花鳥・庭・生き物

晴天のコハクチョウとマガン。

2021年3月3日(水曜日)

風は少々冷たいがよく晴れた日。
午前の外来で、昨日は頸城区の田に沢山白鳥がいました。500羽はいたでしょう、マガンもいっぱいでした、と聞いた。
施設出向の午後、帰路聞いた場所に行くと、確かに沢山いる。しかもあちらこちらに大小の群が見られ、コウコウと白鳥が、クヮクヮクヮとガンが盛大に鳴いている。

 

 

鳥が舞うと米山がいっそう神々しくなる。

一心不乱に食べながら鳥たちは鳴く。遠くの群も鳴いている。飛べること、鳴けること、食べられること、なにより冬を越えたことが嬉しいのだろう。

いつまでも楽園をともにしたい気持がして去りがたかった。

朝日池に一羽でいるコハクチョウ。

2021年3月1日(月曜日)

日中暖かかく17度もあったという。風も陽の光も春そのもの、やはり心は軽くなる。

本日の在宅回りで朝日池をみると一羽の白鳥が堤の下にいるのが見えた。
集団で行動する彼らなので、一羽だけでいることや、人の気配が近い場所にいるのもおかしい。北へ帰る時期になっているのに残っていることも、みな理由があるに違いない。
ケガをしているのだろうか。
幸いなことにやつれているようには見えなかったし、マガモたちと一緒なのも安心に思われた。

 

マガモは見守っているとしたら大したもの。
餌が与えられているならお相伴をしているかも。

 

帰りに見ると付近を泳いでいた。
鳥たちは悲しみや痛みというものを顔に現さない。
弱りの表情を見せないのは、捕食者の多い野性で身を守るためだと思われる。

集落の方が、あの豪雪の最中、県道を歩いていた鳥では、と仰った。餌をもらっているなら大丈夫だが、苦手な夏が課題。

 

近くの堤に上がっているマガモ。
堤の上のマガモを初めて見たがとても可愛い。

15日の開館が近づきました。
ただし上越市はここへ来て急にコロナのクラスターが発生しています。
そこで大変申し分けないのですが、少し様子をみるため、
3月15日~3月31日までは午後のみの開館にさせて頂くこと致しました。
開館時間 午後1時~5時です。
どうか宜しくお願い申し上げます。

昨日の春陽 海面を見て飛ぶカモメ 衝突しないのが鳥の条件の一つ 1人から始まったコロナ災禍。

2021年2月23日(火曜日)

昨日の晴天が一変、今日は荒れました。

昨日昼の春陽を思い出し大潟水と森公園を2枚足してみました。

 

豪雪によって公園を取り巻く今年の鵜の池は水量が多いかも知れない。
水かさが多い公園も見てみたい。

以下は時折陽が射した午後の大潟漁港のカモメです。荒海など全く気にしない、むしろ喜んでいるフシさえありました。
写真を見て分かったのですが、飛ぶ時は前を向いているとばかり思っていたのですが、海面を見ているようです。絶えず餌を探しているのでしょうか。

 

 

ぶつかるように見えますが、多分右のが前を横切っているのでしょう。
大きさからも、左が前とはちょっと考えられませんが如何でしょうか。
(そもそも遠くをズームで撮りましたので見た目以上に離れているはずです。
鳥同士が空中で衝突することは、まずあり得ないと思われます。
もしもぶつかるなら、それは鳥ではない、と言うくらいの約束ごとなのでしょう。
何百羽という群が一斉に飛び立つ時、衝突が起きるのも見たことがありません。

 

本日、上越市で8人のコロナの報告がありました。
全国的に減ってきているようですが、過日のニュースで新潟県はくすぶっている8つの地域の一つに数えられていました。

ところで、いくつも条件が重なったはずですが、そもそも一人から世界に拡がった新型コロナウイルス禍。
減っているとはいえ簡単に緩めていいものか、難しい問題です。社会の集団免疫が成立していない現状であればなおさらです。
ワクチンの評価が高まっていますので、それが終了しても一定の用心をした方が良いと考えられますが、どうでしょうか。

今年の樹下美術館の展示ご案内その3 倉石隆の「自画像 自己投影の像」

2021年2月21日(日曜日)

