旺盛な帰化植物の野草 地震があった。
近時、空き地、広場、運動公園など比較的広い場所が色鮮やかな花で埋め尽くされている光景を目にする。
樹下美術館の付近でも赤、黄色、白などの花が大小の群落を作り美しい眺めを呈している。
これらの旺盛な花は主に外来植物が帰化したもののようである。
樹下美術館隣の空き地の花はブタナ(一昨日全て刈っています)。
1930年代に日本に入ったとされ、西洋では豚の餌として用いられたという。
非常に旺盛で、近隣各所の広い草地などを一面黄色に染める景観もある。
ブタナの茎と葉の様子。葉は地面円を描くように低く拡がっている。
ブタナに混じってワルナスビが咲いている。鋭いトゲが茎と葉の裏表についていて触るのは危険。
ここには先日まで帰化植物であるマンテマの赤い花が混じっていた。
四季折々、野草は入れ替わり、花を咲かせる。
そのまた隣の空き地で初めて見た「マツバウンラン」。
切って鑑賞用に出来そうな姿をしている。
地表を中心に糸状の葉が見える。
来年は勢いを増して広がりそうだ。
樹下美術館から少し離れた所の紅白の眺め。赤い花はムシトリナデシコ。
原産地はヨーロッパで、世界中に拡がっているという。
上掲の写真に混じる白い花はソバかと思ったが、以下の写真のようにワルナスビだった。
ここのワルナスビは上のものより色が薄く、遠目に白く見える。
10数年前に初めて見た時は珍しい花だなと思ったが、今では群落をつくるほどになっている。
赤い花「ムシトリナデシコ」の近影。
江戸時代に鑑賞用として入って来たという。
ブタナ、マツバウンランとも主な葉が地表部分にあり、草刈りをしても根や茎および葉が残るため、処理にはならない。ワルナスビはトゲのほか地下茎での繁殖もあり、手が付けにくい。今後これらはさらに拡大が想像される。
ほかに黄色いコスモス様の花で有名な「オオキンケイギク」は当地でも盛んに咲き、我が世を謳歌している。
多くは欧米などから鑑賞用として入ったものだが、貨物などに付着して国内に持ち込まれたものもあるらしい。
ところで今夜ノートを書き始めて間もなく携帯がブーブーと激しく鳴り、「大地震警報です」が繰り返された。
「オオジシン」と形容された知らせで緊張が走った。
避難しやすいようにドアの鍵を開けた。妻は青い顔をして揺れていると言ったが、動いていた私はさほど強い揺れを感じなかった。
揺れはすぐに収まった。テレビから山形県南部と新潟県北部が揺れの中心であることが報じられた。私どもの所はその一帯から150~200キロは離れていて、震度は3レベルだった。
直ちに到達するという1メートルの津波の速報が実際にはどのような影響があったか、判然としない。
いずれにしてもスマホの速報後15~20秒して揺れが来た。これなら予めの速報として実効性があると思った。
中心地の被害は定かではありませんが、幸い当地域ではまず被害が無い模様であり、ほっとしている次第です。
熊本のように続いて起こった余震と思われた揺れが実は本震だった、ということもあり用心したいと思います。
また夜間の災害は、一夜明けると予想以上の被害がみられることがあり、これも用心です。
お電話やメールなどで色々ご心配頂きました。
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