花鳥・庭・生き物

一昨年植えたブットレアに蝶が来た カサブランカが咲いている 映画カサブランカのテーマ 猛烈化したコロナ。

2022年7月22日(金曜日)

2020年10月美術館の北の庭と西の庭にブットレアの木を植えた。下の幹からある種暴れるように何本も長い枝を伸ばし赤紫色の房花を付ける。

もとは仕事場の庭にある木で、何も知らずに「よく蝶が来るなあ」と感心して眺めていた。あまりの蝶に調べてみると「蝶を呼ぶ木」ブットレアだと分かった。だが不思議なことに、いつ誰が植えたのか分からない。それなら美術館の庭にもということで一昨年秋、ネットで取った苗を植えたという次第。

昨年は数輪花を付け、今年はもっと咲いた。蝶はまだかと見ていたが一昨日昼キアゲハが熱心に取り付いているのを見て初めて撮った。

暇があれば一日中見ていたい。

特別良い匂いがするわけでなく、見かけもまあまあの花。しかし蝶はぐるぐる花に取り付きながら熱心に吸密し、一通り終わると飛び立ちまた引き返してくる。なにが惹きつけるのか、蝶に対して強い未練を残すらしい。

ブットレアの脇に同じ時期ヒヨドリ草も植栽したので間もなく開花を迎える。この花も蝶を集め、とくに驚異的な長旅をするアサギマダラが好むというので、まだ見ぬ美しく強靱な蝶を一目見てみたい。アサギマダラは台湾など南方への旅で知られているが、山形県や北海道にも現れたということ。なんとか我が美術館にも寄ってもらいたい。

あちらこちらでカサブランカが咲き、庭を香らせている。

今年は雨が少ないため傷まずに伸び伸びと咲いている。今のところ今年の梅雨は百合向きだ。

 


ビージー・アデールのピアノで
映画カサブランカのテーマ「「As Time Goes By」

コロナが猛烈化している。

週末二日のお茶とゴルフ、そして夕暮れの渋柿浜。

2022年7月18日(月曜日)

週末土曜日午後は薄茶の呈茶を行い、本日日曜日はゴルフコンペに出た。
晴れ間となった茶席は知らない方同士3組様が集って6人の和やかなお席だった。

お道具は前回そのまま、お花を一部替え、
診療所のハナミョウガ、美術館のミゾハギなどが入った。

カフェの正面に咲いている黄金オニユリ。
今年は沢山花を付けています。

茶が終わって美術館に戻ると仲良しのお二人のお客様から
お菓子を頂いた。「こんにゃくゼリー」と「妖怪きびだんご」。
どれも初めて。お腹が空いていたので沢山食べた。

そして本日のゴルフコンペ。成績は散々だったが、どういうわけか楽しかった。ちなみに成績はブービーメーカー。初めての結果かもしれない。今年初めのころは良かったのにどんどん下手くそになっていく。
主に体のことで「良い事があれば親のお陰、悪いことは年のせい」。自作の迷言を思い浮かべて納得した。

昨夜の土砂降りで比較的涼しかった本日。夕刻は大潟漁港の西隣の突堤で夕焼けを「写した」。

こうして戻り梅雨の二日が過ぎた。

雨が降り、今度は梅雨に戻るのだろうか。

2022年7月12日(火曜日)

半ば諦めていた雨が昨夜から降り始め、綱渡りして命を繋いだ庭が息を吹き返した。

いっとき雨が止んだのを見て庭に出た

 

久し振りに雨に濡れたアプローチ。

 

 

いつしかキキョウが咲き、突然のようにムクゲが満開。

 

雨を喜ぶ風のテッポウユリ。

 

遅いアジサイ。

 

今の木と昔木だったベンチが雨を吸っている。

 

鳥まで活発だった。

降ったは良いが、予報は連日傘マークが並ぶ。せいぜい降ったり止んだりにとどめ、豪雨は避けて欲しい。

「齋藤三郎ゆかりの人々展」 70余年振りの再会? 今日の庭。

2022年6月23日(木曜日)

