花鳥・庭・生き物
梅雨の晴れ間の庭。
本日は今は盛りの花を掲載いたしました。
良い気候のもと色の贅を尽くして咲く花は見応えがあります。
開館時から咲いている青い額アジサイ。
樹下美術館のアジサイはほぼ全て額アジサイ(ヤマアジサイ系)です。
南の奥からの眺め。手前は鳥たちが好きな場所です。
今年は多くの木の下枝を払い、庭の風通しを良くしました。
最後にホタルブクロ。ぎりぎり下から撮りました。
この花のほかカワラナデシコとネジバナの三種類は、
もとからこの土地に自生していました。
赤白のホタルブクロは、ここと思えばまたあちら式に毎年咲きます。
梅雨とはいえ晴れ間がほどよく現れ、,過ごしやすい気候で花共々喜んでいます。
雨上がりの午前の空と庭。
昨日は一日中畑と庭に恵みの雨が注ぎ、梅雨入りと報じられた。
しかるに一夜明けると日中晴れて、清々しい雲が浮かんだ。
その後の樹下美術館の北東の空。
敏感そうな網目状の雲は間もなく曇り空に変わった。
庭がますます力強くなっている。カフェから見て左側から花を見ながら右回りに歩いた。
以下額アジサイを主に花が盛りを迎えている。
右に常緑のトクサが新芽を伸ばし始め、左のキンシバイの黄色が目を引く。
今年も可憐に咲いたクレナイアジサイ。
これからまっ赤になりルビー色に変わる。
歩いた西の庭を振り返る。右手のカシワバアジサイの花が膨らんできた。
左手前に今年植えたバラが可愛い。
ヒコバエを移植したカシワバアジサイは7,8年経ってすっかり定着。
つい数ヶ月前は枯れ木に裸ん坊の眺めだった庭が、今や我が世の夏とばかり緑を湛えている。自然の営みの力強さは息を飲むばかりだ。
梅雨とはいえ、明日日中はおおむね晴れる予報が出ている。生き生きとした庭はいくら見ても飽きない。
明日夕刻の空は如何ばかりであろうか。降ったり晴れたり、しばらくまだ良い季節に続いて貰いたい。
本の展示用品 梅雨入り。
今年1年の倉石隆の絵画展示は「細長い絵と挿絵・表紙」です。
細長い絵は5点で、挿絵・表紙の本は21冊をお出ししています。
本は展示のほか資料として出すことがあり、かって挿絵原画展をしました時に7,8冊の展示をしました。このたびは21点ですから,スペースとして精一杯でした。
表紙だけ見せることが多い本の展示。
しかし中をお見せするのが、本のイメージが伝わりやすいと考え、開く方法で行ってきました。
このたびは数が多かったので、以前に使ったブックスタンドに加え、ネットで求めたアクリル製品を用い、以下のように展示をしていますので、載せてみました。
台の左右に可動する小さな支えが付いている。角度は後ろのスタンドを調整する。
後ろから見ています。厚い広辞苑を展示することも出来るそうです。
裏にはプラスチック板が十字にあしらわれ、台と背の働きをしている。
左右の留め具は金属棒で幅を調節するようになっている。
最もシンプルなアクリルの角棒によるペーパーウエイト。
簡単に開く本はこれで十分。
このたび本の展示で困った事があった。
お客様から、ほかのページも見ていいか、という質問があったという。普通であれば、もちろんいいですよ、とお答えするところである。しかし、念のためコロナへの対応で、申し分けありませんが、展示をご覧になるだけに、とお返事したという。図書の閲覧といい、このような方面はどのように推移するのだろう。
さて本日は雨、梅雨に入ったらしい。涼しくしとしとと降った。
以下は大潟区潟町の仕事場で咲いていた本日のバラ。
突然のレンズに薔薇の慌てたり
さすが6月の梅雨は静かです。
雨に洗われ、あたりは落ち着いた眺めになっていました。しずくで花はうつむいていましたが良い風情でした。
本日雨中のお客様、ご来館有り難うございました。
6月、患家の庭の実と路傍の花 あざみの歌。
本日は四つの在宅訪問があった。
新たな方がお一人、何十年も前に診ていた方だった。いろいろな所でお世話になり、あらためて在宅で再会することが時にある。この方は昔を覚えておられ、こまやかな感じがそのままで、ほっとした。
以下は何年も通っているお宅の庭の実。午後の庭陰に灯した明かりのようだった。
キンカン。
我が家のキンカンはまだ木が幼く、毎年アゲハの幼虫に丁寧に食べられる。
食べられてもある程度大きくなると食害の割合が減り、ちゃんと実を付けるようになるらしい。
ああ、もうビワが黄色になっている。
梅雨のころの黄色の実は、青々した大きな葉ととても調和が良い。
いかにも南国の植物の印象を受ける。
伊藤久男のあざみの歌。
ラジオ歌謡で昭和24年(1945)8月8日から放送されたという。
昔々、知的な感じの人がこの歌を口ずさんだ時、この人はこんな歌も知っているのかと、驚いた。
