花鳥・庭・生き物
明日午前は忙しくなりそう 蝶に人気のムクゲ。
堀川紀夫さんの作品展が終了すると、賑やかにテンセグ
リティが飾られていた齋藤三郎の展示室が、がらんとし
て淋しく感じられた。
それで本日、齋藤氏の絵画作品3点架けたら、場内にほ
っとした空気が生まれた。
9月は半ばとなり、さすがにあの鬼夏も姿をくらまし、秋に
座を譲ったようだ。
そんな日、庭のムクゲにチョウが来て蜜を吸った。花が乏し
い季節だから、チョウは飛び立つと戻ってくることを繰り返
した。
後翅(後ろのはね)が痛んで失われているクロアゲハ。それ
でも花から花へ身軽に移り、去ってまた戻ることを繰り返し
た。
蜜が少なくなっているのか、深く花に入り時間を掛けて吸
っている。ムクゲはすでに足かけ三ヶ月は咲いている。そ
れでも枝にっぱい蕾をつけている。本当に強い木だ。
明日は長野県から19人のお茶人がお見えになり、お点前を
して薄茶を差し上げる予定。
すると本日、東京や長岡市から16人さんが同じ時刻に来館し
たいという電話があった。
館内で展示を説明し、茶室でお茶を点てる。明日の午前は忙
しくなりそうだ。
お点前の稽古はまだ十分ではない。明朝、稽古を追加しなくて
はならない。
秋雨前線の庭 近隣のセンニソウ。
この二日間は日射しが戻った。今御rは上がったり下がっ
たりを繰り返す秋雨前線と、それに絡む台風で気候は安
定しにくいらしい。
テレビが天気図などを用いて詳しく気象を説明するので
面倒な気象もなるほと、と納得してしまう。
チリ沖の海水温、あるいはカリブ海で発生するハリケーン
さえ、日本のお天気に影響するというから驚く。
晴れれば芝刈りが出来るかもしれないと、思っていたが
昨日スタッフにによってきれいに刈られていた。
堀川紀夫さんによるテンセグリティの展示が終わっ庭はひ
っそりしている。期間中ずっと頑張っていたミソハギたちが
ひと夏の思い出をささやき合っている。
西側の奥でムクゲも長く頑張っている。数日で花が終わる草
木があれば、数ヶ月頑張るものもある。何が違うのだろう。
周囲の雑木林では道路沿いの日当たりの中でセンニソウ
が真っ白な花を付けている。
白さが際立つセンニソウ。つた草のため木にからむことが
必要であり、あまり盛大に絡まれると支えている樹木が弱
るためお互い悩ましいところ。
ご覧のようにブログのヘッダーを変えました。どこか普段と
異なりますが、ある日の大潟漁港の夕暮れです。
長峰池のミゾハギ 実りの田 好調な堀川紀夫展。
昨日は上越市吉川区の長峰池に行った折に見たチョウ
トンボとバンの事を書かせて頂いた。
植物では湖畔にミソハギが可憐な花をつけていた。
その昔、少なくとも私が育った上越市大潟区ではミソハ
ギを「盆花(ぼんばな)」と呼び、お盆の墓に供えた。
盆前に蓮のと一緒に決まった商店に出ていたり、売りに
来た人がいたようにも思う。
長峰池の湖畔には砂地があり、ミソハギが夏の盛りに咲
く。
涼しいこの花の風情を忘れられず、4年前にインターネ
ットに出ていた園芸店から苗を買った。
本年7月下旬、樹下美術館のミゾハギ(背が高いのがリアト
リス、低いのがミソハギ)。
さて夏は過ぎ周辺の水田は黄金色を増している。
7月来の熱波で渇水→干ばつの危機が迫ったが、間一髪降
った雨に助けられた、と何人かの農家の人から聞いた。
しかし収穫時に粒が小さかったり、ヒビ割れを起こす心配を
口される方もいた。
そしてスズメ。
近隣で見た鳥追いのカイト。昨年9月大洞原で初めて目にし
た。写真は8月13日。
7,8月の入館者数が一日20人、30人、40人とゆっくり増
え、本日日曜日ということもあり、50人を越えた。
樹下美術館の50人は極めて珍しいことで、11年前の開館
直後の一時期を上回る状況になっている。
10周年の昨年から上向き基調が見られていたが、春の塩
﨑貞夫展、今夏の堀川紀夫展が強く後押ししていると考え
られ、皆様には感謝に堪えない。
長峰池で黒い蝶と鳥。
終日晴れてしかも涼しく、汗をかかなかった日。
例年トンボを撮っている長峰池に行った。
お目当ては二つあり、ショウジョウトンボとチョウトン
ボだった。
ショウジョウトンボは例年見ても一羽、見ない年もある。
本日池を半周ほどしたが見つけられなかった。
チョウトンボは間近で撮ることが出来、帰路田んぼに数
十羽が群れていた。
シオカラトンボやヤンマは場所取りや婚活?に何かと忙し
い。
較べてチョウトンボはそのようにアセアセしたところが無
く、一見穏やかに見える(本当のところは分からない)。
この日、長峰池で思いも掛けず、ヒツジグサの葉の上を歩く
バンを見た。
朝日池などで泳ぐのは見慣れていたが、葉の上の歩行は初
めてだった。
乗られた葉は少し沈み込むが、馴れた調子で移動していた。
黒いバンは赤と黄色のくちばしが印象的。
そして非常に長い足ゆびは浮葉植物の上を歩くために進化し
たのだろう。
本日、庭のテンセグリティが見えるカフェで相席をして頂くな
どいっとき混み合いました。ご協力に感謝しています。
高積雲の日 標識を利用するカラス。
本日の空には大きめの高積雲が気持ち良く広がった。