本日初日の15周年記念企画展「齋藤三郎ゆかりの人々展」。直前の不具合を修正して慌ただしくスタートした。

常連さんやお茶人たちに寄って頂き丁寧にご覧頂き有り難かった。樹下美術館は何事も少しずつ良くなる流れがあるので順調な出だしだと思っている。

展示ケースを三つ増やし、列を中央に寄せ壁にも展示、その間を通路とした。 照明が上手く当たるようになったせいか、広く感じられると仰った方がいらした。

小館の陶芸ホール1室を使った17組、ご家族を入れると19名という賑やかさ。予定展示品を減らし、キャプションと案内は最小限にしてゆっくり眺めて頂くことを心がけた。
考えてみれば展示の人々は、地方小都市の苦しい疎開生活などで知り合い、助け合った間柄でもあったのでは。昨夜半ひとまず作業を終えると、70余年を経て皆で再会を喜び合っているような錯覚をおぼえた。

梅雨入りとは言え本日もほぼ晴天。庭はもたもたする私を追い抜いて夏の歩みを進めている。

「くれないアジサイ」がルビー色に近づいた。

アスチルベ咲く水盤でヒヨドリが水浴び。

三年目のオカトラノオが開花を始めた。

夕陽を浴びているミゾハギ。真夏の開花が楽しみ。
※以前ミソハギとしていましたのを訂正させて下さい。

夏の庭へ 本日受診日。

2022年6月16日(木曜日)

本日は蒸し暑く、6月半ばの庭は緑濃く夏の眺めになりました。

西の奥がうっそうとしてきた。

復活したキンシバイとぐんぐん伸びるトクサ。

可憐なアジサイ「くれない」は増やして10株ほどになりました。
チビたちはまだほとんど目立ちません。

花を終えいよいよ実の形になった柿。
今年こそ一つくらい食べてみたい。
すでにしっかり付いているヘタは実を守っているのだろうか。

裏の田んぼも青々としてきた。

 

隣の空き地は一面黄色いブタナの花盛り。
名が悪い外来植物だが梅雨空の下、多くの空き地を明るくしている。

本日午前、循環器の診察を受けた。腎機能の問題でやり残しているもう1カ所の冠動脈に、今秋ステントを入れることになった。病は往々に面倒な二律背反を生じる。間もなく一年を経過するが、悩ましい懸案を主治医と相談して突破することに決めた。

次回「齋藤三郎ゆかりの人々展」その6は小杉放庵および會津八一の紹介です。小さな美術館のこじんまりした記念企画。楽しんでいただけるよう最後の準備中です。

木漏れ日を喜んで下さったお客様、有り難うございました。

初夏の庭。

2022年6月3日(金曜日)

本日は齋藤三郎ゆかりの人々展の記事をお休みして最も良い季節を迎えている庭を掲載させてもらいます。

丁度良い気温、風強からず雲も良く、晴れ間にも恵まれる初夏。木々は安心して枝を伸ばしその下で花たちが静かに発表会をしている。

以下は今夕6時過ぎの模様です。

例年になく花付きが良いヤマボウシ。

花をつけるようになったやや奥にある背の低いヤマボウシ。
植えた記憶が全く無いので鳥が種を運んだのか。

無くてはならないアスチルベ。

紅白のキョウガノコも無くてはならない。

反対側からも撮りました。
初夏、このような足元の花は特別素晴らしい。

数カ所で卯の花が真っ白に咲いている。
向こうでススキが伸び始め、田植えを終えた水田がみずみずしい。

ひっそりと咲いているシャリンバイ。

植えたばかりのラベンダーとベゴニア。
渋めだった庭が明るくなり、夏も頑張りそうなので頼りにしている。

 建物の反対側で柿が花を咲かせている。
今年は数十の花が見える。
まだ食べるところまで実った事がないが今年初めて獲れるのか。

百合の季節まで庭はいっそう生き生きとした眺めになる。梅雨を迎えるとアジサイや百合が雨に打たれるので少々可哀想だ。

当館は建物、そして家具や食器、庭も一応展示物に準じると考えています。

東京の人 北陸道の側道に白い花々そしてアザミとコミスジという蝶 「私のアルベール」。 

2022年5月31日(火曜日)

