花鳥・庭・生き物

昼のジンジャエール 今夕のキジバト。

2020年8月4日(火曜日)

本日昼34度もあり、暑かった。
昼に美術館に寄った。玄関とカフェの扉や窓、および天井の二カ所の排煙孔が開かれ、館内に気持ち良く風が流れている。

カフェでは小さい頃に診ていた方が、ご主人と二人の小学生のお子さんと一緒に座っていた。
私の誕生日、と仰って、皆さんホットサンドとケーキを食べていた。
子供のころに診ていた人の、今日の幸せを目にすると私自身幸せを感じる。

 

ジンジャエールがあるというので飲んだ。
ひさしぶりのウイルキンソンは、結構辛かった。

夕刻仕事を終えて芝生に行ってゴルフボールをコツコツやっていると本日も鳩が来た。

やってくる。

 

撒いた餌を食べる。

 

先日より数十㎝近づいた。
もう1メートルもない。

食べ終えたらしく、水盤に向かって行く。
私のことを何と思っているのだろう、挨拶もなしに去って行く。

 

水を飲む。

 

この後飛び立った。餌を食べている時にはノソノソとしているキジバトだが、一旦飛び立つと素早く直線的に飛翔する。

いつか差し出した手から餌をついばむようになるだろうか。

 

7月が終わる日 電車、水田、浜の花、キジバト 鳩は今でも平和のシンボル 陶芸展示は一ヶ月延長。

2020年7月31日(金曜日)

コロナのお蔭で3月15日の開館を6月1日に伸ばし、午前中だけ開館、お茶とお菓子でで始めた。
7月から通常にして、大丈夫と不安が入り交じった一ヶ月の開館が、今日で終わる。

本日空はおおむね晴れ、昼休みと仕事終わりの2回外出し、眺めた種々(くさぐさ)を載せました。

 

ほくほく線犀潟駅を出た電車が高架でくびき駅へ向かう。
空に夏の雲。

 

 

早いところでは穂が出ている水田。

 

 

気持ち良さそうにひるがえる鳥追いのカイト。毎年ここのカンナは楽しみ。

 

 

夕刻は渋柿浜へ寄った。

 

夏の海岸の花ハマゴウは上品な紫。

 

 

浜にオニユリがまとまって咲いている所を時々みかける。
本日渋柿浜のを初めて見た。咲き始めの花はとても良かった。

 さて夕刻の美術館の庭。
芝生でコツコツとゴルフボール打っていると、キジバトがやって来た。
このところ撒いている餌にトウモロコシが入っているので、それがお目当てで現れる。

 

遠慮しいしい近づいてくる。

 

 

 

向こうの端から首を伸ばして取る。

 

 

2メートルほどだった距離を縮めると離れて行く。

 

 

一旦水盤の所まで行くと戻ってくる。

 

 

灯りにさしかかる。

 

近くまで来た。

 

 

この間少しだけ近づいてみた。

こんなことを何回か繰り返したあと、茂みへと去って行った。
今後どれだけ近づけるか、続けてみたい。

キジバトはあたふたせず、動作はおよそ静かだ。地味ながら色合いが洗練されていて好感が持てる。

過日つがいで水盤に来た個体。
鳩は水にクチバシを入れたまま吸水できる。
およそほかの鳥は飲み込む時に、そのつど頭を上げる。

争いを好まず、夫婦仲が良く、賢そうであり、高尚な機能を有し、過度に人を怖れない。
鳩が平和のシンボルと呼ばれていたのも頷ける。

オリンピックなどでもそうだったが、昔は大きなイベントがあると開会式でよく鳩を飛ばした。
もうこのような事をしなくなり、今や「友好」や「平和」という言葉を嫌う人まで見受けられるようになった。

世界がコロナに襲われているのはそんな風潮への戒めであろう。
自然や災害は人を選ばず団体責任として襲ってくるので、余計に怖い。

 

最後にお知らせです。
7月いっぱいで齋藤三郎・陶齋の展示替えを予定していましたが、開館がずれましたので8月いっぱい現在の展示を続けます。
新たな「ざくろと秋草 展」は9月1日からです。どうか宜しくお願い申し上げます。

