昨日に続き貴重な木村茶道美術館を訪ねた。

2015年5月5日(火曜日)

昨夜の雨はもっと降ってほしいところだが、庭は浸みているようだった。
本日快晴となり芝生の緑が増している。

昨日訪ねた柏崎の木村茶道美術館は良かった。
それが自分も行きたいと妻が言い、本日午後再び出かけた。

海岸線途中、米山大橋で車から降りて見た海岸は白い波が爽やか。

024駐車場では、昨日のベニドウダンの前に車をとめる。

赤欄干の橋美術館がある松雲山荘の庭は深山幽谷の趣。

道中の像美術館へと新緑のカエデの道を行くと上方で待っている二体の老人像。
もしかしたら寒山と拾得なのか。

大津絵待合の床に掛かった大津絵の「鬼の念仏」は素朴な民芸絵画。
織部の剽軽茶席にぴったり。

お菓子最上屋さんのお菓子「花しょうぶ」

本日正客ではなかったが、予めスタッフに所望するとお正客が服した織部茶碗を奥で清め、
再び私たちに出して下さった。本日それを妻が飲み、私は唐九郎。

そして撮影の可否をお聞きすると「構いません」と仰り、
ブログ掲載は?には「是非宣伝してください」ということだった。

ここの自在さと腰の据わりかたなど、やはり日本一だ。

お道具の拝見拝見に出されたお道具。左奥は「南蛮船風炉窯(ふろがま)」(原益夫作)と右「瀬戸片口水指」
手前(殆ど隠れていますが)が菓子器の色絵魚藻文鉢(金魚ばち風な器)、
右へ織部烏帽子鉢(えぼしばち)、唐九郎の志野織部茶碗、黒織部茶碗(名・山)、金森宗和の茶杓、備前火襷(ひだすき)の茶器。
いずれも織部の「剽軽茶席」の名実に恥じないお道具組みだった。

お茶をいただいた後、展示室を見た。手前の室は水指(みずさし)展で中国各期と李朝および瀬戸、信楽(しがらき)、丹波などの和ものも入れ計27作品。奥は三井田コレクション展で、お茶人好みの書画、茶道具から所有者の愛情が伝わる。

以下は水指展のごく一部です。
当館が発足したのは昭和59年11月、自分は昭和61年から折々に訪ねた。
いつ来ても収集された故木村寒香庵翁の眼力と執念に唯々驚かされる。

彫三島芋頭水指彫り三島芋頭水指
(ほりみしまいもがしらみずさし)
染付松虎文水指染付松虎文水指
(そめつけしょうこもんみずさし)

庭と展示とお茶を楽しみ、心身と意識の栄養を補給して一人1400円とは余りにお得。
茶をしてもしなくても、是非訪ねたい場所であろう。
特に五、六月は古田織部没後400年の「剽軽(ひょうきん)茶席」で面白いと思う。
※剽軽:織部の面白さ、風変わりぶり、を指します。

樹下美術館は本日も貴重なお客様に恵まれたということです。
まことに有り難うございました。

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