花鳥・庭・生き物
昼と夕方のクリスマスローズ。
日が長くなり夕方6時といえども明るさが残り頼もしい。
ふた月も遡ればまさかの豪雪が始まるころで、当時は今日の春光など想像だに出来なかった。
鮮やかな季節の移ろいは魔法としか言いようがなく、いえ魔法よりずっと凄い。
美術館の庭も一つの例外無くしっかりと魔法に掛かっている。
開館から3週間が経ち、つぼみから花へ当館自慢のクリスマスローズが早真っ盛りを迎えている。
もしかしたら今年のクリスマスローズは、14年前の開館以来最も勢いよく咲いているかもしれない。
本日昼休みと午後6時を過ぎた夕刻の双方の花を以下に並べてみました。
ここから夕方6時半すぎです。
こうしてみると昼は花の色それぞれに鮮やかです。夕刻は白が冴えるように感じられ、全体はくすみを帯びてしんみりした情緒が漂うようです。
それもいっときで、間もなくみな眠りにつくのでしょう、とても健康的です。
本日のお客様が、散り始めたソメイヨシノを見て「花は待つ間が一番いいかもしれませんね」と仰った。
ああその通りだと思いました。
思い出そうとしていたのは、松尾芭蕉の「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」でしたね。
しかし、寂しさの一つ一つは何時とはなしに明日を待つ心に変わるのではないでしょうか。
世界の魔法に振り回されながら驚き悲しみ、そして楽めればと思いました。
どうか皆様も最盛期をを迎えているクリスマスローズを見てやってください。
頸城区大池のビオトープ。
昼休みのひとときうららかな陽気に誘われて頸城区の大池いこいの森のビジターセンターの施設の一つ日本自然学習センター(いわゆるビオトープ)へ行った。
この場所を指すのにいつも何と書いたら良いのか戸迷う。
良い場所なので「大池いこいの森のビオトープ」、あるいは「大池のビオトープ」などと簡略させてもらえれば助かるし、四季折々広く親しまれるのではないかと思う。
手前の一角に白い群花。近づくと水芭蕉だった。
大潟水と森公園のより小振りだが形が揃ってしゃんとしている。
至る所のショウジョウバカマは濃淡やスジ?の有無など楽しむことが出来る。
ヒラヒラ舞ってきたチョウがコナラに止まった。
ヒオドシチョウだった。
この蝶は前年の夏に成長(蝶)となりそのままの形で越冬するらしい。当地で考えれば雪中どうして過ごすのだろうか、まして今年は豪雪だった。雪が少ない長野や群馬県で越冬し雪解けを機にやってくるのでしょうか。越冬の割りに傷みが少なく、整った姿をしていました。
それにしても雪解け早々、何を栄養にしているのやら。
2016年4月16日、大潟区の雑木林で見たヒオドシチョウ。
これもヒラヒラと現れ、こともあろうに私のズボンに止まった。
越冬の影響でしょう、この蝶の翅(はね)はかなりボロボロでした。
それでもまた飛んでいったのです。
かって赤とんぼが十数羽も白ズボンに止まったことがありました。
大潟水と森公園、大池いこいの森公園、近隣二つの公園は十分に四季を楽しませてくれる。ただ本日午後のひとときは野鳥の声はなく、わずかな花と蝶それに人間が一人の散策になりました。
暖かい日射しと静けさがご馳走でした。近いうちにまた寄ってみようと思います。
いよいよ明日は小島正芳先生の講演会です、楽しいお話になることでしょう。
近くの新堀川の桜 美術館のベンチに座り春の田と桜を眺めながらホットサンドを食べた。
気持ち良く晴れた昼、近くの新堀川の桜を観た。歩いて10分、車で1分の所の桜は明るくて清々しい。少しずつを訪れる人が増えている隠れた名所だと思う。
木肌が銀色に輝き姿は伸びやかで、ソメイヨシノとやや異なる印象を受ける。
さて去る3月15日の開館以来昨日まで午後のみの営業時間でしたが、今日から通常(10:00~17:00)になりました。
飲み物だけだったカフェのサービスも、ホットサンドとベーグルサンドの軽食が加わりました。
