シジュウカラガンに初めて出会った 北帰行が始まっているのだろう。

2025年2月28日(金曜日)

気がつけば2月は最終日になっている。沢山楽しませて貰った冬の水鳥たちには北へ帰る日が近づいている。

本日は暖かく、髙田の最高気温は12,3℃だった。例年15℃前後が続くようになると鳥は次々に北へと帰る。そんな時期にさしかかる本日昼休み、頸北の田圃を回ってみた。

興味があればやはり行ってみるべきなのであろう、いつもの場所に着くと初めて見る鳥がいた。
コハクチョウの小さな群に黒っぽいガンが10羽ほど混じって動いている。個体はマガンよりも小さく,コハクチョウと同じように道路が近いのにたいして人を恐れず一緒に探餌していた。

カモ?と思いながら撮ったモニターを見ると顎の辺りがベージュ色。図鑑で目にしていていつか見たいと思っていたシジュウカラガンだった。それが目の前に10羽もいて盛んに動いている。

なんて幸運なんだろう、お洒落で可愛い鳥だった。

シジュウカラガン。
シジュウカラに似たツートンカラー。

シジュウカラガン絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト)に以下の様に絶滅危惧種の筆頭として載っているまだ貴重な鳥。

 

少し行ったところにオオヒシクイが
マガンとコハクチョウに混じっていた。
ダイバーシティは互いが健全でいる証し。

柿崎に向かって田の雪が少なくなるので餌が獲れるので随所にいた。

憩うコハクチョウたち。

雪シーズンを越えた本日のモズ。

恐らくすでに北帰行は始まっていて、南からやって来た様々な一群と当地の鳥たちが入り交じっているのではと考えられた。何千キロ先の目的地を目指して飛ぶので途中には幾つか中継地が必要で当地もその一つにちがいない。それにはねぐらのための湖沼と餌場になる雪の少ない水田が必要で、朝日池と頸城平野が相応していたのだろう。
いずれにしても冬場にスケールの大きい渡りをする鳥類を観ることができるのは幸せなことだと考えている。

間もなく一帯の空も地も空っぽになる
春は賑やかな一方美しくも強靱な冬鳥は姿を消す
また会えるからいいか、、、
人生の春秋、諦めと希望を一緒にして胸に納める

明日から3月
雪、雪、雪と思案して過ぎた冬が終わる
今日はシジュウカラガンに出会えて本当に良かった

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