庭でカサブランカが咲き始めた 「As Time Goes By(時の過ぎ行くままに)」と飯吉馨さん。

2020年7月23日(木曜日)

傘マークが付いた日だったが、ほとんど降ることは無かった。

7月の連休初日、Go-Toキャンペーン初日でもあるこの日、樹下美術館に居る限り静かに過ぎた。

長く降り込められながら懸命に咲いたテッポウユリが終わり、代わって庭にカサブランカが華やかに登場した。
花弁の先端をひるがえして大きく開くこの花は、数はテッポウユリより少ないものの香りが高く引力は強い。

 

梅雨時に咲くなど気の毒な面をもちながら、
百合たちは一生懸命生気を振る舞う。
1970年代、日本のヤマユリを基にオランダで誕生した品種と言われる。

さてこちらは映画「カサブランカ」のテーマ曲「As Time Goes By(時の過ぎゆくままに)」です。
同じカサブランカですが、1942年に制作された映画の方が先のようです。


映像は現代のようですが、歌は1961年のベギー・リー。

 

以下は上越市出身のジャズ・ピアニスト故飯吉馨さんのCDジャケットの写真です。
氏は当地新潟大学藝能科でクラシックを勉強後、ジャズ・ピアニストの世良譲氏に師事。その後著名な奏者のコンボに参加、後に自らのカルテットを結成。NHK「音楽の広場」では森山良子とともにレギュラーを務め、テレビ朝日「題名の無い音楽会」などの出演で親しまれました。
一方でスタジオ・ミュージシャンとして録音演奏のほか、相良直美、森山良子、ガロほか数多くのアーティストの編曲を手がけ、さらにビクター音楽カレッジほかで後進の指導に当たりました。
ハンサムな人であり、かってサンヨーレインコートのCMにご自身が出演されたことがあります。

 

〝GREAT ART BEAKEY〟
Sep.29.1997 Live at Victor Music Collage

KAORU IHYOSHI Dreaming Piano FPD-5006
のプロフィール。

演奏会やライブは、しばしば「As Time Goes By」で始まり、氏のテーマ曲ではなかったかと思う。

当地でホームコンサートがよく開かれ、私どもへも何度か訪ねて頂き、弾いて下さった。
後年氏が出演し、著名人が集まった東京青山のピアノバーを時折訪ねた。ご常連という井上順氏が来られると、「駆けつけ三曲」などと言ってはこの曲を歌われた。
ある日順氏はマイクを握ると、以下の話を披露された。
〝カサブランカの映画制作で主演のハンフリー・ボガードがロケ先のカサブランカへ行くことになった。関係者に服装の事を訪ねた所、案外寒いと助言を受けた。そこで少々厚着をして空港に降り立ったところ現地は暑く、タラップを降りながら思わず「かさばらんか」と言った〟と話し、みなを笑わせた事があった。
そもそも1942年のこの映画は第二次大戦開始直後の制作であり、現地ロケなどはしてなかったという事のようです。さすが井上順さんです。

ちなみに映画が作られた年の2月、父が勤務していた満州奉天(現中国瀋陽)の満鉄病院の一室で私は生まれたようです。

大潟水と森公園 白蓮の素性など植物編。

2020年7月19日(日曜日)

本日日曜日は朝から晴れた。
終日降っていた空に晴れ間がまじるようになり、梅雨開けが近い感じがする。
来る盛夏はどのようなものだろうか。また40度などと酷暑になるのか、はたまた思ってもみない冷夏なのか、予報を聞いてみたい。

本日は柏崎へでかけてみた。昼過ぎからなので、同市の西部をほんのちょっぴり回っただけだった。柏崎のことは後日にして、今日は昨日の続きとして、大潟水と森公園の草花を書かせて頂きます。

公園の駐車場は東西と北の三カ所あるが、昨日は北に駐めた。ここは公園事務所があるメイン駐車場で220台が駐められる。

 

駐車場を降りすぐ下にスイレンの池がある。
大きい池ではないが涼しそうに花が咲いていた(14時過ぎ)。

一時間半ほど歩いた帰りの花はすでに蕾を閉じていた。

かってここでまっ赤なショウジョウトンボを見たが、もう何年も見ていない。しかし近くの長峰池では見られるので、暇を見て出かけてみたい。

芝生広場から水上回廊へ向かう。
夏草が刈られ、風が通って涼しい。

 