本日裏のベンチで、春の田と桜を眺めながらホットサンドを食べました。
果物、サラダ、ピクルスとポット珈琲または紅茶付きで1100円のセットです。
私には十分過ぎるボリュームなので夕食を軽くしました。
上掲の写真で、サラダは持参した自分用になっています。
本日「今きれいな鳥を見ました」とカフェのお客さんが仰った。間もなくジョウビタキが現れ、それだったようです。残念ですが上手く撮れませんでした。
明後日15:00から行われる全国良寛会会長・小島正芳先生の講演会「齋藤三郎の絵と書」が予定の35人に達しています。お天気が持ちそうなのでほっとしているところです。
美術館の一本桜 本のインタビュー。
待っていたその春が早くも4月を迎える。全く容赦ないスピードである。
今年は時間だけではなく草花の進行も早い。わけてもソメイヨシノの開花スピードはどう考えたら良いのだろう。蕾がほころび、満開までの風情を楽しみにしていた所、一夜明けたらもう満開?という異様な早さでパッと咲いた。
一月突然の豪雪ですっかり厳冬気分に浸っていたところ、実は暖冬だったと伝えられ途端に桜が咲く。
あまりのことにからかわれている感じがする。
樹下美術館に一本だけあるソメイヨシノ。
一本しかないが、一本だから良いかもしれない。
急いで散らないでと願っている。
裏手のベンチは桜のそば。
15年前の開館時に植えた時は僅か2メートルほどの苗木でした。
玄関に向かって左手の植え込みの中にテーブル席を予定しています。
本日コンクリート工事が終了し、4,5日後に椅子テーブルを置くつもりです。
足元に若いツツジを三株植えました。
これからの季節、ここでもお茶などお楽しみいただけます。
本日新潟日報の記者さんとカメラマンさんが来られ、インタビューを受けました。同紙第2,第4日曜の朝刊コラム「にいがた人の本棚」の取材でした。
恥ずかしながら愛読書に「銀の匙」を挙げ、自分なりの読書のことを述べました。過去のそうそうたる本読みの方たちに混じり、惨めなことにならなければよいのですが、心配です。わたしのは4月11日とお聞きしました。
ツクシ、ミズバショウ、スミレ、ウソ、クリスマスローズ みな有り難い。
午後のひととき大潟水と森公園を歩いた。
毎回ここへ出かける目的はおよそ決まっていて、この度は愛らしい鳥エナガともう一つはミズバショウを観ることだった。
園内を歩くと唐突にエナガが現れた。非常に慌てたためお尻だけ、当然ですがピンぼけでした。
エナガのお尻。この鳥は小さい上、とてもすばしこい。
エナガさん、皆さん、お尻の写真で失礼いたしました。
足元にツクシがいっぱい。
好きなだけ撮ってと言ってじっとしていてくれる。
エナガは駄目でしたが、初めてウソを撮りました、きれいですね。
ウソは「嘘」ではなく、古語で「口笛」のことらしい。
鳴き声がその由来ということでした。
帰路の道すがら出合ったスミレ。
高い石垣からそろってこちらを見ている。
意図せずにこんなに可愛いとは、天使か何かのようです。
カメラ片手に公園を歩いていると、たまに声を掛けられる。
ミズバショウが咲いていますよ、と見ず知らずの男性に言われた。
あるいは、先生ナニ撮ったのという二人組の女性に足を止めた。モニターのウソを見せると、あっそれ私も撮った、とスマホを見せてもらった。画面はヒヨドリだったので、うーん、ちょっと違うかな、と言った。
このようにほど良く声を掛けて頂くのはとても嬉しい。
この先の花は押し寄せるというくらい次々忙しなくやってくる。どこかに花津波という言葉があるかもしれない。
できれば心落ち着けて一つ一つしっかり観たい所ですが、とにかく沢山で忙しい。ただ有り難いと思って眺められればと思っています。
無事に手術を終えられた方、間もなく退院ですね、心からお見舞い申し上げます。
初めてのリモート参加 近くの雑木林にユキツバキと思われる花。
今夕仕事上の説明会があり過日購入したタブレットでリモート参加した。