昨夜少し雨が降ったため植えたばかりのラベンダーとベゴニアには恵みだった。そして本日は少々の風とともに折々陽が射した。

昼休み古径記念美術館館長さんが東京の大手出版社のエディターさんとお寄りになった。ある企画のために当地へ来られた旅の人は物静かな方。しかし心身には美術の感覚と知識がぎっしり詰まっている印象を一瞬にして受けた。

その方は庭で満開のヤマボウシに目を止められ、ロイヤルドルトンのカップを選ばれた。コロナが和らいで、時折都市部や遠隔からち寄られる方をお見受けするようになったが張り合いであり、嬉しい。

仕事に戻る道(北陸道の側道)で何種類か白い花と最後にアザミと出会い、初めての蝶を見た。

卯の花(ウツギ)。
この花を歌った「夏は来ぬ」の作曲者小山作之助は小生の大叔父。

7人もいた叔母達は集まる度に声を揃えて「夏は来ぬ」歌った。「夏は来ぬ」とは言わずに、「叔父さんの歌」を歌いましょうと言っていたように思う。

冠のようなのでこどもの頭に載せてやりたいガマズミだが、
白い粉のようなつぶつぶが沢山落ちそうだ。

ノイバラの白さも美しい。僅かな香がある。

道が大潟スマートインターに近づく頃アザミに出会った。

 

ここでアザミを見るとは思わなかった。
過日アザミを見た道はこの雑木林の南の反対側なので
あってもおかしくないが、ちゃんと咲いているとは。

アザミを見ているとヒラヒラと蝶がやってきてそばに降りた。
日を浴びてじっとしている。後で調べるとコミスジという蝶だった。

明日は6月1日、文字通り「夏は来ぬ」になる。
「齋藤三郎ゆかりの人々展」の作品を適時掲載したい。明日は三郎の二人の師、富本憲吉と近藤悠三作品で始めたい。

最後に昭和29年(1954年)の歌。


「私のアルベール」 歌・松島詩子

昭和29年の私は中学一年生。歌は当時のNHKラジオ「のど自慢」でとても人気だった。男性も歌ったように思う。
ロンドンやニューヨークでもない、パリが舞台のシャンソン風の曲。
ペーブ(ペーブメント:石畳)、ミモザの花、セーヌ河、シャンソン、、、。戦争で途切れた「花の都」パリへのあこがれが再び繋がった喜びが伝わる。

樹下美術館開館15周年記念「齋藤三郎ゆかりの人々展」準備状況。

2022年5月30日(月曜日)

6月23日{木)~8月9日(火)の樹下美術館15周年記念の催事「齋藤三郎ゆかりの人々展」が迫ってきた。
一大事にも拘わらず準備、特に告知関連がもたついている。
何しろ80才のジジイである自分が80点余の作品撮影、チラシ原稿作りから著作権利用申請、ブログによる作品紹介、作品キャプションや来館者向け説明文作成etcと、デリケートな仕事の山に一人で取り組まなければならない運命。

一ヶ月前には、まさか愚痴をこぼすとは考えずに呑気に構えていた自分が恨めしい。
遅まきながら作品揃えと撮影は全て終了しリストも出来た。弱小個人施設では宣伝と告知に十分手が回らないのだが、手抜きをルーチン化してきたお陰でこれまで細々ながら運営できた?と言い訳している次第。

