花鳥・庭・生き物
鮮やかなノブドウの実。
美術館の近くに高速道路が走っている。
その両脇に細い道が通っていて、春はヤマザクラ秋は草木
の実が見られて心慰められる。
毎年ノブドウの鮮やかな色づきを探しているが、時期がうまく
合わないのか、ここに載せられるようなものに出会えなかっ
た。
そんな折りの昨日、色とりどりの実をつけた蔓があった。
このようなターコイズブルー(トルコ石の青)の実などを宝石
のようだという人もいます。
恥ずかしながら20112000年に描いた植物画の中にノブドウがある。
制作ノートに11月の完成と記載されている。
(A4サイズです)
中央部を大きくしてみました。
細かな描写は何とか出来たのですが、フリーハンドで丸
を描いたり、色を汚さずに陰を付けることなどで苦労しま
した。
すでに当時から15年は経ちました。
細密でなくとも、植物でなくても何か絵を描きたいと思っ
ているのですが、気力を高めるのが大変です。
長年の課題である当館の収蔵作品図録が最終校を終え
印刷屋さんに行きましたので、無事に印刷が上がり、気
持ちが開放されたなら、出来れば絵筆を執ってみたいと
願っている所です。
少し赤字が減ってきている カモメは波が嫌い?
本日で9月が終わる。
今年3月開館以来、樹下美術館は6ヶ月半が過ぎた
が、昨年より500人ほど来館者様が増えた。
お陰様でわずかながら赤字幅が減っているのは嬉しく
とても励みになる。
本日は絵画教室の皆様はじめ賑やかにして頂き有り
難うございました。
好感度のお二人さん、有り難うございました。
了解を頂いて写真を載せました。
さて本日午後も柿崎海岸へ出かけた。
渚で休息するカモメ(ウミネコ)が可笑しかった。
大きな波が来ました。
さて今夕、海上の竜巻を見ました。
写真と記事は明日に致しますが、少々はらはらしました。
トンボの羽(翅)の輝き。
秋深まるにつれ赤とんぼが沢山みられるようになった。
過日の午前の好天時はトンボだらけ、と形容しても良か
った。
今朝はぐっと冷えたが日中は陽が射して暖かくなった。
風があったので樹木に囲まれた美術館の陽当たりで、
多くのトンボたちが日向ぼっこ(多分)をしていた。
ところでちょっとした事だが、日向のトンボの羽は角度によっ
て微妙に色を反射している。
一方で枝先などに止まった後4,5秒くらい、羽を閉じずに保つ
時間がある。
その間、広げた羽と太陽光の角度具合で羽は半透明となり、か
つ羽の色のキラキラした感じが閉じた時より増して見える。
トンボの羽は揚力と強度を得るため複雑かつ精緻な網目
構造を有しているという。
その網目の部分面の傾きに対する太陽光の入反射角に
よって光成分を虹彩風に放っているように思われる(本当
のところ詳しく分かりません、、、)。
トンボの形態は黄金分割ほか幾つもの美的、効率論的観点
から完成度が高いという。
ルネ・ラリックやエミール・ガレのガラス工芸で格好のモチー
フとなっているほか、ブローチ、帯留めから画題、茶碗模様、
はては兜の前立など時代とジャンルを超えて親しまれてい
るのもうなずける。
ヒョウモンチョウ トンボのねぐらは何処、あのトンボはどうなった。
午前中ある時間まで陽が射し汗ばむような熱気があった。
赤トンボが沢山飛んだため、自転車で来院された人がトン
ボが何羽も顔に当たった、と仰った。
田んぼが近い美術館のトンボを楽しみにしていたのに、昼
が近づくにつれ曇天となり、あっという間に姿が減った。
トンボは少なかったが、ヒョウモンチョウがノコンギクの飛
来していた。
夕刻来院された方が、午前のトンボは何処へ行ったの
でしょう、何処かにねぐらがあるのですかね、と仰った。
私らが子供の時、もっと沢山飛んだ、と仰る人もいた。
たしかに自分の小学生時代の晴れた日など、無数とい
うほど赤トンボが飛ぶ日があった。
学校帰りに二羽のトンボを捕まえ、反対に向けたお尻に
松の葉を刺してつなげ、そーれ飛べなどと言って放りあ
げたことがあった。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
あのトンボはどうしたのだろう、と今にして問うことが出来
る。
困惑するが、仏教には答があるのだろうか。
介護の話 写真 庭を横切ったキジの親子。
昨日日曜日のこと、遅い昼食を美術館で摂った。
在宅か施設か、ある方と介護の話をした。
95才の骨折では事態は大きく変わる。
毎日頭がいっぱい、というのは良くわかる。
高齢者の介護では、疾患のほか、本人、家族の反応で予
想しなかった変化と展開をみることがある。
固定概念に囚われず、関係職と相談しながら柔軟な対応
を試みてはなどどお話した。
そうこうするうち、ほかのお客様から写真を撮ってもいいか
と尋ねられた。
東京の友人がこのノートを見ていて、私の写真が欲しいと
仰ったという。
はい、いいです、と言って撮ってもらったが、こんな顔で本
当に申しわけ無い気持ちで一杯だった。
ところで同じ昨日ミョウガを沢山頂いた。
スタッフとともに分けたミョウガ。
私は子供のころからミョウガが好きで、雨の後、庭の一角に
ある陰気な場所でミョウガを探した。
話変わって本日、キジの親子が庭を横切った。
一家は一週間ほど前、裏の田んぼに7羽でいた親子であろう。
オス2羽メス6羽の若鳥とメス(親)の一家だ。
