花鳥・庭・生き物
秋色の植物と雲。
このところ気温が上がり日によって魅し暑さが感じらる。
秋が深まり、多摩ナンバーや静岡、新潟など遠くからの
訪れが時々見られて感謝を禁じ得ない。
濃淡色々あるノコンギクの中で今年のこの株の紫はひときわ
明るい。
カシワバアジサイの紅葉。
夏の間、長く花をつけた後、今度は早くから紅葉し、色を深め
つつ秋の終わりまで楽しませてくれる。
カシワバアジサイは自然に振る舞っているはずだが、「大人」、
「玄人」などプロフェッションの印象がある。
トクサに紛れるリンドウ。
何度か取り上げたリンドウは、もとは遠くに植えたのに、そこから
離れてここのほかもう一カ所に集まるようになった。
ジャンプする花、リンドウ、似た話を最近知人からも聞いた。
昨日の空に畳(たたみ)雲?
秋のむら雲はひつじ雲、うろこ雲、いわし雲など色々ある。
昨日の空は一時、長方形を思わせる形状のむら雲で、「畳雲」と
呼んでみたくなるような部分があった。
トクサの除草。
冷え込む日が多くなり、熱い夏が遠く去ったのが実感される。
もう10月半ばにかかるのだから当然だが、やはり早すぎる。
さて庭のトクサは遠目に涼しく見えるが、足許は相当雑草に
まみれている。
それで昨日、先日手を付け場所の除草を試みた。
除草前の様子。メヒシバ、チチコグサ、カヤツリソウ、カタバミ、
それに隣から芝も進入している。
踏み込みにくいところはトクサを抜いて足場にして除草。
小一時間、半分未満ほど処理できた。
向う側、やや日当たりの少ない所にリンドウが沢山生えている。
リンドウの場所は踏まないようにしなければならない。
それを避けて除草するのは大変そう。
ちなみに2009年、7年前の9月、トクサはまだちょっぴりだった。
過ぎた日の様子をすっかり忘れていた。
庭は手を掛ければ旺盛に成長し、サボれば荒れる。
幸い自分は庭仕事が好きなので何とか形になっている。
出来ればもっと手を掛けてやりたい。
昼下がりの昆虫たち。
台風去った昨日は雨だったが、本日は爽やかに晴れた。
猛烈な風雨ですっかり庭から失われた女郎蜘蛛の巣。
昼休みの仕事場の玄関でジョロウクモが天井から巣を
張ろとしている所に出会った。
どこから入ったのか、嵐から避難して来たらしいが、こんな
場所で巣を張っている場合ではない。
↑巻き取った蜘蛛を庭のバラの枝に移した。
良い場所なので急いで巣を作って欲しい。
↑すると、そばのキンカンの木にクロアゲハがやって来た。
木の周囲を飛びながら産卵していたが、近接する蜘蛛の巣に
に止まり、臆する風もなく隙間から木の葉に卵を産み付けた。
間もなく飛び去ったが、柑橘系の木を探し次々と産卵している
ように見えた。
一カ所に全てを産卵するより、分散させる方がトータルでリス
クを減らせることになろう。(中々鮮明に撮れませんでした)
↑並んではいても家族や友人ではなそうだ。
トンボたちは今日の日向ぼっこを覚えているだろうか。
短時間に何種類かの昆虫に出会った。
彼らのバリエーションぶりには本当に感心させられる。
コオロギは鳴くが蜘蛛や蝶やトンボは何も言わない。
台風が残した工芸品のような小鳥の巣。
二日にわたって台風18号の新潟県上陸の事をごちゃご
ちゃと書いたが、結局佐渡沖で温帯低気圧に変わってい
た。
昨夜遅くから吹いた風は猛烈だったが数時間でピークを
越え、眠ることが出来た。
本日の樹下美術館は閑散で、スタッフは晴れ間を見なが
ら庭掃除を繰り返したらしい。
そんな庭で鳥の巣が見つかっていた。
落ちていた巣はとても良く作ってあった。
内側の長径が8㎝ほどの楕円形で小さい印象を受けた。
中心部は焼いたような細い草の根を使い、外側に向かっ
て太めの巣材(主に草木の根)になり、周囲に綿が沢山
織り込まれていた。
清潔を大事にする小鳥たちとはいえ、焼けた草の根は消
毒済みと同じであり、綿の暖房といい賢い仕事ぶり。
特別と思える巣材はどこで見つけてきたのだろう。
丁寧で綿密な作りはあたかも工芸品を思わせ、まるでモ
ダンな抹茶茶碗のようだ。
こんな巣でふ化し育てられたヒナは幸せに違いない。
多くの鳥は毎年新たな巣を作るという。
何という鳥だろう、職人気質を窺わせるこの鳥にはぜひ来
年もここで営巣してもらいたい。
良く晴れた10月最初の日曜日。
10月最初の日曜日の日中は気持ち良く晴れた。
午後やや遅くカフェに寄り、身辺や近隣にカメラを向けた。
↑晴れ間を見て急いで仕上げたのか、女郎蜘蛛の真新しい巣が
見られた。
角度によって美しく光る。
↑先日記載した時は沢山いたクロアゲハ(多分)の幼虫が二匹だけ
残っていた。
近くでサナギになったのか、心配した金柑は丸坊主を免れたようだ。
昨日長袖、本日半袖とめまぐるしい気象に、衣服を出したり引っ
込めたり。
大きな台風がこちらを向いていて、明後日あたりから当地も影
響を受けそうだ。