人物画をライフワークとした倉石隆は、折々に自分を描きました。
但しそれらには「自画像」のタイトルはありません。他のタイトルで自分を表象させたのです。

背が高く俳優のようにハンサムだった倉石氏ですが、描かれているのはどこか滑稽で空疎、あるいはユニークです。一点作品「見つめる」は正面からちゃんと描かれていますが、「マリオネット」などは壊れたあやつり人形に自分を重ねています。

 

優れたデッサン力と自在な表現を有した芸術家は、なぜ自らを矮小し、シニカルに描こうとしたのでしょうか。是非ご本人に尋ねたいことでした。しかし2002年、初めてご自宅を訪ねた時、倉石氏は重い病によって言語や運動がご不自由で願いは叶いませんでした。
「これは誰を描いたのでしょう」、面白そうな人物作品をよく奥様に尋ねました。
すると、
「多分主人でしょう、自分なんです」と決まったようなお返事が返りました。

人には想像できない自分、自分しか知らない自分、、。
告白に似たそのような絵こそ倉石氏が描きたかったもののように思われます。だが創作活動で、自己を問い詰め晒すことなどは容易に出来ることでしょうか。まして他者をおなじようにして描くのは極めて困難な作業だったはずです。
それには人間の普遍や属性について一生懸命考えなければなりませんし、哲学の課題にほかなりません。

一方、こどもたちや若い女性については、心のおもむくまま楽しそうに描きました。しかしそれが終わるとすぐまた自分に戻るのです。繰り返しは挑戦か一種修業のように見えます。

しかし折れることのない自己追求は、次第に表現者として精神の芯と力に変わったにちがいありません。
(たとえ描かれたものがピエロであれ壊れた操り人形であれ)
そんな氏が、円熟に入ったと言われた71才で重い病に襲われるとは、誠に残念な事でした。
だが苦闘を越えて残された作品それぞれに、真摯な足跡を見る時、氏の幸福も思い浮かぶのです。

「自己追求」は「人間追求」にほかなりません。
氏が描いた自分は、どこか私達も理解出来る印象をもたらします。
芸術家として氏は忍耐と勇気を以て立派な道を歩んだと、あらため畏怖を覚えます。
展示は8点ですが、どうか作家の心を想像しながら楽しんでご覧下さい。

 

さて最後に晴れた本日、新柿線の東の水田に存分に陽を浴びる白鳥たちがいました。

 

 

 くわんくわんな顔は随分きれいなり、ほぼ名前の通りの姿になっていました。

もはや白い鳥とは言えなかったくわんくわんのコハクチョウ。

2021年2月17日(水曜日)

二日続きの寒波だが、沿岸の仕事場界隈はわずかな雪で済んだ。

本日の通り。

午後は休診の日、昼食後寒風の空の下、白鳥はどうしているだろうと車を走らせた。

過日かなりの白鳥を見た吉川区長峰に想像よりも沢山集合していた。

 

このほかに小さな群がいくつも見える。

 

オオヒシクイも一緒だった。
この鳥の色合いはなかなかお洒落。マガンとは嘴と顔で区別できる。

 

食餌に熱中するコハクチョウ。

 

 

頭を突っ込み田に残る稲の株や根を食べていると考えられる。

 

顔や首は泥で真っ黒。
嘴の色から手前は若鳥で向こうは親鳥。

 

 

急に群全体に緊張が走り、立ち上がってソワソワし始めた。
何があったのだろう。

 

後ろに大きな通学バスが停車していた。こどもたちが見た後間もなく通過した。
鳥は走る車をさほど恐れないが、停まると緊張する。
大きなバスに群全体が反応したらしい。

 

食餌の合間に鳴きあわせをする。
コハクチョウといえども翼を広げるととても大きい。

 くわんくわんの顔。
顔の周りにいっぱい食べ物を付けてほおばることを、
“くわんくわん”と言うのを東京時代に何度か聞いたことがある。

 

痒いのだろうか。

 

泥だらけで、くわんくわんどころではない。

豪雪で朝日池が閉じてしまい、ねぐらを失った白鳥たちは髙田のお堀や県外まで避難した。今池が空き、田で餌を取れるようになった雪解けをどうして知ったものか、順次戻ってきている。犠牲も出たと考えらえるが、本日案外太っているのを見て安心した。

鳥たちは朝日池にほど近いこの長峰の田によく集まる。
暮れて池に帰ったなら、十分水浴びや毛繕いをして汚れを落とし、また白い鳥に戻ってもらいたい。

豪雪など先に何が起こるか分からない野性の生活。鳥たちが食べられる時に際限なく食べるのは、万一の飢餓に備える摂理が働くのだろう。この度の豪雪に対しても、直前まで蓄えた栄養によって耐えたと考えられる。

