花鳥・庭・生き物
先週末の新潟市秋葉区訪問その2 新潟県立植物園。
去る3月3日曜日の新潟市秋葉区へのお出かけ掲載は、本日新潟県立植物園となった。
皆様はお出かけになった方も多いと思われるが私はここも初めてだった。
いくつかの行きたい場所が隣り合うようにあるのは、荒天では特にとても助かった。
季節が良くなれば丘陵を背景に望まれる水場や芝生ののびのびとした風景を見てみたい。
入ってすぐの親子のコーナーでおとぎ話と植物をファンタジー風に展示。上掲は赤頭巾ちゃんのリンゴ。美女と野獣、ジャックと豆の木ほかがあしらわれ、光のトンネルを通ってエリアに入る。次回は「はなとしあわせ」ということでとても良いテーマだと思った。
高い岩から数本の滝が落下している。ドーム内を満たす水の音が館内の雰囲気を生き生きとさせる。
オオギバショウの葉と花を見上げる。
左側に立つものが花のようだ。
ドーム内はエキゾチックな南国の森を思わせ、手軽な旅行気分を味わうことが出来た。
天井の様々な環境コントローラー。
光、温度、湿度、気流などを管理
しているらしい。
見事だったアザレアの展示。
アザレアは江戸時代から西洋ツツジとして人気になった。現在秋葉区は日本最大級の産地だそう。本来の開花時期は4月~5月だが冷蔵管理などによって秋から冬の鉢花として親しまれている。咲き揃ったバリエーションとボリュームは圧巻だった。
以下は最後に見た水中植物のセクション。
交通の要地新津。旧新津、小須戸、白根は江戸時代から現代までヤブコウジ、ボタン、チューリップ、アザレアなど内外のブームと同調しつつ研究を重ね今日成果がが実を結んでいる。新潟県といえば米と相場が決まっているなか、雪国にあって花を選んだ先人の見識に驚かされた。
寒風と氷雨のなか出かけた秋葉区金津。一か所に集まっている美術館と植物館そしてフラワーランドを楽しませてもらった。
かねが.ね当植物館を勧めてくださったS氏に感謝いたします。
新津美館でかってお世話になった松沢寿重館長にお会いできたのも幸運でした。
去る22日(木)および23日(金)の梅見物 その3 鎌倉の梅。
冷たい雨がそぼ降る23日午後、道中タクシーを依頼し、降りては傘をさして鎌倉の梅巡りをした。若い運転手さんは親切で、回りたい社寺のメモを渡すと順序よく走ってくれた。
初めの寺は宝戒寺。参道入り口に数基の庚申塔が保存良く並び、献花もされていて感激した。
お菓子屋さんはありますかと運転手さんに訊くとすぐ連れて行ってくれた。
古い店内一杯に餅や飴のお菓子が並ぶ。品の新鮮さへの配慮が良く伝わった。
続いて明月院へ。
道順は北へと移動し北鎌倉で終わった。小さな北鎌倉駅から横須賀線に乗り東京駅へ。
写真をご覧になってお分かりだと思うが各地の梅は盛りを終えていた。熱海、鎌倉はさらに東京よりも早いようで、いわば残花巡りの様相だったが、冷たい雨の両日よく回ったと思う。
有名観光地といえども通年にわたって人を集めるのは難しかろう。それでもこのたびの各地は社寺を中心に四季の花に力を注ぎ、冬は梅として努力を続けているのは立派なことだと思った。
その梅も終わりとなればクリスマスローズや馬酔木、椿、ミツマタ、マンサクなどを混ぜて何とか応えようとするのは有り難いことだった。
花は仏の化身、特に古都鎌倉の吹き出すような梅の盛りを想像し是非再訪したいと思った。
去る22日(木)および23日(金)の梅見物 その2熱海梅園と澤田政廣記念美術館。
去る22,23日は強い寒波の中、雨降りの小旅行。電車以外の現地移動はタクシー、そのほかは寒い中を歩いた。せっかくなので文句も言わず各所を巡った。
本日は前回に続き2日目の午前で、熱海梅園とそこに接する澤田政廣(せいこう)記念美術館へ寄った。
