花鳥・庭・生き物

嵐去り白鳥に安堵 いとこの通夜。

2018年3月3日(土曜日)

昨日の猛烈な嵐は大いに雪を溶かして去り、本日は良く
晴れた。
一両日の悪天に必死の様相だった白鳥は一転して鳥らし
く、晴れやかに見えた。

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樹下美術館から小1キロの水田で。

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↑マガンも一緒。
雪原には白鳥が溶け込み、雁は目立つ。
雪が消えれば雁が溶け込み、白鳥が目立つ。

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急に雪が減った。開館の15日には消えているかもしれ
ない。

さて本日父方のいとこの通夜があった。
最年長のいとこで、大正12年生まれの人だった。
学問をされ、自然で、かつ才女の趣を有した人だった。

この人は20才年上だったので、子供の頃に○○おばさん
と呼んでは、「違うでしょ」と言われた。
高じてもずっと新鮮な雰囲気を維持されていた。

お家は上越市吉川区は国田の善徳寺。

 

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境内には文化庁の登録有形文化財である経堂や、市指定
文化財仏足石がある。

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↑本堂の読経と焼香の後お庫裏で通夜振る舞いを頂いた。
通夜式の講話で、無常の世における人の縁の貴重さが説
かれた。
通夜ごとに耳にした話だったが、本日は特に胸打たれ、
亡き人の若かりし日のお顔が蘇った。

亡くなった後、その人を近くに感じるのは不思議な事だ。

健診を受けた日 喫茶去 厳冬の白鳥が救われている。

2018年3月1日(木曜日)

本日低気圧の北上に伴って猛烈な風に見舞われた。
そんな日の午後、例年通り医師会館でドック健診を受け
た。
ちなみに身体計測のBMIが20,6、体脂肪率16,5%と少
し改善したが、臓器保護のためもう少し痩せたいと願っ
ているところ。

帰路、風吹く田んぼの雪消えと鳥の様子を見に回った。

 

1
昨日よりも雪が消えた田んぼ。数羽の白鳥ばかり見ていた
ため、大勢いるこの群にほっとした。

一先ず健診を終えた記念に三和区「喫茶去」で早い夕食を
摂った。

 

2
何となく京都の田舎風、いつも良い趣の玄関口。

 

4
妻のオムライス。

 

3
私の焼きカレー。一口食べるとその後がさらに楽しみな
美味しさ。

6
私のエスプレッソ。味も器も良かった。
頸城野の山中に掛かろうというロケーションで長く営ま
れる喫茶去。食べ物商売は常に猛烈な競争にに晒されて
いる。
長く続いているこの店の美味しさと雰囲気の良さには得
に言われぬ深い味わいがあり、ご努力に敬意を禁じ得な
い。
GACKT氏が来店した事も素晴らしい伝説として生きて
いる。

 

5
古民家を改造した店のゆかしい敷石土間。

 

7
エドウィンのポスター。

 

8
柱に掛かっていた陶器のヴァイオリンは時計だ
った。

三和の帰路、三々五々コハクチョウが集まっている所を
通った。

 

9
何と所々にモミまたモミガラらしいものが大量に積まれ、
コハクチョウとカモが食餌をしていた。
田のオーナーさんが厳冬の鳥を救うためにこうしているの
だとしたら、何と優しい人だろう。

雪消えと鳥たち。

2018年2月28日(水曜日)

晴れたり曇ったり、昨日に続いてやや温かった日。
一月半ばのどか雪以来、何度となく鳥たちが餌に不自
由しているのではないか、と書かせて頂いた。
それで雪の少ない道路や人家に鳥が近づく様子なども
載せてみた。

雪解けがすすんだ本日午後、特養の回診の帰り道に美
術館に近い田んぼを走り、鳥の影を探した。

 

1
早速目に入ったサギは高速道路下のフェンスで餌を探し
ている風だった。何があるのだろう、人の気配が近いこん
な場所にいるとは。

 

 

2
一部の田んぼではかなり雪解けが進み、餌場が戻っ
て来た。

 

3
その田の一角、道路のすぐそばで餌をあさるコハクチョウ。
顔と長い首を泥だらけにして、食餌している。手前の鳥な
どはひどく痩せて見えた。

 

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白鳥と一緒にマガモも食餌していた。人に敏感なこの鳥
が道路のそばにいるのも驚きだった。稲の株根などを食
べているのか。