かねて機種を世話して頂いた信越情報さんとのシミュレーションによって無事参加でき、ほっとした。
社会では多くの方がこのような方法で勉強や仕事をされているご苦労が分かる。
コロナ禍に於いて様々な連絡や事務がIT化されていく。検査とワクチンなどどこまで付いて行けるか自信はない。しかし地域事情と責任を考えれば軽々に「止めます」と言えないのが正直悩ましい。溜まる一方のストレスを庭やゴルフで和らげながらもう少し粘ってみたい。
先日樹下美術館の近くの雑木林でよく繁ったツバキを見た。屋敷跡とは考えにくい場所であり自生のユキツバキではないか、と思った。
すぼまない花姿、大きさが異なる五弁の花びらからユキツバキを考えた。
枝にしなやかさも感じられた。
大潟区は比較的雪が少ないため、大きく成長したのかもしれない。
ノイバラのヤブの中で可哀想な気もするが、ここに居たので育ったとも考えられる。
雪にしっかり押してもらったクリスマスローズ。
昨年とちがい重い雪に被われた今年の庭。
木々はかなりの枝折れがあったものの、草花は思ったよりしゃんと芽を出し咲き始めた。例年一番目の花として開館に色を添えてくれるのがクリスマスローズ。それに小粒な蕾を沢山付けみるみる膨らませるや、あっというクリスマスローズに追いつくトサミズキも開花している。
以下本日曇り空のクリスマスローズと最後にトサミズキです。
しっかり雪に押してもらったクリスマスローズは例年より勢いが感じられています。
以前記しましたが、雪でしっかり押して貰うと良い花が咲く、と仰った亡きある園芸店主の話は確かなように思われます。
午後遅く見えた芸術系大学のお嬢さん達。喜んで沢山写真を撮って頂き有り難うございました。
明後日の開館に備えて齋藤三郎&倉石隆の展示 小鳥がよく来るようになった。
世の中は、コロナ中心に回っているようになり、まことに様変わりした生活を強いられている。
昨年12月20日来の冬期休館も何かとコロナに気を奪われ続け、感染状況とワクチンの動向、検査受託の可否などに悩まされ続けた。
コロナにかこつける訳ではないが、昨年12月20日からの冬期休館は誠にあっという間に過ぎた。
今月に入り、豪雪でひどく荒れた庭の掃除と展示の準備で何度もスタッフに来てもらっている。本日ほぼ展示を終了し、明日最後の見直しをすることになった。
絵画スペース。
賑やかですが倉石隆のテーマ「自画像と自己投影像」に沿って8点全て架けました。
正面を見ている「みつめる」を除き、作者は自身を様々な姿に変えて描いている。情け無い姿、ピエロ、壊れた人形、空腹、悶々たる様など色々だ。無いのは自画自賛だけだで、その姿勢こそ氏の美学そのもののような気がする。
恥ずかしさ、恐縮、、、かって無言の俳優のような倉石氏にお会いした際、精一杯お顔に現れていたのがそれだった。
芸術家は作品すべてに狙いを持って作る。それがどれだけ私達に伝わるかは常に微妙だ。だが一点、観る人が作者にどれだけ“親しみを覚えるか”は肝心なことであろう。
特に亡き作家ともなれば、作品の前だけでもよい、なにがしかの関係、よしんば親しみの感情などが動くなら、幸福な出会いに違いない。
額の中で悩み恥ずかしがる倉石隆氏への同情、軽蔑、尊敬でもなんでも構わない。それらから親しみを感じてもらうだけで天国の氏は喜ぶのだと思う。
本日の陶芸ホール。
今年の展示は「齋藤三郎の絵と書」。
齋藤三郎大好きな良寛の人、小島正芳先生が楽しい企画を考えて下さった。
私は父が買ってくる齋藤三郎に親しんだ小学生の頃から、器の字、特に底にしたためられた署名は魅力的だった。そもそも家中で、作品は勿論だが、署名まで今度はどんなだろう、と皆で器をひっくり返しては眺めた。その味わい、早さ、太さに細さ、踊り加減、、、色があっても無くても喜んだ。