大潟区は鵜の浜温泉海水浴場の空。
今夏は晴れに恵まれ温泉は賑わい、助かっていますと
旅館のおかみさんが仰っていた。長野、群馬、山梨各県
および八王子、多摩など東京の車が一杯。
柑橘の幼木にクロアゲハ コカ・コーラがメニューに。
午後の往診で車を出そうとするとキンカン?の幼木にクロア
ゲハが来ていた。カメラを取りに戻り撮った写真をみると産
卵していたらしい。
明日葉を調べて卵の有無を見てみたい。
この木はアゲハ蝶が産卵するよう3,4年前に植えたのだが、
多分キンカンだったと思う。
毎年ふ化した大きな幼虫にハダカ同然に食べられ中々大きく
ならない。
そのため実をつける暇もなく、何の木だったか思い出せないほ
どだ。
同じ柑橘類でも大きな木ではなく、幼い木が好まれるという。
大きな木では、枝の先端だけにある若葉を選んで移動しなけら
ばならないが、全体に軟らかな幼木だと一本丸ごと美味しく頂
けるため選ばれるらしい。
例年7,8匹の幼虫が見られていることから、何十個単位の産
卵ではないようだ。
木の周囲をを飛び回りながら産んでいて、卵が接近しないよう、
距離を測っている風に見える。
飛び回るのはすでに他によって産卵されているか、どの程度追
加の余地があるかなども見ているのではないだろうか。
木の選定は足で触れて産卵可能な柑橘類かを調べるという。
足で木の味がわかるとは、利口なものだ。
それにしても毎年来るのがクロアゲハ。
同じ親子代々で食べつないでいるのだろうか。
それなら親戚みたいなものだが、直接聞けないのが残念。
午後の仕事に戻る前に飲んだコカ・コーラ。
つい最近メニューになったばかりのコーラ。
ポップなテンセグリティと相性が良く、美味しく飲みました。
暑さの中の蝶 うなぎをテレビで見ただけの土用丑の日。
一週間は晴れて暑さが続いている。
庭の草花は渇きがちで撒水は欠かせない。
井戸はあるがポンプの力不足を否めず、もう少し大きなもの
を急いで付けなければならない。
ヒメヒオウギズイセンにアゲハチョウが来て、如何にも夏の風
情。紙のように軽く乾いている蝶たちだが、暑さを気にする様
子は見られない。
以前の夏、長峰池の岸辺で湿った土にくるくるした口吻を伸ば
し、吸水をしているアゲハを見たことがある。わずかの湿り気に
もかかわらず蝶にはそれで十分らしかった。
うなぎはニュースで見るだけだった土用の丑の日。最初はそう
でもなかったが、何度も見せられているうち、次第に食べたくな
った。うなぎは不足していて高いらしい。
真夏の花へ。
庭は初夏のこと、あまつさえ春のことなど覚えていません、
と言って潔く夏の花を咲かせている。
旺盛なヒメヒオウギズイセンは母の幼き日の思い出の花。
行水の時にいつも咲いていた、という。ここでは野鳥が来
て水盤で水浴びをする。
リアトリスとミソハギ。両者とも庭では新顔だが思った通り夏
の花として一角を守ってくれている。もっと増えるよう秋になっ
たら株分け、移植をしてみよう。
拙句)、
来客は名刺代わりに玉の汗
そして堀川紀夫さんの特別展が迫ってきた。
期待が高まる「堀川紀夫展 夏庭のテンセグリティ」。
数日雨に降られ、寒くて目が覚めるような朝があった日頃。
本日は清々しい陽が射した。
鳥が現れ百合が咲き誇り、庭に置いてみているテンセグリ
ティは陽光の中で生気を放った。
昨日は格納する予定と書いた室内のテンセグリティ。しかし
今週末珍しく賑わってその暇が無かった。
色彩が地味目な作品も混じり形状とともにヴァリエーション
が楽しい。
日に日に館内に馴染む作品。少々淋しい気もするが今週
休館の水曜日に一度しまってみよう。
さて調子を見ようとて架けてみた室内のテンセグリティ。すで
に欲しいという人が何人か現れて嬉しい手応え。
晴れた本日、庭の2点も大変生き生きとして見えた。
館内だけで30点はあり、庭に予定されている作品が揃えば相
当大きなスケールの楽しい展覧会が期待される。
雨と百合の詩 裏手のベンチ。
台風から変わった低気圧と梅雨前線が影響し合い強い雨を
降らせている。
まだ数日降るようで上越地方はそのターゲットの一つになっ
ている様子。
庭や畑に良い雨のはずだが何日も続くとなると問題であろう。
この時期盛りとなる百合(とくに鉄砲百合)は雨にたたられ
ることが多く、そうなると本当に気の毒だ。
庭の百合はまだ若々しいので色変わりもせず雨中に香を振り
まき、けなげだ。
たまたま昼食に詩の本を読んでいたら百合の詩があった。
「百合の花」の前部を略して末尾を取り出してみた。
花の秘密は知り難い。
けれど、百合をば見ていると、
わたしの心は涯(はて)もなく、
広がって行く、伸びてゆく。
我と、我が身を抱くように
世界の人をひしと抱き、
熱と、涙とまごごろの
中に一所に解け合って
生きたいような、清らかな
愛の心になって行く。
作者は与謝野晶子。“世界の人をひしと抱き、熱と涙とまご
ころの云々”。
百合からこんなに思いを広げる、昔人の何と清らかで大きな
心だろう。混濁萎縮している自分がとても恥ずかしい。
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