短時間、車での鳥探しだったが、やはり普段と違うよう
に感じた。
サギが高速道路の土手下の道に、マガモが県道脇に、比
較的人と距離が近い白鳥にしても、車から数メートルの所
まで来ていた。

明日から3月、北への移動が次第に近づき、のんびりして
いると渡り鳥にとって苦手な暖気が来てしまう。
豪雪のため空腹だったであろう鳥たちは、食べるために人
など恐れていられない。
明日からひどい低気圧が近づき次第に嵐になるという。
気温は10度を越えるらしく、風雨が吹き付ければ雪はさら
に消えるだろう。

恐れを忘れ始めた野鳥、小さくなって行く群。

2018年2月11日(日曜日)

本日日曜日は風強く曇っていたが、午後にいっとき晴れ
間が覗いた。

1
一月も前からツグミが来ていたが写せないでいた。
本日吉川区は長峰の農道に居て車がかなり接近しても
飛ばずにこちらを見ていた。お腹が空いているのだろう。

2
雪が降り始めた蜘蛛ケ池の農道に10羽ほどのスズメ。
すでに大きな群は見られなくなった。厳しい環境下では
小さなグループに分かれて、全体の生存を図ろうという
野性の戦略かもしれない。

3
雪の雑木林がきれいだった大潟区は岩野。

このところ道路に降り、車輌や人影への距離が縮まった野
鳥たちが眼につく。子育てと同じ、必死なのであろう。

猫と犬も、厳冬や飢餓のたびに人間に近づき、長い時を経て
いつしかペットにまでなったのだろうか?

暖かかった日 空腹の鳥たち フードロス。

2018年2月10日(土曜日)

気温が10度を少し越えた本日、雪消えが進んでいた。
午後の海は柿崎を40分ほど歩いた。

海を離れ、新-柿線の周囲で鳥を探した。

1
海は穏やかだったが、時折強い波が来てはこの様に砂浜
に上がってくる。

2
おすのキジが道路を横切った。

3
道路で餌をあさっていたホオジロ。

4
水田の鳥マガンが舗装した農道に集まっているとは、と
ても驚いた。近くに農場の作業所があり、そこの人が鳥
の空腹を見かねて飼料などを撒いたものか。

5
白鳥の群がじっとしていた。

6
電柱はタカたちに人気がある。可愛い目のこの鳥はチョウ
ゲンボウでしょうか、私にはノスリなどと区別が付きませ
ん。この距離なら飛び立ってもいいのに、じっとしていま
した。

8
道路に近づこうとして立ち止まったキジの雌。

水田も野も林も深い雪に被われてしまい、鳥たちは餌を
探せず困っている。
空腹の彼らが地面が露われている道路や家の周囲に向か
おうとするのは仕方がないことだ。
おしなべて動作や反応が鈍く感じられたり、細く見えたり
するのも食べていないからであろう。

一方で、売れ残った恵方巻きを前に、もうこんなことは止
めよう、と言った業者の呟きは色々な意味で聴くに値する。

諸事情により、ピント外れが多くて申し分けありません。
キジは直近でしたので、かなりピントが合いました。全てコ
ンパクトデジカメ(いつものパワーショット)でした。

あのトキはどこに居るのでしょうか。

本日、雪の晴れ間。

2018年2月9日(金曜日)

本日概ね晴れて少々気温が上った。
大きくなりつつあったつららが解け,屋根の雪も減った
ように感じられ、有り難い。

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海岸沿いのこの場所でこれほど雪があるのを見たこと
がない。

上越市大潟区の県道(浜線)沿いは懐かしい風景が随所
にある。雪が懐かしさ(あるいは親しさ)をつのらせる。

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本日の雁子浜。

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昨日の潟町。

 

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この所、路上で餌を探すスズメやハクセキレイをよく見る。
車を恐れないのは、豪雪で餌に不自由しているからに違
い無い。このキジバトは痩せて見えた。

明日も気温が上がり晴れ間があるという。

以下は一昨日の樹下美術館と駐車場。

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2007開館来最高の積雪。この分だと、来る3月15日
の開館は雪が残っている可能性があり、除雪機の活躍が期
待される。

第二の寒波 無事で居ておてんばトキ276。

2018年2月5日(月曜日)

