花鳥・庭・生き物
空と周囲の秋 富山からのお客様。
晴れ渡った昼の空に、うろこ雲やすじ雲が見られると次第に曇りがちとなった本日。
裏の農道脇に桃色のミソソバと真っ黄色のセイタカアワダチソウが沢山咲いていた。
今まさに秋真っ盛りで、これから段々と寒さに向かい、平地でも紅葉が見られてくる。
波状のスジを描いたうろこ雲をセイタカアワダチソウが見上げている。
白い孔雀の羽根を想像した雲。 高い雲は氷の粒の集まりらしい。
右上で輝いているのは太陽です。
ミソソバにセイタカアワダチソウが混じる。セイタカアワダチソウも小さなうちは可愛い。
富山から見えたご夫婦は、ホームページにあったカップでお茶を飲みたくて来ました、と仰った。
奥さんのカップはオールドノリタケで、花の取っ手(フラワーハンドル)が付いている。
ご主人は英国ロイヤルドルトン社のアールデコ調を選ばれた。
このカップは男性に好まれるようです。
いずれも1920~30年代の状態の良いアンティーク食器です。
遠くから有り難うございました。
富山と聞いて昨年5月に訪ねたことを思い出しました。また出かけたくなりました。
夕暮れの鵜の浜温泉の人魚像 盛んに雁が渡ってくる。
昨日西側の庭に紅白の萩を植えたので本日午前までの雨は恵みの雨になった。
午後はさまざまな雲が浮かぶ爽やかな空となった。
もう少し早ければ表情が見えたはず、また良い夕暮れに来てみたい。
しばらくは晴れたり曇ったり、自然はさまざまな表情を見せてくれることでしょう。
幸せなことだと思っています。
変わった植物ホオズキ かつて描いた拙ホオズキ。
ホオズキは変わっている。
夏にジャガイモの花に似た小さな花を咲かせ、花の後に青い萼(がく)が実を包んで膨らむと野菜に見え、涼しくなるに従って萼は赤い果実として見える。
そして今、萼は繊細な葉脈を金属細工のごとき網目として現わし、眼を楽しませてくれている。
中の赤い実はやや渋くどこか甘いトロリとして汁に包まれて細かい種を付けている。
子供の頃家にホオズキがあったようで、姉と一緒に赤くなった実を揉んで柔らかくし、そーっと軸と種を取り出した後袋状の実を鳴らした。
クチャクチャピュウピュウと、下唇を使って鳴らす。
海藻の仲間で海ホオズキというのもあった。
祭などで売られていたように思うが、こちらは高級品だった。
ついには楽器にまでなるホオズキ。美術館のは患者さんの家からもらった。
現在5、6本あるが、毎年少しずつ移動しているようであり、どこまで行くのだろう。
ちなみに以下はかつて小生が描いたホオズキです。
2002年5月、市内大嶋画廊で初めて植物画の個展をした。緑色の額に入れ60点近く出し、店主に促され25点ほどに値を付けてみたところ、一日でみな売れた。サイズはB5~A3 で5000円から15000円だったと思う。
上掲した一番上のホオズキは4人の方が欲しいと仰り(かなり執拗に)、半年かけて同じように描いて皆さんにお売りした。
今になれば何か悪いことをしたように思うが、出ていった絵はその後どうなっているだろう。
個展をした年、民間の医学雑誌で紹介されました。
(ASAHI MEDICAL2002年12月号)
本日は庭のホオズキだけのつもりが、恥ずかしながら自分の事を沢山書かせて頂きました。
庭で盛りを迎える西王母やホトトギス この先の楽しみとは。
いま美術館の庭では例年になく西王母が沢山花を付けています。
また厳しい暑さを乗り切ったホトトギスが盛りを迎えようとしています。
玄関左の西王母。2012年10月に植えて以来最も沢山花を付けた。
カフェ正面の右奥でひっそり咲いているシロバナホトトギス。、
この花も今まで一番沢山咲いた。
カフェ正面の目立つところの紀伊ジョウロウホトトギス。これから盛りに向かうところ。
この花は垂れ下がるので、今年は植木鉢に取りレンガを敷いて位置を高くした。
二十年以上も前、妻の母と私の母を連れて、美ヶ原に近い扉温泉に行った。
旅館から出たやや薄暗い岩の小道に、この花が何十という数で咲いていた。
美術館で最も数が多い台湾ホトトギスの仲間。
カフェ正面のやや左に沢山咲きます。
同じような場所で数カ所、ひっそりと咲いているコハクジョウロウホトトギス。
ホトトギスは種類が多く、名は正確ではないかも知れません。
樹下美術館では、菊類が咲く前の庭を賑やかにしてくれるホトトギスはとても貴重な花です。
いつしかツバメは南へと姿を消し、代わって冬の水鳥たちが渡って来ている。
これからは晴れ間に空と雲を見、月や花鳥を探し、今年最後の庭仕事をする。
紅葉の移ろいや落葉に目を止め、荒れる合間に海や虹を見に行ってみる。
深まる秋から初冬へ、コロナだけは気を付けながら折角の季節を楽しみたい。
モズがトンボを食べようとした?