知らなかったその歌を初めて耳にした私は、恵まれている人にもいろいろなことがあるんだ、と胸が詰まった。
6月の草地と雲と夕暮れ、それに電車。
雨が降らず良い季候の日が続いている。
本日土曜日午後から曇り空が次第に明るくなり、雲が賑やかになった。
樹下美術館隣の草地は、一面にブタナの黄色い花がきれいだった。
同じ外来種でも花が小さなブタナは大きい金鶏ギクよりそれでも景色が良い。旺盛な繁殖力で随所の草地を我が物にしている。
日が経つにつれ花がしぼみ、白い穂(綿毛)に変わりつつあり、眺めとしては悪くない。。
さて陽が傾き始める頃、西の空に光のスジがクシ状に現れていた。
雲による光芒だと思っていたが、太陽から離れた所から始まっている。
するとスジ雲ということになるが、こんなに強いコントラストで直線的なのは初めて見る現象だった。どう説明されるのだろう、分からない事が多くて困る。
大きな夕焼けのスポットライトの中からほくほく線の電車が現れる。
半円の夕焼けはたまに見ますが、不思議といえば不思議。
午後1時から5時までの四時間の営業ですが、ぽつぽつとお客様に来て頂き、展示をご覧になったり、風が通るカフェやベンチでお茶を飲んで頂きました。
皆様有り難うございました。
水浴びするシジュウカラの若鳥。
さすが長袖はかなわない、という暑い日。庭をいじるので出始めた蚊に用心して仕方無く長袖。
昨日セキレイの求愛でしたが、本日はシジュウカラの水浴びです。庭の水鉢に次々4羽が現れました。
集まったのはいずれも口ばしに黄色味が残る若鳥でした。
一昨日、親から給餌を受けていた兄弟姉妹でしょうか。
そうだとすると、もう自立?水浴びはいいとして自分で餌が獲れるのでしょうか。
モニターを見ながら撮っていましたが、親鳥は現れませんでした。
この子たちは本当に自立したのかもしれません。
一方親は再度身ごもり、二回目の産卵の備えに入ったことも考えられます。
巣作り、身ごもり、産卵、抱卵、孵化、餌運び、巣立ち、木立での給餌、子の自立、すかさず二度目の身ごもり。
何という親であり、子でしょう。
見ていると支配と服従もなく、組織だったものも、税金などもちろんありません。
厳しい自然に甘んじ、夏冬に耐え秋を楽しむ鳥たち。
可愛いので沢山出しました。
ちなみに、子達は親が教えなくても、自然に水浴びをするようになります。
数ヶ月後ほかのグループも入れて、十数羽で水浴びにくれば最高ですね
本日ご来館の皆様、まことに有り難うございました。
お陰様で樹下美術館としましては、順調なスタートだと思っています。
コロナウイルスに対しましても、気を使って頂き深く感謝しています。
夕刻にハクセキレイの求愛行動。
今夕ほくほく線の夕焼けをみるべく農道へ出かけると、車の前方で奇妙な動きするハクセキレイに出遭いました。
向かい側にうずくまっているハクセキレイがいる。
色調が薄いのでメス、濃い左の個体はオスであろう。
おじぎ動作を繰り返しながら、少しずつメスに向かって行く。
時々二羽で飛び立ち、絡み合うような動作をするのがきれいだ。
しかしカメラに上手く収まらない。
ここここでは、メスが激しく鳴いてオスを追い反しているように見える。
この時のメスを大きくしてみました。大声で叫んでいるようだ。
結局二羽とも飛び去りましたが、ほかでまた始めるのかもしれません。
遅い時間の車中からの写真は上手く行きませんでした。
しかし話に聞いていたハクセキレイの求愛ディスプレイを初めて観ました。
繰り返されたおじぎのような動作は、挨拶に見えますが、餌を採る動作にも見えました。
〝僕はこのように熱心に餌を採るので、どうか宜しく〟と訴えていたのではないでしょうか。
熱心な求愛行動からこの鳥は、恋数え鳥、恋知り鳥とも呼ばれ、
日本書紀にイザナギ、イザナミは、子の作り方をセキレイの行動によって知ったと記されているようです。
本日は良い機会でしたが、暗くて残念でした。
鳥を観ている間に、お目当ての電車は通り過ぎて行きました。
清々しい風光のなかで。
本日ご来館いただいたお客さま、有り難うございました。足元、空とも良く、過ごしやすい日でした。
館内の展示はおおむね好評で喜んでいます。
以下は本昼の庭です。
庭の良い場所に色新たに掘川紀夫さんのテンセグリティが爽やか。
ご近所の方が竹垣を作って下さった。これまでは牧場の柵のようでした。
界隈の方たたちは本当に器用です。
陶芸ホールの真裏に、テーブルと3客の椅子を置く予定です。
椅子を出してコンクリ-トを打つ広さをみたところです。
田んぼと庭がよく見える、一番良い場所かもしれません。
(この写真は一昨日の開館準備の日に撮りました)
木々の中からさかんにチーチーと鳥の鳴き声が聞こえました。
