動しました。特に気に入りました〟
〝光の使い方がとても上手だと感じました。とても良い雰囲気です〟
〝友人から県内外からの客人があると必ず来るとても素敵な美術館と聞き、是非一度と思っていました。
目線が低く様々な植物を見ながら昼食で気持ちが落ち着きました〟

以上は今年3月~7月まで、お客様が館内のノートに記載されたご感想の一部です。
「お声」として樹下美術館のホームページに掲載させて頂きました。
展示にカフェに庭に、さまざまな方々が記載されるノートは大変興味深く貴重です。
引き続き、どうかご自由にお書き下さい。

それにしましても連日雨がよく降りなかなか晴れません。

関田山脈の雲頸城平野を囲んで東西に連なる関田山脈の稜線を覆う白い雲。
平野を吹き上がった湿った風が冷えて帯のように連なっています。

 

センニンソウ縦位置近隣の林で咲き誇るセンニンソウの真っ白な花。
おしなべて今夏の草花は旺盛に咲いたようでした。
初秋のこの花も強い芳香を放ちながら沢山咲いています。

 

台風18号が接近しつつあり、晴天は週明けと、テレビの予報が伝えていました。
目を楽しませてくれる雲ですが、本日もテントのように空を覆い日光を遮っています。

 

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