美術館付近で毎日モズが鳴いている。次はここ、次はここと、およそ止まる場所が決まっている。
隣地の駐車場にある赤白のポールもその一つ。右回り、左回りしてはここによく止まる。
ポールは近いうえ背景の邪魔も無く撮るには条件が良い。夕刻去ろうか、と言うときにやって来た。
あっち向きこっち向きして鳴き、縄張りを告げている。婚活かもしれません。
トンボは足を伸ばしてモズに止まろうとしているようにも見える。
モズは知らんふり。
トンボは飛び、モズが鳴いて見上げる。
トンボはバックをしないはずなので、振り回されたのもしれない。
捕食が失敗したかにみえ、モズが見送っている。
正面から見た訳ではないが、きわどい場面だったのか。
じっとしているモズは可愛いのですが、大口を開け大声で鳴いている所は猛禽らしく強面です。
ところで本日の夕焼けはまことに壮大でした。
明日掲載させてください。
今日の空とキジの若鳥 色濃くなるリンドウ 季節の足が速い。
時折陽が射した日中、暖かさが恋しく感じられた。
秋はあの異様な暑さなどまったく意に介せず自らの歩みを進めている。季節には互いのコミュニケーションなどというものが無いのだろうか。
美術館は定休日だが、老人施設の回診を終えて庭に寄った。
裏手の田んぼにキジが何羽もいた。
数えると7羽。こんなに多くいるのを初めて目にした。オスが5羽、メスが2羽。
オス達は一様に羽や毛にムラがあり、一見うす汚く見えた。
まさか夏の暑さにやられたのか、まさかこんなになるまで戦ったのか、不思議だった。
色々考えた挙げ句、全てオスは成鳥に向かけて毛が生え変わりつつある若鳥ではないか、ということにした。
でもメスは何?など疑問が残る。
普段ヒナや若鳥は母に連れられて生活する。二羽のメスは親なのか?
そして群は二家族なのか?だがそれなら子がみなオスということになり、やはり変だ。
では全てが若鳥、もしかしたら7羽は兄弟姉妹、あるいは何組かの兄弟姉妹が一緒に居るのかもしれない。
夏から秋へ野鳥は群を作る。
見聞している範囲で、秋のスズメの群はすべて若鳥で構成されていると、以前から思っている。
スズメと同じく、今年生まれたキジたちも、秋には親と離れて集まって過ごすのだろうか。
かつて母親に導かれて、茂みから茂みへ隠れるように移動していた幼鳥たちが、こんな勇ましい姿になって現れるなら、彼らの流儀には恐れ入ってしまう。
いずれにしても7羽のキジを目の当たりにし、わずかのエリアながらこれだけ繁殖していることを頼もしく思った。
メスは通年同じ色なのかもしれない。
時期のせいかメスの奪い合いもなく、みな落ち穂探しに余念が無かった。
生き物は色々難しい、まして人間に於いておや、ではないだろうか。
夕刻6時過ぎの頃、雁行の声が聞こえた。
県内の瓢湖に白鳥が飛来したと今夕のニュースが伝えた。まったくぼんやりしている間に季節はスタコラサッサと過ぎてしまう。
ブッドレアとヒヨドリバナを植えて来年の蝶を待つ 竜胆(リンドウ)と蟋蟀(コオロギ)。
いよいよ名前と素性が判明した仕事場の「ブッドレア」。
本日昼過ぎにもヒョウモンチョウ(その先詳しくは同定できません)が来ていて熱心に吸密していた。
そのブッドレアを二株、ネット通販で求めたのが来ていて昨日二カ所に植えた。
また、大潟水と森公園で蝶が寄っていたヒヨドリ花も二株求め、一緒に植えた。
陽当たりの良い北側の庭に一本。
すでに1メートルはあり、枯れかかった花も付いていた。
花が終わった多年草のヒヨドリ花は茎で届いた。
ブッドレアから2メートルほど離して植えた。
もう一組を西側の庭に植えた。両者ともに来年は一応花が期待できる。この二組がどの程度開花し、果たして蝶が来るのか、楽しみにしたい。
さて先日美術館で咲き始めたリンドウ。その場所にもう二つ以下のように花が見つかった。
この花の根に近い部分を見ると、
枯葉と同じく虫たちは死して草花の肥やしになるのであろう。手前の茎は上掲のリンドウで、良い場所に落ち着いたと思った。
竜胆の花咲き初める傍らに蟋蟀一羽なきがらのあり
爽やかな日の雲 お客様の声 スズメの群 サルビア 初リンドウ 蝶が集まる木。
高田の最高気温はおよそ25度、湿度は55パーセントほど、10月に相応しい爽やかな日だった。
本日金曜日は1週間で最も暇な日。昔は一日一人の来館者も珍しくなかった。開館14年我慢を続け、今年は金曜日も15名様前後の方が来て下さる。
昼食後、カフェで本を広げていると、お二人の方が庭を巡られ展示を観て座られた。おひと方は初めての様子。
「ね、いいでしょう」
「こんなに良いところがあるとは知らなかった」