水上回廊にかかってすぐ右手にヌマトラノオが群生している。
この白い花はとても涼しく、夏の公園の見所の一つであろう。
オカトラノオは頭を垂れるがヌマトラノオは直立する。

 

回廊の中ほど右手にガマの穂が見えた。

 

回廊を過ぎて間もなくの左手にまっ赤な実がついた木がある。
右の白い花の木はクサギと思われる。

以前この赤い実をガマズミかと書いたが、時期と実の付き方が違っている。このたび調べると実の数の多さと8月を中心に結実と載っていた「ゴマキ」のようだ。葉を嗅ぐとゴマの匂いがするらしいので、ぜひ試してみたい。「ゴマキ」、、、かあ。

両側を池に挟まれた歴史ゾーンの道は、途中に大きな赤松が生え清々しかった。しかし数年前、一挙に松枯れを起こしてほぼ全て伐採された。現在跡地に多くの松苗が植栽されている。

 

道中のツリガネニンジン。

さらに先、丸山古墳へ近づくあたりにリンドウがあった。
この公園では珍しいと思われる。秋の花を楽しみににしたい。

丸山古墳の手前に群生している「フトイ」?自信がないので公園の方に尋ねてみたい。

ちなみに以下当館のトクサをご覧になり、「フトイですか」と訪ねるお客様が時々いらっしゃる。

手前の直立しているのがトクサです。

 

この日何カ所かでアザミが咲いていた。
他所よりも遅く花は少し小さいが,、そそとした感じを受けた。

古墳に渡って右手に行き、鵜の池のハスを見る。
ここのハスはすべてが白蓮で一斉に咲くと神秘的な光景になる。

当池のハスはレンコンを取る食用の品種と考えられていた。しかし専門家によって鑑賞用の「「不忍池斑蓮(しのばずいけまだらはす)」だったことが分かったと地方紙に掲載されていた。花が大きいこと、花弁の縁に紅紫色のまだら模様があるのが特徴らしい。
東京上野の不忍池を構成する三つの池の一つに「鵜の池」があるという。当地も「鵜の池」であり、何か関連があるのだろうか。サイズなどから食用のはすとは違うのでは、という話があり、この度の調査発表につながったらしい。

ちなみに以下は2012年、当ブログに掲載した鵜の池のハスです。

2012年8月15日の日付の鵜の池。

昨日の池は花が少なく、2012年の様子と異なっていた。今年は特に少ないのか、時期が早かったのか、いずれだろう。8月になったら再度訪れてみたい。

帰りのアジサイが咲く道。

色々と長くなってしまいました。
同じ場所でも出かけると何かしら新しい発見があるので楽しいのです。
コロナ禍の中、めいめいに楽しまれる方達を沢山目にしました。
どんな形にしても自然に親しむのは本当に良いことだと思います。
コロナはいやですが、読書とともにこの傾向は好ましい現象だったのではないでしょうか。

本日ご来館の皆様、まことに有り難うございました。

夏の大潟水と森公園 生き物編。

2020年7月18日(土曜日)

本日土曜日、午後2時ころから1時間半ほど大潟水と森公園を歩いた。
今年3月は、新型コロナウイルスが拡大しはじめる中公園を3度訪ね、緊張しながら歩いた。いま4ヶ月が経ち、散策やリクレーションの人は増えたが、当時と異なりほぼ全ての方がマスクをされていた。
コロナ禍によって広い自然公園の存在価値はさらに大きくなっていると思う。

本日目にしたものの中から以下に生き物を乗せました。

大きな鯉。ここでは釣りをする人がいないので、魚はゆっくり出来る。

たくさんいるコシアキトンボ。

 

まず休まないギンヤンマ。

 チョウトンボは羽の角度で青いメタリックカラーになる。

 

ヒヨドリソウに止まるモンシロチョウ。
白い花に白い蝶は一種の格調。

この花に以下のヒョウモンチョウ(ミドリヒョウモン)もいた。

地味な場所ながら2種の蝶が来ていた。
蝶は小さな花が集まって咲く集合花を好む傾向があるという。
小さな花の蜜を吸うのは容易ではないはずで、少々不思議だ。

1000キロに渡って列島を大移動するアサギマダラもこの花が好きらしい。ヒヨドリソウは園内に何カ所も咲いているので、次回訪ねた折は特に蝶に注意をしてみたい。

次回は本園内で目にした植物を載せたいと思います。

しゃんとしている今年のテッポウユリ。

2020年7月9日(木曜日)