このたびは折々の三郎氏の心境が現れる絵付け作品と、文字が施された器、書また手紙類を展示した。抜群の手筋に加え筆あるいはペンの何たるかを熟知し、人を惹きつける品のある美しい文字が現れる。加えて昭和20年代中頃の手紙類からは、高い教養とともに懸命な制作と生活への傾注が滲むのである。
展示に関係したご講演を全国良寛会会長・小島正芳芳先生にお願いした。氏の学生時代の貴重な恩師・齋藤三郎にまつわる第二回目講演をどうかお楽しみください。
さて急に小鳥たちが来るようになりました。
いそいそと始まっている春。
上越市髙田で最高気温6,1度だった寒い日曜日。午前に左官さんにきてもらった。
昨年のこと、庭仕事の休憩にと、裏庭に鉄と石板の丸テーブルと椅子三脚を置いた。風に煽られず中々格好良く、コロナの外気対応にもなるのでお客様にもと考えた。しかし玄関から遠すぎて、思ったように利用が進まなかった。
そこで今年は美術館向かって左手の植え込みの中に平らな場所があるため、そこにコンクリートをうち、椅子テーブルを置いて四席作ることにした。
駐車場に面しているので背の低い椿を脇に二本移植し、足隠しにすればそれはそれで良く見えるのでのではないかな、と期待して始めたところです。
午後、スーパーセンターに行き芝生の肥料を買い、庭用のテーブル&ベンチを見た。一体型のものがあり、簡単で良いかな、と思った。
施肥はいい加減でしたので本日は工夫した。二本の棒に5メートルほどのヒモを結んだものを二組用意し、約80センチ幅に平行に並べて間に肥料を撒く。一筋まいたら一組を80センチほど先に移動してまた撒く。どれだけ繰り返しただろう、体は冷えるし右肩が痛くなり、少々残して終わりにした。
さて白モクレンの蕾がズンズンと膨らんでいる。と思えばピーピージュクジュクとシジュウカラが枝に来た。
キルリキルリと、カワラヒワのつがいも来てカメラを向けたものの、カードが入ってなく撮れずに残念だった(よくあることです、、、)。
さて春よ早く来い、と考えているうちに、鳥や花の方から割り込むようにやって来る。
よく目を凝らしていないと、あっという間に辺り一面が春になってしまい、こちらが焦る番になる。
美術館は着々展示準備中です。
庭に居ると、時々美術館の前に車が停まります。しばらくするとまた走り出すので、来館された方かなと思うことがあります。
●本当に申し分けありませんが、3月15日からの開館です。
●しかも3月いっぱいは午後1時~5時までで、
●この間、飲み物だけのサービスになりますので、どうか宜しくお願い申し上げます。
昨年は伸ばし伸ばして6月1日から開館しました。それでも今年の方が早いのです。
昨年は先がどうなるのか全く状況が見えず不安でした。今年はどう終わるのかを案じて心を尽くすという事でしょうか。ぜひ終息に向かう年になりますよう願っています。
集まって初庭仕事
庭の雪ほ自然に消えた。
本日その片付けをし、休憩のお茶を飲みミーティングをした。広葉樹が多いため雪の被害は最小限度だったが、小枝と落ち葉で皆さんは大変だった。
クリスマスローズの茎を切ると例年より沢山蕾がついていることが分かった。開花しているものがあり再会を喜んだ。
皆さんのお陰で、4時間近くかかってきれいになった。
芝生に一回目の施肥をした。例年になく芝の調子が良いと感じた。
2月21日の写真。
芝生で20~40センチ、囲いの前は山ほど雪があった。
その後の雨と気温上昇によって何もせずに一気に消えた。
百合の芽がしゃんとして出ているのも、クリスマスローズの芽が多いのも、芝がムラ無く揃っているのも、雪の下でゆっくり休んだためだと思った。
しっかりと雪に押して貰うと草花は良くなる、とその昔、園芸店で聞いたことがある。
名付けようもない変わった樹下美術館の庭。草木は何も出来ない赤ちゃんみたいなものなので皆で世話したい。
追加です。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
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