運ばれたケーキと食器に歓声が上がり、お客様の声には幸せを感じる。
それが東に流されるとスジを引いて涼しそう。
氷の粒が落ちる途中で溶けて蒸発しているらしい。
傍らの水田と美術館の木を行ったり来たり、スズメの群は忙しい。
群はすべて今年生まれた若鳥で形成されている模様。
庭の入り口のサルビアは、初夏に種を撒いたもの。
一見して貧弱なのは遅く始めた私のせい。
25年ほど前に安塚の方から花を頂き、一時ここで盛んに増えた。
それがある年ばたりと絶えてしまった。その後南に下がったトクサの中に現れるととても増えた。上掲の花は最初に植えた場所で咲いていた。
竜胆の思わぬ所に咲きたるは人の世とてもあらむことなり
ところで去る9月29日に掲載しました蝶が集まる木のことが分かりました。
何年か前、妻の知人で昆虫に非常に詳しい方から頂いたものでした。忙しい妻はその事を忘れてしまったか、あまりに成長の早い木のため、様変わりしてしまい、思い出せなくなったのかもしれません。
今では毎日見るのが楽しみになっています、本当に有り難うございました。
ネットにありましたので早速小さな苗を取り寄せ、美術館に植えるつもりです。
また傷んだ蝶が来ている 夜の稲刈り 蝶が良く来る木。
本日も仕事場の庭にひどく翅が傷んだ蝶が来ていた。
1週間前(9月22日)に来た傷んだ蝶。
同じ蝶とは思われないが、みな頑張っている。
これは9月24日に来た傷みの無い蝶。
それしてもこの花は何という名前だろう。いろいろな蝶が来て密を吸う。
一見百日紅に似ているが花は長い房状で色が濃い。幹が何本も分かれていて現在2メートル以上に背が伸びている。
4,5年前から生えてきたが、妻は植えた覚えがないという。
鳥が種を運んだのだろうか。多分8月初めころから長々と咲き続けている。
出来れば美術館にも欲しい所であり、ヒコバエを探すなどして移植できないだろうか。
暮れてもドード-と稲刈りをしていた。
稲刈り機はどんどんと進化をしているように見える。
ところで蝶を良く来るこの木のことです。
「秋、紫 房状の花」などで検索しましたが見当たらず、「蝶が来る花木」で引くとすぐに「ブッドレア」だと分かりました。
さまざまな蝶がくること、長く咲くこと、花の形状などからこれだと思いました。楽しみですので探して買ってみます。
小山作之助を訪ねられた方 傷んだ蝶 本日のモズ 天草のウルメ鰯。
本日、ご先祖が小山作之助に縁のある方が遠方から来館された。大潟区西念寺にあるお墓と大潟町中学校の胸像のある庭園にご案内した。
ブログで作之助と私どものことをお知りになって訪ねて下さった。
百何十年も前の縁が代を隔てて人を合わせる。明治人の力の働きにちがいない、と思った。
お帰りはご無事だったでしょうか、お訪ね、まことに有り難うございました。
以下は今日の蝶とモズです。
正面からは力強く健常に見える。
昆虫や鳥なども正面はとても単純でしゃんとした印象がある。
傷ついていても、正面がしゃんとして見えるのは生存戦略の一つかもしれない。
普段蝶の飛翔は力強いと感じるが、さすがこの蝶はふわりふわりと飛んでいた。
落ち武者のようであり、生き切っているとも感じられ、立派だと思った。
本日のモズ。
一昨日は遠くの木でしたが、本日は近くの電線に来ました。
キキキキーッ、キキキキキ-ッと激しく鳴きます。
およそ決まった木などを回って鳴き、一生懸命縄張りを主張していると思われます。
カエルなどを尖った枝に刺して冬に備える「はやにえ」を行うモズ。
どう猛な行為や激しい鳴き声に比べて姿は可愛い。
さて昨日夕食に、お客様から「天草のうるめ鰯」を頂いていた。
ちゃんと写真を撮ったが、カードが入っていなかった。使っているカメラはカードが入っていなくてもシャッターが切れ、それをモニターで見られる。
ただそれ以前のものを見ようとすると、初めて「カードが入っていません」が表示される。
私は小さなリーダーをPCに繋いで写真をみているので、時々そこに残したまま、カメラを持って出てしまう。これまでなん度か貴重なシーンを撮って帰り、家で「カードが入っていません」、と告げられる事があった。昨日のイワシは食べ終わってから撮れてなかったことが後で分かった。
以下本日の天草のうるめイワシです。昨日全部食べなくてよかった。
妻と二人分。小振りで身が締まり、味が濃い。
暖かいうちが特に美味しいし、冷めても風味がある。
食通のNさん、ご馳走様でした。
益子風のお皿まで付けて頂き恐縮しています。
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