趣を変えて作ったチラシ原稿。
取り上げる人物を一人減らし18人にした。

7月9日(土)午後3時から堀口大學のご長女、堀口すみれ子さんの講演会を開催いたします。
催事期間中の毎日曜日{7月17日は除く)午後2時から2回薄茶の呈茶を致します。
※申し分けありませんが参加料お一人様500円です。
※いずれもご予約は☎025-530-4155でお申し込みください。

展示については、
17個の従来の展示ボックスに2個足し、ほかに10個の壁釘(出し入れ可能)に90×120㎝の多孔ボードを最大10枚予定し、紙物の展示に使用する予定。

限られた狭いスペースをどのように使うかはむしろ楽しい作業なのだが、皿立ての追加や短冊、色紙の額装が一部残っている。

過日小林古径美術館の館長さんとお会いし、作品著作権のクリア方法などをお聞きした。展示作品リストをご覧になり、楽しい良い展示になる、と仰って頂き励みになった。

また貴重な作品の貸し出しにご協力を頂いている二代陶齋・齋藤尚明氏の厚いご理解も感謝に堪えない。

今後展示品について何人かずつブログで取り上げて行きたいと考えています。
小規模ですが精一杯の15周年記念展を楽しみにして頂ければ、と期待ている次第です。

本日はスタッフが自分の庭から運んでくれた2鉢のラベンダーに1鉢7800円の大きなラベンダーをホームセンターで買い足して庭に植栽した。
列に6個の色のきれいなベゴニアを並べ、植栽は妻とスタッフが腰をさすりながら行った。
※ラベンダーというのは高いものなのですね!

年はとっても扱うものは常に新鮮にしておかなければ皆さまからお金など貰えない。

季節が濃くなる。

2022年5月24日(火曜日)

5月下旬となり庭は濃い緑へと色を変えた。
あっと言うまであり、色どころか枝も一段と伸びて美術館は緑に埋もれるようになっている。

以下本日の眺め。

 

 

 

15年前の今ごろの眺め。あっさりしていた。

ジャガイモから始まった皆さんの家庭菜園。まちまちだった苗は順調なお天気に恵まれていずれも青々と育っている。
以下は近隣のジャガイモ畑。

ある畑熱心な方が「春はジャガイモ、秋はダイコン。美味しくて用途が広く、畑の代表みたいなもの。皆さんは必ず作られ、長年研究され尽くされているため誰でも作れるように完成されてきている」と仰った。
だがジャガイモなどはこの先が勝負で、毎年ある程度出来不出来のばらつきが生まれる。大きいのが沢山採れたという笑顔に、小さなものばかりと言って不満な声が混じる。

さて過日の海の夕暮れ写真で遠くに幾つも漁り火が見えていた。

鯛漁の灯りだと聞いた。

すると同級生から鯛を頂いた。仲間から沢山もらうので取ってくれるとありがたい、と喜んでいた。

とてもきれいな色をしている。

一日目は刺身、その後にアラ煮で出てきた。
W君、美味しく頂きました。

梅雨まで良い季節が続く。

白薊見つけて嬉し野道かな

2022年5月19日(木曜日)

一昨日のブログで薊(アザミ)が咲く農道へお誘いする一文を載せました。すると本日三名の方が見えられ妻も加わって出かけた。

この道の右側(南側)に沿って5~6カ所アザミが集まって咲いている。

惜し気無く咲く花。

一部残るハマダイコンと一緒。

白花。
高校で生物の教師だったA氏は牧野富太郎博士の
コンパクト版植物図鑑を持参された。
アザミの項目に「希に白花がある」と記載されていた。
あらためて白の貴重さと在野の偉人の偉大さに皆で感心した。

わずか300メートル余のニセアカシア香る野道。春風に吹かれながらアザミを堪能し、スイバを噛んだり、群れ咲くコバンソウの花やベニシジミあるいは色づき始めた桑の実を眺めて歩いた。フワフワと辺りに揺れるイネ科の草はK氏が図鑑を調べて「ニワホコリ」と仰った。
ご一緒の皆さま、有り難うございました。

一雨欲しいところ。

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