毎年テッポウユリは梅雨のまっ最中に満開を迎える。
咲いたままひどく雨に降られると、早くしおれたり、脱色してガラスのようになってしまう。その点今年は雨に当たっているものの、しゃんとしていて驚いている。

例年の今ごろはお客様が減り、せっかくの美しい百合を見る人が少いので、花は可哀想だな、と思っていた。
ところが今年は皆様に多めに来て頂き、しかも庭をご覧になる方が多く、百合にも満足気な表情がうかがえる。

ところで花全体に言えることだが、夕暮れ時になると、彼や彼女たちは一段と穏やかな雰囲気を漂わす。
昨日は昼間の写真でしたが、本日は午後7時近くの花を撮ってみました。

美術館が陽当たり側なので、およそそちらを向いているのもけなげだ。

 

カシワバアジサイと隣同士↑

アマガエルも。

 

例年賑やかにおしゃべりをしている風に見えるのに、今年はみな静かな印象なのが不思議。
新鮮な感じは、宝塚の卒業生か、舞妓さんから芸妓さんになったばかりの女性達のようだ。

梅雨を越えてもはや「雨期」 換気、庭の花。

2020年7月8日(水曜日)

連日の雨は梅雨というより、「雨期」と呼びたくなるほどの執拗さ。
しかし当地では、昨夜から降り続いた雨は昼頃から小休止となった。

本日は換気の様子と庭の花を記しました。

 

開けっ放しの玄関ガラス扉。今までどんなに降っても閉めずに済んでいる。

 

降らない日には天井の排煙窓がさらに換気を促してくれる。

 

 

カフェのお客様は開けた窓を喜ばれる。

 

涼しいイトススキ。

 

トクサも庭を涼しくしてくれる植物。

以下今春沢山植えたテッポウユリがあちらこちらで賑やかになりました。

 

 

ヤマアジサイが終わった後、以下園芸種の額アジサイが綺麗に咲いている。

 

柿の実が大きくなってきた。

ポロリポロリと落ちて現在6個が付いている。
何とか秋まで頑張って貰いたい。

雨上がりの庭に百合が咲き、雨蛙と沢蟹が現れる どうなる新型コロナウイルス。

2020年6月26日(金曜日)

たっぷり降った雨は夕刻に上がってきた。
仕事を終えて美術館に戻ると青空が現れ、白い雲が清々しかった。

 

 

 

 

雨にせかされるように百合が咲き始めた。

 

 

身長2センチほどのアマガエルが石で休んでいる。

 

もぞもぞと動いていたのは小さな蟹だった。後ろはゴルフボール。

 雨上がる樹下の小庭に百合香り小さき蛙と蟹の現る。

当分降ったり止んだり、時に陽が射したりするらしい。

 

新型コロナウイルス禍は表向き自粛解除になったは良いが、一部でもやもやと感染が続いている。この状況下では厄介な次波を否定できないばかりか、ウイルスとの共生と呼べるほどの安定感はまだ先のような気がする。
ウイルスは夏場に弱まる、という見方もあった。しかし米国の勢いを見る限り、果たしてどうなのか、見通せないのが現状ではないだろうか。

夏場とコロナウイルスの事とともに、自粛解禁の影響も現れる7月の動向が気になる。

つゆ空のナデシコ、小さな柿の実、あんこロールのケーキ、新たな椅子テーブルの席。

2020年6月22日(月曜日)

日照も雲も無い一様の曇り空。27度はあったのに肌寒く感じた日。

 

美術館で満開のカワラナデシコ。
曇り空に向かって笑っている。

先日ホタルブクロを掲載した際、ネジバナとカワラナデシの三種は、もとから自生していた植物と書いた。
昭和3,40年代まで頸城、大潟、柿崎一帯に続く砂丘の松林には当たり前のように咲いていた。

 