昨日カモメの写真を沢山撮りました。

2021年2月12日(金曜日)

昨日は有り難い休日。
浜っ子の私は、子ども時代から春は海からで、毎年春めくと海へ行った。行っても特別なことは無いのだが、冬から解放される感じが良く、晴れやかな気持になれた。

昨日はまあまあの空、車で10分少々はいつもの柿崎の海だった。
海では見たことが無いほど沢山のカモメの群を見て写真を撮った。撮りすぎて整理がつかずブログのアップが今日になった。

さて写真です。

いつものように西に向かった。
矢印の柿崎川の突堤にカモメがいた。この時は気づいていない。

数百メートル手前で突堤にチラチラ動く白い鳥の影が見えた。

近づくとカモメの群。

おびただしいカモメが飛んでいた。

 

突堤から見た柿崎川にも沢山いる。

砂州で休むものと手前の川に並んで浮かぶものがいる。

浮かぶ一群はぷかぷか流れに乗って河口に向かう。

河口の波が来る所で多くは飛び立って引き返し、列の後方に付く。

列の後ろに来たカモメが着水する。

 

いっしょに流れていく。波のリズムが気持ちよさそう。

 

間もなく群は一斉に飛び立った。見ていた私に反応したのだろうか。

 

 

一部が残り大部分は向こうの砂浜へ行った。

 

 

突堤はカモメの糞がいっぱい。

20か30羽くらいの群はよく見る。しかし本日はゆうにその10倍以上はいたと思う。飛翔するもの、砂州で休むもの、川に浮かぶもの。およそ三つの斑に別れて過ごしていた。

沢山集まっても餌をあさるわけでもなく、ひたすら飛ぶ、あるいは佇むほかプカリプカリと流れに乗って遊ぶカモメたち。何故ここなのか、何しに集まったのか、さっぱり分からなかった。

しかし大声で鳴くものも争うものもなく、なんだか大人だな、と思って見ていた。

種類は大部分がウミネコで一部オオセグロカモメ。茶色のまだら模様が入る若鳥たちも沢山いました。
もっと大規模な群があるようなのでいつか見てみたいと思います。

晴天の日の柿崎海岸 田に白鳥とマガン。

2021年2月5日(金曜日)

ようやく訪れた晴天の本日、風景にしっかりと色が付き眺めは鮮やかだった。
昼休みに柿崎海岸を歩き、帰りに覗いた田に白鳥とマガンの姿があった。

 

 

国道8号線の東側、高速道路脇の水田で食餌する白鳥とマガン。
1月6日に撮った同じ場所の田が顔をだしている。
鳥の数は少ないが、どんどん増えてお腹いっぱい食べてもらいたい。

 

夕食にカマスの干物を頂き、食後に町田のお客様から届いたお濃茶を美味しく服した。

明日も晴れ、その後はぐずつくらしい。
本日は10度もあり、日は少しずつ延びていて春遠からじの趣きを感じた。

今年の初外出その1髙田城址公園の白鳥。

2021年1月31日(日曜日)

数日来髙田のお濠に沢山白鳥がいることが知らされていた。
是非とも見たいと考えていたろころ、今朝身内からメールで画像が送られてきた。

早くとばかり、昼食後すぐ出かけた。
今年初めての髙田はすっかり除雪されていた。但し駐車場などに積み上がられた雪山から一時の凄さが想像された。

目指す南掘は細かな雪が降り、眼前にかなりの数のコハクチョウが居た。そこは河川からの流水があるらしく、広く水面が現れ、鳥たちには誠に幸運だったにちがいない。
それにしても人を恐れず道路近くに集まっているのが不思議だった。普段からいるカモたちに習って安心しているのだろうか。

 

 

 

 

カワウ、マガモ、オオバン、コハクチョウが仲良くしている。

 

着水してきたミコアイサの後ろ姿。

 

 

元気そうな昨年生まれたコハクチョウの若鳥。
枯れた蓮の茎が楽しい。

 

 