澤田政廣は文化勲章を受章された人で、氏の晩年になる爽やかな仏像が展示されている我が糸魚川市の「谷村美術館」が浮かぶ。館内には彫刻のほか絵画や書が展示され、鮮やかな色彩と素早い動的なスケッチに目を奪われる。建物は糸魚川の方が早く、ここの全体には谷村美術館の外観と内部構造に類似した雰囲気が感じられた。
庭の展示は谷村美術館にないもので、雪の有無の違いが現れたのかと考えられ、楽しく印象的な美術館だった。
庭の「黄泉のしこめ」S31年。
逃走と生成の神話的なイメージ。
館内、「あたみニュース」から。
「人魚」昭和44年。
外壁から見える「ともしび」昭和21年。
戦争直後の慎ましさが伝わる。
外観は中央アジアの砂漠に現れる
構造物のイメージ。
谷村美術館を研究したようだ。
何度訪ねたかもう覚えていないが春になったら谷村美術館を訪ねたい。何度でも行きたい美術館だと思う。
さて澤田記念美術館を出るとすぐ熱海梅園(むしろ梅園内にある)。かなり急な川に沿った谷間があてられ、滝や橋が景観よく配置されている。お天気が良ければいっそう清々しかったに違い無い。
ヒヨドリがウロを覗き、傍らに
クリスマスローズが咲いていた。
梅はほぼ盛りを過ぎていた。寒いため売店で温かなお汁粉をた飲んだ。これだけ寒ければ余計思い出に残ろう。
昼に熱海を発ってJR東海道線でほぼ1時間大船へ。横須賀線に乗り換えて隣駅が鎌倉だった。
鎌倉の梅めぐりは次回予定させて下さい。
本日こちらは風が吹いて荒れ模様、関東一円のあの寒さはどうなったのでしょう。
温かな週末 連日雪囲い外し バッハのアリア。
二日続きの好天。朝は寒かったが上越市髙田の最高気温が19,5にまで上がり上っ張りいらずだった。
昨日庭の囲いを外したが、本日の空をみて午後から続きをやろうという事になった。
再度私が囲い縄を切り竹を抜き、家内が結び目を切り取る手順。
カラカラ、ガラガラと乾いた竹の音が庭に響いた。後に妻はクリスマスローズの葉を切り落とし、私は芝生でゴルフボールを打った。
陽は少しずつ北に移動している。その方向に能登半島があるはず。本日皆さんはどう過ごされただろう。
1995年1月24日NHK交響楽団定期演奏会、
阪神淡路大震災への追悼演奏
「バッハのアリア」。
2024年1月9日小澤征爾さんへの追悼演奏
ボストン交響楽団による
「バッハのアリア」
庭の雪囲いを外してみた。
白鳥やハクガンではないが、当地ではもうさして雪は降らないと決め、本日午後美術館の庭の雪囲いの一部を取り外した。今冬雪らしい雪が降ったのは昨年のクリスマス前だけだった。
まだ降るかもしれない、といえばその通りだが陽気に釣られて外してしまった。但し囲いの中で木を縛っている縄はそのまま残した。
約二時間半外周の縄を切り囲いの竹を抜き、妻は結び目を切り解いた。
本日は7割方外した。作業量として、囲う手間の10分の1よりも楽ではないかと思った。囲って下さったお手伝いのお二方、済みません、黙って外してしまいました。
一番乗りしているクリスマスローズ。
このところの好天で。
3月15日開館まで持つか心配。
以下、この冬庭に落ちた枯れ枝です。細かい物はまだ沢山あります。
やはりそうだったのか、その1暖冬。
「もしかしたら」そうかも知れないと思っていることが、何かに書いてあったり、誰かが語り「やはり」と思うことがある。最近それに類する事が二件あったので書いてみたい。
一つ目は2月になってハクチョウやハクガンなど冬鳥の姿がり見当たらないことの訳だった。
白鳥は11月上旬、ハクガンは12月下旬に初めて目にした。特にハクガンの群は大きく、その後の撮影を楽しみにした。
今冬12月29日の初ハクガン。
24年1月14日夕刻の朝日池。
