日米首脳会議は何とか無事に終わった 強風下のカモメ 道路に出て来る鳥たち。

2025年2月9日(日曜日)

一昨日は我が石破首相と米国のトランプ大統領の会談について書いた。政治は苦手だが外交はある種ゲームを見るような側面があり感想文として書かせて頂いた(比べて内政は感情論があらわで心臓に悪い)。

さて両首脳会議が一応の結果を迎えたのは外交官の努力あってのことだったと考えられる。会談、会議、会見に際し仮想応答を練りに練り上げ、何度もリハーサルをしたのではないだろうか。首相の行儀の悪さを耐えるトランプ氏のタフなマインドに驚かされたが、米国にとっても切迫していた事情があったからに違い無い。

気がかりなのは首相が大盤振る舞いを約束した事だった。一方今後のトランプ氏について、パナマ運河やアイスランド、ガザ、カナダへの食指のほか国連やWHOほかパリ協定など世界が真剣に積み上げてきた国際的な機構への否定的関与はまず人道にもとり、リーダーとしての資質の行くへが心配される。
また文化、学術、環境への熱意が伝わらず、これらにも目を向けてもらわないと世界は沈黙の中で冷えるばかりではないだろうか。

心配は切りが無いので午後は上下浜へ行ってみた。

遠くに点々と見えていた鳥の群。

来た群はカモメだった。
カモメはほかの鳥と違い、
あまり羽ばたかず滑空する。

カモメは次々にやって来た。

その昔、美術館を始める頃
にもこんな写真を撮った。
カモメは強靱でカラスも避けるという。

次ににいつもの田圃へ向かう。

道路にいた普段見慣れないシギ。

車を走らせると道路に出ている鳥たちと数回出会った。お腹を空かせているのだろう、逃げる気配も無く危ない。何年か前もそうだったが、急な大雪になると可哀想なことに鳥たちは最後の餌場と考え、道路へ出てくる。雪国の雀は一冬に三分の一は数を減らすという。

昨日の上越市大潟区高橋新田で。

この度の日米会談では高校時代の英語教師を思い出した。かなり前に書いたが見ず知らずの遠い親戚と聴いた教師のもとへ、学校に内緒で一年半ほど通った。月に2回の教材はジューヌ・ヴェルヌ原作の冒険小説から始まりジョージ・オウェル、バートランド・ラッセル、ジョージ・ケナンなど思想、政治の分野へ進んだ。
ラッセルは終始寛容であることを説き偏狭を避けよと繰り返した。懐かしいジョージ・ケナンの教材は外交についての評論「Power Politics」で新鮮だった。
教師は当持のケネディー/フルシチョフの華々しい外交を報じる新聞を批判、外交は優れた外交官たちによる普段の地味な努力の上に成り立っている、浮かれてはいけませんと諭された。

この度無理を承知で日米首脳会談などを記載しながら、65年も経った高校時代の記憶がおぼろげながら蘇り、知的で美しかった英語教師が脳裡に浮かんだ。
全共闘が高校にも及ぶ時代、肺結核で闘病するばかりの私をよく引き受けてくださったと、今もあこがれと共に大切な恩人として深く感謝している。

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