初めての皆様、ご常連の方々、ご来館に感謝いたしてます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女子ゴルフ4大メジャー競技会の一つ、権威ある日本女子オープ
ンゴルフ選手権競技でアマチュアの選手が年間億の賞金を稼ぐよ
うなプロたち抑えて優勝した。
本選手権史上初のことが、わずか17才の高校生によって成し遂げ
られた。
アマチュア、若者、恐るべし。
それぞれの9月下旬。
雨降りの多い9月、昨日は良く晴れ本日はまあまあで、気温は30度
ほどに上がり終日蒸し暑かった。
↑仕事場の庭にあるキンカンにクロアゲハと思われる幼虫が
沢山いた。
食欲が旺盛で、見ているうちに葉っぱの半分くらいを食べてしまう。
サナギとなり冬を越すため、沢山食べるのだろう。
一昨年、アゲハ蝶を呼ぶために植えたような木なので仕方がないが、
丸坊主にされるかもしれない。
↑カフェのガラスにとり付いて中を見ているようなコカマキリ。
スタッフが、あと何回もない秋の芝刈りをしている。
↑咲き始めて二ヶ月経つが、勢い続けている木槿(ムクゲ)。
先日の西王母のブログを見たという男性が、今年の木槿は
ほかの場所でも賑やかなようです、と仰った。
あと二ヶ月も経てば雪が舞い始めるはずだが、私と違ってあたり
の自然は焦りもなく、一種悠然と移ろっている。
早くも咲き始めた椿、西王母(せいおうぼ)。
樹下美術館玄関向かって左の植栽に西王母という種類の椿が
ある。
この場所はもともと大きな松があり、それが突然枯れたため4年
前の秋にモミジとヒメシャラと一緒に西王母を植えた。
ある程度育てられた椿を購入して植栽した場合、新天地に馴染
まないのか管理が悪いのか、数年間は樹勢が弱まるように思わ
れる。
今年、この西王母は葉と枝とも勢いがよみがえり、蕾も沢山つき、
例年より一ヶ月も早く咲き始めた。
今年の気象が合っていたのかもしれない。
↑西王母は中国の道教上の言い伝えにある最高位の
女仙(女神)であり、不老長寿の桃を有していたという。
当椿ははその桃を思わせることから名付けられたらしい。
今頃から咲くのは花ともに喜ばしい。
ススキに降る銀の光 太陽のトマト。
およそ陽が射したが、人により時間によって暑さ涼しさ
が異なった一日。
庭に薄(ススキ)が二株あって、カフェから左に見える
ヤハズススキはようやく穂が開いたが、西の奥にある
イトススキはも少し先と思われる。
拙歌)
秋風に揺れる薄の若き穂に 降り射す光の銀の色かな
昔ヨットでお世話になったI氏が育てたトマトを頂いた。
見事というほかない。
拙句)
太陽のトマトとなりて並びたり ”
蓄音機でSPレコード 皆様のお陰で庭が辛い夏を越た。
予報通りに雨降った本日木曜日、水曜日に替っ
て本日午後、特別養護老人ホームの出務があっ
た。
一昨日は一時間もかかる歯科検診、昨日は公的
な産業保険の仕事が入ったりで珍しく連日午後が
忙しかった。
その本日特養を終えた美術館にSPレコードを携え
て友人夫婦が来られた。
カフェの蓄音機を回して古き上質な音楽に包まれる
うち、いつしか2時間半が経った。
モネ人形も雨も、窓に付いた虫も、やって来たハ
クセキレイもみなで聴いたSPレコード。
雨の庭を見ながら、メンデルスゾーンの無言歌か
ら二曲、若きメニューインによるバッハのヴァイオ
リンソナタなど全部で7,8曲を心ゆくまで聴かせて
もらった。
最後にはなんと1945~50年頃のフランクシナトラ
の「デイ・バイ・デイ」ほかがかかって心弾んだ。
当時のシナトラは声が甘く柔らかで女性に大変な
人気があった。
当然モテモテで、エヴァ・ガードナーとの結婚も
まったく致し方ない事だった。
庭のお手伝いをして下さるお客様のお陰で辛い夏を
無事越えるめどが付いた。
また男性スタッフの芝刈りで最後の美しさの時期を
迎えることも出来る。
間もなく秋の庭仕事の時期になる。
樹下美術館は鳥とともに平和であれ。
本日土曜午後閉館までの2時間はずっと私一人だった。
美術館で本を読んだり鳥をみたり散水をして過ごした。
秋は鳥が賑やかになるので楽しみであり、スタッフの
言葉どおり最近の水盤も賑やかになりつつある。
ヒヨドリ。
この時期二羽でいる鳥は「つがい」とは限らない。
今年生まれの兄弟姉妹の可能性は大いにあろう。
ノバトは「つがい」かもしれない。
先日4羽のノバトを畑で見たが、およそ行動は二羽ずつだった。
仲睦まじいこの鳥は早くから「つがい」になるようだ。
春以来、懐かしいコムクドリがの訪れ。
口ばしの色が薄いので今年生まれた若鳥であろう。
それにしてもいったい何処に巣があったのだろう。
多様性は創造と平和の根源。
当館に鳥たちが来るのはここに幾ばくかの創造性と平和な
雰囲気が漂うからだろうか。
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