目を凝らすとシジュウカラの親子でした。
給餌をしながら巣立ったヒナ(矢印)に自立を促しているところです。
あの灯りの中で育ったヒナでしょうか。この時期、栄養たっぷりのヒナに比べ、重労働の親の方が小さく見えます。
いずれ水浴びにも訪れることでしょう。
お客様には、不安定な感染症を気遣いながら過ごして頂き、とても感謝しています。
当館にしては順調なスタート 高速道路沿いのウノハナとノイバラ。
東京が新型コロナウイルスに対する警戒水準を2に下げた。奇しくも樹下美術館はその日に開館となった。
毎年初日の入館者は少なく静かに始まる樹下美術館。今年は15人様の出発となった。制約の中での出発にしては、ほどよいことと思った。
さて本日美術館から仕事場への道で、高速道路の土手に咲く白い花に眼が止まった。
ウノハナとノイバラだった。みどり濃い草木の土手の至る所から波しぶきのよう咲く花に涼しさを覚えた。
以下はウノハナ。
びっしりと花がつくウノハナは、確かに垣根の花に相応しい。
樹下美術館にもあるが、わずか幅1メートルほど。
大叔父が作曲した「夏は来ぬ」。あの清々しくも高らかなメロディをくちずさみながら、仕事場へと戻った。
ウノハナに混じってノイバラが咲いていた。一帯に自生のものがあるので植栽されたのかどうか分からない。
見おとされがちだが、近づくと大変可愛い。
やや驚いたことに薄いピンクのものが一株あった。
園芸種といえるほどきれいだった。
本日開館でしたが、北九州の事などを考えれば、まだ油断はしないほうが良いようです。お客さまにはマスク、手消毒、椅子を離すなどお願いしていますが、皆様は自然に応じられたと聞き、有り難いこと、と思いました。
お越し頂いた皆様あり難うございました。
宮崎館長様と館員さま、いつも早々に有り難うございます。ご本有り難うございました、まもなくですね、ぜひ伺わせてください。
今度こそ開館その2 齋藤三郎(陶齋)の「椿と梅 」。
昨日は今年展示の倉石隆作品を紹介させて頂きました。続いて本日は齋藤三郎(初代陶齋)の陶芸作品です。
3月~7月の前半を「陶齋の椿tと梅」展にいたしましたが、コロナに対応し休館のままに二ヶ月半が経ってしまいました。
あと二ヶ月、本日展示25点の作品から一部をご紹介させて頂きまます。
陶芸ホールを入ってすぐ左の展示です。
手前に色絵の椿文壺、向こうは赤絵の椿詩文壺と椿文の筆および香盒です。
民芸の味わいを有する鉄絵椿文皿。上越市における比較的初期の作品です。
色絵椿文壺。昭和40年代、華やかな椿樹を大らかに描いています。
梅文のペンダントヘッドと香盒。
師である富本憲吉の梅が継承されています。
香盒は初期、ペンダントは中期に相当する作品です。
手前の酒器は赤地に金彩で梅の枝が一面に描かれています。
向こうの鉢は椿樹を梅が囲む大胆な意匠です。
ともに中期に相当する晴れ晴れとした作品です。
向こうは梅枝をあしらった皿6枚。
手前は最初の師・近藤悠三の赤絵と呉巣の描き分けによる梅枝の鉢。
見込みの文字は「壽山萬丈高」でしょうか、参考として展示いたしました。
寿山といいますと、師・近藤悠三に続き、若き陶齋が腕を振るったのが「壽山窯(じゅざんがま)」。
宝塚市雲雀丘で、サントリー創業者・鳥井信治郎が有した窯です。
梅は二人の師、富本憲吉および近藤悠三が好んで描いたモチーフに習って描かれています。椿は、上越市寺町に窯を開いてから独自に創り出した文様で、長く好んで描き、多く愛されました。
時代により花の形状が変わりますし、中頃からは椿樹も描かれるようになりました。
陶齋作品の前期は地味めで一種民芸風、中頃から色数が増えて華やかなになる傾向が見られます。ご自分の好みを考えながら、どうかご覧ください。
本日はスタッフで展示準備と庭仕事でした。午後にはコロナの対応を皆で確認をしました。
以下は作業の一部です。
当初から庭にトクサの一角があります。
常緑性ですのが、細いため冬期は雪でバラバラに倒れます。
それで初冬に短く刈ります。
不思議な事に、冬を越すと上部が枯れて白くなり、見た目が良くありません。
それで本日、皆で上の枯れた部分を取り去りました。
大変でしたが爽やかになりました。
まじっている植物はこの場所が好きなリンドウです。
〝良い季節になりました〟
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- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その4。
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