数日間の穏やかなお天気の後、予報通り本日は降っ
た。
夕刻まで静かに降ったため新たに30㎝は積雪した
と思う。

それまでと足せば、沿岸の当地でも4、50㎝にはな
ろう。
一生懸命行われている除雪だが、県道はともかく宅
地や市道ではまだ一車線が精一杯の所が多い。

1
仕事場の近くの様子。Y字路の左の道はスピードを落
とせばすれ違いができる。右側の市道には入って行く
のも困難な状況。

インフルエンザの疑いで二軒のお年寄り宅を往診した。
そのうちの一軒では一車線の道路に駐車して、掛け足
で行き帰りをした。
寒さとともにインフルエンザは大流行の様相となって
いる。昔の豪雪年における大規模な流行を思い出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日早く環境省の佐渡自然保護官事務所から丁寧なメ
ールが届いた。
一昨日の目撃を報告したトキは、放鳥N0276の個体
だということ。
このトキは長岡市、長野県、妙高市で確認され昨年10
月に上越市の目撃以後、情報が途絶えていたため、貴重
な連絡だったと、書かれていた。

環境庁のサイトに、NO276番は2015年生まれのメス
で、2016年9月24日の放鳥と載っていた。
お嬢さんはその年10月中旬、早々と海を渡り弥彦、そ
して長岡市へと飛来したというのだから、かなりのお転
婆さんだ。
今日まで1年3ヶ月余、外敵から逃れ、食餌し、佐渡に
比し保護環境の薄い本土で一生懸命頑張っていることに
なる。

現在確認されている本土のトキは富山県のオス一羽のよ
うなので、この度の目撃で二羽目の生存になるのか。
富山のオスと出合えば本土初のカップルとなるはず、実
現すれば大変なことだ。

276お嬢さんに豪雪は初めてと思われる。
上越地域はじめ新潟、富山両県とも大雪で餌は望めない。
こうなれば長野県それも長野市付近まで行って無事生き
抜いて欲しい。

IMG_6103 - コピー
去る2月3日、餌を探す276のお嬢さん。

 

何かの恩寵か、眼前にトキ飛来。

2018年2月3日(土曜日)

本日土曜日午後の休診時間にしばらく見ていない
ハクガンを探しに車を走らせた。
数日晴れが続き水田の雪が融け積雪は10~15
㎝に減っていた。
場所の詳細は書けないが、上越市北部のある場
所で淡いピンクの大きな鳥が車の前を横切った。

まさかトキではないのか、行方を見ると近くの水田
に降りた。持参していたカメラはコンパクトカメラ
だった。
一枚目のモニターからトキに違い無いと思った。
驚きと感動と強風で手にしたカメラが震える。目一
杯ズームを効かせ、狭いあぜ道でよろけながらシ
ャッターを押し続けると、一定のピントが合ってい
るものが混じった。

1
ちゃんと撮れた最初の1枚、まさかのトキだった。
写真のデータが示す時刻14:26。

2
間もなく水田脇の雪解けしている小さな水路(水
溜まり?)に降りて餌を探し始めた。

3
一旦畦に上がる。赤い色が非常に印象的。

4
再び水路に降りて餌をさがす。17:34。

 

7
水路を離れる。14:37。

9
ぼんやりしているが写真をトリムすると複数の足
環を付けているのが分かる。

10
歩いた先でサギ(ダイサギ)とメスのキジ?に出合う
(矢印)。14:39.

11
サギがくわえていたのはウシガエルか?トキは羨ま
しそうに見えた。(写真をトリミング拡大していま
す)

12
サギの脇を歩いて行く。

その先で飛んだ。
適当にカメラを向けたらぼんやり写った。

13
夢を見ているような時間だった。14:40.
放鳥トキは個体識別のため様々に着色されている。
しかしこの鳥に明確な着色は確認出来なかった。

 

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矢印に見えるトキの足跡。実際は右上に向かって
いる。

トキの放鳥に感動して、かって佐渡から「トキ米」
を取り寄せささやかな支援をした。いつか佐渡で
飛翔するトキを見たい、は長い念願だった。

それが本日突然車を横切り水田に降りるとは。
一昨日の誕生日、欲しくない年を取ったと少々不満
だった。
だが夢に似たプレゼントが待っていようとは、何の
恩寵なのか、本日ばかりは年の愚痴を言うまい、と
思った。