ねぐら入りしたコハクチョウとハクガン。
ところがその後ハクガンを目にしたのは2回だけ、大きな群は1月30日中の朝日池が最後だった。
昨冬は2月15日まで近隣の田でしばしば観察されたので、今年2月、近辺へたびたび足を運んだ。しかし朝日池にも田にも姿は無かった。
例年まだまだいる白鳥もいまや全く見当たらなくなっている。私だけが見損なっているのか。しかし知り合いの鳥好きも「せっかく池の水が満々になっているのに見ない」と同じ事を口にする。何とあっけない、例年とは様子が違う、、、。
暖冬のせい?だが冬鳥の餌場である当地の田は山間にかかる所などで十分な雪が残り、彼らが苦手な気温上昇はそれほどではないはず。どこかに沢山いるのではと本日日中も車を走らせた。
ところが今夕、妻が「新聞見た?」と朝日の天声人語を見せてくれた。そこには冬鳥の飛来地として有名な宮城県伊豆沼では、例年これから鳥たちの北帰行が始まるが、今年はすでに終わりかけている、と伝えていた。
私達は暖冬厳冬、大雪小雪、ドカ雪淡雪など色々経験しているので、たとえ暖冬に推移しても、「この先まだ降るかもしれない、そんな年もあった」などと考え即断を避け、常に用心深い。一方鳥たちは各年ごとに判断し、「そうと決めたら早い」のか。
数百の群も一羽が飛び立つと全羽が一斉に飛ぶ。さらに北帰行など大規模な移動を一体だれが決め、なぜ皆が従うのか、野性の仕組み(知?)は並のものではない。
デジカメなど電子部品満載のカメラを手に、去った鳥たちを探し右往左往していた自分。比べて暖冬と決めるやさっさと帰った鳥たち。その違いは滑稽でさえある。
思えば彼らがこの先伴侶をみつけ産卵し子育てする遙か北の地こそふる里なのであろう。当地は極寒期の一時避難場所であり、帰れるとなったら一刻も早く帰りたくなるのは鳥たちの人情なのだろう。
良い勉強になった。これでもう今冬の探鳥をお終いにしたい。彼らには来期も是非また沢山来てもらいたい。
ところで実は昨日祝日の建国記念日、夜半を過ぎて午前4時ころから恥ずかしながら腹痛に苦しみ、せっかくの祝日を寝て過ごした。
下痢嘔吐もなく、ただ痛かっただけ。明瞭な判断材料もなく「もしや」と考えていたことがどうやら「やはり」だったらしいので、次回そのことを書かせて下さい。
誕生日の追加 週末の鳥 2月とは。
2月1日が誕生日で、はや4日目です。自分の事をいつも老人とか高齢者と書くのはモヤモヤしますし、第一誕生日を記しながら何才と記さないのも失礼なようででもあります。それで恥ずかしさもあり以後何度も申しませんが、お陰様で82才になりました。
この先は、いくら先人の通った道といえ私にとっては全てが初体験(これまでもそうですが)。弱気を口にしたらキリがありませんので、出来れば年のことは知らぬ振りをしながら生活し、出来るだけブログも続けたいと考えています。
さて蝋梅に触れました1月24日には「冬本番のさ中」と記しました。それから10日、この週末は寒かったのですが日が伸び、かつ高くなるのが感じられ、外に出ると僅かながら春の気配を感じました。
このところ沢山飛来しているはずのハクガンに中々お目に掛かれません。
一昨日土曜日午後は柿崎、吉川、大潟、頸城の各区から三和まで観て回りましたが、主にコハクチョウとマガン、ヒシクイを見るだけでした。
上掲の場所に次々と雁が舞い降りたが期待したハクガンは一羽も現れなかった。一体何所にいるのやら。
オオバンはカラス、カワウと並び黒い鳥の代表ではないでしょうか。僅かな尻尾とくちばしの上に白い額板という部分があるのが愛嬌です。枯れ草の下に生えているらしい若草を食べているようでした。
本日午後しばらく陽が射しました。
先ほど2019年から毎年2月のブログをざっと目を通してみました。