2018年5月に植えた柿の苗が初めて実をつけた。首のあたりだった苗はすでに私の身長をかなり越えている。
沢山なっているが、剪定をして数を減らすと美味しくなるというので、三分の一くらいにした。
まだ一辺が1,5㎝くらいですが、甘柿なので秋が楽しみ。

 

裏庭にコンクリートを打ち、新しく設えた椅子とテーブル。
カフェやベンチからは見えず、はなれのような一角。
ここでお茶とケーキがオーダー出来ます。

 

本日午後ここでお茶を飲んだ。

 

今年からロールケーキにあんこを掛けるメニューを始めた。
昨年末鎌倉に行った際、喫茶店で出されたのが大変美味しく、
今年妻があんこを作りメニューに加えた。そこそこオーダーがあるらしい。
厳選したあずきを用い、塩を加えずこしらえている。
カップは同じく今年から加わったマイセンです。

ロールケーキ&あんことポット珈琲で900円です。
ポットには約2杯分のコーヒーないし紅茶が入ります。

宜しければこの席でお試しください。

婚活、メスに比しまだ気力が足りないように見えたキジのオス。

2020年6月21日(日曜日)

樹下美術館の裏は水田で、周囲の一部に雑木林が残っているので、時々一帯にキジが現れる。
彼らは鋭くケンケンと鳴いて、バタバタッと音を立てて羽を震わせる。
メスを求めるオスの行為である(あるいは縄張りを宣言しているとも)。

つい先日、庭の近くでケンケンが聞こえた。出ていくと私を認めたオスが向こうへ立ち去っていった。

近くにメスがいるかも知れないと思い、身を隠すようにしていると戻って来た。
どんどんやってくる。
目を凝らすとすぐ手前にメスが伏すようにじっとしていた。

 

丸の中にメス。頭を下げている。

以前見たハクセキレイの求愛では、オスがじっとしているメスにおじぎをしながら一方的に近づいて行った。
このキジの場合、両者はともに近寄った。

 

メスは身をかがめて近づいていく。

 

すれ違いざま、振り返ってちらりとオスを見るメス。
メスの眼光に押されたのか、オスは一瞬たじろぎ身を反らせたように見えた。

 

オスの前で毛繕いの動作をするメス。
誘っているのだと思った。

 

鳥たちの求愛では、積極的なオスに対して、当初メスは逃げたり無視をする素振りを見せることが多い。だがこのメスは自分からオスに近づき、視線を投げかけ、そばで毛繕いなどを行い、積極的ともとれる動作をした。二羽はすでに顔馴染みなのかも知れない。

 

かって典型的と考えられるオスの求愛行為を見たことがあった。
その時のオスはメスの前に出て、行く手を塞ぐようにしながら体を膨らませ,,,尾羽を振るわせて広げる動作をを繰り返した。いわゆるディスプレイだ。

 

しかるにこのオスはメスの後に従うばかりで、ディスプレイをしない。
逆にメスはオスの前を左右に移動して自分をアピールし、リードしている風だった。

 

メスが田んぼに降りようとする。

 

すぐあぜ道に戻るメス。

 

 

直後オスがメスの背後からマウントし、交尾したかに見える。

 

 

すぐさま身をかわして先を歩くメス。

 

向こうのあぜ道へ出る。

 

オスに視線を送るメス。オスは無視するように横を向いてしまう。
さきほどの交尾は上手く行かなかったのか、すねているようなオス。

 

オスは毛繕いを始める。何か興ざめした感じを受けた。

この後、先の方で再びやりとりを始めた。
私には用事があり、やや覇気の足りないオスを気にしながら去った。

ちなみに以下は2016年に見たオスの求愛。この時のオスもメスも複雑な行動をしたように思われた。

2016年の一場面。体を大きく膨らませ、広げた尾羽を振るわせメスの気を惹くオス。彼はとても積極的だった。

 

昨日見たオス。先日と同じ個体であろう。まだ独身の雰囲気だった。

私は好き勝手な印象で語っているだけだが、キジたちには自分たちなりの情熱や衝動、あるいは都合や楽しみがあるのだろう。
秋になると子供を沢山連れたメスが樹下美術館の庭に入ってくることがある。

私が何も知らないだけ、彼らなりに上手くやっているに違い無い。

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