佐渡の保護センターに連絡したところ、長岡に飛来
していた個体ではないか、と当直?の方から聞いた。
長岡市から60キロ、強い逆風のなか当市までやって
来たのか。

感動と勇気をもたらす生き物を保護し、伝えるのも
格調の文化国家として大切な務めにちがいない。
無事餌に恵まれ、この先を生き長らえて欲しいと、祈
った。

カメラはキャノン パワーショット SX720HS。
写真は全てトリミングし拡大しています。

雪がチラチラ 水田に鳥 今年の樹下美術館。

2018年1月29日(月曜日)

雪と風はちらちらしたり、吹いたり止んだりしている。
この状態が続き、さらに何度か寒波がくると厄介な豪雪に
なる。

間もなく2月、そして節分、立春と続く。
普通なら2月半ばを過ぎると時折素晴らしい晴天が現れる。
冬は半分を超えようとしているが、どんなになるだろう。

 

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午後のいっとき陽が射す時間があった。

 

 

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在宅の回診はお宅まで県道から降りて行く。道で車が待
っている。除雪が広く進み駐車や行き違いがスムースに
なった。

2
田んぼにいたスズメの群。カワラヒワも混じっていた。
服も着ないで頑張る鳥たちには励まされる。

田んぼは雪に埋もれるほどではなく、稲の株が見えてい
るので鳥の餌場になっている。
マガンも本日沢山いたのでハクガンもまた留まっているの
ではないだろうか。

もうすぐ2月、樹下美術館も今年の展示の構想が固まった。
今年は春に故塩崎貞夫氏の特別展示、夏の庭で堀川紀
夫さんの展示を予定していて、ひと味変わった樹下美術館
になることだろう。

2018美しかった夕刻のハクガン。

2018年1月20日(土曜日)

2013年2月に初めてハクガンを撮って以来、毎年
出合うのが楽しみだった。
その年は10数羽ではなかったか.、しかし以後数年
お目に掛かれなかった。
それが昨年300数十もやってきてとても驚き、今年
はどれほど増えるのだろう、と期待して待った。

先日、大潟水と森公園の方から150羽くらい来まし
た、と教えてもらったものの、なかなか出会えなかっ
た。

それが昨日昼、遠くから一群を見たが、異常なまで
近づく人たちがいて、結局全て飛ばしてしまった。
飛び去った方角へ車を走せると再会したが、今度は車
が接近して再度飛び立たせた。

本日土曜午後、昨日最後に見た付近を回った。
するとある場所にマガンの群がいて、そこへハクガン
の小さな群が降り立ち、間もなく大きな群もやってきた。

 

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午後4時すぎ、夕陽が射すなか華麗に舞い降りた
ハクガン。

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一心不乱に食べる群にマガンも加わってきた。
ハクガンは多くの場合、白鳥や雁たちと一緒にいる。
あたかもほかの鳥たちから愛されているように見えるし、
多くの人にも愛されている。

本日気がつけば場所は樹下美術館に近い水田だった。
日没してもなお食べ続けた後、ねぐらの朝日池に向か
って帰った。

ところで以下は昨日の誠に残念な場面。群に対してあま
りに近づいたため飛び立たせてしまった現場。
このような場合、群は一部が残ることは無く、全てが一
斉に飛び去る。

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どんどんと近づく人達。まず雁(マガン又ヒシクイ)が
飛び立ち、直後に目の前のハクガンが続いた。
みな首をもたげ、緊張しているのが遠目にも分かる。

 

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場所が変わり、今度は車がゆっくり近づいた。群はこち
らに向かって一斉に飛んだ。パニックがありありと伝わ
り、飛ばした人を含めて見る者はショックを受ける。

ケータイなどで近づいて撮ろうとすれば100%飛ばして
しまうにちがいない。決して運の善し悪しではない。
水田の雁たちの写真で、皆で首を伸ばしてじっとしている
ものがあれば、近すぎるためであり、飛び立つ寸前の緊張
状態であろう。

この時期、全国から集まる撮影者の方は、特大のカメラで
遠くから撮るので、絶対に飛ばさない。

似たような距離でも、さーっと通行する車や作業中の車に
は飛び立たず、撮影などで近づく人や停車した車に敏感に
反応する。
私のカメラは特大ではないので、慎重にならざるを得ない。
来年もちゃんと来てもらうために、ゆっくり食餌をさせてあ
げたい。

ハクガンは北からやってくる冬の宝石。
2018年も何とか出会えて幸せにしてもらった。

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