2月は日射しが強くなること、クリスマスローズが咲くこと、思わぬ雪が降ることなどがよく見られていました。
また2020年2月に、新潟県で初めてコロナ感染者が出たと記されていました。
先の事が全く理解できずあたふたと過ごした当時を懐かしく感じました。ただ5年目に入りましたが相変わらず集団的な発生は止んではいません。
この数年ハクガンを沢山見るのも2月でした。今期はこれまで最大の群が来ているようなので期待したいと思います。
いつしか今年の開館までもう少しとなり、毎年緊張する時期です。近いうちに今年の展示予定を掲載致しますのでどうか宜しくお願い申し上げます。
初めてのコウノトリ 若草の田にコハクチョウの群。
本日午後は特別養護老人ホームの回診。比較的皆さまが落ち着いていて早めに終わった。予想以上に良いお天気。田んぼへ鳥を探しに回った。
1月14日のねぐら入りを見て以来、ハクガンを目にしていない。数百羽という規模で来ているようだが、田の食事風景を見ることが出来ないままである。
大きな群で広がり、無心に田んぼで過ごすハクガンとその子らは迫力があろう。出会えないのは残念だ。
しかし本日、その代わりというのを二つ目にした。一つはコウノトリで、朝日池の付近で農道の先に思いも掛けず二羽が待っていた。初めてだったが、吉川区の橋爪さんのブログで度々見ていたのですぐに分かった。
コウノトリに出会う前、一様に草が生えた水田にコハクチョウの群がいた。普段水鳥を見るのは雪上か水上、あるいは雪の無い枯れ田が普通で、この田のように水が滲みた新鮮な草地で見るのは初めてのことだった。
昨日は晴天、本日も静かでまあまあのお天気だった。見たいと願っていたコウノトリが突然行く手に現れ、草の水田に広がるコハクチョウの群も初めてだった。
寒波に咲く蝋梅。
西日本まで巻き込む今年最大の寒波が来ている。幸い当地の雪は10センチ程度で今のところは助かっている。が寒さは身にしみる。本日午後は特養の回診日、駐車場に車を置いて建物まで吹雪の中を走った。
ところで昨年冬あるお宅から頂いた蝋梅の枝が誠によく香り、思いついて今年春ホームセンターにあった残り1本の蝋梅を購入し、診療所の庭に植えた。
植えると、土が良いこともあり活着し、早くも今年1月中ばに上品な匂いを漂わせて開花した。
この花が咲けば春が近いという訳ではなく、むしろ冬本番のさ中であることを示している。
それゆえ素性の強さに驚き、「雪国の人を励ます優しい花」という点で「春秋の花」とはちょっと違うと感じている。
(上掲文は翌日少し手を加えました。)
小春日和の鳥見物。
本日日中はきれいに晴れ風も無く穏やかな日曜日だった。午後お茶のあと鳥を観に出かけると言うと珍しく妻が自分も行くと言った。
一人なら気ままにあちこち出来るが、連れがいる場合飽きずにあちこち一緒出来るかいささか心配。
お目当ては白鳥とハクガンだが数カ所でコハクチョウに出会い、夕刻、朝日池のコハクチョウを見ながら粘っていると、暗がりの中ハクガンの群とおぼしき一群の着水を見た。
あちらこちらで塞の神の煙。
頸城野一帯がたなびきに囲まれていた。
暮れてきた妙高連山。
山裾が烟っているのは
一斉に行われた塞の神のせいか。
暗くなって分かりにくいが、多分向こうに着水する白い鳥の群はハクガン。しばらく見なかったが大きな群が残っているらしい。17時15分ころ。
冬晴れの午後、大潟区、吉川区、柿崎区、頸城区を回った。風景と鳥に恵まれ同行の妻はちゃんと外を見て退屈しなかった模様。
申し訳けありません、正月旅行は倉敷、高松、玉島が残っています。次回どうか倉敷を載せさせてください。
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