底にどんな食べ物があるのやら、長い首はこんな時こそ役立っていることだろう。
レンコンでも突っつくのだろうか。

もとからいるものか、近隣から避難したものか色々な鳥で一種楽園の眺めだった。ちゃんと餌が獲れていれば言うことなしだが、どうか頑張ってもらいたい。

帰りに小林古径美術館を訪ねた。二度目の美術館は展示替えがされていて、雪中楽しんだ。後日そのことを記載させて下さい。

思えば雪とコロナに閉じ込められ、初詣も無しに1月が本日で終わる。そして初外出は近くて遠かった髙田になった。驚きの2021年であるが、お蔭様で十分にリフレッシュ出来た。

次の外出は、本日古径美術館・宮崎館長さんからお聞きした直江津はエルマールの無印良品で開催中の「民藝  MINGEI 生活美のかたち展」の予定。お店のコンセプトにドンピシャで、心待ちしたい。

鵜の池にもいた鳥たち 主食の無い昼食。

2021年1月28日(木曜日)

午後休診の木曜日。
猛烈だった正月寒波の後は降りもせず解ける一方で雪は随分減った。マガンと白鳥がいた蜘蛛ケ池が気になり、出かけてみたところカモばかりだった。

 

本日の蜘蛛ケ池。手前から池に注ぐ流れに風情がある。

 

運動不足解消に大潟水と森公園を訪ねた。東口と西口の駐車場は閉鎖されているが、北口は開いている。園内は一人が歩ける幅の除雪がされていて、噴水回廊の裏手から入った。
きっちりした除雪は誠に有り難く、積雪は6,70センチかと思われた。

 

芝生広場の手前、トイレ棟までで道が途切れる。
向っていると、遠くから白鳥の鳴き声が聞こえた。
コウコウ、コウコウと、何とも懐かしい声だ。

 

公園を取り巻く鵜の池。
その東の部分で僅かに水面が現れ、白鳥と雁の群が見える。
遠すぎて300㎜のズームでやっとこの程度。

公園の東口方面へ回ってみた。

 

樹木が多くはっきりしないが、沢山のマガンであろう、白鳥も多くいる。

隣の朝日池は見た所一面深い雪に覆われている。そこをねぐらにしていた白鳥とガンは何処へ消えたのかと案じていたが、隣県に逃れていることを知った
その後、当地の蜘蛛ケ池で少数認められ、豪雪のなか残ったものがいたことに驚かされた。

そして本日、大潟水と森公園公園の鵜の池でかなり多くの白鳥とガンを見た。大部分が出たにせよ、一定数とどまったことが嬉しかった。
それにしても誰が飛び、誰が残ったのか。
環境の厳しさに追い詰められた場合、野生動物には、グループに分かれてリスクを分散させ、生存を図ろうとする本能があるという。このたびの動向ははそれに沿ったものか、傍目に知るよしも無い。ただこんなに降り込められて、今冬は生き物たちにとって特別過酷であることに違いない。

普通なら朝から晩まで田に出て食餌をする白鳥とガン。どうかこの先生き延びて、田が現れたら思う存分お腹を満たしてもらいたい。

 

16k㎡の小さな大潟区にある7つの湖沼。
探鳥した右上(東側)から①朝日池、②鵜の池、③蜘蛛ケ池です。

発達した低気圧によって明日は大いに荒れるらしい。但しさほど降雪は無い模様。

本日昼に食べた野菜中心食です。

色がきれいなので撮ってみました。
私の朝食はサラダとヨーグルト。

正月以r来妻ともども昼も主食無しになりました。代わりに午後か夕食後にお抹茶を飲みお菓子を食べています。

蜘蛛ケ池に今度はコハクチョウ。

2021年1月25日(月曜日)

本日明るく陽が射した。
蜘蛛ケ池のマガンの様子を見るべく行ってみたところ、姿が無かった。池に並ぶカモにカメラを向けていると、鳴き声とともに突然4羽の白鳥が飛来した。

彼らのねぐら朝日池は、今完全に雪に閉ざされている。

雪に閉ざされている朝日池の近影。見る限り水面が出ている所が無い。

 

どこから来たのだろう。
潜るものがいたが、水草の根などを探しているのだろうか。

四羽とはいえ久々の白鳥だった。
首が細く顔は尖って見え、空腹が窺える。

多くは越県したようだがこのようにとどまっているものもいるとは。何を食べているやら、まだ冬なかばである。
僅かに露出した水面をねぐらに餌を探し、生き延びている白鳥たち。今までため込んだ栄養を上手く使い、どうか頑張って欲しい。本日飛翔してきたところを見ると、まだ余力があるのだろうか。
気を揉むばかりだが、私達の知らない野性を振り絞って生きているのかも知れない。

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