若鳥の成長に差があり、大きな子と小さな子が半々ずついる。
裏へ回ると刈り取りが済んだ田んぼに居た。
左が親で右にやや大きなメスの若鳥。
イナゴやカエル、ヘビやトカゲなどを食べるのだろうが、冬を迎
える小さな子たちの成長が心配される。
どうか春には元気な姿をみせてほしい。
柏崎市の赤土の野道に爽やかな秋。
30年も前のころ春の柏崎の赤い野道を歩いた。
土手に見える土は真に赤く草木にとってほどよい栄養
と見え、荒れたやぶの様に繁茂せず、清々しい印象を
受けた。
イカリソウ、オウレン、ツクバネウツギなどが初々しく咲
いていた。
本日午後、その赤土の野道を訪ねてみたくなり柏崎市
へと車を向けた。
山麓の家々がおしゃれなのは自然が爽やかなせいでは
ないかと思った。
山中に入るころ、あるお宅の庭で可愛い鳥と出合った。
エナガ。
春先の大平のオオルリといい、大潟区のベニマシコといい、
私などには写せないと思っていた鳥と出会えるのは不思議
なことだ。
小さなくちばし、翼に陶齋の釉裏紅のような紅を刺した愛らし
い姿。
赤坂山の地名があるように、一帯の土は文字通り赤い。
一方でベタベタした粘りは感じJられない。
土が良いのか、手入れが良いのか雑草の繁茂も目立たない。
こちらは下向きでひっそりした感じ。葉がやや小さくガマズミと
雰囲気が異なるように見える。ズミという種類なのか。
滝のごと真萩流れる柏崎。
季節の色、秋。
2連休を前に白い雲と青空がやりとりをした日。
美術館の周りを走行して目にとまったものを写した。
彼岸花にキタモンキチョウがやって来て、先日の手袋と同じ
ように周りをくるくる飛んでいる。
彼岸花は細い雄しべ伸ばしておいで、おいでをしているのにい
ざ近づくと花芯はとても奥にあり、吸うまでが大変そうである。
頸城区のコスモス。ことしはどんなコスモスが見られるのだろう。
夕刻のいっときため息が出そうな夕焼けが現れた。遠くから
佐渡汽船が近づいて来た。
秋はあたりを優しい色から暖色、そして輝く色まで美しく染める。
晩年期である自分もこのような色あいを映し出すことが出来れ
ばいいのに。
まだ先のことだが、、枯れて朽ちたものを真っ白に包む冬の雪は
特別な色彩作用を有している。
台風を前に爽やかな日だった。
非常に強い、と表現されている台風18号は本州を向いて
進んでいる。
当地は二日後17,18日の大切な連休が圏内に入る予報。
その台風を控えた本日は爽やかな空だった。
美術館の前の水田を歩いて出て米山、尾神岳を眺める。
雲がとても爽やかだった。
数年来リンドウはこの株から花をつける(一昨日撮影)。
今年も数十のリンドウがトクサの際で開花を待っている。
妙高山が見える日に大洞原へ行ってみたいが、明日あたりは
無理だろうか。
萩に蝶、手袋にも。
本日午後休診の木曜日、美術館が閑散で庭いじりの準備
をしていると、かたわらの紅白三株のハギにチョウが次々
やってきた。
ベニシジミにヤマトシジミ、それにキタキチョウなど賑やかだ
った。
ベニシジミ。
ヤマトシジミ。
ベニシジミとも大きさはせいぜい親指の爪くらいか。
以前は何とも思わなかった小さなシジミチョウ。しかし撮って
みるときれいで、色々と種類がありカメラを向けるようになった。
ところでハギを飛び回っていたキタキチョウ(2005年以後本
州のキチョウをキタキチョウと呼ぶことになっているらしい)が、
傍らに置いた園芸用手袋にやってきて周囲を盛んに飛び回る。
手袋の色が気に入ったのか、匂いか、なんだろう、興味深げ
に飛び回った。
写真で見ると無邪気な妖精のようで大変可愛い。
今年も秋の庭いじりの季節になった。
枯れたものの処理や施肥、移植、球根を植えたり、土を止めた
り、来年を思いながら手を付けて行きたい。
サボっているとあっという間に寒くなり、みぞれの中の作業にな
ったりする。
大洞原のトマトとトウモロコシ 本日の夏櫨(ナツハゼ)、アオハダの実。
昨日、妙高市関山の大洞原で農家を手伝っている方から
野菜を頂いた。
まだ訪ねたことはないが、同地に於ける入植による開墾の
話は聞いていた。
頂いたトマトは真に充実しトウモロコシは甘味つよく美味し
かった。
戦後間もなく25戸で始まったという事業。雪深い所で今日
までよく到達したものと、深い敬意を禁じ得ない。
ところで倉石隆の昭和20年~25年までの髙田に於けるス
ケッチに草原開墾と裏書きされた小品がある。
当時の開墾といえば大洞原ではないか、と漠然と考えてい
た。
また原野から妙高山を描いた油絵があるが、これも同地か
らの眺望では、とあらためて想像している。
この機会に是非現地を訪ね往時をしのび、描かれた妙高山
がそこからのものなのか、など確かめてみたい。
所で去る10日、庭のナツハゼを書かせて頂いたところ、本日
館内のノートに〝夏櫨が赤くなりましたね〟という記載を見た。
難しい漢字でお書きになっていて驚かされた。
以下は本日の夏櫨・ナツハゼとアオハダの赤い実です。
品良く愛すべき小ぶりな木。
この木を見た人は大抵好きになるのではないだろうか。
本日のアオハダの実。
わずか甘みがあるが、不思議なことに鳥が食べているのをあま
り見ない。
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